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大正時代の名機と呼ばれた8620には、たいへん優れた特徴がありました。 日本海に沿った鉄路を軽快に走る8620。傑作蒸気機関車だからこそ、五能線という長い路線で無煙化まで生き延びられました。 国産初の量産型過熱式蒸気機関車として9600と共に量産された8620。過熱式の採用により、明治時代に輸入された蒸気機関車とは一線を画す高性能で、C51が普及するまで全国の幹線から亜幹線まで、輸送力アップとスピードアップに貢献しました。 磨かれた汽笛と安全弁。8620の汽笛は遠くから聞こえればポーっと穏やかに、近くに聞けばピョーっと華やかに、いかにも汽車らしい音色でした。 安全な運行を計るため、大正生まれの…
大正時代の名機と呼ばれた8620が日本海沿いの海岸段丘を走っていました。 ウイスキーのダンボールを持ち、唐草模様の風呂敷包みを背負った旦那さんが待つホームに、夏場の臨時列車かっぱ号を牽引して8620が到着。ステキな女性たちが立つとフラットホームが華やぎます。 イケメンの機関車助士。快速かっぱ号は花形列車ですから乗務員も気合がはいります。 8620の丹念に作り込んだキャブには、大正時代に輸入機関車に負けない車両を作ろうとした技師と製造所の心意気が感じられます。そして8620は、送り出した人々の期待に応えるように長く活躍したのでした。 深浦↔弘前の列車表示も誇らしげなオハフ61。木造客車を鋼体化改…