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世の中には、共産主義というイデオロギーをもって一党独裁体制を正当化する共産主義者や、カリスマ性あるいは卓越した指導力を備えた人物が救世主の如くに登場することを待望する人々がおります。また、近年、別格化された教祖をトップに戴く新興宗教団体の政治介入が公然と行なわれていますし、グローバリストによる隠れた世界支配も独裁体制の典型例と言えましょう。現代という時代にあっても、独裁体制は、陰に日向に蔓延っているのです。こうした独裁体制に心から憧れ、心酔している人々に対して、独裁体制の根本的な欠陥を説得する作業は困難を極めます。言葉を尽くしても、その頑な心を変えることはできないかもしれません。それでは、半ば信仰化した独裁擁護論に対しては、打つ手はないのでしょうか。古代ギリシャのポリス世界では、僭主(独裁者)の出現は、市...組織の基本モデルが説明する独裁体制が無理な理由
昨日、なんとかエイチ・ケーを見ていたら、佐藤優さんが出て来て「内在的論理」や母親の沖縄戦での体験の話をされていて、久々に私のゴーストがインスパイアーされたので、恐慌の原因は賃金上昇のせい?の続きの話を記したいと思います。私は、恐慌の原因は賃金上昇のせい?にて、高校をお情けで卒業した分際で宇野先生の誤りを指摘した訳ですが、宇野先生は『恐慌論』で重要な指摘を行っていた事を思い出しました。どういう事かとい...
テロと正当防衛の難しい問題-撲滅には平和解決の制度構築が必要
イスラエルによるガザ地区への攻撃が激化するにつれ、ハマスから奇襲テロ攻撃を受けたイスラエルに対する同情論は萎み、今では、同国に対する批判の声のほうが高まっています。世論の変調に焦りを感じたのか、イスラエルのコーヘン外相は、イスラエルとハマスの両者を等しく批判した国連のグテーレス事務総長の資質を問うに及んでいます。テロ、とりわけ非戦闘員や民間人の無差別殺人は当然に許されるはずもなく、糾弾されて当然なのですが、その一方で、正当防衛権の文脈からしますと、なかなか難しい問題が含まれているように思えます。戦争とは、人類社会における集団、特に国家間の、他方に対する一方的な要求を含めた紛争や対立に際しての、力を手段とする解決方法の一つです。力に勝る側が、相手方を自らの意思を受け入れざるを得ない状況に至らしめることで、勝...テロと正当防衛の難しい問題-撲滅には平和解決の制度構築が必要
物価高 制裁 やり方を考えた方がいいんじゃない?と思う今日この頃
近場のオーシャンってスーパーで買い物してます。いつも購入するのはタイ製のサバ缶、なんと2,800ks(約196円)まで上がってます。輸入モノだから仕方ないけど…
先日、7月6日から7日にかけてスイスの首都ジュネーブで開催された国連のAI関連サミット(AIforGoodGlobalSummit)において、AIが「人間よりもうまく運営できる」と発言したことがメディア等で話題となりました。同発言の主は‘ソフィア’という女性名のヒューマノイドロボットであり、2017年10月にはサウジアラビアから市民権も得ています。AIによる人間に対する勝利宣言とも言えるのですが、この発言、内容を詳しく精査してみますと、そら恐ろしくなります。何故ならば、‘ソフィア’は、「格段に効率的かつ効果的(withagreatlevelofefficiencyandeffectivenessthanhumanleaders)」に「指導(lead)」できる潜在的能力があると述べているからです。このことは...ヒューマノイドロボットは独裁者の僕?
権力分立が‘必然’である理由-組織論からみた独裁の致命的欠陥
共産主義に基づく一党独裁体制のみならず、古今東西を問わず、人類史には独裁体制というものが散見されてきました。その殆どに悪評が付きまとっており、‘独裁は素晴らしい’あるいは、‘独裁者、万歳!’という声も殆ど聞こえてきません。古代アテネに至っては、独裁者(僭主)を忌み嫌い、その出現を未然に防止するために、陶片追放という制度まで設けたぐらいです。しかしながら、残念なことに、ヒトラーが民主的選挙制度を踏み台とし、共産主義がプロレタリアート独裁を以て権力集中を目指したように、近現代に至っても、独裁体制が消滅したわけではありません。今日なおも、習近平国家主席を頂点とするパーソナル独裁体制が強化されている中国を見ましても、権力分立論は政治的タブーでさえあります。全国人民代表会議という‘議会もどき’が設けられていても、そ...権力分立が‘必然’である理由-組織論からみた独裁の致命的欠陥
コロナ禍を機に公衆衛生危機への対応も加わって、昨今、日本国政府は、非常事態条項の新設を含む憲法改正を視野に入れながら、有事に際しての首相への権限集中を目指しています。しかしながら、‘有事の集権化’については、第二次世界大戦を教訓とするならば、よりクールなアプローチが必要なように思えます。有事ともなりますと、戦争当事国は、たとえ民主主義国家であったとしても戦時体制への転換を余儀なくされるものです。特に近代以降、戦争の形態が総力戦へと変化しますと、国家は全国民並びに自国の持てる資源を全て戦争での勝利に向けて投入する必要に迫られるからです。戦中戦後を通して連合国諸国は、枢軸国諸国の国家体制を独裁として批判してきましたが、議会制民主主義の母国であるイギリスにあっても、戦時には首相を首班とする挙国一致内閣を成立させ...‘有事の集権化’は正しいのか-第二次世界大戦の教訓
武漢発の新型コロナウイルス感染症が瞬く間に全世界に広がり、WHOのテドロス事務総長がパンデミック宣言をしたのは、凡そ3年前のことです。この時、中国政府が自国民に対する海外渡航や出国の停止といった緊急措置を怠る一方で、日本国政府も然したる水際対策もせずに春節に中国人観光客を受け入れたことが、日本国内において同感染症が蔓延するにいたった原因とも指摘されています。国民に対して責任を負う政府であればこそ、謙虚になって過去の失敗に学ぶべきところなのですが、今日の事態には、過去に同じ光景を見たようなデジャブ感があります。日中両政府は、過去を教訓とせずに失敗を繰り返しているのでしょうか、それとも、両政府とも意図的に‘忘れたふり’をしているのでしょうか。中国側の出入国の野放しと日本国側のほとんど‘ざる状態’に等しい受け入...怪しい日中のコロナ対策
日本国の岸田文雄首相は、昨日11月17日にタイの首都バンコクにおいて中国の習近平国家主席と初の首脳会談を行ないました。今朝方、両首脳が‘核兵器の不使用で一致’とするニュースが速報として伝えられると共に、‘基本的考え方においても習主席と一致した’と報じられています。‘一致’という文字が並び、どこか、情報統制されている気配があるのですが(一致を使うように‘上部’から指令?)、この一致、無意味なのではないかと思うのです。例えば、‘核兵器の不使用で一致’という見出しを目にした多くの人々は、中国が、自らの核兵器不使用を決断したものと錯覚したかもしれません。しかしながら、同記事を読みますと、日中両首脳は、ロシアはウクライナに対して核兵器を使用すべきではない、とする見解において一致したのであって、中国が核の不使用を約束...無意味な日中首脳の‘一致’
中国共産党にとりましては、毎年10月に北京公会堂で開催される党大会では、国民に‘政治’を見せる絶好の舞台なのでしょう。今年の大会では、胡錦濤前総書記があたかも連行されるかのように退出させられるシーンが報じられたようです。同大会では、習近平国家主席が規約に反して三期目を確実にし、長期独裁体制への足場を固めただけに、同退出事件は、国民に誰が帝国の頂点に君臨する皇帝であるかを見せつけるための、閉会式に相応しい‘ラスト・シーン’であったとする見方が有力です。政治の劇場化は、共産党一党独裁、否、主席による個人独裁体制が敷かれている中国のみに見られるわけではなく、近年、自由主義国にありましても、政治の劇場化が進行しているように思われます。劇場型政治の蔓延が、舞台で演じる側の政治家とそれを見入る客席側の国民との間にはっ...劇場型政治の誤算-胡錦濤前国家主席の‘退席事件’
韓国人「習近平が任期延長!?3連続任期に突入!」(韓国の反応)
OpenClipart-Vectors による Pixabay からの画像 「習近平3連続任期」確定する中国党大会、10月16日開幕 中国共産党第20次全国代表大会(党大会)が10月16日に開幕する。2017年に続き5年ぶりに開かれる今大会で習近平中国国家主席の3連任...
4月の失業率、2021年のトルコへの海外直接投資(UNCTAD)、9日夜の官製外貨相場操作疑惑、クルチダルオールCHP党首が大統領候補になる場合の不利となりかねない問題と対策
今日(10日)は、経済面では、重要と思われる記事がいくつか出ていました。今日は、4月の失業率と2021年の海外直接投資に関する記事を紹介します。 今日は、「(AAでは)記事にならない情報」としては、新しい話題?
4月の失業率、2021年のトルコへの海外直接投資(UNCTAD)、9日夜の官製外貨相場操作疑惑、クルチダルオールCHP党首が大統領候補になる場合の不利となりかねない問題と対策
今日(10日)は、経済面では、重要と思われる記事がいくつか出ていました。今日は、4月の失業率と2021年の海外直接投資に関する記事を紹介します。 今日は、「(AAでは)記事にならない情報」としては、新しい話題?が1つありました。昨日の夜の国庫・財務省の発表(昨日件名