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今や、AI自身が人類に対して知的能力において勝利宣言する時代を迎えています。生成AIの登場は、人類のデバリュー、あるいは、格下げにさらに拍車をかけており、‘人間を必要とする時代はもう終わったのだ’と言わんばかりなのです。AIの普及が大量失業をもたらす怖れに対しては、AIforGoodGlobalSummitが主催した記者会見の席で、ヒューマノイドロボットがきっぱりと否定しておりましたし、メディア等に登場する識者の見解の大半も、‘新しい仕事’が生まれ、失業が吸収されるとする楽観論です。‘産業革命時にあってもラッダイト(機械打ち壊し)運動が起きたけれども、ホワイトカラー職の需要増加によって失業問題は難なく解決した’として・・・。デジタル化を歓迎するAI普及推進派の人々は、過去の前例を引き合いに出して人々の不安...AI失業を救う‘新しい職業’は幻?
先日、7月6日から7日にかけてスイスの首都ジュネーブで開催された国連のAI関連サミット(AIforGoodGlobalSummit)において、AIが「人間よりもうまく運営できる」と発言したことがメディア等で話題となりました。同発言の主は‘ソフィア’という女性名のヒューマノイドロボットであり、2017年10月にはサウジアラビアから市民権も得ています。AIによる人間に対する勝利宣言とも言えるのですが、この発言、内容を詳しく精査してみますと、そら恐ろしくなります。何故ならば、‘ソフィア’は、「格段に効率的かつ効果的(withagreatlevelofefficiencyandeffectivenessthanhumanleaders)」に「指導(lead)」できる潜在的能力があると述べているからです。このことは...ヒューマノイドロボットは独裁者の僕?