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ウクライナ紛争は、それが非核兵器保有国と核兵器保有国との間の戦争に発展したため、NPT体制を根底から問い直す機会ともなりました。何故ならば、50年代に始まるNPTの成立過程にあって、核保有国対非核保有国との間の非対称な戦争は想定されていなかったからです。戦後、アメリカの核独占状態が崩れ、ソ連邦をはじめ各国が核兵器を開発・保有に成功する中、核兵器の拡散を防ぎ、核戦争の恐怖から人類を解放することが、NPTの主たる目的であったのですから。言い換えますと、核戦争の未然防止策として始まったのが、同条約に基づく核放棄の義務化であったのです。因みに、1958年にNPT構想を発案したのは、当時、アルランド外相であったフランク・アイケン(FrankAiken)であったとされます。未然防止策とは、時にして、その防止したはずの...NPT時代の残酷な戦争
まず撃たないでしょう。しかし、撃つぞ撃つぞと脅し続けるとは思います。そこで何らかの事故が起きるたら核戦争です。世界は恐怖のどん底に落とされるでしょう。 たぶん経済は大混乱すると思います。日本も輸入
『洪水の前』・ノアの日は来たる・・少女時代のマリナ・ブラデイは必見 1954年度
≪洪水の前≫ いつも読んでいただいてありがとうございます。 今日も、フランス映画でいきますね。 ・・…
NPTには、核戦争の回避という人類共通の願いが込められています。核戦争は人類滅亡をももたらしかねませんので、同条約が高らかに掲げる核戦争回避の目的に対しては異を唱える人はほとんどいないことでしょう。実際に、全世界の大多数の諸国が同目的に賛同し、NPTの締約国となりました。しかしながら、目的が正しくとも、必ずしも、手段も正しいとは限りません。少なくともNPTに関しては、深刻なる逆効果が見られますので、1967年1月1日までに核実験に成功した締約国のみに核兵器の保有を認め、他の諸国には一切これを禁じるとする手法が適切であったのか、今一度、考えてみる必要がありましょう。それでは、何故、逆効果が起きてしまうのでしょうか。この問題を考えるに当たって、興味深い見解があります。それは、1761年に出版された『社会契約論...ルソーが警告するNPTのリスク
[映画]風が吹くとき(デヴィッド・ボウイ、ロジャー・ウォーターズ)8月2日リバイバル上映決定
核戦争の脅威を描いたイギリス製アニメーション映画『風が吹くとき』の日本語吹替版のリバイバル上映が決定。(2024年8月2日公開)(主題歌「When the Wind Blows」の歌唱はデヴィッド・ボウイ、映画音楽はロジャー・ウォーターズが担当)(詳細は↑画像↑をクリック)...
愛する娘よ、これから私の話すことをよく聞きなさい。そしてあなたの長上に告げなさい。前にも伝えたように、もし人々が悔い改めないなら、御父は、全人類の上に大いなる罰を下そうとしておられます。そのとき御父は、大洪水より重い、今までにない罰を下されるに違いありません。火が天から下り、その災いによって、人類の多くの人々が死ぬでしょう。善い人も悪い人と共に、司祭も信者と共に死ぬでしょう。生き残った人々には、死んだ人々をうらやむほどの苦難があるでしょう。そのとき、私たちに残る武器はロザリオと御子の残された印だけです。毎日、ロザリオの祈りを唱えて下さい。ロザリオの祈りをもって、司教、司祭のために祈って下さい。悪魔の働きが教会の中にまで入り込み、カルジナルはカルジナルに、司教は司教に対立するでしょう。私を敬う司祭は、同僚か...秋田の聖母1973年10月13日
The Telegraph, 1 October 2023 プーチンと習近平が極超音速兵器を備蓄する中、米国はハードではなくスマートに戦うべき 数十年にわたる軍縮の後、私たちは核兵器の新時代の幕開けを迎えている。中国が新たな軍備に何十億ドルもの資金を投入し、ロシアとアメリカの間...
火星に行く!ってクレイジーだと思った人こそ知ってほしいイーロン・マスクのこと
話題の書『イーロン・マスク』。先日は、イーロン・マスクの生い立ち部分にスポットをあてて感想を書きましたが、今日は、スペースXを立ち上げた理由について紹介したいと思います。 火星に行く!ってクレイジーだと思いませんか? 私も、初めてスペースX社のことを聞いた時、「いや、無理じゃね?無謀すぎる。とても応援する気にならないな」と思ったのを覚えています。今でも、あと10年は無理なんじゃないかとさえ思っています。それでも、『イーロン・マスク』に書かれてあったスペースX社創業の理由念を読んで、応援したいなという気持ちに変りました。 第1の理由 「月までしか行けなかった。それ以上はあきらめたと子供たちに言う…
昨今、メディアでの多くは、ウクライナ側の反転攻勢が功を奏し、ウクライナ側によって一部占領地の奪還に成功したとするニュースが流されています。ウクライナ優勢のイメージが振りまかれる一方で、アメリカのインタヴュー番組に出演したゼレンスキー大統領は、‘ロシアが勝てば第三次世界大戦になる’と述べたと報じられております。ウクライナ側の勝利が目の前に迫っているのであれば、出てこないような台詞なのですが、同大統領によるアメリカ並びに全世界の諸国に対する警告として受け止められています。日本国内でも、ゼレンスキー大統領の発言を受けて、‘ロシアが勝利すれば日本国も危ない’、‘北海道も侵略されかねない’、‘中国が勢いづいて暴挙に出る’・・・といった懸念の声が上がっており、何れも、‘ウクライナ支援は日本国の安全を保障する’とする結...ゼレンスキー大統領を止めるという発想
ついにカルロ・リッツィとなったプリゴジン氏 〜プーチンの狂気の哄笑が聞こえる
プーチンの終わりの始まり 〜たとえプリゴジンがカルロ・リッツィになろうとも 今朝のyahooニュースです。 プリゴジン氏死亡とワグネル関連SNS、ロシア墜落機に搭乗 8/24(木) 3:08配信 ロイター ロシア当局は、首都モスクワの北方で同日夕に墜落したプライベートジェッ...
西側の脅威に対して、核兵器は重要な抑止力である、とヴィクトル・フレーニン国防相は述べる RT 2023年8月15日ベラルーシのヴィクトル・クレニン国防相は火曜日、モスクワで開催された国際安全保障会議で、ロシアとベラルーシが将来NATOと直接衝突する可能性があることは「明らかだ」と述べた。クレニン国防相は、ウクライナ紛争が「西側と東側の世界的な対立」に変化していると警告した。彼は出席者に対し、西側諸国全体の武器支出の増加に基づき、「将来NATOと直接軍事衝突する可能性は非常に明確だ」と語った。「ベラルーシ共和国が戦術核兵器の自国領土への返還を戦略的抑止力の有効な要素とみなしているのは偶然ではない…
米国が本当に対話に関心があるなら、「敵対的」政策を放棄すべきだ、と平壌は考えている。 RT 2023年8月15日北朝鮮のカン・スンナム国防相は火曜日、第11回モスクワ国際安全保障会議で発表された声明の中で、世界は核衝突まであと一歩だと述べた。同将軍は、緊張を高めているのはワシントンが平壌の体制転換を望んでいるからだと非難した。また、核兵器搭載可能な航空機と潜水艦をこの地域に配備することで、アメリカがこの地域における軍事的プレゼンスを高めていると非難した。「今、朝鮮半島で核戦争が起こるかどうかではなく、誰が、いつ始めるかが問題だ」とカン氏は警告した。今年だけでも、アメリカはこの地域に核搭載潜水艦…
おはようございます。 1945年8月9日午前11:02分 長崎に原爆が投下された日です。 私の奥さんが長崎の出身です。 幼少の頃から色々な人から話を聞く機会があり、それを私に話してくれます。 私は当事者でもないし、親類が原爆の被害に遭ったわけでもない。 でも、怖さ・悲惨さはある程度知ってるつもりです。 ですが、やっぱり実体験した方や近くに被害に遭われた方を思うと、簡単に「核を無くして平和な世に」なんて言えません。 世界のリーダーとして自他共に認識してるアメリカが相当な核を保有してる現状をどう捉えたら良いんだろう? 本当に核の無い世界を望んでるの? 他にも核保有国は減ったと聞かないし、どこそこが…
第2次朝鮮戦争が勃発した際の、真知宇 先生の御言葉(みことば)★ 増田真知宇 先生
第2次朝鮮戦争が勃発した際の、真知宇 先生の御言葉(みことば)★ 増田真知宇 先生 第2次朝鮮戦争が勃発した際の、真知宇 先生の御言葉(みことば)6月25日…
いくつか集落を奪還したとか塹壕を抜いて前進したとかそういう記事を見ました。作戦の区切りがつくまで正しい情報は出てこないだろうと思っていたら、ゼレンスキーが反転攻勢は「求めていたよりも遅い」と言い、そし
防災・サバイバルメモ☆大きな地震が多い今日この頃…首都直下地震や南海トラフ巨大地震に備えよう!
皆様、こんにちは。昨日早朝の千葉の地震は飛び起きてしまいました。木更津市は震度5強でした。私の住んでいる埼玉は震度3です。最近は地震が多すぎます。石川県の珠洲市は震度6強。住民の皆様は本当に恐怖だったと思います。因みに私も東日本大震災を福島の会津で経験しました。震度6弱でしたが、揺れている時間も非常に長く、木造アパートだったので、倒壊しないか心配だったのを昨日のように思い出します。昨日の夜は落雷が影響...
ロシア、劣化ウラン弾は核兵器とみなして対応する/英、劣化ウラン弾をウクライナに提供する
また核戦争の可能性が上がってしまったようです。英国がウクライナに戦車と合わせて劣化ウラン砲弾を提供すると表明しました。それに対して、ロシアが非常に過剰な反応をしています。劣化ウラン弾を核兵器の使用とみなして対応するということです。劣化ウラン弾は、軍事の常識的には核兵器ではありませんが、かなり局所的にですが、放射能被害を相手や地域に与えます。劣化ウラン弾は、ウランの重い比重を活かした徹甲弾として使われます。貫通すると高熱を発し、相手の車両や機材を焼き尽くす副作用も持っている為、タングステン砲弾よりも有利で、徹甲弾の中では最強の部類に入ります。また、原子力発電所から核廃棄物として排出される劣化ウランを利用して作るため、製造コストが安く、英米軍は積極的に装備し、イラク戦争では大量に使われたようです。しかし、地域...ロシア、劣化ウラン弾は核兵器とみなして対応する/英、劣化ウラン弾をウクライナに提供する
🌸Grazie🌸 SNSはせめてバーチャル世界で満足してろと野良犬に投げ捨てられた肉を削いで残った骨そんな風に感じることもある。理想と現実の暮らしのずれ。身の丈に合った暮らしをしていれば、自分で作った”ずれ”につまづくこともないだろうし、そもそも、そんな骨に満足感を求めることもない。それでも自分が幸せであればいいそう無防備、無関心になれない人間たちへ投げ与えられた所詮、平和ごっこのバーチャル世界なの...
僕が最も懸念しているのは世界大戦です。そこまでは行かないだろうと多くの人が思っていますが、最大リスクを考えておくことは悪いことではありません。 現在世界は欧米側と中国ロシア側に真っ二つに別れています。アメリカが世界の警察をやめた事によりロシアも中国も軍事的に動きやすくなったでしょう。そして中国のGDPが2027年でアメリカに追いつく事や軍事力強化の勢いが止まらない事が最大の懸念点です。今中国は乗りに乗...
H.G.ウェルズの小説宇宙戦争は火星人が地球を襲う話でした。何度か映画化もされています。今読み返しても新鮮です。望遠鏡が発明されて惑星である火星に水路のようなものがあるのが観測されました。それで火星には文
韓国人「アメリカ北朝鮮衝突で燃える朝鮮半島、3月危機説!?」(韓国の反応)
Tomoyuki Mizuta による Pixabay からの画像 朝鮮半島に「3月危機説」の影が濃くなっている。韓米は北朝鮮の核・ミサイル使用を仮定した対応練習を行いながら、米軍戦略資産韓半島展開カードも考慮する模様だ。北朝鮮はミサイルを相次いで撃ち、対応基調を続けて...
日本国の岸田文雄首相は、東京都内で開かれたシンポジウムにおいて、ウクライナへの追加新絵として7370億円の追加財政支援を公表したと報じられております。これまでの拠出額の凡そ1950億円を合わせますと、1兆円に迫る額となります。融資ではなく無償提供となりますと、財政支援は、ウクライナの戦費を日本国民が負担することを意味します。中国や北朝鮮の軍事的脅威が高まる中、ウクライナへの財政支援は妥当な政策判断なのでしょうか。日本国は、ウクライナとの間に軍事同盟を締結しているわけではありません。また、今般、国連総会においてロシアに対する無条件撤退決議が採択されましたが、仮に、ロシアを国際法上の侵略国家とする立場を採るならば(もっとも、安保理ではロシアの拒否権により同決議は不成立・・・)、ウクライナ紛争の解決のための費用...日本国のウクライナ支援1兆円を考える
とうとう開戦から一年経ちました。全く終わりそうな気配がありません。それどころかもっと激戦になりそうな勢いです。ロシアは大国でそれなりの力があり、ウクライナは国際世論の後押しを受けて善戦しています。どち
NHKの「映像の世紀」は最も好きなT V番組です。たまにハズレな内容もありますが、十中八九、見応えのある内容です。その中でも、先の1月13日に放映された「朝鮮戦争〜そして核がばらまかれた〜」は、目の離せない、かなり衝撃的な内容でした。 朝鮮戦争は、ドイツと同様に、第二次世界大戦後の米ソ冷戦の代理戦争のようなものだとは思っていましたが、朝鮮半島では第二次世界大戦よりも桁違いに多くの犠牲者が出たのです。そ...
ポール・クレイグ・ロバーツ「ロシアの勝利は、西側諸国にとって受け入れがたいものになる」
ポール・クレイグ・ロバーツウクライナの紛争は拡大し、2023年には西側諸国はキエフに戦車や長距離兵器を供給するつもりだ。戦闘機の派遣の可能性もますます議題に上るようになった。GEOFORは、米国経済学者でレーガン政権の元財務次官補である政治経済研究所会長のポール・クレイグ・ロバーツに、2023年に世界が何を期待できるかを聞いた。GEOFOR:親愛なる先生! 2022年は、世界の力が試される重大な年となりました。2023年は、紛争が新たに激化し、ウクライナへの戦車の供給が始まることから始まります。そして、F-16戦闘機の納入がますます検討される。ヨーロッパは大きな軍事衝突にスライドしていくのでし…
中国の習近平国家主席が台湾の武力併合をも辞さない構えを見せている今日、台湾有事が、日本国の安全を直接的に脅かす事態であることは、誰もが認めるところです。アメリカのバイデン政権はウクライナ紛争への介入の度を強めており、同政権の介入主義的な方針からすれば、台湾有事に際して同様の対応を採ることが予測されます。台湾有事につきましては、あらゆる手を尽くしてこれを未然に防ぐのが最善の策です。平和的な解決手段としては、台湾の国際法上の独立的地位を確認訴訟を通して確立するという方策もあるのですが、各国の政治家の怠慢や中国、あるいは、世界権力の妨害により、阻止されてしまう可能性があります。このため、多方面からのアプローチを同時に進める必要があるのですが、軍事的手段としては、抑止力に期待する同国の核保有があります。そして、核...核保有が日本国の戦場化を防ぐ-台湾有事への対応
NPT体制とは、「オセロゲーム(リバーシ)」に喩えれば、初期設定において核兵器国によってゲーム板の四隅に既に石が置かれているようなものです。同ゲームでは、四隅に自らの石を置いたプレーヤーが圧倒的に有利となり、最終局面で勝敗を逆転させることができます。これをNPT体制に当てはめますと、核兵器国は、既に四隅を確保しているため、対戦相手となる非核兵器国が如何に通常兵器で善戦しても、最後の局面では一気に勝敗がひっくり返されてしまうのです。NPT体制における核兵器国の絶対的な非核兵器国に対する優位性は、核兵器国による軍事行動を引き起こす要因ともなり得ます。今般のウクライナ危機についても、ウクライナが「ブダベスト覚書」に基づいて核放棄に応じていなければ、ロシアは軍事介入を控えたであろうとする憶測があります。非核兵器国...ウクライナ紛争が示唆する台湾有事未然防止策
今から凡そ60年前の1962年に、人類は、核戦争の危機に直面したとされています。その名はキューバ危機。核戦略において遅れをとっていたソ連邦が、劣勢挽回を機としてアメリカの目と鼻の先にあるキューバに中距離核兵器を配備しようとしたことが発端となって発生した事件です。結局、アメリカ側の海上封鎖によりソ連邦がミサイル配備を断念したため、核戦争へと転じる一歩手前で立ち止まった事件として知られるのですが、このキューバ危機、今日における核戦争の危機を考える上でも、大いに参考になりましょう。ウクライナを強力に支援するバイデン大統領も、ウクライナ危機をキューバ危機に擬えています。キューバ危機は、同危機を平和裏に収束させたとしてジョン・F.ケネディ大統領の名声を高め、その優れた決断力と政治的手腕が後世に語り継がれるきっかけと...キューバ危機は本当に核戦争の危機であったのか?
ウクライナ紛争については、抑止面においても強力な手段となる核武装が、新たな局面を開く可能性があります。不法に核を保有するに至ったかの北朝鮮でさえ、軍事大国アメリカとの直接交渉を実現しており、核保有には、攻撃に対する抑止効果のみならず、当事国双方に対等の立場を与えるという意味において、交渉促進効果も期待されるからです。ところが、不思議なことに、ウクライナのゼレンスキー大統領は、NATO諸国に対して主力戦車では物足りず、戦闘機や長距離ミサイルの供与を求めながら、決して核兵器の供与を言い出しません。ウクライナ側も核兵器を保有すれば、ロシアとの間に‘核の平和’が実現する道も開ける可能性があるにも拘わらず・・・。その一方で、ウクライナを支援するNATO側も、同国に対する核の提供については口をつぐんでいます。各国政府...歴史の転換点を迎えた人類-ウクライナ紛争への懐疑
核の供与を求めないゼレンスキー大統領の不思議-核ファクター問題
今般、アメリカ並びにドイツがウクライナに対する主力戦車の供与を決定した背景には、今春にも実施が予定されているロシア側による大規模な攻撃計画があるとされています。NATOからの軍事支援無くして自力での防衛は困難と悟ったゼレンスキー大統領が強く供与を求め、その要請に応えたのが、今般のNATO諸国による主力戦車供与という筋書きとなりましょう。主力戦車が投入されれば、ウクライナ側は、ロシア側の大攻勢に軍事力で対抗し得ると共に、クリミアを含むロシア軍によって占領されている地域を奪回できる可能性が飛躍的に高まるのですから、同決定は、‘鬼に金棒’のようなものなのです。メディアの報道も、NATO側が供与した主力戦車が登場すれば、侵略国家ロシアのヨーチン大統領の野心は砕かれ、国際秩序が護られるというものです。確かに、NAT...核の供与を求めないゼレンスキー大統領の不思議-核ファクター問題
本日1月25日の今朝方、アメリカがウクライナに対する主力戦車「エイブラムズ」の供与に積極的な姿勢に転じると共に、ドイツも焦点となってきた「レオパルト2」の供与に踏み切るとのニュースが飛び込んできました。この報道を受けて、米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は、人類の「終末時計」を100秒から90秒に早めたそうです。人類滅亡の日は、刻一刻と近づいているのかもしれません。「終末時計」が人類の滅亡時期を早めたことは、科学者のみならず多くの人々が、今般の主力戦車供与の決定が第三次世界大戦のみならず核戦争をもたらすリスクが高まることを十分に認識していることを示しています。否、人類が滅亡する可能性を十分に分かっていながら、アメリカやドイツのみならず、多くの諸国の指導者達は、和平に努めることもなく...人類滅亡へのカウントダウン-世界権力の思惑
第一次世界大戦並びに第二次世界大戦という二つの世界大戦は、ドイツによって引き起こされたとする説が定説化しています。教科書を表面的に読む限り、第一次世界大戦は当事のドイツ帝国によるベルギーに対する中立侵犯が決定的な意味を持ちましたし、後者については、言わずもがな、戦争の主因は独裁者にして狂人ともされるアドルフ・ヒトラーに帰されています。何れもドイツがトリガーなのですが、今般のウクライナ紛争についても、ドイツ責任論が既に準備されているようにも思えます。何故、ドイツが常に悪役とされるのか、という根本的な問題につきましては、フランクフルト・アム・マインに存在していたユダヤ人ゲットーが、今日の世界権力を揺籃した故地であったことに求めることができるのかもしれません。金融財閥として知られるロスチャイルド家も日露戦争時の...ドイツは悪役シナリオから抜け出せるのか?
グローバリズムが世界規模で広がった今日、毎年1月にスイスのダボスで開催されている世界経済フォーラムは、今や、「世界政府」のごとき役割を果たしているようにも見えます。世界各国・地域の要人が顔を揃えるのみならず国連総長までも出席し、しかも、何れの政府も、同会議の方針に従って自国の政策を行っているかの様相を呈しているからです。否、むしろ、同会議は、‘政府’というよりも、国連の総会や中国の全人代に近い存在であるのかもしれません。何故ならば、各国からの出席者は、この場で活発な議論を闘わせ、十分に審議を尽くして何らかの決定を行なうのではなく、中枢によって既に決定された事項に賛意を示す翼賛者であるか、あるいは、宣伝役の演説者に過ぎないからです。グローバリズムとは、金融・経済分野における投資家や世界大に事業を展開する大手...戦争激化よりも和平交渉を
今般のウクライナ紛争に関しては、ロシアのプーチン大統領のメンタリティーがその主要な要因として指摘されることも少なくありません。‘プーチン大統領は、もとより理性を失った狂人である’、あるいは、‘プーチン大統領は進行がんあるいはパーキンソン病の治療が影響して精神に異常をきたしている’といった説も報じられています。同大統領に限らず、過去にあっても第二次世界大戦時のアドルフ・ヒトラーなども、狂人の一人としてしばしば名が上がります。しかしながら、戦争、とりわけ、世界大戦の原因を時の指導者個人に帰すのには無理があるように思えます。過去の二度の凄惨を極めた二度の世界大戦の経験にも拘わらず、今日、人類は、第三次世界大戦の危機に直面しています。指導者主因説では、プーチン大統領の戦争責任が問われることとなるのですが、現在のウ...第三次世界大戦の危機は国際社会の構造に由来する?
2022.12.29の 今日の つむぎの一枚 + α 平和の ともし火が一輪
平和大通りに出ての散歩。寒色の風景の中で目立つ赤いものが、目に入りました。一輪の赤いバラの花。広島・長崎平和のバラ。長崎で被爆した永井博士が住んでいた如己庵の庭に咲いているバラの枝が移植されたものです。核戦争が起こりかもしれない世界、細長く伸びた一輪の赤い花が、せめてもの平和の一輪のともし火。忘れないで、広島&長崎。うちに帰って脚を洗われたあと、さっそくベッドで丸くなるつむぎ。平和が、続きますように。それでは、また。コメント欄、お休み中です。最後に、にほんブログ村のシーズーボタンをポチッとな。↓2022.12.29の今日のつむぎの一枚+α平和のともし火が一輪
2023年★第三次世界大戦・核戦争の可能性は有るのか?ウクライナ侵攻と台湾進攻の可能性★イエス
2023年★第三次世界大戦・核戦争の可能性は有るのか?ウクライナ侵攻と台湾進攻の可能性 2023年★第三次世界大戦・核戦争の可能性は有るのか?ウクライナ侵攻と…
ウクライナ紛争をめぐっては、ロシアによる核兵器使用の如何が常々議論の的となってきました。アメリカ政府並びに軍部では、ロシアが戦術核のみを使用するケース、戦略核の使用に及ぶケース、両者を併用するケースなど、様々な事態を想定した対応が既に協議されているそうです。バイデン政権は明言を避けつつも、メディアや識者等の大方の見解では、何れにせよ、人類滅亡を意味しかねない核戦争への発展を怖れ、たとえロシアが核を使用したとしても、通常兵器によって対抗するものと予測されています。こうした核使用をめぐる一連の動きを見ますと、ウクライナのゼレンスキー大統領の判断は、‘悪しき前例’となりかねないと思うのです。それでは、何に対する‘悪しき前例’であるのか、と申しますと、核兵器国と非核兵器国との間で‘戦争’が起きたときの対応です。ウ...ウクライナは‘悪しき前例’?-コントロールされた戦争?
中国による台湾侵攻が現実味を帯びる中、日本国政府も、同国による軍事的脅威を根拠として防衛費増額に踏み切る方針を固めたようです。敵基地攻撃能力の保持や反撃力が議論されてはおりますが、政府やメディアの説明を聞いておりますと、最も重要な観点が抜け落ちているように思えます。それは、中国の核戦略です。泥沼化も懸念されているウクライナ紛争では、ロシアによる核兵器の先制使用の可能性が取り沙汰されることとなりました。その理由は、2020年6月にプーチン大統領が署名した「核抑止の分野におけるロシア連邦国家政策の基礎について(核抑止力の国家政策指針)」において示した核使用条件の一つに、「通常兵器によるロシアへの侵略により存立危機に瀕したとき」というものがあったからです。ロシア軍の劣勢を受けて、プーチン大統領も、核の先制使用に...中国の核戦略抜きの防衛議論は空論に
警察の主要な任務の一つは、現行犯への対応です。一般社会にありましても、殺傷事件が発生した場合、一〇〇当番による通報により警察がいち早く駆けつけ、一悶着の末に犯人逮捕で終わるのが一連の流れしてイメージされています。皆が事件の無事解決に安堵するのですが、よく考えてみますと、これで一件落着なのか、と申しますと、そうではないように思えます。殺人事件であれば、失われた尊い命は決して戻ってはこないからです。戦争におきましても同様であり、被害の不可逆性は否定のしようもありません。「核兵器使用禁止条約」における執行機能を考えるに際しましても、核兵器の先制使用が取り返しの付かない民間人虐殺をもたらす点には慎重な配慮を要しましょう。競争や競技の開始時点については必ずそれを同一にしなければならないように、勝負事にありましては、...核の先制問題-‘現行犯’への対応の限界
特撮で有名な円谷プロの元スタッフのブログです。面白くてためになる「小説」や「お話」「詩」をお届けします。【通常ブログ画面】 からお入り下さい。
核兵器使用禁止条約は、ある特定の他害行為を全てのメンバーに禁じるための仕組みとはどのようなものなのか、という人類社会の基本的な問題を問いかけています。国内レベルであればこの答えは比較的簡単であり、大多数の人々が、先ずもって同行為を禁じる禁止法を根拠として活動する警察並びに司法機関の必要性を指摘することでしょう。しかしながら、国際レベルとなりますと、この国家モデルを採用することは極めて困難となります。治安維持機能のための制度設計という側面からしましても、今日の国際組織には、同機能を任せ得る機関は存在していません。国家モデルでは、中立的であり、かつ、独立的な警察機関がそれに付与された物理的な強制力をもって違反者の取り締まりを担いますが、国際社会にあっては、国連という組織はあっても、必ずしもそれが警察機能を提供...核兵器使用禁止条約における核使用の未然防止について
核兵器の抑止力を最大化する一方で、攻撃力を最小化するには、核兵器については全諸国に対して保有を認める一方で、その使用を禁じる必要があります。この方向転換により、諸国間に相互抑止作用が働き、核使用の可能性、即ち核戦争に至る可能性は格段に低下することでしょう。しかしながら、核戦争の予防をより確実にするために、現行のNPTに代わる一般国際法としての新たな条約―核使用禁止条約―を制定し、国際的な核制御システムを導入するとすれば、その基礎となるのは、核兵器の保有禁止ではなく、使用の禁止、しかも、罰則規定付きの条約に基づくシステムということになりましょう。それでは、何故、罰則規定を設ける必要があるのでしょうか。NPTにおいては、「核兵器国」及び「非核兵器国」の何れに対しても、同条約に違反した国に対する罰則はありません...核兵器使用禁止条約の多重抑止体制
考えてもみますと、「非核兵器国」にとりましてNPT体制ほど不条理なものはないかもしれません。何故ならば、大航海時代来、軍事大国が競うように勢力圏を広げる傍ら、金融財閥を中心とした世界権力によるコントロールが浸透した結果こそ、今日の国際社会におけるNPT体制であるからです。核兵器を生み出したのはこれらの勢力であるにも拘わらず、その危険性を理由に中小国が核を保有することを‘国際犯罪化’し、自らはそれを寡占してしまったのです。これは、いわゆる自ら仕掛けて自らを利する‘マッチポンプ’であり、大多数の中小諸国は、核の抑止力を得ることも、核兵器国に対して正当防衛権を発動することも、事実上、封じられてしまいました。しかも、核技術は、原子力発電にも利用されますので、NPTは、「非核兵器国」のエネルギー供給手段をもコントロ...NPT体制の不条理ー核廃絶は不可能では?
NPT体制が内包する構造的欠陥は、今や誰の目にも明らかです。否、‘核なき世界’という理想郷へ誘う幻想が隠してきた実像が、核兵器国による核使用の可能性の高まりと共に、明確に姿を見せてきたと言っても過言ではありません。核戦争を未然に防止することを目的として成立したNPT体制は、制御システムとしてはあまりにも強度も耐性も不足しており、制度設計における決定的な誤りがあります。国内における法制度に照らしますと、先ずもって制度設計に際して必要となるのは、最低でも中立公平な立場が保障されている立法、執行、司法の三つの機能が必要とされます。そして、各々の機能を担う中立・公平な機関、あるいは、仕組みを設けなければ、法の実効性は殆ど期待できないのです。ところが、NPT体制を見ますと、立法段階である条約制定過程を見ますと、核兵...脆弱にして強固というNPT体制のパラドックス
NPT体制の致命的欠陥-何故ロシアの核使用問題が発生したのか
NPT体制とは、人類史上にあって最も破壊的で非人道的兵器とされる核兵器による戦争、即ち、核戦争を未然に防ぐための国際システムとして一般的には理解されています。同目的を実現するために、NPTでは、核兵器の保有のみならず、使用の前段階となるテクノロジーの開発並びに核ミサイルの運搬手段(ミサイル等・・・)をも規制の対象としております。核戦争の回避という目的は正しいのですが、今日の状況は理想からほど遠いばかりか、逆に安全保障上のリスクを高める方向に作用しているかのようです。それでは、同体制の逆機能の原因は、一体、どこにあるのでしょうか。第一に、NPTには、違反国を取り締まる仕組みが設けられていない点を挙げることができます。刑法がそうあるように、法律だけが存在していても、違反者がいなくなるわけではありません。警察と...NPT体制の致命的欠陥-何故ロシアの核使用問題が発生したのか
アメリカを筆頭とする自由主義国は、ロシアによるウクライナに対する軍事介入を‘侵略’と見なすことで凡そ一致しています。日本国政府も例外ではなく、NATO諸国に同調する形で対ロ政策に踏み切り、旗色を鮮明にしています。しかしながら、ウクライナ東・南部の歴史的経緯からしますと、同地域には、当事国双方のみならず国際社会が認めるいわゆる‘政治問題’があります。ここで言う政治問題とは、純粋に国際法上の違法性が問われる法律問題ではなく、双方の権利主張が対立する問題領域として理解されましょう(国内法の区別からすれば、犯罪に関する刑法ではなく、権利の所在に関する民法上の問題・・・)。ところで、日中間に横たわる尖閣諸島問題については、しばしば‘領土問題’という言葉が使われています。同問題に対して、日本国政府は、‘同島の領有権を...ウクライナ紛争の平和的解決には国際社会の中立化が必要では?
誰が悪いのか核戦争?! 日本も対岸の火事ではない... @ヴェネツィアで色々思う事
皆さん、こんにちは。。。 色々な真実が露わになって来ている今皆さんはどこの国が悪いと思いますか?? 核戦争になったら決して日本も対岸の火事ではいられなくな…
今年の2月18日に始まるロシア軍のウクライナへの進軍は、ウクライナのみならず自由主義諸国によって国際法に違反する‘侵略’と認定されています。このため、大半のマスメディアは、ロシアを強く批判し、同軍事行動に対しても侵略や軍事侵攻、即ち、‘侵’の一文字を用いてその違法性を強調しています。国連憲章では、紛争の平和的解決を加盟国に義務づけると共に内政不干渉を定めていますので、ロシアの軍事行動は、人道的介入であったことが証明されない限り、手段としては国際法に反していると言えましょう。また、同軍行動に伴ってブチャ等で住民虐殺などが行なわれたのが事実であるならば、戦争法にも違反することになります。もっとも、ウクライナ紛争の本質が、ロシア系住民が多数を占める東部の分離・独立問題である点を考慮しますと、ロシアの軍事行動を領...ウクライナ紛争は局外中立を宣言すべきでは
かつて、国民国家体系は、国家が戦争の行動主体とみなされていたために、人類の未来において消滅すべき、忌まわしき国際秩序として見なされる向きがありました。特にますクス主義の強い影響下にあった左派の人々は、国家の破壊に正義があると信じてきたのです。国民国家体系の克服こそが人類に平和をもたらすと・・・。しかしながら、国家の存在そのものが戦争の主たる要因とは言えないように思えます。特に大規模な国際戦争が頻発した近代以降の戦争は、領土や国境線と言った純粋に国家の地理的支配領域をめぐる争いはそれほどには多くはなく、多くは、別の要因に基づくからです。ヨーロッパでは宗教改革を機として宗教戦争の嵐が吹き荒れた末に陣営対立となった三十年戦争に発展しましたし、ナポレオン戦争は、フランス革命への近隣諸国の武力介入を発端としています...国民国家体系の再構築こそ人類の重要課題