(5)-心から望まなければならぬー「人の世にあるは戦いに在るが如し」(ヨブ七ノ一)とヨブはいい、御主も「我地に平和を持ち来たれりと思うこと勿れ、我が持ち来たれるは平和に非ずして刃なり」(マテオ十ノ三十四)だの、「天国は暴力に襲われ、暴力の者これを奪う」(マテオ十一ノ十二)だの、「人もし我後につきて来たらんと欲せば己を棄て、己が十字架を取りて我に従うべし」(マテオ十六ノ二十四)だのと教え給うた。して聖人などは皆その教に従い、絶えず悪戦苦闘を続けて、天国に昇られたのであります。しかるにこれを見ると、天国の福楽をかち得るためには、随分と辛い目を見、苦しい戦いを経なければならぬ。やれ朝夕の祈りだ、やれ日曜日のミサだ、やれ公教要理だ、説教だ・・・祝日が来た、告白をして下さい、聖体を拝領しなさい、伝道に手伝って下さい...天国は暴力に襲われ、暴力の者これを奪う