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日本政府は、昨年の暮れ(2023年12月下旬)に過去最大の7兆円ほどの防衛予算案を閣議決定しました。そしてその膨大な予算の一部を使って、4隻の海上自衛隊の護衛艦を改修して、空母として運用可能にしたのです。その実質上の空母に搭載するのは、アメリカから高額で購入する最新鋭ステルス戦闘機F35Bだそうです。これで、空母が日本海を移動すれば、中国本土全ての地を攻撃する能力を持つんだそうです。 第二次世界大戦後の...
私は夜、見かける度に「なんでこんなおバカなことをやっているのだろうか」と、不快になるものがあります。 それはこんなもの↓↓です。 この写真は私の家の近くの交差点の横の小さな空き地(広場?)にある夜の電飾です。町でやっているようです。社明運動(社会を明るくする運動)の一環らしいです。一般に「社会を明るくする」の「明るい」と言う表現は、比喩でしょうけれど、この「社明運動」は、文字通りライトで「明るくす...
先日(11月26日)、ズームミーティングで話題が(特にテーマでもなかった)原発の方向になった時、色々な方が私見を述べました。 「脱炭素化と言って悪者扱いされていても、石油の方がウランよりは遥かに良い。」「太陽光発電も様々な問題が指摘されているけれど、原発よりはずっといい。」・・・・そのズームミーティングに参加していた方々はみんな、人間には対処しきれない原発の多大な負の側面を十分に知っていて、原発は最...
汚染処理水放出に対して、中国が日本産水産物輸入停止措置をしたことに対し、「現在、中国経済は苦しいから、輸入停止措置は中国の失策。撤回すべきだが、中国共産党は1度決めた事は撤回しないから困ったものだ」のような事をNHKのニュースで報道していました。更には「日本は科学的事実に基づいて放出しているので、中国も科学的事実に基づいて冷静に行動して欲しい。」のような事まで付け加えていました。 NHKだけでなく、他...
中国の汚染水放出の批判に対して、日本政府の面々はみんな異口同音に「日本政府は科学的に説明している。中国も科学的に反論すべきだ。」などとのたまっています。信じられないのは、NHKをはじめとした大マスコミの多くも政府に倣ってニュースで同じようなことを垂れ流しています。そのくせ、中国の「反論」は都合のいい部分をごく一部を切り取って報道するだけで、まともに流しません。中国が科学的反論をしない筈がないでしょ...
知り合いの技術屋が「地球温暖化を防ぐ為にCO2除去装置、人工光合成装置など早く開発しなければならない」と言ったのには脱力でした。こんな狂った対策方法を、理系の技術屋でさえ信じるのですから、多くの人がこの技術に「希望・解」を見出しているのではないかと思うとゾッとします。比喩ではなくて本当に世も末かと思います。【人工光合成装置】2023/09/11 に関しては、先日の記事で書きましたので、今回はCCS[Carbon dio...
日本政府と東電による「アルプス処理水」と言う名の放射能汚染水の海洋放出は、もう既に失敗が決まったと言っていいでしょう。 東電を守り、日本の原子力回帰を促進する為に、国内外の多くの反対を押し切り、岸田内閣は(原子力ムラからの要請を受けて)放射能汚染水の放出を断行しました。経済産業省の【多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 取りまとめ】には、アルプス処理水に関して、海洋放出以外に様々な方法...
「処理水」と言う名の「原発汚染水」の海洋放出を反対する中国や日本人を「社会の敵」「風評加害者」とするような言論が蔓延っています。岸田内閣が率先してキャンペーンを張り、多くのマスコミもそれを批判するどころか、「大本営発表」の如く追随して、助長しています。 確かに中国も「自国の事は棚に上げて」と言う面もあるでしょう。しかし、「中国もトリチウム汚染水を放出しているから日本も放出すべきである」と言うのは科...
日本は1990年過ぎ頃から、現在までのおよそ30年の間を『失われた30年』と、経済評論家やジャーナリストらによって語られてきました。更に「このまま行けば失われた40年を歩むことになる」とか「新興国に次々に経済が抜かれた。」とも言われています。 彼らは要するに「経済成長しなかった事」を「失われた」と表現しているのです。確かに、経済成長しようとして、旧態依然とした箱物行政や原発、オリンピックなどに湯水の如く税...
現在日本は、太平洋戦争に突入した時の状況に似ていると感じ、危機意識を持っている方々がいます。その危機意識にはかなり理があると感じます。私もその一人かもしれません。 右翼と呼ぶのも憚られるような愚かなネトウヨレベルの連中が、自民党内閣の言うところの「敵基地攻撃能力」を日本が持つ事を支持し、武力による隣国への威嚇化を正当化しようとしています。 中国やロシア、北朝鮮(場合によっては韓国も)を敵視して、...
放射性元素の崩壊は、普通、時間のみの関数であり、それを早めて放射能を消滅させることは不可能です。その「不可能」の意味は、現在の科学技術では不可能なだけであって、理論上は可能なのでしょうか?それとも自然の摂理、物理的原理であって、将来的にも永久に不可能なのでしょうか? 原発の導入が検討された当初、原子力を推進する原子物理学者、原始工学者たちによって、「いずれ科学技術で解決する。」と約束されて、原...
TVニュースで、「空飛ぶクルマ」の実用化に向け、国などの協議会が運用の基本的な考え方の案をまとめた云々といった内容を流していました。 これでまた、人類は新たな科学技術の進歩の大きな一歩を踏み出した・・などとは到底思えません。 逆に、これでまた、文明崩壊を加速する新たな領域に足を踏み入れてしまった・・と暗雲たる気持ちになりました。 安全性や事故のリスク、騒音の問題なども指摘されています。それらも大...
僕が最も懸念しているのは世界大戦です。そこまでは行かないだろうと多くの人が思っていますが、最大リスクを考えておくことは悪いことではありません。 現在世界は欧米側と中国ロシア側に真っ二つに別れています。アメリカが世界の警察をやめた事によりロシアも中国も軍事的に動きやすくなったでしょう。そして中国のGDPが2027年でアメリカに追いつく事や軍事力強化の勢いが止まらない事が最大の懸念点です。今中国は乗りに乗...
ゼロ金利時代の今、銀行に定期預金を預けても利息はつかないも同然ですが、何年も前から銀行に預けっぱなしであった、幾らかの定期預金は、運用する事を考えるのが面倒で、そのままにしてありました。 先日その銀行の新しい担当者という方からのご挨拶と、運用に詳しい方が来るので、ご提案もしたいから来行しませんか?と言う連絡がありました。 資金運用に頭を費やすよりも、作物を作って食糧を少しでも多く自給することの方...
NHKの「映像の世紀」は最も好きなT V番組です。たまにハズレな内容もありますが、十中八九、見応えのある内容です。その中でも、先の1月13日に放映された「朝鮮戦争〜そして核がばらまかれた〜」は、目の離せない、かなり衝撃的な内容でした。 朝鮮戦争は、ドイツと同様に、第二次世界大戦後の米ソ冷戦の代理戦争のようなものだとは思っていましたが、朝鮮半島では第二次世界大戦よりも桁違いに多くの犠牲者が出たのです。そ...
岸田内閣は、「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」のいわゆる安保三文書の改定を勝手に閣議決定し、敵基地攻撃能力を保有し活用していく方針を明記しました。「敵基地攻撃能力」に代えて「反撃能力」という用語が用いられています。 相手国がミサイル等を発射する前の段階で「攻撃に着手した」とみなして攻撃することや、我が国と密接な関係にある他国に対する攻撃も「攻撃」と見做されることが想定されてい...
『効率』と言う概念に対して人が抱くイメージは主に2つでしょう。 一つは、「熱効率」「(自動車等の)燃費」「発電効率」のように投入されるエネルギーに対して、仕事をするエネルギーに変換される割合です。そこから、同じ仕事をするときの消費エネルギーの少なさという意味になっています。 そしてもう一つの『効率』は、単位時間内にできる仕事の量です。 時と場合に応じて、どちらの「効率」もよく使われていますが、こ...
前回の記事の続きです。前回【資本主義の根幹】では、資本主義が文明崩壊に繋がることが示されました。今回は、その資本主義による文明崩壊をくい止める方法の筆者からの一つの提案です。〜地球の有限性と貨幣の規模〜 さて、この破滅の因子を人類社会から取り除くことは可能てしょうか。私は可能と考えます。方法としてゲゼル主義による、貨幣への制限があります。現代の管理通貨制度によると、貨幣は商品とともに新たに生まれま...
先日の記事【大転換】に、ここの常連のHN guyver1092 さんから 非常に斬新でかつ興味深く面白いコメントを戴きました。 『貨幣に地球の大きさに関する制限を加えれば、資本主義は成り立たなくなる』 と言うものです。頗る独特で、画期的なアイディアだと思いました。自分もそのアイディアの詳細な内容を是非知りたいと思いましたので、コメント欄にお返事として記事の依頼をしたところ、早速、記事を送って下さいました。その...
先日、コロナのニュースをTVで見ていたら臨時ニュースが入りました。コロナ感染者数がまた増えたのかな?・・・と見ていたら、オリンピックの何かの競技で日本人の誰かがメダルを取ったという脱力の臨時ニュースでした。臨時ニュースで流すような重大事でしょうか? どこのTV局もオリンピックばかりで見る気がしませんでした。特にNHKでは、総合とEテレ両方でオリンピックをやっていたので、呆れてチャンネルを変えたら、BSの ...
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」による最新の報告書が公表され、温暖化による非常に厳しい警告がなされました。【WIRED CONFERENCE2021】「このまま温室効果ガスを廃棄し続けると『深刻な未来』がこれまでの予測よりもかなり早くやってくる」と言った内容です。 その警告内容が信頼できるものと考えた場合、彼らの示す「対策」に疑問を感じずにはおれません。深刻さを本気で訴えているのか疑ってしまいます。 こ...
文明崩壊 上 ジャレド・ダイアモンド 著 Collapse How Societies Choose to Fail or Succeed ~Jared Diamond~ 一応上記の本の書評です。しかし、実際は書評という性質のものではなく、本書に描かれている古の文明崩壊の要因が、現代の文明崩壊に非常に通じていると感じたので、その中の特にある部分にのみ着目して書かせて頂きます。 私は購入した書物の余白に、購入した日...
ロシア産天然ガスをヨーロッパに輸送するパイプライン、ノルド・ストリームが9月末に破壊されました。この報道を受け、ヨーロッパのガス価格は更に上昇しています。 ノルド・ストリーム破壊は、普通に考えれば、流石にロシアの仕業では無いでしょう。狂ったプーチンがヤケでやったとか、ロシア内部の反動勢力の一部がやった可能性がないとは言い切れ無いかも知れませんが、ロシアが国家としてやったと考えるにはかなり無理があ...
今朝、いつものように朝のラジオニュースを流して聞いていたら、非常に気が塞ぐニュースが耳に入って来ました。 何年か前から時々この計画を目にし、計画が頓挫して潰れることを願っていたのですが、残念ながら核融合炉の組み立てが開始されたようです。 新エネルギー源「ITER計画」核融合炉の組み立て開始 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200729/k10012538081000.html 量子科学技術研究開発機構のHPには、 ...
「ITER」の負の面に関していろいろ書こうと思いましたが、専門知識豊富な方々が、しっかり書いています。EzoWolf氏のブログの記事【見果てぬ夢、核融合発電】の最後に私の<雑草の言葉>の記事を含め12のサイトのURLが紹介されています。全てのサイトにざっと目を通させていただきましたが、大体しっかり記述されています。ただ、ノーベル賞学者の小柴昌俊氏の記事が2つありましたが、脱力系の個人の事情なども書かれてあり、内...
従来の原子力発電[核分裂発電]推進のプロパガンダは、デメリットをメリットとして宣伝するようなブラックジョーク的な宣伝のオンパレードでしたが、核融合発電のプロパガンダも非常に良く似ています。同じ原子力ムラのメンバーが構成員であるので当然と言えば当然ですが、かなり悪質です。この「逆プロパガンダ」を一つ一つ列挙して、議論していくと長くなりますので、今回は特に酷い件(どれもかなり酷いのですが・・)を一つ...
現在、世界最大のコロナ感染国であるアメリカでは、コロナ禍が起こるずっと以前から、感染症のパンデミックに備えてきた人達がいます。パンデミックだけでなく、自然災害や経済恐慌などの深刻な事態に備えて、周到な準備を進めている人々がいるのです。彼らは、「プレッパー」と呼ばれています。 プレッパー[Prepper]とは、prepare[準備する、備える]に由来し、「備える人」を意味する言葉です。自然災害やパンデミックなど...
現在、コロナ禍による深刻な景気後退、恐慌が危惧されて、回避対策が検討されています。しかし、経済の縮小は、いつかは通らなければならない道でしょう。ここのサイトのテーマでもあります。実際に恐慌が始まれば、大きな困難と犠牲を伴うでしょうけれど、それでも批判を覚悟で言わせていただければ、大きな経済縮小が、早く始まれば良いと考えます。何故なら、現代の拡大再生産システムが続けば続くほど、資源不足と環境汚染が...
新型コロナの感染拡大に伴い、富裕層にプライベートジェットの需要が高まっている、と言う、ふざけた記事を目にしました。 記事によると、日本のプライベートジェットの保有数は57機で、アメリカの約2万機に比べると格段に少ない、日本ではプライベートジェットの発着が少な過ぎて、海外に比べるとまだまだ「厳しい」とのこと。何が厳しいのかよく分かりません。アメリカのプライベートジェットの多さを狂気の沙汰だと感じます...
少し前の時代まで、「人類が絶滅する時はいつか?」・・と言う問いかけに対し、「数千万年後には人類は滅びているかも知れない。」のように答える方が多かった記憶です。そう、数百万年後か、数億年後かは人それぞれですが、意識して「数百万年後」と「数億年後」を区別していた人はほとんどいなかったようです。兎も角彼らが考える人類の滅亡時期は「途方もなく遥かに遠い未来」でした。 現生人類が誕生したのは今から約20...
『成長の限界』シリーズの第2弾、『限界を超えて [Confronting Global Collapse Envisioning a Sustainable Future1989] 』の紙カバーを折り込んだ挟み込みの部分に、第1弾の『成長の限界[The Limits Of Growth1972]』の結論の要約が記されています。「(成長の限界に達した結果)最も起こる見込みの強い結末は、人口と工業力の突然の、制御不可能な減衰であろう」です。 非常に印象深い文でかつ、「なるほど」と理性が納得し...