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夜に星を放つ (文春文庫)コロナ禍の時代を切り取った五つの物語。真夜中のアボカド銀紙色のアンタレス真珠星スピカ湿りの海星の随(まにま)に「真夜中のアボカド」は、双子の妹が亡くなった喪失感から回復していく話でしょうか。妹の恋人だった村瀬と姉の弓は、妹の月命日に
悲しい悲しい物語。親に捨てられた、喘息持ちで体の弱い妹を養うためにデリヘルをする姉。ぜんじろうと名乗るおじいさんに出会い、「団地警備員」になり…。大人の保護者がいれば普通に体験していたであろうことも素通りしてきてしまったがために「友だちの家
本の感想 「夏日狂思」 広瀬すず主演で映画化される長谷川泰子という女性の生き様
こんにんちは。 40代独女のMOMOです。(プロフィールはこちら) * * * * * 窪美澄さんの小説「夏日狂思(かじつきょうそう)」のご紹介です。 物語の主人公・礼子は実在した松竹の大部屋女優だった長谷川泰子をモデルにしています。 詩人
じっと手を見る (幻冬舎文庫)興味のある作家さんだったのですが、性描写が多いという書評を目にしていたので、読むのをためらってました。が、先日紹介した「あの本、読みました?」で、朝井リョウがめちゃめちゃ押していたので、読んでみることにしました。富士山を望む町で
作品紹介・あらすじかけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。真夜中のアボカド/銀紙色のアンタレス/真珠星スピカ湿りの海/星の随に読書備忘録切ないなぁーなお話真珠星スピカ・・・学校でいじめにあっているみちるの母親はすでに事故で亡くなっている。そのお母さんが幽霊となって・・・今でもこっく...本・窪美澄「夜に星を放つ」
本の感想「朱より赤く 高岡智照尼の生涯」実在した人気芸妓がモデルの小説
こんにんちは。 40代独女のMOMOです。(プロフィールはこちら) * * * * * 窪美澄さんの小説「朱より赤く 高岡智照尼の生涯」のご紹介です。 実在した尼僧、高岡智照(たかおか ちしょう)の生涯を史実にもとづいて描かれた物語です。
【あらすじ&ひとりごと】 窪美澄さんの直木賞受賞作『夜に星を放つ』を読みました。 現代に生きる人たちが、心の隅にある寂しさに人と心を通わせようとする、そんな素敵な五編からなる短編集でした。 「真夜中のアボガド」「銀紙色のアンタレス」「真珠星スピカ」「湿りの海」「星の随に」の五編が収められています。 どの短編も星座のエピソードを交え、かけがえのない家族・人間関係、そして恋人など、思うようにならない心を綴る物語です。 読みながら、何でこんな展開になるのって思いながら(これがストーリーとして良いところなのですが)、さわやかにさらりと綴られていくストーリーに、心がキュッとなります。 星座は星と星が線で…
作品紹介・あらすじある街にひっそりたたずむ、椎木夫妻が営むメンタルクリニック。仕事、恋愛、友人……。さまざまな悩みを抱えて訪れる人に対して、夫婦は優しく寄り添っていく。ふたりにも過去に背負った傷があって……。キャンベルのスープ缶・パイプを持つ少年・アリスの眠りエデンの園のエヴァ・夜のカフェテラス・ゆりかごエピローグ読書備忘録生きていればいろいろある。いろいろあり過ぎるほどある。それでも何とか折り合いをつけて生きている。ただそれがうまくいかないこともある。そういう時にこうして寄り添ってくれる人がいればどんだけいいだろう。ある医者はろくに話も聞かないで薬をどっさり出す。そんなところに行っていてもなかなか良くならない。と思うのは仕方のない事。椎木さんが医者になったわけ、奥さんと一緒にメンタルクリニックを始めたわ...本・窪美澄「夜空に浮かぶ欠けた月たち」
作品紹介・あらすじ私は「男たちの夢」より自分の夢を叶えたかった、「書く」という夢を――。女は、男たちのように芸術に関わってはいけないのだろうか、芸術を生み出すこともできないのだろうか?大正から戦後の昭和にかけて、詩人、作家、評論家……さまざまな文学者たちとの激しい恋の果てに、互いに傷つけ合いつつも礼子がついに掴んだものは――。時代に抗いながら創造する女を描き出した新たな代表作の誕生!読書備忘録モデルは実在していたんですね。享年30の詩人で、そうだったの。大正から昭和にかけ、夢を持ち続けた礼子の一生海の中で愛した水本と会えたのね。美しかった。★★★★★本・窪美澄「夏日狂想」
書名 夜空に浮かぶ欠けた月たち【電子書籍】[ 窪 美澄 ] 感想 2023年154冊目 ★★★ ・夜に星を放つ [ 窪美澄 ] ・夏日狂想 [ 窪美澄 ] ・タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース [ 窪美澄 ] の窪
作品紹介・あらすじ都心の古ぼけた団地で5歳上の姉・七海と暮らすみかげ。未来に希望が持てず「死」に惹かれる彼女の前に団地警備員を名乗る老人が現れ、日常は変わり始めていく。読書備忘録このような本を読んでいると、なんで?何、この母親!と思うのです。そしてこのお話では更なる母親の毒母っぷりにあきれるばかり!でも、いましたね、良い大人が・・・ぜんじろうさん!毒親でも、近くに良い大人が一人でもいれば救われます。それにしても、今のいじめが凄まじいのには驚くばかりで、良い大人が教師でなくて残念ですわ。ま、無理なんでしょうね!いつか死体が見たいと思っていたみかげだったけれど・・・人が死んだらどんなに悲しいか、わかってよかった。良い本に出合うたびに思う事は、読んだ後、少しはいい人になれたかな?ってこと!良いお話でした。★★★...本・窪美澄「タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース」
満足度:★★★☆☆ 題名:夜に星を放つ 作者:窪美澄 短編集が5作品くらい入ってる感じ。 どれも夜の星が出てきますが、特に重要なキーワードとも思えません。夜に夜空を眺めたら星は見えるからでしょうか。 わたくしは基本的に短編よりも、一冊で話が続いてる方が好きです。読み応えもありますし、登場人物の掘り下げもできますから。 しかし、今回読みながら内心(短編の方が良いかも)って思ってたら、2話で話が変わったのでホッとしました。 1話からそうなのですが、全て読み終えた感想を一言で表現するなら。 「暗い」 です。夜空とか星等がキーワードになるから暗く感じるのかもしれませんが、どの話も大抵主人公が不幸を背負…
月の立つ林で /青山美智子待ちに待った新刊はある男性のPodcast「ツキない話」のリスナーが月に関する語りに心を寄せながら新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく5章からなる小説ですそれぞれの物語のなかで他の章の登場人物が絡んでくるのですがその相関図を知っているのは読者だけ本人たちの知らないところで影響しあい大切な拠り所になっていたりするのが読んでいて心地良かったです読後感もとても良く前向きな気持ちになれました🌝 夜に星を放つ /窪美澄直木賞受賞作表紙が素敵だったのとタイトルに惹かれて図書館から借りました帯には「心の揺らぎが輝きを放つ短編集」とありバラエティに飛んだ内容になっていますが1作目の主人公に共感できなかったこともありあまり好きになれませんでしたネット検索では評価が高いようなので ただ単に好みの...月と星の小説2冊読みました。
もう3月になってしまいました(早い!)が、2023年1月に読んだ面白い小説の記録です。意識してはなかったですが、女性作家多めだった、(6冊中5冊が女性!)といま気づきました(笑)〇ユージニア 恩田陸目の見えない(とされる)少女と、その家族に起きた毒薬?殺人事件。全
2022年上半期 直木賞作品 窪美澄さんの作品です。 昨年の8月くらいに図書館で予約をして50人待ちがやっと回ってきました。 「静かな夜にゆっくり読みたい」って感じの内容でした。 静かだけど心の深いどころが震えるような主人公たちの日常の話に引き込まれました。 すらすら読めてとても読みやすくすぐに読み終わってしまいました。 読書にハマってからは静かな時間が過ごせるようになりスマホを見る時間も少なくなりました。 読書って心身ともにとてもいい趣味だと改めて思います・・・。
読了本 今読んでいる本 積読 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 読了本 トリニティ 窪美澄 ドライブインまほろば 遠田潤子 最近、女性目線の本が続いています。 選ぶ時はなんとなく・・・という感じで手に取っているのですが不思議。 選ぶ本には なんとなくその時の気分が表れるような気がします。 今読んでいる本 BUTTER 柚木麻子 積読 本屋さんで選んで買ってきて 控えている本が数冊あります。 次はどれにしようかな・・・(*´艸`*) こういうのが楽しい。孤独な趣味です。 やっぱり紙の本が好き。 次は気分を変えて、新書にいきます。…
作品紹介・あらすじ何かを断たなければ、生きていけない。父は、女にだらしのない鍛冶職人だった。物心ついたとき、すでに母はいなかった。綺麗な着物を着せたる、という父の誘うような言葉に乗じて、12歳だった彼女は、気が付けば菜乃葉の名で大阪にて舞妓見習いをさせられていた。14歳で旦那への腹いせのようにして小指を切り落としたことで世間の耳目を集め、ブロマイドは飛ぶように売れた。花柳界から退いたあとも、社長夫人、映画女優と華やいだ世界に身を置いた。それでも、彼女の心が定まることはなかった。38歳、仏門を叩いた。読書備忘録12歳で父親に売られ、14歳で色恋沙汰で自ら小指を詰め・・・33歳で尼になろうと相談した和尚さんに「尼になるのはいつでもなれる。長い時間よう考えて、この世にもう未練はない、尼になるほか道はないと思った...本・窪美澄「朱より赤く高岡智照尼の生涯」
今年の試験が終わり、ひとつ大きな山を越えた気分ですが、昨日からすっかり試験勉強ロスになってしまいました。かといって、今年受けた科目を引き続き勉強するような気持ちにはなれません。今後2~3週間は、昨日も書いたような試験後やりたかったことと、勉強を理由に後回
本「いるいないみらい」 作者:窪美澄 この本を読んでる最中に・・ 「夜に星を放つ」で直木賞を受賞された作家さんです! 新聞の受賞記事を読んでびっくりしました! 『執筆の原点は、初めての子どもを生後十数日で亡くしたことだった。 「自分のテーマが、焼き印のように背中にじゅっと焼...
【あらすじ&ひとりごと】 窪美澄さんの10年程前の作品です。 先日、ある中古本の書店からの送信メールを見ていたら、書店ランキングされた過去の作品の記事があって、気になった作品10冊を購入しました。 そのうちの1冊がこの『晴天の迷いクジラ』。 窪さんと言えば『ふがいない僕は空を見た』という程度のことしか私は知らなくて、今回初めて読みました。 この作品は、心に深い傷を持ち、生きる希望を失った主人公3人が、ある出会いによって生きることへの希望に気づき、歩み始める物語です。 由人はデザイン会社に勤務するが失恋と激務で鬱になる。 そしてその社長・野乃花は過去を捨て、がむしゃらに働いてきたが倒産する会社と…
窪 美澄『ふがいない僕は空を見た』小説あらすじと感想|映画情報も
窪 美澄『ふがいない僕は空を見た』 ずっとずっと気になっていた小説をやっと読むことができました。 私が最初にこ - yumeitoの映画や小説窪 美澄『ふがいない僕は空を見た』小説あらすじと感想|映画情報も https://yumeito.com/hugainaiboku-novel-movie/ 2022年3月25日