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こんにちは!関東圏では明日にかけて台風が接近するようで、今日は嵐の前の静けさといった天気でした。明日は大きな被害もなく通り過ぎてくれることを祈るばかりです。 さてさて本日紹介するのはこちらの本です。 『鉄は魔法つかい 命と地球をはぐくむ「鉄」物語』 畠山 重篤 著 スギヤマ カナヨ 絵 この表紙やタイトル、いいですよね。化学の世界はどうにも…いや、化学に限らずですが分からないことは、ところてんのようにつるりと内容が入ってこなければ、そもそも入り口を前にして立ち往生をしてしまうような、そんな具合です。しかしこの本は、そんな途方に暮れている人にも優しく手を差し伸べてくれる、ワクワクするタイトルとイ…
『東京ロンダリング』、面白いテーマの小説でした。 過去に賃貸物件で事件が起こった場合、客に提示する義務がありますが、しかしその後、一度でも人が住んでしまえば、伝える必要がなくなる。 そのため、「ワケあり物件に住む仕事(ロンダリング)」がある
『古本食堂』、といっても、食堂ではありません。神保町の古書店に集まる人々の悲喜こもごもと、美味しいごはんのお話です。 『古本食堂』あらすじ 珊瑚は急死した兄・滋郎の古書店を受け継ぐため、北海道から上京して店を再開することにした。 もう一人の
タイトルに「うらめし」とあるので怖い話かと思いきや、悲しくて切なく、ロマンティシズムに溢れた作品でした。 切なく多彩な怪談集 『あやし うらめし あな かなし』には、様々な幽霊が出てきます。 心中の末、苦しんで死んだ女郎の苦しみ(『赤い絆』
『海神の娘』は『後宮の烏』のスピンオフ作品。『後宮の烏』の世界の南方、島国、花勒・花陀・雨果・沙文の国主と海神の娘との婚姻譚。 『後宮の烏』に登場した国々の話が読みたかった私にとって待望の物語です! 『海神の娘』あらすじ 『海神の娘』は海神
『JK、インドで常識ぶっ壊される』のJK視点で語るインド体験は、インドが苦手な私でも夢中になる新鮮な魅力がありました。 インクレディブル・インド 『JK、インドで常識ぶっ壊される』を読んでいると「え??」「うそでしょ?」と思わず声が出てしま
こんにちは!今日はおいしいお米を食べてしみじみしていました。人の顔が見えるお米は初めてで、ありがたみを感じながらいただきました。この気持ちを忘れないようにしよう…。 さてさて、本日は海底の神秘にせまる本です。 『海底二万海里』 ジュール・ベルヌ 作 清水 正和 訳 アルフォンス・ド・ヌヴィル 画 夏にこそ、と紹介するのがこの一冊。海、そして冒険はワクワクしますね。先日読み終えた『ニワトリ号一番のり』の熱がまだ燻っており、それもあってこのブログを書いている机の上には『セイル・ホー! -若き日の帆船生活-』という本も待機しています。「セイル・ホー!」という掛け声は、船の見張りの船員が上げる言葉で、…
こんにちは!暑い日が続いていますが、みなさんお元気でしょうか。こんな暑い日の夜には部屋干しをすると瞬く間に室内空間が熱帯夜となりますので、どうぞみなさんはお気をつけて…。 そうそうとても嬉しいことに、先週末に棚を借りている南と華堂さんに伺ったところ、おでん文庫に置いている本がいくつか旅立っていました!お手に取ってくださりありがとうございます!また次の新しい本との出会いに繋がるように、コツコツブログの発信と本棚の入れ替えをやっていきます。 今回の記事ではおでん文庫の棚にある本『ドリトル先生物語』の紹介をしようと思っていましたが、別の本に気持ちが呑まれてしまいました。別の本といっても、ドリトル先生…
日常と非日常が入り交じる、南国への逃避行『エルニーニョ』中島 京子
『エルニーニョ』はDV彼氏から逃げる女性が、不思議な少年と出会い旅をする物語。直木賞を受賞した中島京子さんの『小さいおうち』後、初の書き下ろし小説です。 日常と非日常が入り交じる描写が魅力的です。 「エルニーニョ」あらすじ 恋人ニシムラのD
『四十九日のレシピ』の伊吹有喜さんのデビュー作『風待ちのひと』読了。読み終わった時、疲れた心がちょっと癒やされました。 『風待ちのひと』あらすじ 妻の不倫や母の死で精神的にダメージを受けた須賀。彼は、海沿いの町・美鷲に亡き母が残した家の整理
『花菱夫妻の退魔帖 三』では、花菱家の故郷・淡路島へ。そこで鈴子は怨霊「明石の君」についての手がかりを探します。 『花菱夫妻の退魔帖 三』 儀礼のため淡路島を訪れた花菱夫妻。鈴子たちは家に就く怨霊「明石の君」を祓うため、孝冬の親族に協力を仰
『花菱夫妻の退魔帖二』では、鈴子や孝冬の家族の謎が深まったり、謎の宗教団体が絡んできたりと、気がかりなことばかり。 でも、花菱夫妻当人たちはとても睦まじいのが微笑ましい。孝冬さんの愛が少し重たそうですが…。 『花菱夫妻の退魔帖二』あらすじ
『後宮の烏』の白井紺子さんが描く、大正ロマンと幽霊退治『花菱夫妻の退魔帖』。 霊が見える鈴子と、「お祓い」を行う孝冬、夫婦の幽霊退治と二人の出生にまつわる秘密が描かれます。ミステリ仕立てですが、着物の描写もすてきなので、着物好きな人にもぜひ
こんにちは!本日は息抜きのような雑記です。昨日、新しい仕事をふたつ返事で引き受けてしまい(仕事の内容自体は悪いものではないです)、今、机の上に山と積んでいる本がすこし遠ざかってしまったのを、ちょっとでも引き戻すために、読書の時間を取ります。ものの数十分でもいいんだ…。 ということで本日は、最近読んでいる本の話などつらつらと書いていきます。 まずは、なんとか読み終えることのできた福音館古典童話シリーズの『ニワトリ号一番のり』、面白かったなぁ。船が事故で沈没し、船に取り付けていたボートでなんとか逃げ延びた船員たちが陸を目指そうと海を漂流するのですが、明日生きているか死んでいるかも分からないぎりぎり…
こんにちは!昨日から大好きな漫画『らんま1/2』の再アニメ化の情報に浮足立っています。今からこんなで10月に放送が開始したらどうなってしまうのか心配です。 そんな近況はさておき、本日紹介するのはこちらの絵本です。 『あさですよ よるですよ』 かこ さとし 作 今にして思えば、裏表紙も写真に撮っておいたらよかったな。この掲載している写真の表紙はにっこり太陽が顔を出し、白地がまぶしい朝を想起させるようなデザインとなっています。対して裏側はというと、夜の闇を思わせる一面の群青と、そこにぽっかりと銀の月が浮かんでいる仕様となります。 もしかしらたこの時点で察しの良い方は絵本の仕掛けにお気づきになるかも…
夏休みは都会のホテルで過ごす『桃源郷の短期滞在客』O・ヘンリ短編集
『桃源郷の短期滞在客』は夏休みに都会のホテルで過ごすお話。といっても現代の話ではありません。舞台は今から100年前のニューヨーク。 「最後の一葉」や「賢者のおくりもの」で有名なO・ヘンリの短編集の中の物語です。 『桃源郷の短期滞在客』あらす
『後宮の烏』から数十年後の霄国を舞台にした『鳥衣の華』。巫術師の少女・月季とその許嫁である零陵が、島に現れた幽鬼の謎に迫ります。 待ち望んでいた『後宮の烏』のサイドストーリーです。 『鳥衣の華』あらすじ 国家の危機と神々の闘いが集結し、数十
『くらのかみ』は夏になると読み返したくなる本です。 名作『十二国記』『ゴーストハント』の作者・小野不由美さんが描く子供向けの、けれど本格的なホラーミステリ。 古い田舎の家、みんなと遊ぶ夏休みのワクワク感、夏が終わる切なさ。 そんな夏の描写と
こんにちは!いやはや、いいなと思った本がもう絶版になっているのを知ると、切なくなりますね。『氷の海のガレオン/オルタ』という本はもう古本でしか見つけられず、先日値段が3千円近く下がったと思いきや今日見たらまた上がっていました。他にも、ずっと買いたいと思っている本がいくつかあり、本棚と相談しながら慎重に機会待ち中。 さてさて、本日紹介するのは宇宙の本です。 『改訂版 宇宙授業』 中川 人司 著 普段気にも留めていなかったことが、ふとしたきっかけでこれ面白いな、へええと唸るような出来事がありませんか。 最近あった話で、雑誌「和樂」の見開きページに書かれた”ようかん”の記事で、へええと思うことがあり…
2022年にアニメ化された『後宮の烏』。架空の世界を舞台にした中華ファンタジー。アニメが素晴らしかったので、原作も読んでみました。 『後宮の烏』あらすじ 後宮の奥・夜明宮に住む烏妃は、妃でありながら皇帝の夜伽をせず、不思議な術を使う特別な存
『墨のゆらめき』は書家とホテルマンの代書屋コンビが繰り広げる、奥深い言葉と書の世界。 オーディオブック・Audibleで発表後、単行本化されたオーディオファースト小説。 朗読は声優の櫻井孝宏さん。登場人物全員とナレーションまで一人で演じ分け
原田マハさんのアート小説『楽園のカンヴァス』。アートに興味のある人はより面白く、興味のない人にもミステリのように楽しめる作品です。 『楽園のカンヴァス』はアンリ・ルソーの「夢」を題材にした物語です。ルソー研究者の主人公たちが、コレクターに招
前から読みたかった『バッタを倒しにアフリカへ』をようやく読了。面白かった! 『バッタを倒しにアフリカへ』では、博士の(バッタへの)異常な愛情と研究への情熱、そしてアフリカ・モーリタニアでの異文化体験。 それらを体験をわかりやすく、ギャグや流
わたしがグラシン紙(リュウサン紙)にハマったきっかけは古書でした。 半透明の紙につつまれた本を見ると「ああ、古書店に来たんだなあ。」とワクワクしたものです。 ある時、購入した古本にたまたまグラシン紙のブックカバーがかかっていました。さっそく
こんにちは!なぜか今日は5時ごろに目が覚めて、猛烈に眠いです。早起きして一日中眠いか、遅く起きて時間が迫る中テキパキと用を終えるのどちらかよいか、2択を迫られたら後者を選んでしまいそう。 さてさて本日紹介するのは、1度記事にもしたこちらの絵本です。 『ノースウッズの森で』 大竹 英洋 文・写真 前回の記事はこちらです。大竹 英洋さんのインタビュー記事のリンクを貼っているのでよかったらご覧ください。 一生をかけるもの - おでん文庫の本棚 インタビューでは、写真家になると決意してからの紆余曲折、そこから背中を押してくれるような出会いが繋がり、この絵本が誕生した経緯が書かれています。 著者の写真を…
こんにちは!今日はむし暑かったですね。みなさん夏バテには気を付けてお過ごしくださいね。 今回の雑記はここ最近の悩みです。タイトルにあるままのお話です。 まず、読書をしてよかったことといえば、自分の中のものに説明がつけられるようになってきたことです。ぴったりとくる言葉に出会い腑に落ちるという経験、みなさんもあるでしょうか。 自分の中にタイトルもしくは見出しのない経験や感情というのが、ゴロゴロと頭の中に転がり、頭の片隅で認識はしているけれど、いつ片づけるかは分からない部屋の隅に詰まれた荷物如く、だんだん荷物は増えていくが手つかずのあわや無法地帯となった一角に、ふいに読書という名の片付け得意さんが現…
「文字のしおり」は文字通り、文字で作られた栞です。Threadsのフォロワーさんから教えていただきました。 私は常々ユニークで可愛らしくて、楽しい読書がより楽しくなる栞を探してましたが、「文字のしおり」はまさに私の探していた理想のしおりでし
『日と月の后 下』では、最愛の夫・一条天皇を亡くした彰子が、夫の意思を継ぎ周囲の人々を救う国母へと成長していきます。 ・『日と月の后 上』はこちら 我欲の道長と、懲りない伊周 彰子は父親の道長と、その政敵である伊周に苦労させられます。 ただ
『日と月の后』は、紫式部が仕えた中宮彰子が主人公。父・藤原道長に逆らい夫・一条天皇を支えていきます。 少女が後宮で人の欲望や愛を知り、国母(天皇の母)へと成長していく物語です。 『日と月の后 上』あらすじ 藤原道長の娘・彰子は、12歳で一条
『外科室』は泉鏡花が明治時代に発表した恋愛小説。儚くも美しい、刹那の恋が描かれます。 その『外科室』を現代のイラストレーター・ホノジロトヲジさんが独特の解釈で描いたイラストが魅力的な一冊です。 『外科室』あらすじ やんごとなき身分の伯爵夫人
以前に読んだ『源氏物語解剖図鑑』が面白かったので、今度は百人一首をモチーフにした『百人一首解剖図鑑』を読んでみました。 和歌の現代語訳はもちろん、時代背景や自然現象を細かく解説。この和歌が読まれた背景にはこんなことが…、など意外な発見があり
こんにちは!ここ最近、もう夏の始まりと言ってもよさそうなお天気が続いていますね。先日珍しく父親から映画に誘われて観に行くかも、というがホラー映画で、体感温度がこのときばかりは下がって涼しくなりそうです。 さてさて今回はおでん文庫の雑記になります。いろいろと、それこそひとつには括れない読書の面白さをひとつ挙げるのに、今読んでいる『ロビンソン・クルーソー』でハッとしたことを書いていこうと思います。 アタリマエに今あるものが、突然無くなったとき、もしくは変わってしまうとき、どんなことになるんだろう、と悪く考えればいくらでも悪く考えられそうなことを昔から思い浮かべることがあります。本当はなにかと安定し…
『ブッダも笑う仏教のはなし』では、身近なもので仏教を教えてくれます。 笑い飯の哲夫さんが仏教好きというのは、なんとなく知っていました。が、まさか本を書くほど仏教ガチ勢だったとは…。 やはり本業がお笑い芸人さんだからか、文章のリズムがよく読み
前回『成瀬は天下を取りにいく』では、成瀬の個性的なキャラクターが魅力でした。 しかし今回、『成瀬は信じた道をいく』では成瀬と関わる人々が個性的でした。成瀬と島崎のコンビ・ゼゼカラファンの小学生、クレーマーの常連主婦、受験生YouTuberな
『成瀬は天下を取りに行く』は、滋賀県大津市を舞台にした青春小説。さすが本屋大賞をぶっちぎりで受賞したのは伊達じゃない。新鮮な面白みのある作品でした。 『成瀬は天下を取りに行く』の最初の舞台は2020年。コロナ禍真っ最中です。イベントや行事は
こんにちは!いつもブログの本文を書いてから、ここの挨拶を書いているのですが、今回の記事も紹介する本の前置きのような内容になりましたので先にお伝えです。最近は時差を考えるようになり、記事が1回きりではなくて、1週間の時間を置いてまた触れてみるのもいいのかなと。いつも試行錯誤です。 さてさて今回紹介するのは、前回に続き写真家の本になります。 『ノースウッズの森で』 大竹 英洋 文・写真 本を読むとき、目に留まった言葉を忘れないように、これまではスマホで写真を撮っていたのを、最近は手帳に書き移す方法へ移行するようになりました。すると、写真で撮るよりも書き留めておきたいことが次から次へと出てくる。同じ…
『吉原手引草』で、は吉原一の花魁・葛城の失踪について関係者たちがそれぞれの立場で語る形式で物語が進んでいきます。 物語の中心人物である葛城花魁が一切語らないのがまた、この話をいっそう面白くしています。 第137回直木賞受賞作品。 『吉原手引
『源氏物語解剖図鑑』と固いタイトルですが、決して難しくはありません。 これまで、私の『源氏物語』の知識は、主に漫画『あさきゆめみし』で得たものだけでした。 しかし2024年の大河ドラマ『光る君へ』放送に伴い、「もう少し源氏物語を知りたい…。
泉鏡花の幻想的な世界を、現代のイラストレーター・しきみさんが表現した乙女の本棚シリーズ『夜叉ヶ池』。泉鏡花の幻想的な物語をしきみさんの美しいイラストが飾ります。 夜叉ヶ池 あらすじ 旅の学僧が山奥で行方不明の友人・晃と再会する。晃は妻の百合
岡本かの子さんの短編『老妓抄』。作中に書かれたこの歌が好きで、折々に読み返しています。 年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐ命なりけり 岡本かの子とは 岡本かの子さんは芸術家・岡本太郎さんの母。そして、破天荒で壮絶な人生が浮かびます。(
猫は人間がいない時、何をしているのでしょうか。お昼寝?ごはん?それとも飼い主の知らない「どこか」へでかけていて、いつも素知らぬ顔で戻ってくるのかも…。 そんな空想を描いた絵本が『ねこはるすばん』です。 ご主人がでかけたあと、くつろいでいるか
乙女の本棚シリーズ『待つ』は太宰治の小説を今井キラさんがイラスト化。美麗で儚げな少女が「待つ」のは一体誰なのでしょう…? 『待つ』あらすじ 毎日、駅のベンチに佇んで「誰か」を待つ少女。彼女自身、待ち人が誰かわからない。 もし、その相手が現れ
Amazonのオーディオブック、Audible(オーディブル)。使ってみたら思ったよりもずっと快適でした。 ここでは、実際に私が使ってみて感じたAudible(オーディブル)のメリットとデメリットについて書いています。 Audibleのメリ
こんにちは!5月もいよいよ締めくくりですね。道ではポンポンと鮮やかなアジサイを見かけるようになりました。そして、アイスクリームが食べたくなる季節にもなってきました。爽の冷凍みかん(この名前だったか怪しいですが、とにかくオレンジの味)が好きで、また食べたいな~。 さて本日も前々回の記事から紹介している、こちらの本について書きます。今回でラストです。 『北国からの手紙―キタキツネが教えてくれたこと』 井上 浩輝 著 前回は、本を通してその人の生き方に触れることについて書きました。今回はいよいよ被写体となっている動物について綴っていきます。 本書の写真に登場するのは北海道に住む、人に飼い慣らされてい…
本の感想「朱より赤く 高岡智照尼の生涯」実在した人気芸妓がモデルの小説
こんにんちは。 40代独女のMOMOです。(プロフィールはこちら) * * * * * 窪美澄さんの小説「朱より赤く 高岡智照尼の生涯」のご紹介です。 実在した尼僧、高岡智照(たかおか ちしょう)の生涯を史実にもとづいて描かれた物語です。
こんにちは!やることがいろいろ散らかると、机の上も散らかるもので、今周りが紙にまみれています。このブログを書き終えたら片づけなければ。 さて本日は前回の記事に続いて、こちらの本を紹介します。前回の記事はこちら↓ 考えるよりも先にくるもの - おでん文庫の本棚 『北国からの手紙―キタキツネが教えてくれたこと』 井上 浩輝 著 前回の記事では、写真と対峙したときのお話をしました。飯テロ写真をみて突如としてお腹の虫が目覚めたときのような反射速度で、思考を差し置いて、感覚がなにかを捉えて反応している、傍からみても頭の中も沈黙の時間が訪れることがあります。こんなとき、どんな言葉が適切なのか考えてみますが…
『どすこいみいちゃんパンやさん』は、体格のいい猫のみいちゃんがパンを焼くお話です。 みいちゃんのパンやさん 猫のみいちゃんはパンやさん。朝早くから起き出してお仕事をします。毎朝のルーティンは「しこをふむ」こと。手をグーパー、グーパーしながら
猫は人間がいない時、何をしているのでしょうか。お昼寝?ごはん?それとも飼い主の知らない「どこか」へでかけていて、いつも素知らぬ顔で戻ってくるのかも…。 そんな空想を描いた絵本が『ねこはるすばん』です。 町田尚子さんの絵本は猫のリアルな描写と
こんにちは!昨日久しぶりにハンバーグを作ったのですが、生地がゆるくなってしまい、4つの楕円形をまとめてひとつのフライパンで焼いていたのが、ゆるゆると変形し、四葉のクローバーのような形になりました。見栄えは悪しですが、幸せの形なら良しとしました。こじつけです。 さてさて、本日紹介するのはこちらの本です。 『北国からの手紙―キタキツネが教えてくれたこと』 井上 浩輝 著 おでん文庫の本棚で、今回のテーマ”自然科学ことはじめ”になぞらえて特にお勧めしたいのが、写真家の井上 浩輝さん、大竹 英洋さんです。 写真は今や、撮ることも、見ることも、携帯やSNSの普及によって身近なものとなりました。そんな昨今…
Audible版『烏に単は似合わない』阿部 智里 疋田 涼子
和風ファンタジー『烏に単は似合わない』をオーディオブック・Audibleで聴いてみました。原田マハさんの『板上に咲く』に続き、「聞く読書」は新しい発見があって面白いです。 『烏に単は似合わない』は人の姿をとる八咫烏の住まう山内で、日嗣の御子