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(本話の量は文庫本換算3P程です。)囲炉裏のパチパチいう音と鍋のシュワシュワいう音を聞きながら、窓を通して真っ黒の空から銀色の雪がヒラヒラウジャウジャ止めどない景色を眺めていると、余計に暖かく感じられるのだった。普段東京で暮らす俺(米津秀行・29歳・予備校講師兼フリーライター)は、貯金に余裕が有るわけもないが、憧れの雪国へと気ままな一人旅に来ていた。旅館も多少奮発した。木造の、古くて広くて、天井の高い部屋...
日常と非日常が入り交じる、南国への逃避行『エルニーニョ』中島 京子
『エルニーニョ』はDV彼氏から逃げる女性が、不思議な少年と出会い旅をする物語。直木賞を受賞した中島京子さんの『小さいおうち』後、初の書き下ろし小説です。 日常と非日常が入り交じる描写が魅力的です。 「エルニーニョ」あらすじ 恋人ニシムラのD