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こんにちは!お盆という大人にとっての夏の連休が終わってしまいましたね。この期間、私は偶然にも海を見ることができました。太平洋というおおらかな言葉の響きに反して、波の音が力強くて渋かったです。水平線には船もなく、ひたすら横一線の青で、この水平線を東に向かってひたすら進み、大陸が見えてくるときというのはどんな具合なんだろうと、想像の中で旅をしていました。実際の船旅は不慣れでちょっとどきどきしますが、いつかハリネズミ・チコのように地中海あたりを巡ってみたいです。 ということで本日紹介するのは、作者の好きなフランス語”ボンボヤージュ(よいたびを)”から想像を膨らませて生まれた絵本です。 『いいたび ボ…
こんにちは!夜、寝つきが悪いとき、みなさんはどうしていますか。私は夜寝る前に考え事をすることが多いために、なかなか寝つきが悪い方です。ビデオテープの早送りと巻き戻しを繰り返してテープがそのうちキュルキュル悲鳴を上げていくような具合に、オーバーヒートしていきます。そうして熱くなった頭を冷やすためにどうするかというと、オードリー・ヘプバーンが歌う「Moon river」とエルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」を聴くようにしています。優しい歌声とギターの音がここちよくて、すーっと頭の中が真っ白になっていく不眠の救世主です。歌の力がこんなところでも発揮されていると思っていたら、今回紹…
棚を借りている本屋で力説したとにかくページを開いてほしい絵本
こんにちは!ブログの書き出し(このこと)に悩むと、ひとまず本の紹介文の方から書き始めるのですが、紹介予定の本の画像が涼し気でいいですね。涼を感じます。最近、このブログを読むのが癒しといってくださる方がいて、ちょうど本日紹介する絵本は目から癒しを与えてくれる表紙なのではと思っています。文章で疲れたらぜひ、表紙に戻ってみてください。 ということで本日紹介するのは、こちらの絵本です。 『よるのふね』 山下 明生 作 黒井 健 絵 南と華堂(なんとかどう)さんで本棚の本を入れ替えたときにお店にいらしていた方々には、こちらの絵本を確か一番最初にご紹介させていただきました。それくらい、絵のすごさを特に伝え…
こんにちは!最近はますます日差しが強いですね。家を出て数歩足らずで、たいてい頭に浮かぶのは「カフェでコーヒー飲んで涼みたい」です。近所の公園では、通るたびに小学生くらいの子どもたちが水道を利用して、ばっしゃーと全身水浸しにしているのをみて、うらやましくなっています…。 ということで、本日紹介するのは、ばっしゃーっと波を浴びるスカッと気持ちの良い絵本です。表紙からしてテンションが上がります。 『みんなでうみへいきました』 山下 明生 作 梶山 俊夫 絵 冒頭でお話した水道で水浴びをする子どもを見ていて思うのが、自分はそうした経験をしていたのかどうかということです。みなさんは公園で水浸しになった経…
暑い夏、サクッと読めてちょっとゾクッとする本はいかがだろうか。 短編集なので「ちょこっと読み」ができる。 暑くて集中力が続かないという時でも、先が気になって一章分は読めてしまうのではないだろうか。 最後のページをめくるまで 水生大海 最後のページをめくるまで (双葉文庫) amzn.to 748円 (2023年07月22日 11:52時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する ミステリーはあまり読まないのだが夫に勧められて読んだらハマってしまい、あともう一つだけ読んだら終わりにしよう…と思って
こんにちは!このあいだ海の日を迎えて、みなさん夏ムードはますます高まっているでしょうか。自分の方は、現実は季節と関係のない過ごし方になってしまっています。七夕のときに風鈴の音を聞いたのが、ここ最近で夏を感じたものでした。いや、そういえば蝉の鳴き声も聞こえるようになってきましたね。製氷機で氷をつくり始めるようになったりも。地味な日々です。家の中にあるはずのうちわも、そろそろ見つけ出したいです。 さて本日は、実際にある海のポストを題材にしたおもしろい絵本をご紹介です。 『うみのポストくん』 山下 明生 作 村上 康成 絵 この絵本を選んだのは、4歳の男の子を持つお母さんのお話を聞いたのがきっかけで…
こんにちは!7月が始まったばかりだというのに、夏の暑さがこたえますね。毎日アイスクリームを食べたい誘惑にかられています。先日読んだ片山 令子さんの『惑星』の本の中にアイスクリームを作る話があったなぁ。子どもの作者とお父さんとの交流が描かれていました。父親と子どもの交流というものは、子どもの好奇心にこたえるようなところがあるなあと思ったものです。 おでん文庫の本棚は7・8月のテーマ【ここにある海】で、山本 明生さんの本をたくさん紹介していきます。その中で、本日紹介するのは、父親と息子のあいだで繰り広げられる物語です。 『ふとんかいすいよく』 山下 明生 作 渡辺 洋二 絵 この本のあとがきを読ん…
こんにちは!先日、本棚の中身を入れ替えに行ったときに、人形劇に参加しクラリネットを演奏するハイパーな友だちと一緒だったのですが、友だちの持っているものが自分とは対極で魅力的に感じます。絵といえば、誰かと間接的に関わるかたちです。そこでは誰かが絵を眺めている時間の長さによって、何かを感じたり、見つけたりするものがあると考えています。逆に演奏や人形劇は、例えばその場で誰かを笑顔に出来るような場のチカラがあって、キラキラの中心に心が引き寄せられていく感覚。そういう場に立ち会うと感動して鳥肌が立ちます。 本を読んでいる間も、そうした場のチカラを感じるような臨場感のある感動を受けることがあります。渡辺 …
こんにちは!おでん文庫の本棚を入れ替えましたのでご紹介です。ちょうどその時にお店にいらっしゃった方が興味を持ってくださり、一冊手に取ってくださいました。絵が好きかも…と話されていた姿が優しげで、とても心に残りました。ありがとうございます! さてさて、7・8月の本棚のテーマは夏らしく ”ここにある海” です。本棚に置いている12冊全て作者は同じ、山本 明生(やました はるお)さんです。 テーマや本の決定について、実は6月頭までは、7・8月それぞれで置こうと思っていた本もテーマも別にあったのです。これが偶然の流れでまったく違う方向に舵取りすることとなりました。 というのも、6月の本棚で扱ったアルビ…
こんにちは!7・8月のおでん文庫の本棚はタコのPOPでお出迎えです。 テーマは【ここにある海】 山下 明生さんの海の本を2か月連続でご紹介します。海の本をこんなたくさんに書いている人はほかにいるのだろうか…と思う。とても良い本とたくさん出会えました。 明日、棚の本を入れ替えるのでそれが完了したらまた詳しくご紹介します。なぜタコなのかも明らかに…!みなさまにご紹介するのが楽しみです。 ではでは、また次回もどうぞよろしくお願いします。 --- おでん文庫の活動を応援していただけたら嬉しいです! ↓↓↓
こんにちは!最近は蒸し暑い日が続いていますね。この時期は特に寝起きに髪の毛を押さえつけても、毛量が多いのも相まって数時間のうちにぼわあと膨らんでしまいます。その中に手を入れると、温暖な湿地帯が広がっています…。 さて、本日ご紹介するのは佐野 洋子さんの絵本です。 『おばけサーカス』 佐野 洋子 作/絵 子どもの頃に出会わずに(そもそも読書が少なかったために)、大人になって知った作家さん。『100万回生きたねこ』を大人になって読んだりしている身分ですが、きっと多くの方が知っている作家さんだと思います。今回は個人的に好きだと感じたこの絵本を取り上げました。 何が好きなのかといわれると、直観が好きと…
こんにちは!毎日のささやかな楽しみに、携帯に計測された一日の歩数を見るというのがあります。それが先日の日曜日、携帯を持っていくのを忘れて外出し、記録が0歩。これが実際の数字とは異なるとはいえ、ゼロという数字をみていると一瞬だけ切なさが湧いてきました。この0歩という数字の裏側、自分だけは分かっているけどこの携帯には理解することが出来ない。結果的にとらえる数字だって見ようとすれば、裏側がある。 そんな見えないものの話をするのも、今回紹介する絵本に関係しています。 『きりのなかのかくれんぼ』 アルビン・トレッセルト 文 ロジャー・デュボアザン 絵 片山 令子 訳 作者のアルビン・トレッセルトはアメリ…
たまに本に関連した話題で気になるのが読書量です。みなさんは、年間何冊読んでいるか数えているでしょうか。 私は今年になってきちんと数えてみようと思い(とはいえいくつか抜けてたりしてちょっとずぼらな数字です…)、再読本は除外して、初めて読む本を数えたらもうすぐ100冊でした。世の中ではもっと大きい数字が動いているので、全くすごいとはならないのですが、とにかく100冊読んでも、まだ読んだことのない本がたくさん世の中にあることが嬉しいですね! この読書の量について、おでん文庫を初めてから特に増えました。読みたい本、読んだ方が良さそうな本、棚に置いている本の関連書籍は可能な限り読もうと試みています。そこ…
こんにちは!最近、「おでん文庫で紹介する本を読んでみたい」、「好きな本です」と教えてくださる方の声を聞く機会が重なり、本当に嬉しい気持ちでおります。ありがとうございます! ではでは、本題のおでん文庫の6月テーマ”霧と幻想”で選出したうちの一冊をご紹介です。 『きりのなかのはりねずみ』 ノルシュテイン / コズロフ 作 ヤールブソワ 絵 こじま ひろこ 訳 作者のひとり、ユーリー・ノルシュテインはロシアに生まれ、アニメーターとしてひたむきな制作をつづけ、自身の制作を追求するためにアニメーション・スタジオを設立し、アニメーション作家として活動を行っています。これまでに制作したアニメーションんは国内…
こんにちは!本日おでん文庫の本を入れ替えました。そうしながらも、5月にイギリスの作家であるアリソン・アトリーの本に夢中になっている間に、イギリスの児童文学を色々読みたくなってきました。現在読んでいる『ヒナギク野のマーティン・ピピン』がナンセンスな展開をたたみかけてきて面白いです。しかし新書が今は売っていないようで…いつかおでん文庫で取り扱いたいです。 そして、先月に続いて本が売れまして、紹介している本に興味を持ってくださりほんとうに嬉しいです。ありがとうございます。毎月取り扱いが少ない冊数ですが、厳選したおすすめを置いているので、棚を借りている南と華堂(なんとかどう)さんへ足を運んで手に取って…
こんにちは!昨日からの激しい雨が通り過ぎ、こちらは晴れ間が見えてきました。そんな中、いそいそとおでん文庫の6月の本棚テーマの準備です。 6月のテーマは【霧と幻想】で4冊ご用意します。余談ですが、置く予定の佐野洋子さんの本は偶然初版本。本文も綺麗な状態で手元におくのにオススメな1冊です! 並べる本について詳しくは、明日か明後日にご紹介しますね。本の洗濯は、みなさんがテーマを聞いた時に思い浮かぶ本と、自分が並べる本とで被りそうなものと被らななそうものが両方あるように心掛けています。新たな本との出会いを増やせるようしながら、王道な本は勧めたくなる良さがあることもきちんと伝えられたらと思っています。 …
村上春樹「街とその不確かな壁」この本を読むためだけの旅がしたい(読書感想文)
今年の3月に書店に行ったとき村上春樹さんの6年ぶりの新作長編(書き下ろし)の告知ポスターが貼ってありました。『街とその不確かな壁』です。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;
タイトルに笑い、帯に惹かれて購入した本。 モヤモヤの正体が言語化されていて、本当にスッキリした。 京大で「京大変人講座」を開講していた教授ならではの視点でSDGsについて切り込んだ本である。 カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色 酒井敏 カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色 (集英社新書) amzn.to 968円 (2023年06月01日 10:27時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する SDGsはもういいよ、とうんざりしている人も、もっと良く知りたいと思っている人も、飽き飽きし
本はときに、困った状況を打開するために必要とされることがあります。 社会人なりたての頃は敬語の使い方の本を読み、エクセルを初めて使う機会がやってくればエクセルの指南本を読み、人付き合いに躓けば人間関係に関する本を読み…と自分の経験になりますが、困ったときには直接悩みに関係する本を読むことが多かったです。 なので本の探し方となると、タイトルを見て悩みの解決に繋がりそうな本を選んでいましたし、ぴったりと自分の悩みに当てはまるものを見つけるまで手当たり次第本を読むような行動をとっていたように思います。 さてそれで悩みが解決できたかというと、他人の気持ちや生き方など正解が分かり辛いものについては、型を…
こんにちは!スマホの写真のフォルダを見返していたら、たくさんのブタ関連の本のブックマークが出てきて、当時の自分が何を考えていたのか思い出すのに数秒かかりました。そういえば、現在おでん文庫の本棚テーマになっている『おめでたこぶた』シリーズを”ブタ”をテーマに展開することも考えていたのでした。またいつかブタを必要とするときのために、写真はこのまま残しておこうと思います。 さて今回は『おめでたこぶた』シリーズを含めて、アリソン・アトリーの本をいくつか紹介していきます。 まずは、『おめでたこぶた』シリーズについて。 アリソン・アトリー 作 すがはら ひろくに 訳 やまわき ゆりこ 画 『おめでたこぶた…
イギリス生まれの『おめでたこぶた』と『ナーサリー・ライム』の関係
こんにちは!突然に夏日がやってきましたこの数日。指がしめっとして本のぺージもしなっとするのを、注意して避けなければなりません。これからの季節特有の悩みです。電子書籍の良いところのひとつは紙がしなる心配がないところかもしれません。 それでは今回の記事も、おでん文庫の今月の本棚テーマ『おめでたこぶた』を読んで考えていたことを書いていこうと思います。 ↓本棚については下記記事よりご覧ください。 an-tyk-book.hateblo.jp この本はイギリスの作家、アリソン・アトリーが書いた物語を、すがはら ひろくにさん訳・やまわき ゆりこさん絵でお届けしています。タイトルに”おめでた”という言葉を使…
こんにちは!本日はタイトルに書いた通り、いつもの本の紹介よりもざっくりとしたお話をつらつら書いていこうと思います。 というのも、少し前からこのブログをご覧くださる方々が少しずつ増えてきたことに励まされて、もっと更新を増やしたいなと…頑張りたい気持ちがムクムク湧いているのです。このブログに足を運んでくださるみなさんにはほんとに感謝です! 改めてご紹介すると、このブログは【おでん文庫】という小さい本屋の看板を掲げて、大人も子どもも味わえる児童文学を紹介しています。 出汁がしみしみしたおでんたちの味わい深さを読書と重ねて、日本人が親しめる名前を考えて付けました。扱うのが紙のものなのに対して、汁っ気の…
こんにちは!今週は大好きなカレーを食べて心が満たされています。3日連続カレーどんと来いです。学生時代はつめたいお米にあったかいカレーをかけて食べるとお米が甘く感じて好きでした。今は胃があたたかいものを求めるようになったため、あれは若いときの食べ方だったのかと思ったりしています。 さて最近のブログ記事は、おでん文庫に置いている本を一冊ずつ紹介というかたちをとっていますが、今月のテーマ本は1タイトルのシリーズものなので、『おめでたこぶた』シリーズを1冊ずつ紹介というよりも、読んで考えつくことをつらつら書こうと思います。(というのも、まだ何を書くのか決めていないのです。行き当たりばったりです) 『お…
こんにちは!みなさんは読書のお供にするものは何かありますか。私は最近、朝にヤクルトを飲みはじめるのと合わせて読書がはじまります。という話をするのも、今しがたコーヒーを口にしたら思いのほかしみじみと味わい、思い立って高橋 和枝さんの『コーヒータイム』を読み、コーヒーと共に過ごす時間に思い巡らして、コーヒーと読書とを掛け合わせてブログで話題にしたい気持ちが湧きましたが、しかし現実にはヤクルトで、この気持ちを読者に託したいと思い至りました。 先日紹介をしたトーン・テレヘンさんの物語について、公式サイトに目を通すのもオススメです。谷川 俊太郎さん、小川 洋子さん、江國 香織さんなどなど、名の知れた方々…
こんにちは!本日は南と華堂(なんとかどう)さんに伺って、大人の読み聞かせ会に参加してきました。大人が好きな絵本を持ち寄って、参加者の方に向けて絵本を越えに出して読み、感想を言い合う場になっています。絵本や児童文学を好きという気持ちでさまざまな活動をされている方が集まっていて、普段会えない方々との出会いに感謝です。私自身は、好きという気持ちを素直に言い合える場というのがなによりも貴重に思っています。 そして、おでん文庫の本棚の中身を入れ替えてきました。 5月のテーマは ”おめでたこぶた” です。 イギリスの作家、アリソン・アトリーが書いたこぶたのサムの物語が全4巻のシリーズで展開しており、今回そ…
こんにちは!本日は快晴だったので、近所の草むらを探検してきました。自分より背の高い草がぼうぼうに茂って行く手を阻んでいました。『天空の城ラピュタ』のムスカ大佐が草をかき分けるシーンを思い出します…。誰かが踏み歩いた道をたよりに歩いているときは、自分が小人になったような気分でした。 縦長写真が見づらかったらすみません!草むらの足元に茂るクローバーは、暗がりに転々とした光が当たって幻想的でした。ちょうちょはよく動くので、上げている写真は運よくフレームに収まったものです。 今月おでん文庫に置く予定の本が森や原っぱ・川など自然に囲まれた環境にあるというのもあって、本の世界観と重ねる際に今回のような整備…
こんにちは!本日こちらは涼しい風がとおり、まぶしい青空が広がっています。外を歩いていたら、これから紹介する本のタイトルをふと思い出しました。こんなとき、友だちが近所にいる本の中の彼らがうらやましい~。自分はせめておばあちゃんになるころには、近所に茶飲み友だちでも出来て、お互いしょぼしょぼの目で本の読み合いっこでもしていたらいいなあ。 さて本日紹介するのは、なかよし3人組のちょっと照れくさくて可笑しい日々を描いた物語です。 『グドーさんのおさんぽびより』 たかどの ほうこ 作 佐々木 マキ 絵 ところで、この本は英語のタイトルも明記されており、それは"Perfect Day For A Walk…
こんにちは!何かの読みもので(もしくは人から聞いて)、三日坊主の人が習慣を身に付けたいときは、まずはトリガーとなる行動を決めるとありました。例えば勉強を習慣にしたい場合は、その前にやることを決める。シャーペンの芯を補充するだとか、不可が少なく済む、ちょっとしたことで良いみたいです。私がこのブログを書くときには、音楽を聴くのが自然と習慣になっていました。それもゲームのBGMです。もうずっと同じBGMの繰り返しなのですが、それで良いみたいです。BGMでエンジンをかけて、本日も書いていこうと思います。 さて本日紹介するのは、ずーーっと想像の尽きないハリネズミの物語です。 『ハリネズミの願い』 トーン…
こんにちは!桜が咲いている季節になると、雨が心配になります。これから数日は天気が崩れるそうで、強い雨にならないことを願います。家の中では乾燥機がズゾゾゾゾと音を立ててお仕事中。こちらはしばらくお世話になります。 本日紹介するのは、日本を舞台にしたかわいい山神さまの物語です。 『小さな山神スズナ姫 (小さなスズナ姫)』 富安 陽子 作 飯野 和好 絵 この物語はシリーズ化されていて、今回紹介するのは全4巻あるうちの第1巻にあたります。 表紙にいるスズナ姫は見た目はまだまだ小学校低学年くらいの子どもです。ですが実際は、もうすぐ300才の誕生日を迎えようとしています。お父さんは喜仙大厳尊(きせんおお…
こんにちは!ここ数日、天気が崩れているため、洗濯物が良く乾かずに生乾きの香りをはなっています。とほほ~。雨が追い打ちをかけるようなかたちで、桜の見頃がそろそろ終わりを迎えそうなので、花びらを1枚拾って持って帰ってきました。ひらひら舞う花びらをキャッチしたころもありましたが、地面に落ちた花びらを拾うのでも、愛おしさが湧くものです。 さて、今回でいったん一区切りとなる山の絵本をご紹介です。チョモランマもといエベレスト登山を題材にした物語です。 『シェルパのポルパ エベレストにのぼる』 石川 直樹 文 梨木 羊 絵 この絵本は、実際に登山家として活動し、エベレスト登頂も果たしている作者が執筆したこと…
こんにちは!昨日は南と華堂さんにお伺いして、おでん文庫の本を入れ替えてきました。 4月のテーマは ”友だち” です。 偶然この記事を書きながら、ラジオで『トイ・ストーリー』の「君はともだち」が流れてきました。友だち…と聞いて、それを説明するのに思い浮かぶ言葉は何かとずっとぐるぐるしていました。そしてずっと考えていたら、確信を持ってこれが友だち!と言える説明よりも、自分が友達にはこうありたい、という言葉の方が出てきました。 友だちという相手に対して、どうこう説明しようとしたから難しく感じたのかもしれず、それであれば一言で友達を括るよりも、さまざまな友だちのかたちを探ってみたくなり、揃えたのが今回…
こんにちは!桜は花吹雪も落ちついて、緑の葉を茂らせはじめましたね。ここ数日ぐずっていた天気も、本日は太陽が白くてまぶしい空をみせています。 さて、入学式や新学期を迎えるこの時期に陽気な絵本はいかがでしょうか。 『ともだちつれて よろしいですか』 ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ 作 ベニ・モントレソール 絵 タイトルの言葉使いが丁寧ではあれ、友だちを家に呼んでいいかと母親に尋ねていた子ども時代が思い出されます。そして質問のあとに母親から返ってくる言葉は大抵”誰と遊ぶの?”でした。これは至って当たり前に返される言葉だと思います。だって、どんな子か分からないまま家に上げるというのはなかなか難しい…
こんにちは!最近、目覚ましを掛けずに早起きをするチャレンジをしているのですが、むしろ心配がすぎるのか熟睡できなくなりました。ハートがやわすぎる。こんなことで世の中渡っていけるのだろうか。 ということで今回紹介する本は、森の中にひっそりと存在するホテルを舞台にして、一匹のねずみが自分の居場所を見つけていく物語です。 『ハートウッドホテル ねずみのモナと秘密のドア』 ケイリー・ジョージ 作 久保 陽子 訳 高橋 和枝 絵 4月のテーマを【友だち】にしようと考えたときに、環境や関係性は被らせずに、散らばらせることにしました。そして選んだ今回の本は、舞台が職場です。 みなさんは小さい子どもの頃、働くと…
春、花が咲き始め瑞々しい若葉が広がり、虫が眠りから醒める。 虫は花の蜜を吸い、花は虫に花粉を運ばせる。 なぜこんなに自然はうまく作られているのだろう。 まるで誰かが、全てを計算し調整して作り上げたもののように感じる。 春の数えかた 春の数えかた (新潮文庫) amzn.to 539円 (2023年03月16日 15:32時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 春の数えかた 日高敏隆 毎年2月頃に本棚から取り出して、目につくところにこの本を置いておく。 ちょっと時間ができた時、お湯を沸
エピローグで涙が溢れた。読み終わった後に改めて表紙をじっくり眺め、本のタイトルを思わず口に出して読み上げてしまうくらい、素敵な本だった。 一度読み終わったら、そのまま読み返したくなる。 赤と青とエスキース 青山美智子 赤と青とエスキース amzn.to 1,650円 (2022年12月08日 10:59時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 読み終わった後数日間この本のことを何度も思い出し、その度に本を開き、様々なことを考えた。登場人物たちの発言を読み返しているうちに、新しい気付きを与えら
2022年11月のマイベスト シンプルでミニマルな生活を心がけているが、デジタル面でのミニマルはできていなかったので非常に参考になった。 この本を読んでから、スマートフォンを使う時間がめっきり減った。 追って、この本についてはnoteで紹介したい。 デジタル・ミニマリスト カル・ニューポート デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方 (ハヤカワ文庫 NF 573) amzn.to 990円 (2022年11月30日 15:10時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 内容をまとめた読
読了後、夕飯の支度をしている最中もずっと、この本のことを考えていた。そして、自分が大きな勘違いをしていたかもしれないことに気付いた。読んでいる最中は「こういうことだろう」とはっきりと思ったのだが、やっぱり違ったかもしれない。 母性 湊かなえ 母性 (新潮文庫) amzn.to 649円 (2022年11月28日 10:55時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 母親側と娘側、双方の言い分(手記と回想)が、私の頭の中をぐるぐるしている。 母性とはなんなのだろうと思うことが時々あった。 自分の
長らく忘れていた、本を読むという習慣を取り戻しつつあります。読むようになると、欲しくなるもの。今年新しく買い足した本、電子書籍も合わせると27冊!5冊と、1セットです。 今読んでいるのは、佐野洋子さんの「役に立たない日々」今から20年ほど前に書かれたエッセイで、佐野洋子さんは当時60代半ばから後半。「りっつんブログ」で紹介されていて、つい「楽天ブックス」のバナーをクリックしてしまいました。電子書籍で読むつもりでしたが、もったいない本舗(楽天市場店)で状態の良さそうなものを328円で購入。送料込みですよ。帯付きの、新品みたいな本が届きました。 わたしは、古本に手を出すのは、著者がもうとっくに亡く…
人間関係で、嫌な思いをした。 それを相手に伝えることもできず、かと言って自分の中で消化もしきれず、ついには左の顔面がピクピク痙攣するようになり、これはまずいと思った。 仕事のストレスが限界に来ていた時と同じ症状である。「少し」嫌なことでも繰り返し思い出していると、いつの間にか「大きな」負担となってしまうようだ。 人間関係でのストレスというのは、大なり小なり誰もが抱えているありふれた問題かもしれない。そういう人っているよね、という一言で済ませてしまいがちなことでもある。 どうにかできたらどうにかするけれど、糸口が見つからない。 そんな時、ふと目に止まった本。 反応しない練習 あらゆ
現代の非色 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ
以前、こちらのnoteで「非色」という本を紹介した。 1964年に出版された、当時アメリカ人と結婚し渡米した日本人妻たちとその家族が受けた人種差別や、彼らの生活について書かれた物語である。 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (新潮文庫) amzn.to 693円 (2022年11月18日 12:10時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する こちらは2019年に出版されたベストセラー本。本に興味がない人でも、広告や本屋の店
生きやすくなるテクニック 世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた
学生も就活生も社会人も主婦も、大人にも子供にも全ての人にお勧めしたい。 学生と就活生は、今読んでおけばこれからの財産になるだろう。社会人や主婦は、日々の生活の中で気持ちを楽にしたり、物事を思ったように進めていくためのテクニックとして、今日から生かすことができる。 上手に生きていくためのテクニック、コツが書かれている本である。 世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた 中野信子 世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた amzn.to 1,320円 (2022年11月14日 11:00時点 詳しくはこちら)
代理母と、代理出産を依頼した夫婦の物語である。 代理母となる29歳のリキ、代理出産を依頼する40代と30代の夫婦・草桶基と悠子の三人の視点で描かれている。 燕は戻ってこない 桐野夏生 燕は戻ってこない amzn.to 2,090円 (2022年11月11日 15:26時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 代理出産はこの世の中にすでに存在している「現実」のものである。あくまで日本では代理出産が認められていないというだけで、海外を経由すれば依頼は可能だ。 本の紹介文には「予言的ディストピア」
一人でいるのが好き、というのと、孤独は違う。 誰かと一緒にいる。 それでも孤独だ、と感じる。 誰かが一緒にいるからこそ孤独を感じる。 自分が孤独だ、と思うのは他者がいるから成り立つのだと思う。 この本を読んでいる最中、私は主人公の感じる「孤独」に自分の過去を重ねた。 そして心の中に残っていた「過去」が、涙と一緒に流れていくような気がした。 読了後、とても心が温かくなる一冊。 ひと 小野寺宜史 ひと (祥伝社文庫) amzn.to 759円 (2022年10月21日 16:09時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する
手で文字を書くことが好きである。 字は綺麗ではない。 でも、書くことが好きで色々なノートに「書いて」いる。 手帳、日記、行動記録、家計簿、読書記録、金言集、自由帳、カリグラフィーの練習帳、買い物リストを書く広告をカットしたメモ用紙。 国語用学習ノートも二冊ある。十字の罫線入りと縦に罫線の入ったもので、字の練習用に使用している。 「スマホにメモすればいいじゃん」と言われたことがあるのだが、その言葉に同意する人も同意できない人も、ぜひこの本を読んでみてほしい。 メモの魔力 前田祐二 メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
ああ、またミステリーにやられてしまった 麻倉玲一は信頼できない語り手
ミステリー。 読んでいる最中は勿論だが、本を閉じた後も「あれはこういうことなのでは」「実はあれは嘘なのではないか」と、ぐるぐる考える。 読み進めればいずれ真実が紐解かれる(紐解かれないものもあるが)。 大抵は後半にどんでん返しや「そういうことだったのか!」と驚かされる。 今回読んだ本は、2回ほど「!!」となった。 「!!」がどのような種類の驚きなのかは、是非読んでご自身で体感してもらいたい。 麻倉玲一は信頼できない語り手 太田忠司 麻倉玲一は信頼できない語り手 (徳間文庫) amzn.to 792円 (2022年09月12日 09:14時点 詳しくはこち
未来が過去を変えてくれる 「どうして?」 人生に対して、そう思ったことが誰でも一度はあると思う。「どうしてこうなってしまったのだろう?」と、過去の分岐点を思い出す。 過去があっての今、そして今があっての未来。 過去は事実として残り、変えることができないもの。 もし、今の自分を変えずに過去の自分、経験を変えることができたら… そんなことは無理だと思うかもしれない。過去は「過ぎ去った」ものだから。 確かにそうかもしれない。私もそう思っていた。 けれどこの本を読んで、「過去は変えられる」ということを知った。 マチネの終わりに 平野啓一郎 マチネの終わりに (文春文庫)
お酒は強くないけれど、好きである。 居酒屋、ちょっとおしゃれなイタリアン、流行りのお店、ビアガーデン、よく通っていたお店もあった。その時の気分で飲みに行っていた頃が懐かしい。 お酒は好きだし外食も好きだけれども、食べた後、家に帰るのが面倒になるので外食が面倒臭いと思ってしまうこともしばしばある。 「家に帰るために移動するのが面倒になりそうで嫌」だから外食をやめよう、という思考に至るのである。 我儘な考えだとは分かっているし、自分でもこの思考回路には呆れている。 そもそもこの様な世の中になり、気軽に飲みに行く機会もめっきり減ってしまった。だからこそなのか、居酒屋に行きたいなと思ったり
筑摩書房で「ちくま1000本ノック」企画として紹介された本を、 図書館にある本限定で読んでみる。 4冊目はこちら。 0009 池上英洋 西洋美術史入門 西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書) amzn.to 1,045円 (2022年06月17日 10:50時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する マスクをしなくても自由に出歩けていた頃、母と一緒に美術館へ行くことが好きだった。ポスターを見て、「あ、見てみたい」と思った美術展に足を運んだり、母から誘われて少し遠くの美術館へ行ったり。 ただ「絵
過去、noteに考察を含む感想を書いたことがあるのだが、貫井徳郎さんのデビュー30周年と実業之日本社創業125周年の記念企画として、過去の貫井作品が連続刊行されるとのことで、再読した。 プリズム 貫井徳郎 プリズム (実業之日本社文庫) amzn.to 792円 (2022年06月09日 16:54時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 読書中と読了後の楽しさは全く別物 過去に書いた考察を含む感想はこちら 改めて読み返すと、事件の姿が初読とは違って感じられた。 まず、読んでいる
【読書感想】「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); おはようございます。 1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。 今日ご紹介する本はこちら。 藤𠮷豊さん小川真理子さん著 「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 です!! 「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 posted with ヨメレバ 藤吉 豊/小川 真理子 日経BP 2021年01月09日頃 楽天ブックス Amazon Kindle 本の説明 この本を読んだきっかけ 「文章の書き方」大事な順ベスト7 文章はシ…