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夕方が一日でいちばんいい時間なんだ――カズオ・イシグロ『日の名残り』(土屋政雄訳)
平凡で、真面目で、ロマンチストで…自らの執事としての「品格」を疑うことなく生きてきたスティーブンス。きっと第二次世界大戦以前の、大英帝国がまだ栄華を誇っていた時代であれば、そのまま何の疑問も抱かずに生き抜くことができたのでしょう。でも、戦争の終結とともに社会構造が大きく変わり、変わりゆく時代について
フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』について解説してください。
フェルナンド・ペソア(Fernando Pessoa、1888年 - 1935年)は、ポルトガルの詩人・作家であり、20世紀初頭に現代ポルトガル文学に大きな影響を与えた人物です。彼は、数々の異なるペンネームを使用し、それぞれのペンネームで独自の作風を展開しました。その中でもっとも有名なのは「アルベルト・カエイロ」と「リカルド・レイス」です。 『不穏の書、断章』(Livro do Desassossego, Fragmentos)は、ペソアの死後に遺稿と…
フランツ・カフカ(Franz Kafka、1883年 - 1924年)は、ドイツ語圏の作家で、20世紀初頭の文学界において重要な存在です。彼は、独自のスタイルで現実と幻想を融合させた作品を生み出し、象徴主義や実存主義の影響を受けた文学的スタイルで知られています。 カフカの作品は、しばしば不条理や孤独、絶望といったテーマを扱い、特異な世界観と内面的な葛藤を描写しています。その作風は、後の「カフカ的」という言葉で表され、…
いまも忘れない、20年近く前に読んだ本 シオドア・スタージョンは、海外のSF作家である 装丁が綺麗だったのと、少し厚みのある本を読みきってみたくて 地元の小さな書店で購入した思い出がある 本作「不思議のひと触れ」は短編集であった その中で一
11-28 ひたすら読書、豚しゃぶのはずが別ものに!(^^)!
いつもの6:35am起床(したはず)、二度寝して10AM過ぎに起きる。ランチはサンダルフォーの苺ジャムのっけの山型超熟5枚切りと茶碗蒸し。午後からすぐに読書。昨日から読み始めた海外のスリラー。面白くて6PM過ぎまで読み続ける。途中でおもち3つ食べる。醤油と黒砂糖少々の甘辛で。スーパーで20%オフだったパイナップルの残りも完食。 食後は部屋の掃除。読もうと思っていた単行本の古本とか、処分してしまおうかな。去年からあまり断捨離が進んでいない気がする。捨てたもので「後悔の品」が今のところゼロだから、つまり捨てたものを思い出して地団太を踏むということがないから、あんまり進んでない気がするだけかな。大物…
6:35amに起きる、カーテンあける。二度寝。どうしてこんなに毎日眠いのか。いわゆる過眠というやつだろうか。ウツ状態でもこうなるらしいが、もしかしてそうなのか?うーん。 しかし火曜よりは早く起きる。正午前から読書。半分まで来たのでメルカリに出品してみる。出品はヤフオクに移しているけど、メルカリの方が動きがあるようだ。ヤフオクの利点としては、NCNR*1と明記することが可能なこと。返品不可だと最初に宣言できること。メルカリはこれが出来ないから問題になっている。ヤフオクだと、それを承知で買いましたよね?という商売ができるから、錯誤とかにならない。とはいえ、メルカリは危ないので、これは1週間限定ね。…
「ゴールデンボーイ」スティーブン・キング 『刑務所のリタ・ヘイワース』と表題作の2編を収録、衝撃展開に驚く傑作中編集
スティーブン・キングの中編集「ゴールデンボーイ」の感想です。一冊に中編「刑務所のリタ・ヘイワース」と表題作「ゴールデンボーイの2編を収録。「刑務所のリタ・ヘイワース」は名作映画「ショーシャンクの空に」の原作で、「ゴールデンボーイ」も同名で映画化されています。
夏休みは都会のホテルで過ごす『桃源郷の短期滞在客』O・ヘンリ短編集
『桃源郷の短期滞在客』は夏休みに都会のホテルで過ごすお話。といっても現代の話ではありません。舞台は今から100年前のニューヨーク。 「最後の一葉」や「賢者のおくりもの」で有名なO・ヘンリの短編集の中の物語です。 『桃源郷の短期滞在客』あらす
「ドクター・スリープ」スティーブン・キング 前作「シャイニング」から36年、『かがやき』を持つダンの新たな戦いを描く続編
スティーブン・キングのホラー小説「ドクター・スリープ」の感想です。傑作ホラー「シャイニング」36年ぶりの続編は、『かがやき』を持つ少年・ダニーが主人公。大人になったダン(ダニー)が新たな敵<真結族>から、同じく『かがやき』を持つ少女・アブラを守るため死闘を繰り広げます。
ゲーテ『若きウェルテルの悩み』〈こんなものが、恋でたまるか〉
この小説は発表された18世紀のドイツ分断にとてつもない衝撃を与えた作品であったと言います。手元にある新潮文庫『若きウェルテルの悩み』巻末解説によれば本作は「これまでの小説の常識を完全に打ち破る作品」であり、更には「この作品によって自殺が流行
マンゴー入りパンプティング(オーブンで作るフレンチトースト)
マンゴー入りパンプティングと残りの食パンで卵ハムサンドをお昼に作りました。カスタード液に浸した食パンとマンゴーの缶詰とナッツとクランベリーが入っています。本当は甘〜い濃厚ソースのあるレシピなんだけどこれだけでも十分甘そうなので省略。 仕上げに粉糖だけ振っ
あらすじ仏陀と同じ名を持つ男シッダールタのこころの遍歴を描く物語。悟りを目指し、覚者仏陀の言葉に打たれたシッダールタだが、彼の弟子となることなく己の道を進むことを決心する。なぜ?頭で知ること、心で知ること。偉大な人物であることを百も承知の.
多文化センターでオフラインの韓国語授業復活‼物語は難しい。~『마당을 나온 암탉(庭を出ためんどり)』で学ぶ韓国語~
在韓3年目に突入してしまった私の韓国語レベル 勉強してもしても実力が上がっているのかわからない私の韓国語。(勉
本作はフランスの作家アンドレ・ジッドによる、一人の青年の蘇生と堕落の物語です。しかしその衝撃的なタイトルに比べて、様々な背徳的物語に慣れた私たち現代人を震え上がらせるほどスキャンダラスな内容と言うわけではありません。ならばこの物語は、しょせ
主題:ファントムはクリスティーヌを「愛していた」のだろうか? 「人に愛されるためにはまず自分から人を愛さねばならぬ」と人は言うけれど、一度たりとも人に愛された記憶を持たぬ者が、それでも自ら先んじて人を愛することは可能なのだろうか? もしかす
アナトール・フランス『シルヴェストル・ボナールの罪』考察 引きこもり老人の罪と罰。そして救いのようなもの
私とシルヴェストル爺さんの罪深き生活 「年がら年中本ばかり読みながら誰にも会わずに引きこもっていたい」というのが私の年来の夢であります。「知らねぇよ だ か ら 何 だ よ 」と言ふなかれ。一応本書と関係なくはないんだからまぁちょっと聞いて
「決して弱気になってはいけない。さもないと、車 で ひ い て し ま う よ 。 」
ハンス・ギイベンラアトはなぜ死んだ?本書を読んだ人々の最大の疑問はこれに尽きるのではないだろうか? なまじ勉学が優秀だったばかりに周囲から身勝手な期待を寄せられ神経をすり減らしたハンス。型に嵌められた学校生活で垣間見た自由との接触とそれを阻
『ウェルテル』の衝撃 この小説は発表された18世紀のドイツ分断にとてつもない衝撃を与えた作品であったと言います。手元にある新潮文庫『若きウェルテルの悩み』巻末解説によれば本作は「これまでの小説の常識を完全に打ち破る作品」であり、更には「この
断食がエンタメ?本作はチェコの作家フランツ・カフカによる、20ページにも満たない短編小説です。カフカといえば『変身』や『審判』『城』など一見不可思議・不条理な物語を描く作家というイメージが一般的かもしれませんが、本作の世界もまた不可思議です
ヒラリー・クリントン共著『ステイト・オブ・テラー』を読んでみた
コロナ禍には図書館すら行けなかった。もうすぐ「with コロナ」の生活が始まるらしいけど、コロナ自粛が定着してしまって、逆に外に出るのが余計にめんどくさくなってしまって。コロナ禍の間に、一番近かった本屋さんは閉店。本屋さんから図書館へ、そし
【文庫本】W.ブルース・キャメロン(2012)『野良犬トビーの愛すべき転生』(青木多香子訳)新潮社
映画『僕のワンダフル・ライフ』が良かったので原作小説も読んでみようと楽しみにしていたのですが…翻訳ひどすぎやしませんか( ̄▽ ̄)全体的に直訳調で文章が読みづらいのなんのって。地の文はまだしも、会話文は本当にぎごちなくて読んでいてガクッときました。それでも物語自体は面白かったですよ。
みんかの #創作同人電子書籍 レビュー:Teo Delgado「Abia things of destiny: romantic light novel」#小説 #恋愛 #学園【no.1312】
大学生の恋愛を描いた恋愛小説。英語で描かれています。 高校を卒業して大学に進んだアントニー♂が、大学のクラスに行きますと、ある女学生が遅刻して来ます。 彼女の名はエイビア。黒髪の美しいこの女性は、実はアントニーくんの幼馴染だったのです。7年前、よく遊んだ間だったのに引っ越しのために別れてそれっきりになっていたエイビアと、大学で偶然再会したアントニーくんは、エイビアにラブレターを書いて渡そうとした...
「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」 スティーグ・ラーソン著!
「ミレニアム2」でリスベットは敵に頭を撃たれ、土に埋められます。「ミレニアム3」は、ジャーナリストのミカエルがリスベットを助ける場面から始まります。スウェーデンの公安組織の恥部を熟知しているリスベット、スウェーデンの官僚組織にメスを入れようとしているジャーナリストのミカエル。公安期間はこの二人を忌み嫌っています。邪魔者は殺せとばかり、二人を抹殺しようと隠密作戦を開始。二人は国家機関により巧妙に罠を...
【書評】「ある家族の会話」|人気作家も影響を受けた海外小説をレビュー
海外文学と聞くと敷居が高いと思ってしまう方へ。当記事ではとても有名なイタリアの小説「ある家族の会話」のレビュー記事です。読むおすすめポイントを3つ挙げ、わかりやすく考察します。人気作家の江國香織も若い頃に読み影響を受けた小説、手に取ってみませんか?