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「ブルックリンでオペラを」2024年4月10日(水)シネ・リーブル池袋にて。午後3時20分より鑑賞(スクリーン2/D-3) ~常識外れの人間たちが笑いを巻き起こす上質の夫婦コメディ 公開作品の案内が映画館になかったので近所の桜の写真を・・・。 「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズでブレイクし、「パーフェクト・ケア」「シラノ」などで個性的な演技を披露しているピーター・ディンクレイジ。彼がアン・ハサウェイ、マリサ・トメイと共演した映画が「ブルックリンでオペラを」だ。 ブルックリンに住むオペラの作曲家スティーブン(ピーター・ディンクレイジ)は、妻の精神科医パトリシア(アン・ハサウェイ)と幸せそうに暮…
「パスト ライブス/再会」2024年4月6日(土)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後3時30分より鑑賞(スクリーン9/E-10) ~幼なじみの2人の24年目の再会。繊細な感情描写で切なさ最高潮 激しいだけが恋じゃない。恋愛には様々な形があるのだ。ハリウッドのロマンス映画といえば、情熱的だったり、とびっきりおしゃれだったりする印象があるが、それとはだいぶ違う恋愛映画が公開されてヒットした。今年のアカデミー賞で作品賞と脚本賞にノミネートされた「パスト ライブス/再会」である。 映画の冒頭、3人の男女がバーで会話をしている。ノラとその夫アーサー、そしてヘソン。ノラとヘソンは韓国人。アーサーはア…
「オッペンハイマー」2024年4月2日(火)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時35分より鑑賞(スクリーン8/I-20) ~天才物理学者の苦悩と葛藤の日々。映像の力に圧倒される 第96回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィー)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門を受賞した映画「オッペンハイマー」。これは観ないわけにはいかないだろう。というので行ってきたのだ。 原爆を開発した科学者の伝記映画だ。舞台は1920年代から50年代。アメリカは第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに先駆けて原子爆弾を開発することを目標に極秘プロジェクト「…
以前から観たかった映画 ついに鑑賞できました。 同じく、自然との共生を目指して 農場を作っていくドキュメンタリー映画 ビッグ・リトル・ファームとは また少し違って 最新の環境問題と解決に向け
「ネクスト・ゴール・ウィンズ」2024年3月6日(水)グランドシネマサンシャインにて。午後1時40分より鑑賞(スクリーン8/e-6) ~定番のスポーツ物語だが、期待通りにきっちり笑わせて感動させてくれる 最初に、すでに取り上げた映画についての話題を2つ。 その1「落下の解剖学」で回想シーンは1つもないとジュスティーヌ・トリエ監督が言っているそうだ。ということは、あのクライマックスのシーンも、回想ではなく「もしかしたら」という誰かの思い込みかもしれず、だとすればなおさら怖い映画だと思った次第。 その2「ソウルメイト」をもう一度鑑賞した。前回観終わってそれほど時間が経たないうちにレビューを書いたつ…
「瞳をとじて」2024年2月21日(水)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時10分より鑑賞(スクリーン6/D-10) ~エリセ監督、31年ぶりの長編映画は記憶と映画をめぐる物語 「ミツバチのささやき」(1973年)という映画をどこで観たのだろう? だいたいのあらすじは知っているし、印象的なシーンも何となく覚えている。とはいえ、時代的に映画館で観たとは思えない。後年になってテレビで観たのだろうか。いや、それとも観ていないのか? 何にしても私が知っているぐらいだから、大ヒット作なのは間違いない。その「ミツバチのささやき」のビクトル・エリセ監督が、1992年の「マルメロの陽光」以来、実に31…
山の上ホテルが、一旦、休業します。最後の宿泊者となった方が、かつて、このホテルで執筆を行った、ある小説家の名前を挙げ、その人の本を読みながら思いに耽り、あっという間に時間が過ぎたというようなことを、インタビューで話していました。なんと、優美な。文学に通じている人は、楽しみも多いのですね。羨ましい。文学に疎い私は、地道にイラン映画の道をひとりで進むことにします。さて、ちょっと変わったイラン映画、Deat...
「コット、はじまりの夏」2024年2月7日(水)新宿シネマカリテにて。午後1時45分より鑑賞(スクリーン1/A-10) ~生きる喜びを初めて知る少女。アイルランドから届いた珠玉の一作 仕事は終わらないし、日程を間違えていた仕事も新たに入ってきた。困った。忙しくて映画館に行く暇がない。いや、待て。どうにかなる。きっと、どうにかなる。数時間サボったところでどうということはない。この際、映画館へ行ってしまえ! とヤケクソ気味でやってきたのは新宿シネマカリテ。鑑賞するのは、第95回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされたアイルランド映画「コット、夏のはじまり」。さて、どんな映画なのでしょう? 1…
雪国の人に笑われちゃうけど、東京は雪。振ってます、すべってます、騒いでます。電車の運行状況ですが、遅延および運転見合わせが、合計70件も!6日朝に運行状況を確認したら、5件。ほとんどが平常運転に戻っていました。駅員の方たちの目立たぬ努力には、いつも感謝しています。天気が悪い時は、ゆっくり自宅で読書でも。済東鉄腸さんの「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話」(以下、「...
ぞっとするようなデンマーク映画、「偽りなき者」を観てしまいました。この映画は、大きな謎がふたつ残されたまま終わります。道や床にある線を踏めない、ちょっと不思議な女の子、クララ。彼女によりそうのは、幼稚園の先生、ルーカス(マッツ・ミケルセン)。クララがついた嘘がきっかけで村は大騒ぎになり、ルーカスは村人たちから酷い仕打ちを受けます。カンヌ国際映画祭後のインタビューで、トマス・ヴィンターベア監督が「こ...
みなと工房が運営する「みなと茶寮」で、期間限定の大麦と根菜のスープを注文したら、節分のお豆がおまけでついてきました。子供や孫がいないと、季節の行事に疎くなってしまうので、こういうサービスは嬉しいです。いつもながら、心のこもった接客で温かい気持ちでみなと茶寮を後にして、三田図書館へ。それにしても・・・樋口恵子さんの「BB(貧乏ばあさん)の逆襲」は、読んで疲れました。私たちは、いったい何歳まで働きゃいい...
「間奏曲はパリで」は、DVDのジャケットにイザベル・ユペールが写っていたという理由だけで、図書館で借りました。急いでいたので、ろくにあらすじも読まず、何の前知識もなく鑑賞しましたが、最後はじわじわと涙腺が緩む、いい作品でした。ノルマンディーの片田舎で、夫とともに牧場を営むブリジット(イザベル・ユペール)。学生結婚した夫との情熱は薄れ、何となくギクシャク。一人息子はサーカスの学校へ行っているのが、頭痛...
「哀れなるものたち」2024年1月28日(日)ユナイテッドシネマ・としまえんにて。午後1時35分より鑑賞(スクリーン2/D-6) ~現代に通じるテーマを持った強烈な刺激のフランケンシュタイン的世界 ヨルゴス・ランティモス監督の「ロブスター」は、独身者がパートナーを見つけなければ動物に変えられるというお話。ストーリーもぶっ飛んでいたが、その内容もかなりぶっ飛んでいた。刺激的で、毒々しく、ある意味、露悪的な映画だった。 「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」「女王陛下のお気に入り」に続くランティモス監督の新作「哀れなるものたち」を観て、その「ロブスター」を思い出した。何しろラン…
「息子のまなざし」(原題の英語訳はThe Son)は、画質が粗く、素人がホームビデオで撮ったかのような揺れが多いです。まるで、私がビデオカメラをかついで、登場人物の後を追いかけているようです。職業訓練校で大工仕事を教える中年のオリヴィエ(ダルデンヌ兄弟の常連俳優、オリヴィエ・グルメ)。彼のところに新しい生徒、フランシスが入ります。フランシスの入学申込書らしき書類を見たオリヴィエは、ただならぬものを感じて...
「サン・セバスチャンへ、ようこそ」2024年1月25日(木)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時30分より鑑賞(スクリーン7/E-8) ~数々の映画のシーンが散りばめられたウディ・アレンの映画愛にあふれた作品 ご存知ウディ・アレン監督の2020年の作品「サン・セバスチャンへ、ようこそ」。スペインの映画祭を舞台にしたラブコメだ。 オープニングのオールドな雰囲気のクレジットから、早くもウディ・アレンの世界が全開。展開するのはいつも通りのラブコメだ。 ニューヨークで暮らす、かつて大学で映画を教えていたモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)。今は小説を書くべくもがくものの、世界の文豪に匹敵す…
【セルビア映画】28人を轢いてしまった鉄道運転士と定年(ややネタバレあり)
セルビア映画「鉄道運転士の花束」。字幕翻訳は佐藤まなさん。「栗の森のものがたり」の字幕翻訳を担当した佐藤まなさんの履歴を読んでいて、この映画のことを知りました。あらすじを読んだだけで「おおー、これは典型的な旧ユーゴスラビアのブラックユーモアだぞ。」とわかりました。鉄道運転士のイリヤ(ラザル・リストフスキー)、60歳。あらやだ、私と同い年。結構なジイサンに見えるのですが、60歳ってそういうもの?と言うこと...
イラン映画で描かれることがすべてではありませんが、イランの生活の一部をよく表現している場面が数多く見られ、一度も行ったことがないイランへ、まるで行ったような気になることがあります。先日は、The Wooden Bridgeという若い夫婦の人間模様を描く映画を観ました。妻、シリーンを演じるのは、私が「イランのアンジェリーナ・ジョリー」と勝手に呼んでいるマーナズ・アフシャール(Mahnaz Afshar)。夫、アミールを演じるのは...
治る見込みのない病に侵されたイヴェット。洗顔やアイロン掛け、掃除の場面を見ると、イヴェットが几帳面でひとつひとつの動作を大切に生きていることがわかります。息子のアランは、刑務所帰り。仕方なく母親の家に居候させてもらうものの、なかなか仕事が見つからないイライラを母親にぶつけ、生活のリズムを壊される母親もつい小言を言ってしまいます。スイスで尊厳死を望むイヴェット。せめて、自分の頭がしっかりしているうち...
「葬送のカーネーション」2024年1月17日(水)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後6時40分(シアター2/D-6) ~妻の棺を運ぶ老人と孫娘のロードムービー。淡々とした中に深遠なテーマも横たわる ロードムービーといえば主人公たちが旅をするドラマ。その旅の形は様々だ。トルコの新鋭ベキル・ビュルビュル監督の長編2作目「葬送のカーネーション」は、かなり変わったロードムーピー。おじいさんと孫娘が棺桶を引いて旅をするのである。 荒涼とした冬のトルコ南東部。年老いた男性ムサ(デミル・パルスジャン)は、亡き妻との約束を果たすべく、孫娘ハリメ(シャム・セリフ・ゼイダン)とともに妻の棺を運んでいた。彼女…
息子が「同居しようよ」って言ってくれたんです。いそいそと引っ越してみれば、そこは異文化。言葉は通じない。電子レンジにアルミホイルはだめなんだってさ。ふるさとの歌も口ずさめやしない。嫁との関係はぎくしゃく。「推手(すいしゅ)」は、アン・リー監督のデビュー作。30年くらい前の作品ですが、今の時代でも十分に「わかる、わかる」「ある、ある」と頷ける素晴らしい内容です。中国から渡米して成功したアレックス(演じ...
【内モンゴル映画】元夫の面倒も見てくれる夫を募集(ネタバレ無し)
内モンゴルは砂漠化が進み、水不足です。ラクダを引いて遠くまで水を汲みに行く、けなげな妻、トゥヤー。年が離れた夫は、家の近くに井戸を掘ろうとして大怪我を負います。家畜の世話も料理も子供と夫の世話も、すべてトゥヤーが引き受けますが、限界が近づきます。そこで、トゥヤーが決めたこととは。中国内モンゴルを舞台にした映画「トゥヤーの結婚 」。監督は、ワン・チュアンアン。監督の「再会の食卓」も心に残る作品でした...
「ファースト・カウ」2024年1月8日(月・祝)新宿武蔵野館にて。午後3時50分より鑑賞(スクリーン2/C-4) ~2人の男の友情物語とアメリカの原風景を映し出す。ライカート監督の日本初公開作 ケリー・ライカート監督はアメリカのインディーズ映画界では有名な監督。私もその名前は聞いたことがある。しかし、作品を観るのは初めて。それもそのはず、日本では企画上映を除けば、本作「ファースト・カウ」が初の劇場公開作。ライカート監督の長編7作目にあたる2019年の作品だ。 西部開拓時代のオレゴンを舞台にしたドラマ。これまでライカート監督作の脚本を多く手がけてきたジョナサン・レイモンドが2004年に発表した小…
演歌のことはわかりませんが、お笑い番組に出ていた八代亜紀さんが好きでした。八代亜紀さんが患っていた間質性肺炎の病名を見て、料理研究家の枝元なほみさんを思い出しました。今では酸素チューブをつけていると知り、驚いてしまいました。弱い立場の人たちを助けている人が、なぜこんな仕打ちにあうのか。さすが、枝元さんだなと思ったのは、「今の私に何ができるか」考えて行動しているんですね。夜パン、引き続き利用させてい...
【米国映画】実業家が映画監督に 連続殺人犯を追う(一部ネタバレあり)
やはり、嘱託社員として継続せず、定年退職して元気に生きていられて、よかったと思います。2021年にアマゾンプライム、アップルTVなどでリリースされた映画、100 Days to Liveは、米国の実業家が初めて撮影した作品。映画は、公園でヨガをする女性が幼い子供を公園に残したまま、何者かに拉致される場面から始まります。同じ手口で次々と人が連れ去られ、遺体となって発見されてしまいます。ある自助会を主催するレベッカは、そこ...
中村メイコさんが、去年の暮にお亡くなりになっていました。享年89歳。まだまだお元気に活躍されそうな印象だったので、驚きました。今、83歳の母はもっと長生きしてくれるだろうかと、ふと気になってしまいました。私は親不孝者です。純粋に、母の長生きを願っているのではなく、母がいなくなってしまったら、パートの身元保証人になってくれる人がいなくなるからです。私は70歳くらいまでは働いていたい。だから、おかあさん、9...
映画「アイアンクロー(The Iron Claw)」は4月に日本公開
エリック兄弟の映画が4/5に日本公開! 映画「アイアンクロー(The Iron Claw)」が全米ヒット中です。 プロレス・ファンなら、アイアン…
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。 さっそく新年第1回目の映画レビュー・・・といきたいところですが、残念ながら今年はまだ映画館に行っていません。昨日大学病院にて眼科の診察の帰りに、映画館に寄ろうと思ったものの、瞳孔を開く目薬を差されて(いつものことなんですが)4~5時間は視界がぼやけて映画どころではなかった次第。 そして本日は風邪気味だったため、出かけるのは自重しました。 まあ2~3日中には映画館に行きたいとは思っているのですが、とりあえず今回は昨年私が観た映画のベスト5でも発表してみましょう。 いやいや、ライムスター宇多丸氏も言っているように、映画に順位をつけるなんて、そんな不…
大変、マイナーなブログですが、よくぞ見つけてくださいました。ありがとうございます。今年は、定年退職という大きなできごとがあり、後半は生活が大きく変わりました。今年最後にご紹介する映画は、「天国は、ほんとうにある」。私らしからぬ、宗教関係の作品です。人口2000人程度の小さな町、ネブラスカ州のインペリアルで実際に起きた話です。手術中に死にかけた4歳のコルトン。手術中に天国へ行ったと言い出します。でも、実...
「枯れ葉」2023年12月18日(月)新宿シネマカリテにて。午後2時45分より鑑賞(スクリーン1/A-7) ~カウリスマキ監督が不穏な今の世界で「愛」に希望を託す ご存知フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督。「何だか最近は新作がないな」と思ったら引退宣言していたのね。でも、それを撤回して2017年の「希望のかなた」以来6年ぶりに映画を製作。それが新作の「枯れ葉」だ。 お話はシンプルなラブストーリー。主人公はスーパー勤務のアンサ(アルマ・ポウスティ)。孤独で貧しい暮らしをしていた彼女は、ある日、賞味期限切れの商品を持ち帰ろうとして、スーパーを解雇されてしまう。 一方、同じく孤独な労働者のホラ…
予約開始 初回限定 スター・ウォーズ「マンダロリアン」シーズン1シーズン2
【pr】スター・ウォーズ初の実写ドラマシリーズ『マンダロリアン』のシーズン1とシーズン2が、2024年3月27日と4月24日にそれぞれ発売されます。 『ヨーダ…
「リアリティ」2023年12月8日(金)シネ・リーブル池袋にて。午後3時10分より鑑賞(シアター1/F-7) ~FBIの尋問の音声から再現したドラマ。その緊迫感に圧倒される 来年はアメリカ大統領選挙がある。もしかするとまた大統領になる可能性があるトランプ。彼が当選した2016年のアメリカ大統領選挙にロシアが介入し、それがトランプ当選の一因になったといわれる。それをめぐる事件を描いた映画が「リアリティ」だ。 映画の冒頭、トランプ大統領がロシア政府と自身の2016年大統領選挙キャンペーンとの共謀に関する捜査を妨害するために、ジェームズ・コミーFBI長官を解任したニュースが流れる。それを見ているのが…
「父は憶えている」2023年12月4日(月)新宿武蔵野館にて。午後3時5分より鑑賞(スクリーン2/C-4) ~記憶を失い帰ってきた父。喜びと戸惑いの果てに人々が見たものは キルギスと言われてもピンとこない。正直、どこにあるのかもよくわからない。中央アジアの国で、旧ソ連に属していたことは何となく知っているが……。 そのキルギスのアクタン・アリム・クバト監督は、世界的に知られた監督らしい。私は未見だが、「あの娘と自転車に乗って」「明りを灯す人」「馬を放つ」などの代表作がある。 クバト監督が、自ら主演も務めた映画が「父は憶えている」だ。クバト(ミルラン・アブディカリコフ)という青年が、父のザールク(…
(監督:サラ・ポーリー 原作:ミリアム・トウズ 2022 アメリカ)確かアカデミー賞授賞式で脚色賞受賞のサラ・ポーリーが「こんな、オンナばかりの会話(苦笑)に目を向けてもらえるとは思わなかった」(「正直、意外でした」のニュアンス)という意味のことを言っていた
『イノセンツ』と『CLOSE / クロース』2日続けてスクリーンで観て思ったこと
『イノセンツ』(監督:エスキル・フォクト 2021 ノルウェー=デンマーク=フィンランド=スウェーデン) 『CLOSE / クロース』(監督・共同脚本:ルーカス・ドン 2022 ベルギー=フランス=オランダ)どちらも「こども」が主人公のヨーロッパの映画です。『イノセンツ
あまり外に出ないわたしとしてはかなり珍しいコトです。この頃では、映画を観にいくのも歯科・眼科その他のついでに…とか月一のカット(シネコンの近く)の帰りとか。とにかく「外出する」気力が湧かない…ところが、姪っ子ちゃんファミリーと会って赤ちゃんと遊んだりした
「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」2023年11月19日(日)新宿シネマカリテにて。午後3時より鑑賞(スクリーン1/A-10) ~ひたすら自由を求めて逃亡するモナ・リザ。チョン・ジョンソの魅力が炸裂! 最近、アジア系の俳優がハリウッドで活躍するケースが目につく。「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」は、イ・チャンドン監督「バーニング 劇場版」で注目を集め、その後Netflix配信の「ザ・コール」「ペーパー・ハウス・コリア 統一通貨を奪え」「バレリーナ」などの作品に出演しているチョン・ジョンソのハリウッドデビュー作だ。 映画の冒頭、スタンダードナンバーの「モナリザ」が流れる。それはこ…
「理想郷」2023年11月4日(土)Bunkamura渋谷宮下にて。午後4時より鑑賞(7F/C列12番) ~移住者と地元民の激しい対立から母と娘のドラマへ。重層的で濃厚なドラマ まだ見ぬ世界の優れた映画に出会えるのが映画祭の醍醐味。東京国際映画祭でも数多くの世界の映画が上映される。以前は私も無料招待されて、たくさん映画を観たっけなぁ~。 などという話はどうでもよい。その「理想郷」は2022年の第35回東京国際映画祭で、東京グランプリ(最優秀作品賞)、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞を受賞した作品(その時のタイトルは「ザ・ビースト」)。その他にも、スペインのゴヤ賞で主要9部門を受賞するなど、世界の…