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ワイルド・スピード9作目「ジェットブレイク」の突っ込みどころ【ネタバレ感想】
ワイルド・スピード9作品目「ジェットブレイク」を鑑賞。突っ込みどころが多いよ〜泣。「これはひどい」と口コミ書かれそう感が隅々から感じます。好きなシリーズだからこそ、良くも悪くもいろいろ目についてしまうものですね。ネタバレ感想や「最後の車は誰?」についてお話しします
男の子が誕生するというのは、イランでは今だに大歓迎のこと。2018年の映画、A Heart for an Eye は、マフタブ(Leila Zare)が男の子を身ごもっていることがわかり大喜びする場面から始まります。夫のババク(Saeed Aghakhani)は楽団を自宅に呼んでお祝いをします。ふと、テーブルの上を見ると。あぁぁ、またキュウリが・・・。キューリを見ちゃダメ。見ないのっ。いつも、そう自分に言うんだけど、イラン人の居間とか台所の場面...
【最後のシーン考察】オテサーネク妄想の子供の食事シーン気持ち悪いしグロあるしなんだこれ…
ヤバ・・・・・・ ヤバババババな映画を観てしまった・・。 チェコの民話に着想を得た映画らしいけど、これに出てくるオチーク(人を食う木)ってなんだか悪魔みたいな存在だなって思った。 奥さんにも少女にも取り憑いてて完全に心を支配されてた。 グロ
「ノーヴィス」2024年11月5日(火)シネ・リーブル池袋にて。午後2時より鑑賞(シアター2/D-4) ~ボート部の新入部員の狂気。緊張感にあふれた重量級の映画 スポーツを本格的にやったことはない。せいぜい大学で軟式野球のサークルに入っていたぐらいだ。それも代打専門でバント要員だったから大したことはない。 そんな私が、ボート部に入って極限までトレーニングに励んだような疑似体験をしてしまったのが、「ノーヴィス」という映画だ。ノーヴィスとは、スポーツの初心者のこと。つまり新人である。 主人公は大学1年生のアレックス(イザベル・ファーマン)。女子ボート部に入部し、過酷なトレーニングにのめり込む。一方…
B級感漂うクリーチャーグログロ映画のキャビン(the cabin in the woods)を鑑賞しました。 私の中では、後半一気に面白くなってびっくりした作品。 いろんな要素が詰めまれたスプラッターゴアグログロクリーチャー映画なんだけど、
【最後どっち?】Amazon映画「ノクターン」は怖いシーンが1つあった。ラストシーンも考察
アマゾンオリジナル映画のノクターンを観ました。 結論から言うと、話的には思うところありで微妙だったんだけど一部怖いシーンがありました。 映画「ノクターン」ネタバレ感想いきます! 映画「ノクターン」の簡単なあらすじ 監督:ズー・クアーク 製作
じいちゃん強っ!映画「SISU/シス 不死身の男」がグロいしありえなすぎるけど謎に面白い
おじいちゃんがとにかく強い!強い!強すぎる! そんな映画「SISU/シス 不死身の男」を鑑賞しました。 これ続編あったら観たいのだけど、作る予定ないのかなあ観たいなあ。 ネタバレ感想いきます! 映画「SISU/シス 不死身の男」の簡単なあら
(監督・共同脚本:佐藤純彌 原作:井上靖 1988 日本=中国)今こうして見ると36年も前の映画なんだ~って正直ビックリしてる。当時、公開前からポスターをあちこちでさんざん目にしたんだと思う。(今もよく覚えているくらい)今回は西田敏行さんの追悼特集で放映された
ソックスをどのように畳むか。人によっていろいろで、面白いなぁと思いますが、「ポストユーゴシネマ」の上映会で観た映画に、忘れられないワンシーンがあります。(このブログは2022年4月にアップしましたが、一部、追記して再度アップすることにしました)反抗的で問題を起こしてばかりいる十代の息子、マルコ(Benjamin Krnetic)。とうとう事件を起こしてしまい、父親の故郷へ息子を逃すことを両親が決めます。そう決めたもの...
高齢の男女の出逢いを描いた異色のイラン映画、「私の好きなケーキ」を観ました。テヘランで一人暮らしをするマヒーン(リリ・ファルハダプール)。恋愛ドラマを見ながら編み物をするのが、憩いのひととき。外国に住む娘とスカイプで話はするものの、娘は育児に手いっぱい。一方的に切られてしまい、寂しさが募ります。女友だちの食事会で、ひとりが仰天告白をします。男性との、ちょっとした出逢いがあったのだと。「(後ろの席で...
【ネタバレ感想】サイレント・ウォーターはスプレー缶のメカニズムがわかりませんでした
水中パニック映画の映画「サイレント・ウォーター」を鑑賞しました。 普通でした! ネタバレ感想いきます。 映画「サイレント・ウォーター」の簡単なあらすじ サイレント・ウォーター/モア・ガンメル【返品種別A】posted with カエレバ J
「ジャッリカットゥ 牛の怒り」 これこそ、映画館で見て欲しい。肉屋のアントニが水牛を屠ろうとした、まさにその時。水牛は逃げ出し、村のあちこちで店や家を破壊しまくる。村の男たちが水牛を捕まえようと、走る、走る、走る。これだけのストーリーで90分ももつのだろうかと思ったが、いやはや、とんでもないインド映画を観てしまった。光と音を、こんなふうに表現した映画は、ちょっとないんじゃないだろうか。揺れるカメラ。...
「国境ナイトクルージング」2024年10月19日(土)新宿ピカデリーにて。午後1時40分より鑑賞(シアター5/B-11) ~若い男女3人が一緒に過ごした数日間。繊細な描写が光る青春映画 とっくの昔に青春時代など終了してしまったが(いくつになっても青春!なんてことはこの際置いといて)、それでも青春映画には心動かされるものがある。 「国境ナイトクルージング」は、シンガポール人監督アンソニー・チェンが、北朝鮮と国境を接する中国の辺境の街を舞台に描いた青春映画だ。 ちなみにチェン監督は2013年の長編デビュー作「イロイロ ぬくもりの記憶」で第66回カンヌ国際映画祭カメラドールを受賞している。シンガポー…
上品なマダム、マドレーヌ(リーヌ・ルノー)。92歳。彼女をタクシーに乗せることになったのは、借金返済を迫られていたシャルル(ダニー・ブーン)。タクシーに乗せた途端、ゆったりと自分語りを始めるマドレーヌ。マドレーヌの意外な過去が、男運のない人生が徐々に語られます。そんな暴力亭主、さっさと別れればいいのにと私は思ったのですが、1950年代のフランスでは、マドレーヌによると「主婦が仕事を見つけるのにも、夫の許...
北極の真っ白い世界。舞台は、これだけ。主人公ひとり。途中から、もうひとり、サブで登場。大学生の卒業制作ビデオ、ではない。いやはや、たったこれだけの設定で、これほど見る人を惹きつけるとは、とんでもない映画を作っちゃったね、ジョー・ペナ。頑強なマッツ・ミケルセンをして「一番辛いロケだった」と言わしめた映画「残された者 北の極地」。余計なものをそぎ落とした世界にいると、五感が研ぎ澄まされることを実感させ...
「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」2024年10月11日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時50分より鑑賞(スクリーン8/H-19)(IMAX) ~ジョーカーの内面の精神世界を描く。予想を覆す斬新な続編 「バットマン」に悪役として登場するジョーカーの誕生秘話を描いた2019年の「ジョーカー」。ホアキン・フェニックスの壮絶な演技もあって、単なるエンタメ映画の枠を超えた奥行きある映画になり、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど高い評価を得た。 それから5年。満を持して続編の登場だ。題して「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」。監督は前作同様にト…
(監督・脚本:レベッカ・ミラー 2023 アメリカ)市民映画会2本立ての1本。今思うと、映画自体がオモチャ箱みたいだった(^^;実にいろんな人、いろんなモノが出てくる。まさに二ューヨーク、ブルックリンの(わたしが勝手に持ってる)イメージそのもの?「多様性の時
ゴゴベリゼ監督の「金の糸」は、日本の金継ぎ(きんつぎ)からヒントを得た作品で、壊れた人間関係が金継ぎのように修復され、より強くなることは可能なのだろうかと問いかけます。物書きのエレネ(ナナ・ジョルジャゼ)の家に、ミランダ(グランダ・ガブニア)が同居することに。ミランダというのは、エレネの娘の姑にあたる。娘の姑と同居だというだけでもイヤな話。そこへもってきて、ミランダというのはソ連時代の高官ときてい...
いつもは展示の企画を楽しんだり、新刊本情報を手に入れるためだけに訪れる東京堂書店。しかし、遂にこの時がやってきた。ビンボーな私が、遂に遂に(くどいぞ、貧乏人)買ってしまったのです、本を。はらだたけひでさんの「ジョージア映画全史」を。いや、それにしても。東京堂書店1階にいらっしゃる男性店員さんが紙カバーを本につける、その手さばきといったら!以前、スウェーデンから知り合いが来た時、彼女がトイレの音消し...
「憐れみの3章」2024年10月1日(火)新宿ピカデリーにて。午後1時20分より鑑賞(シアター7/C-6) ~ランティモス節全開の中編映画3本。毒気の向こうに何かが見える……かも アカデミー賞はじめ各賞を総なめにした「哀れなるものたち」や「女王陛下のお気に入り」を観てヨルゴス・ランティモス監督の映画を知った人は、新作「憐みの3章」を見てビックリするかもしれない。何しろ奇妙奇天烈でアクの強い作品なのだ。 といっても、「ロブスター」「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」といった彼の初期作品は、いずれも奇妙奇天烈な映画。そういう意味で、原点回帰ともいうべき作品だろう。脚本も「ロブ…
19世紀ジョージアの記録も、ソ連時代のやるせなさを静かに表す作品でした。ニコ・ベルナゼ(マムカ・サルクバゼ)の故郷の森に、森林開発業者の手が忍び寄ります。開発業者はロシア人ではなく、イタリアの企業のようです。森を奪われたら、村人には何もありません。都会で学ぶニコが、村人を代表して森林開発反対を役所へ訴えに行きますが、役人は「反対する人数が少ない。」と言います。ニコは「ここには先祖たちも眠っているんで...
『Never Let Go』圧倒的もやもや感にあの名作の気配を感じる
ハル・ベリー主演の映画『Never Let Go』。彼女の演技と、圧倒的なモヤモヤ感を味わっていただけます。
ゾンビ映画は風刺の宝庫。これまで、多くのゾンビ映画が社会問題や人間の本質を風刺しています。ブラッド・ピット主演のこちらもそれに漏れず素晴らしい。
1937年のグルジアを舞台にした、ラナ・ゴゴベリゼ監督の自伝的作品。父親は「人民の敵」として処刑され、母親はコトラスにある強制収容所送りに。コジョリにある孤児院に預けられたアナは、かつて住んでいた家に忍び込みますが、家はすでに秘密警察の男に乗っ取られていました。アナのおばあちゃん愛用のティーカップに、グルジアワインを注ぐ男。他人を尊重するなんて、ここにはありません。謎のアジア系男性のショットで始まる「...
この記事では、『ロッキー5』が描くロッキー・バルボアの再起と家族の絆について解説します。1980年代後半のアメリカ社会を背景に、家族愛、友情、そして再生のテーマを深掘りします。
「アラヴェルディの祭(ალავერდობა/ Alaverdoba)」は、1962年、ソ連時代のジョージア(旧グルジア)映画。私が生まれる1年前の映画です。カヘティ地方にあるアラヴェルディ修道院。ここで行われる伝統的なお祭りには宗教的意味が失われていることに、疑問を感じた記者のグーラム(Geidar Palavandishvili)。彼は、人々の気持ちをひとつにする行動を起こさなくてはという考えに至ります。コーカサス地方の伝統舞踏や音楽、土器...
レオナルド・ディカプリオ主演。ダニー・ボイル監督の独特な映像美とストーリーテリングが光るこの作品は、楽園のようなビーチでの冒険とその裏に潜む危険を描いています。映画の舞台となったタイのリゾート地や、公開後の影響についても詳しく解説します。
(監督:スコット・ヒックス 1995 オーストラリア)『シャイン』(録画)を観るのは何回目かなあ。今回初めて、エンディングロールを丁寧に見てこの映画のピアノ演奏(少なくとも主人公の)はモデルのデイビッド・ヘルフゴッド 本人が弾いているんだと知って、もうビックリ
米国女優のダコタ・ファニングさんの記事を読みました。日本では「アイ・アム・サム」で幼いダコタ・ファニングを見てファンになった人が多いようですが、彼女の凄さを知りたければ、是非、子役時代のドラマを見てほしいなと思います。虚ろな表情を見せるのは、CSI第1シーズン・第7話「惨劇の家」(原題はBlood Drops)でブレンダを演じるダコタ。両親と兄を惨殺され、生き残ったのはブレンダとお姉ちゃんという設定。CSIに限ら...
ジャーナリストのソフィコ(Sofiko Chiaureli)は仕事にやりがいを感じていますが、反抗期の息子、サンドロ(Levan Abashidze)の扱いに悩んだり、夫との間に距離を感じるように。やがてめぐって来た昇進の話。管理職になれば、家族のために時間を融通しやすくなる。けれど、ソフィコは現場へ出て動きたい。優先にするのは、家族か、仕事かの選択を迫られます。こういうジョージア映画を観たいと思っていました!働く女性が「仕事...
前置き: ジョージア映画祭の立役者のこと「ジョージア映画祭2024」が開催されているユーロスペースへ久しぶりに行くと、はらだたけひでさんを見つけてしまいました。私は旧ソ連の文化が好きだと言いながらも、ジョージアがこれほど素敵な映画を作っていたなどとは恥ずかしながら知らなくて、はらだたけひでさんの個展へ行ったことがきっかけで、ジョージア映画の世界へ引きこまれて行った次第。あの日、個展へ行かなければ、珠玉...
『ビートルジュースビートルジュース』レビュー【ネタバレなし】
ティム・バートン監督の最新作『ビートルジュースビートルジュース』をレビュー。独特のビジュアルスタイル、続投キャストの魅力、新キャストのジェナ・オルテガ、ウィノナ・ライダーの存在感、実写と特殊効果の融合、攻めた描写、そして初めての観客でも楽しめるストーリーについて詳しく紹介します。
舞台は、ソ連崩壊前のジョージア(グルジア)。駆け出しの作家ソソは、小説を売り込むために役所の職員たちの間を奔走する、ブラックコメディー。役人たちは人当たりだけはいいのですが、ソソから渡された原稿を、書類の一番下にねじ込んだりして、やる気なし(笑)親切に、いつもコーヒーを勧めてくれる、色気のある職員もいますがソソが、さてコーヒーをいただこうという、まさにそのタイミングで、やきもち焼きの亭主が娘を連れ...
**2024年9月末 追記**いやー、1週間延長になりましたね、ジョージア映画祭。しかも、はらだたけひでさん、レジャバ大使のトークショーがあるですと?!今年の9月はジョージア映画に染まりつつ、相方のうっ滞性皮膚炎の手当で慌ただしく日々が過ぎています。病院付き添いの読書の友ははらだたけひでさんの「グルジア映画への旅」。前にも借りたことがありますが、実際に映画を観賞する前と後では、読後感が違います。で、「...
「不倫をした」と、唐突に告白をする夫、アルド。ふたりの子供をお風呂に入れてやり、絵本を読んできかせる、いいお父さんなのに。そして、アルバ・ロルヴァケル演じる妻、ヴァンダの壊れっぷりが、すごい。いやー、映画「靴ひものロンド」は、色彩豊かなDVDパッケージに騙されちゃあ、いけませんぜ。この夫婦、ひっついている必要はあるんだろうか。文句、恨みつらみ、不満が渦巻いてどうしようもないなら、いっそ、関係を切るほ...
戦争の陰を、独特の観点から描くイラン映画「ミカエル」を観ました。ひとりの帰還兵、ミカエルをめぐる人間ドラマであり、ややミステリー仕立てでもある作品で、最後の方のワンシーンで「!!」となり、最後の最後で「・・・」となり。戦地へ赴いたミカエルが、ようやく母親、ムネースの元へ戻り、あとはミカエルとナグメ(Donya Pakdaman)との結婚式を待つばかりとなりました。しかし、何かおかしい。ミカエルは、ひょっとして帰...
テヘランの女子大生が巻き込まれた事故を描く、人間ドラマ、My Second Year in College(英語字幕)(Sale Dovom Daneshkadeh Man)を1年ぶりに、再び鑑賞しました。2019年、イスファハン出身のRasoul Sadrameli 監督の最新作。大学で学ぶアヴァ(Fereshte Arastouie)とマフタブ(Soha Niasti)は、教師や級友たちと一緒にイスファハンへ旅行をします。他愛ない話できゃっきゃと盛り上がる女子大生の華やかさに、そうそう、こうい...
あのはらだたけひでさんが企画されるジョージア映画祭2024が、明日から渋谷ユーロスペースで開催されます。はらだたけひでさんのことを知ることができたこと、ジョージアの映画のすばらしさを知ることができたことは、今、思い返しても鳥肌が立つほど感動します。ジョージアを代表する作家、ピロスマニの映画ももちろん上映されるほか、旧ソ連時代の貴重なモノクロ作品も上映されます。今年の映画祭では上映されませんが、私が好き...
余命いくばくもないセイドゥラ(カリム・ミルハディエフ)が、生きている間にやっておきたいことを淡々と実行しますが、最後の最後になってどうしてもやり遂げることができないことが。UzbekFilmさんが、珍しく英語字幕付きの「不屈」をアップしていました!自動生成の、へんてこ英語ではなく、わかりやすい英語です。(自動生成の英語字幕は、ほんと、笑っちゃいます。ドアを閉める音などの雑音が入ると、Music って出るし。)「...
スターリンへ贈られたものは、何だったのか。すっかり忘れていました、セミパラチンスク(現在はカザフ語のセメイが正式名称)でのできごとを。時代は1949年。ユダヤ人を乗せた貨車が小さな駅で止まり、亡くなった人たちが運び出されます。鉄道員のカシムは、ユダヤ人の遺体処理を頼まれますが、死亡者の中に生存している少年、サシュカを見つけ、こっそりと村へ連れて帰ります。村には、カザフ系や韓国系と思しきアジア人もいれば...
忘れられない素敵なウズベキスタン映画「日曜日」を観ました。映画は、ある日曜日から始まり、次の場面では「翌週の月曜日」、さらに「翌週の火曜日」となり、最後は「翌週の日曜日」で終わる、約二か月におよぶ老夫婦の物語。不自由な田舎暮らしをする親を心配する息子。彼から次々と贈り物が届きますが、ガスレンジの使い方がわからない、テレビの設定ができない、冷蔵庫からは大きな音がしないけれど「本当に冷えているの?」と...
『Feeling Good』歌詞解説【PERFECT DAYS挿入歌】
ニーナ・シモンの名曲、『Feeling Good』の歌詞と和訳を解説します。『PERFECT DAYS』や『クワイエット・プレイス:DAY 1』の感動がより大きくなること間違いなし。
【イラン映画】1973年キアロスタミ「Experience」
キアロスタミのデビュー作(とカウントしていいのか迷うが)「Experience」。住み込みで働く14歳の少年の貧しい生活と一方的な恋の哀しさをモノクロで描いています。14歳のマーマド(Hossein Yarmohammadi)は写真屋の一角に寝泊りさせてもらい働いています。裕福そうな母親が、写真屋に赤ちゃんの撮影に訪れます。マーマドは赤ちゃんをあやすのが上手で、笑顔が可愛い写真を撮ることができますが、意地の悪い写真屋の主人は、その...
【アイスランド映画】43歳独身 母と暮らす男は、こう変わる
久しぶりのアイスランド/デンマーク映画、「好きにならずにいられない」。母親と二人暮らしのフーシ(グンナル・ヨンソン Gunnar Jónsson )が自分の殻から抜け出して、シェヴン(リムル・クリスチャンスドッティル Ilmur Kristjánsdóttir )と出会い変わっていく様子を、ダーグル・カウリ(Dagur Kári)監督が淡々と描きます。グンナル・ヨンソンは、私が大好きな「ひつじ村の兄弟」で村人の一人として出演しています。大きなア...
「#スージー・サーチ」2024年8月19日(月)新宿シネマカリテにて。午後2時15分より鑑賞(スクリーン2/A-5) ~SNS社会の恐ろしさをポップでシニカルなタッチで伝える 夏風邪を引いたらしく体調が最悪で、ここ数日何もできなかった。ようやく回復しつつある感じだが、まだ本調子ではない。このブログをアップしたら、また少し休もう。 SNS社会の恐ろしさを伝える映画は数あれど、とりわけユニークなのが現在公開中の「#スージー・サーチ」である。「なるほどこういうスタイルもあるのか」と唸らされたのだった。 ミステリー仕立てのドラマである。主人公は大学生のスージー(カーシー・クレモンズ)。幼いころから謎解…
アラン・ドロンが亡くなったというニュースを読み、真っ先に思い浮かんだのは、アラン・ドロンさんと同居していたという女性のこと。お金の問題が取りざたされていますけれど、実際のところ、どうなのでしょう。「あの人は金にがめつい」と思われてもいいから、「いただけるものは、全部、いただきます。」という態度を貫くのがいいのか。私は、そういうことができなくて、カッコつけるから、もらえたはずのものも、もらえない。札...