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主人公たちの気持ちは、あのころの私の気持ち『まともな家の子供はいない』 読書感想文
『まともな家の子供はいない』なんだか心に刺さるタイトルです。 受験を控えた中学3年セキコを中心に進んでいく「まともな家の子供はいない」と、セキコの同級生を中心に進む「サバイブ」の2話が収録されています。 まともな家の子供はいない 感想 「BOOK」データベースより 気分屋で無気力な父親が、セキコは大嫌いだった。彼がいる家にはいたくない。塾の宿題は重く、母親はうざく、妹はテキトー。1週間以上ある長い盆休みをいったいどう過ごせばいいのか。 子供と大人の境目にいる主人公達の気持ちは....あの頃自分と一緒だ。 とにかくセキコはイライラしている。私は大人になった今でもイライラしているけれども、あの頃の…
全く毛色の違う2冊ですがどちらも好きです(^ー^) ワンダーランド急行/荻原浩 分厚いほど嬉しくなる作家が2人池上栄一さんと荻原浩さんです久しぶりの荻原浩さんのSFはコロナ禍にパラレルワールドに迷い込んだ40歳の会社員男性が主人公切なくもありますが荻原節が効いていて面白い!そして最終章に出てくる老婆と物語の結末が興味深いですにっぽん全国おみやげおやつ甲斐みのり 東京都杉並区に十数年在住の著者が個人的にオススメしたい全47都道府県のお菓子やおやつの品々を紹介している本です年配の男性が可愛らしいクマちゃんサブレを作っていたりパッケージデザインも素敵なものが多くてほのぼのワクワク見ているだけで楽しくなりますちなみに私の住んでいる埼玉のお土産としては梅林堂さんのちっちゃな魚の形のマドレーヌが紹介されていましたそれ...パラレルワールドとお土産おやつ✏️読書記
栃木県にある水産高校を舞台とした小説を読みました「海なし県の水産高校」は2月24日の記事に載せていますので続編の「海なし県の海洋実習」について書いてみます1冊目は高校1年生の話でしたが2冊目は登場人物たちが高校2年生になり茨城県にある海洋高校の生徒たちとの交流も描かれこちらも楽しく読みましたちなみにこちらの茨城の水産高校のモデルはひたちなか市にある茨城県立海洋高等学校とのこと栃木県の水産高校として書かれている那珂川水産高等学校のモデル栃木県立馬頭高等学校のホームページを拝見したら栃木県のソウルフードであるしもつかれの缶詰やキャビアの缶詰など高校生の作られたものが出てきてすごいなあと思いました栃木に住んでいた時私の町はこの小説ほどには自然豊かではありませんでしたが田んぼの用水路に蜆の殻などを見ていて農家の方...海なし県の🐚水産高校生の青春小説!
借りてきた本リスト ・「アウシュヴィッツ潜入記」ヴィトルト・ピレツキ。みすず書房。 ・「アウシュヴィッツを志願した男」小林公二。講談社。 ・「歴史のなかの女たち 名画に秘められたその生涯 」高階 秀爾。岩波書店。 ・「砂糖の日本史」江後迪子。同成社。 ・「新・韓国現代史 」文京珠。岩波書店。 ゆっくり読んでいる本 ・「世界を変えた本」マイケル・コリンズ他2名。 エクスナレッジ。 ・「罪なき者の血を流すなかれ ル・シャンボン村の出来事」フィリップ・ハリー 新地書房 絶版本 レビュー(雑多) ・「関心領域(映画)」 アマプラ会員特典でみました。 タイトル通りの作品ですね。ホロコーストの知識があれば…
―借りてきた本リスト― ・「流れ行く者 守り人短編集」上橋菜穂子 偕成社・「障害者差別を問いなおす」新井祐樹 筑摩書房・「情報を正しく選択するための認知バイアス辞典 行動経済学・統計学・情報学編」高橋昌一郎 情報文化研究所・「フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ 増補新版世界を信じるためのメソッド」森達也 ミツイパブリッシング・「悲しき玩具」石川啄木 角川春樹事務所・「続 窓ぎわのトットちゃん」黒柳徹子 講談社・「砂糖の世界史」川北稔 岩波書店・「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー 早川書房 ">こんにちは。お久し振りです。以前の投稿から間が開いてしまいました。実は、編み物…
なんちゃってホットサンド2021年の日記エッセイベルリンから戻られた後の生活ぶりが記録されています「天然生活」の小川糸さんの特集誌を一緒に読むことができましたこちらは2023年10月24日発行のものです糸さんが標高1600mの信州に建てられた山小屋の様子を知ることができますお庭には苔むした石がたくさん!八ヶ岳が大好きな私はページをめくるだけで森林浴の気分でした「なんちゃって~」の本にはこちらの山小屋で暮らすために教習所通いをした話なども書かれておりセットで読むことができてよかったです「天然生活」の中で糸さんが紹介されていたお菓子づくりの本気になったので図書館で借りてみましたとても親切なハードルの低いレシピ本になっていますそれからこちらの2冊は糸さんとは全く関係がないのですが同時期に借りた刺繍の本絵本の世界...小川糸さんの本と刺繍の本
著者の「本のない、絵本屋クッタラ」が良かったので借りてみました先に読んだその本の彼女さん(幼なじみ)が営む福岡のとある建物の2階にある〈本が読めて手紙が書ける店〉という小さなカフェ開いているのは三日月から満月の夜の間だけ そこに集う人たちの物語が2冊にわたり書かれていますこの本は著者のデビュー作でもあるそうですワクワクしながら1冊目を開いて…コマッタ!文字が小さすぎて若者でない身には正直つらかった(^_^;)お話は9つその中の「新茶と煮物」という母と娘の回が心に染みました2冊目は文字の大きさが改善されておりほっとしました(笑)こちらにはお話は8つ「芍薬と目玉焼き」というおじいさんの回が好きです著者は現役のカフェ店主でもある方で(過去には福岡で現在は神楽坂で)インスタを覗いてみたらこの本に出てきそうな「こつ...終電前のちょいごはん/標野凪🍴読書記
横尾忠則「飽きる美学」(実業之日本社)市民図書館の新刊の棚にありました。2024年の12月31日の新刊です。横尾忠則の「飽きる美学」(実業之日本社)です。字が大きくて読みやすいで
ヤングケアラーの再生日記『私だけ年を取っているみたいだ』 読書感想文
近年、少しずつ聞かれるようになった「ヤングケアラー」 ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものことです。 最近では芸人の平成ノブシコブシの徳井さんやキンタローさん、俳優の山崎育三郎さんや松村雄基さんが、ご自身がヤングケアラーだったことを発信しています。 ■ 山崎育三郎: 「僕もヤングケアラーだった」祖父母の介護経験 ■ 松村雄基:「家が糞尿まみれになってしまう」祖母の介護 ■ キンタロー:「自分の人生を大切にしてもいい」精神疾患の父親の介護 ■ ノブコブ徳井:「あの壮…
週刊 読書案内 最首悟「能力で人を分けなくなる日」(創元社)
最首悟「能力で人を分けなくなる日」(創元社) ここのところ創元社の、多分、若い人向けで作っておられるのでしょうが、「あいだで考える」というシリーズを、ポツポツ読んでいます。 今回
こんにちは!アニメ「チ。 ―地球の運動について―」をみてから、サカナクションの曲をちょっとずつ聞くようになりまして、どんどん深みにはまっていきそうです。旦那さんに歌って踊って迷惑がられるのが最近の楽しみです。 さてさて今回は児童文学を離れて、今読んでいる本のことをちょこっと書こうと思います。 『埃だらけのすももを売ればよい ロシア銀の時代の女性詩人たち』 高柳 聡子 note.com タイトルの通り、ロシアの女性詩人の詩と解説の本になります。まだ読み始めたばかりで、本の中で紹介されている女性の2人目の紹介に入ったところです。この本とは別に、永瀬 清子 作 谷川 俊太郎 選『永瀬清子詩集』という…
私たちは収納で生活をデザインをしてきた 収納問題はモノにあふれた今始まったことではなく収納をテーマにした書物は100年以上前からあるというこれは「収納史」のお…
チャーリー·マッケジー著を川村元気さんが訳した絵本新聞で話題になっていたもので図書館の予約数が多くだいぶ待ちました大切なことがたくさん書かれた絵本でそういう意味では星の王子さまみたいな感じでしょうかちょっと…だいぶ違うか(^_^;)ぼくとモグラとキツネと馬とのやりとりが1冊になっています例えば…「いちばんの時間のむだって、なんだとおもう?」「じぶんをだれかとくらべることだね」…こんな感じ比べる事が好きな母親に育てられたのでこれだけで私はグっときてしまいました(´-`*)お守りみたいな本です(^_^)*オブジェの馬は20年くらい前陶芸を習い始めたころ先生の作風を真似して拵えたものです* それから…こっそりもう1冊紹介させてください★ 古いぬいぐるみのはなし/田村ふみ湖ぬいぐるみとその持ち主の言葉を寄せた写真集です...「ぼくモグラキツネ馬」🐴を読みました。
料亭と呼ばれるお店が立ち並ぶ色町のお話『飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生』 読書感想文
飛田新地、ご存知ですか? 大阪市西成区の山王3丁目一帯に広がる、大正時代に開かれ日本最大と言われた飛田遊廓の事です。 そこには「料亭」と呼ばれるお店が立ち並びます。そしてそこにいる女の子(仲居)は、たまたまやっておきたお客さんと、店の2階で自由恋愛をして....結ばれることになります。 お店にいる女性は...若い女の子から、「年金通り」と呼ばれるところで働くベテランさんまで。 この本は、この飛田新地の料亭の元経営者がつづった人間ドキュメントです。(この本の前に「遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる」があります。) 飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生 感想 「BOOK」データ…
椎名誠さんという作家が好きです 中学校あたりから、椎名さんの書くSF小説や、短編小説に夢中になりました。 そして僕は鰹のお刺身が非常に好物なのですが、それも椎名さんからの影響が強いです。 椎名さんは柔道とボクシングの経験者でもあり、多くの作家が「静」なのに対し、徹底した「動」の姿勢を貫いている作家で、すごく魅力的な人なんです 📗🔥
知人から紹介してもらった本。「栄養失調」の若者が多い…のは、ご存知でしょうか?食生活は体やライフスタイルにも大きな影響を与えます。低栄養の可能性があれば、栄養のある食べ方を見直しましょう。…そんな本です。…という本なのです。
ざっそうの名前/長尾玲子作先日新聞の紹介で知った本ですが発行は2013年です夏の日男の子がおじいちゃんの家に遊びに行き草花の名前を教えてもらうお話なのですが絵が全て刺繍で作られています身近な草花ばかりなので子供の頃のことを思い出しましたそんなわけで感想というより自分の思い出話よりになりますオオバコ…子供の頃祖母にカエロッパと教わっていて飼っていたうさぎの餌にしていましたカエロッパは栃木の方言だったのでしょうかコニシキソウ…地べたに這いつくばって生えているあの草がこの名前だとは初めて知りましたカヤツリグサ…茎を割いて蚊帳を作る遊びを祖母に教わったことを思い出しましたネジバナ…自然豊かな環境で育ちましたがなぜかこの花の存在を知ったのは大人になってからですシロツメクサ…小学校の帰り道座り込んで白詰草の長い紐を編...刺繍絵本「ざっそうの名前」読みました☘️
三島由紀夫が大好き、というか気になって仕方がない。 葉隠は死を意識して生を輝かせるのが コンセプトだと思う。 読んで頂いてる方の先祖、私の先祖は無数に存在したはずで、 ご先祖の中に武士はいたはず、その武士のDNAを刺激する著書です。 私は読書家ではないし、三島由紀夫の著作をすべて読んだわけでもない。 それでも、日本の現状を見ると、彼の言葉がどうしても頭をよぎる。 「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。」 引用 葉隠 この言葉の「富裕」でさえ、今となっては危うい。しかし高度経済成長を経た歴…
遠野物語に記されている「山人」 大和民族よりもはるかに強力な力を持った彼らは、当時の大日本帝国から「異分子」として殲滅の対象にあったという説もあります 今回紹介いたします漫画作品 「北神伝綺」 は遠野物語をバックボーンにした「ブラック近代史ファンタジー」です 柳田國男の弟子であり、ボディガード 仕込み杖の使い手、そして山人の血を半分分けた男 兵頭北神 が主人公です
にほんブログ村 これからお話しいたしますのは、あまりにも少数派で、マニアックで、決して一般的ではない「説」となりますので、どうぞご了承ください 山人(ヤマビト) それは蝦夷(えみし)より先に日本に先住していた、大和民族とは全く違ったタイプの 「本土先住民族」 と言われています 彼らは後からきた大和民族の物差しでは測りきれない ・身体能力 ・繁殖能力 ・第六感 を保有していると一説には言われております。 民俗学者である柳田國男は、岩手の記録者である佐々木喜善から仕入れたデータをもとに、遠野物語を編集しました。 当然あの物語には、人智を超えた存在が多数出てきます。 ニッチな見識では、ヤマビトの存在…
週刊 読書案内 赤坂真理「愛と暴力の戦後とその後」(講談社現代新書)
赤坂真理「愛と暴力の戦後とその後」(講談社現代新書) 今日の読書案内はコロナ騒ぎ始まるちょっと前に、題名が気になって『東京プリズン』(河出文庫)とか『箱の中の天皇』(河出書房新社)を読んでい
新宿のビルの屋上にゲル(モンゴル風テント)を立ててみようじゃないか🪐 そんな唐突な夢を実現させゆく男たちの物語 「新宿遊牧民」(椎名誠:著) 日本の作家界屈指のアクティブ派、椎名誠さんと、椎
艶やかな表現と”美しく朽ちてゆく”ということに心をつかまれる『花に眩(くら)む』 読書感想文
第9回 女による女のためのR-18文学賞の読者賞受賞作品。彩瀬まるさんのデビュー作です。私は電子書籍で購入。短編小説なのですぐに読めます。 著者の原点にして頂点の作品集、とも言われる『花に埋もれる]』にも収録されています。 花に眩む 感想 「BOOK」データベースより 私の肌には赤い花が咲く。彼女と出会った夜も、彼の去った朝も――。出会った次の日、しまは私のアパートに転がり込んできた。しまといると、まっすぐに求められる。しまに求められると、なにもかもを叶えてあげたくなる……。 登場人物は 3人。主人公 ” はな ”と ” しま ” そして ” 高臣さん ” それぞれの肌には、それぞれの花が咲く…
こんにちは!今年は福音館の古典シリーズを読むと意気込んでいたのに着手できておらず、やっと『トム・ソーヤーの冒険』を読み始めました。ビー玉を久しぶりに手の上で転がしたり眺めたくなっています。今の時代だと子どもが集めて喜ぶものってなんだろうか、なんてことが気になっています。 さてさて、本日紹介するのはこちらの本です。 『ふわふわ』 谷川俊太郎+工藤直子 対談集 www.switch-store.net 工藤 直子さんと谷川 俊太郎さんのお二方が対談形式で、詩、生き物、人間、死、魂、さまざまなテーマを扱いながら、お互いの生い立ちや思考、詩をつくるようになった経緯など、次々と会話を行き交わせます。 私…
こんにちは!今年は福音館の古典シリーズを読むと意気込んでいたのに着手できておらず、やっと『トム・ソーヤーの冒険』を読み始めました。ビー玉を久しぶりに手の上で転がしたり眺めたくなっています。今の時代だと子どもが集めて喜ぶものってなんだろうか、なんてことが気になっています。 さてさて、本日紹介するのはこちらの本です。 『ふわふわ』 谷川俊太郎+工藤直子 対談集 www.switch-store.net 工藤 直子さんと谷川 俊太郎さんのお二方が対談形式で、詩、生き物、人間、死、魂、さまざまなテーマを扱いながら、お互いの生い立ちや思考、詩をつくるようになった経緯など、次々と会話を行き交わせます。 私…
結婚する姉の着るウエディングドレスを手作りすることになった家族の物語家族小説です子供の自主性を大事にする祖母と良かれと思って口を出すし頑張りすぎてしまう母親が私のかつての家族と似ていると思ったり…登場人物は生活力のない父親に刺繍好きの弟など風変わりな人々ではあるけれど実はこの世界のどこにも「普通の家族」なんて存在しないのかもしれませんこの作家さんの小説はいつも文体が小気味よくてスッとします今回も早速…個性は大事、というようなことを人はよく言うが、学校以上に「個性を尊重すること、伸ばすこと」に向いていない場所は、たぶんない。…というセリフにグッときました無意識に男らしくとか女らしくとか押しつけあっている気がします私が高校生の頃は田舎だったこともあり女の子は高校までで十分だとか男の仕事は女の仕事とは大変さが違うとか...水を縫う🌼/寺地はるなを読みました。
新聞の紹介欄で知り読んでみました大阪の靱(うつぼ)公園前にある「ピクニック·バスケット」という開店3年目の手作りサンドイッチ店を姉妹で切り盛りするお話ですどこか懐かしい味で食べる人をほっとさせるサンドイッチなのですが…ひとつ目のお話ではたまごサンドを買って行った客が何故かひとくちも食べずに公園のゴミ箱に捨て行きその謎を追って話は進みます関東でたまごサンドと言うとマヨネーズで和えたものが主流ですが随分前に沖縄の空港のレストランでたまご焼き(オムレツ)のサンドイッチを初めていただきました😋🥪もうそれはびっくりの美味しさ!それから数年前に転勤で暮らした神戸から初めての帰省の時新幹線の待ち時間に新神戸の駅の喫茶室で食べたのがやはりたまご焼きのサンドイッチでしたそんなわけでたまご焼きのサンドイッチには個人的に思いいれがあ...「めぐり逢いサンドイッチ」🐈️を読みました。
"あなた"がネットの世界にのめりこんでいく様子がリアル『爪と目』 読書感想文
第149回(2013年上半期)芥川賞受賞作です。 独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させるホラー作品です。 爪と目 感想 「BOOK」データベースより 三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。母はなぜ死に、継母はどういった運命を辿るのか……。 .....なんだろう。読み終わった後のこの感じ。 私の勝手な想像で、子供が虐待されるのかと思っていたのですが...違っていました。 2人称で書かれているのは違和感なくスッと入ってきたのですが、とにかく想像力をフル回転させる本でした。 3歳だった「私」が淡々と語っていきます。 ”悪人”は1人も出てきません。 出てく…
中村文則「列」(講談社) たしか、20年前、2005年に「土の中の子ども」(新潮文庫)で芥川賞をとった中村文則の最新作だそうですが、「列」(講談社)を読みました。2024年の野間文芸賞で、中村文則の最高
オオルリ流星群/伊与原新BSテレ東「あの本読みました?」で紹介されていて大滝詠一や松任谷由実の曲が出てくるとあり興味を持ったのと「宙わたる教室」がとても良かったので読んでみました舞台は秦野市高校時代の文化祭に空き缶でオオルリのタペストリーを作った仲間が45歳になり今度は天文学者の仲間のために秦野の山に天文台を作る話です「宙わたる教室」と同様科学と人間模様の融合が素晴らしくラストは爽やかで感動的!是非ともドラマ化されて欲しいです個人的には野鳥好きとしてオオルリが出てきたことも嬉しかったです♪読了後すぐ松任谷由実の「ジャコビミ流星群」を検索してYouTubeで拝聴しました家族にも薦めてみたら夢中で読んでいました♪ 猫さえいれば、たいていのことはうまくいく。6人の作家の猫に関する短編集荻原浩さんや標野凪さんが...オオルリ流星群/猫の短編小説
読書日常:林(リン)さんチャーハンの秘密―野外料理の真髄は「現場」と「焚火」と「心」(林政明 著)
椎名誠さんの「怪しい探検隊」シリーズが好きです📗 そして、その怪しい探検隊の料理長を務めた本物の中華料理人 「リンさん」こと林政明さんが著した、アウトドアクッキングについてのスーパーエッセイ、それが 「林(リン)さんチャーハンの秘密」 です🍳(´・∀・`)📕
こんにちは!最近ずっとブログで似たような話題が続いていてすみません。アンデルセンを読むのが面白くなってきてから、同じ物語を何回か読み直したり、読み比べたり、ゆったりとしたペースの読書になっていて、歩みがのろのろです。 さてさて、前回の記事で浜田 広介さんと中川 李枝子さん&山脇 百合子さんの幼年童話について触れましたが、まだまだ童話というものが自分の中でふわっとしていて、引き続き読書中です。『子どもと文学 増補新版』で最初に紹介されていた小川 未明さんを読んたときには、物語の支えとなる舞台を描くことの大切さについて考えたのですが、そのあとに浜田 広介さんの物語を読んでみると、対象年齢が下がった…
「奇跡のバックホーム」「栄光のバックホーム」を読んで : 横田慎太郎さんから学ぶ生き方
先日、阪神タイガースに育成選手として入団したルーキー・工藤泰成選手が支配下登録され、背番号24をつけると知りました。24番といえば、元阪神タイガースの横田慎太郎さんがつけていた番号です。そのニュースをきっかけに、自宅にあった『奇跡のバックホ...
子供の夏休みの宿題「読書感想文」と親の向き合い方 - 我が家の場合 -
「読書感想文」と私と娘 今昔変わらない小中学生の夏休みの宿題の定番と言えば....読書感想文! 私が子供の頃も、一人娘(現在20歳)が子供だった頃も、読書感想文を書くのは結構大変だった記憶があります。 私は勉強がとても苦手な子供だったのですが、作文は好きでした。 そのきっかけが読書感想文で賞をいただいたこと。 当時獣医になりたかった私は、アフリカでの象牙の密猟について書かれたノンフィクションを学校の図書館で借り、その本の読書感想文を書きました。 その本のことは今でも鮮明に覚えています。 娘は私とは反対で、勉強は少し得意だけれど...作文がめちゃくちゃ苦手な子供でした。 小学校に上がって最初の読…
一枚の「絵画」をめぐる、五つの「愛」の物語。(帯より)著者の「お探し物は図書室まで」「ただいま神様当番」が大好きで新刊を楽しみにしていましたところが最新作は作家名がなければこの方の作品だとはおそらく気がつかなかったと思います「エスキース」とは下絵のことですがこの本の中では絵の依頼主がこれから思い描いていく未来への気持ちを込めて絵のタイトルにそう名付けました描かれるきっかけになった時から30年余り先までの物語なのですが…その中の1篇に漫画家さんの話が出てくるのですがその物語が思わず荻原浩さんの小説を読んでいるような錯覚に陥りました*あくまでも個人の感想ですこちらの作家さんも人を見る目の優しい温かな作風の方ですので(^_^)読み終えて人生が年を重ねてきたことが愛おしく感じられる素敵な物語だなと思いました(^○^) 赤と青とエスキース/青山美智子を読みました。
年間100冊以上の本を読む彼女の本棚『まなの本棚』 読書感想文
芦田 愛菜さんと、私の娘は同い年。私が愛菜さんを初めて知ったのはドラマ「mother」です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push(arguments)}; c.getElementById(a) (d=c.createElement(f),d.src=g, d.id=a,e=c.getEl…
ロアルド・ダール「少年」(ハヤカワ文庫) 今日の案内はドアルド・ダールの「少年」(田口俊樹訳・ハヤカワ文庫)です。「チョコレート工場の秘密」(柳瀬尚紀訳・評論社ダールコレクション2)の、
40代も悪くないよ、と伝えてくれるようなエッセイ『銀座缶詰』 読書感想文
益田ミリさんのエッセイです。 40代に突入したミリさんの日常が描かれています。 銀座缶詰 感想 「BOOK」データベースより 40を過ぎて気づく、既に失われたかけがえのない「若者」だった時間と、尊い「今この瞬間」を掬いとる、心揺さぶられるエッセイ集。 ミリさんのエッセイの感想に共通しているのですが...ゆるゆる読む感じ。 私はまだ30代なのでガッツリ分かる!!という感じではないけれど、ちょっとした待ち時間などに読むのにオススメ。 ミリさんはとても素直に生きていると思う。 40代未婚のミリさん。きっと周囲に色々と言われることも考えることもあっただろうと思うけれど....そんなもやもやっとした感情…
こどもの頃、夢中になった本は?宇宙怪獣ゾーン。もしやと思って検索したら、まさかのAmazonに古本としてあった。ネット時代、凄い。(@_@)▼本日限定!ブログ…