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『硝子の塔の殺人』のトリックについて(ネタばれあり、注意!)
『硝子の塔の殺人』(知念実希人著 実業之日本社刊)を読んだ。 尚、以下はネタばれを含むので、注意されたい。 大富豪が、金に飽かせて建てた硝子の館で、連続殺人事件が起きるという、古式ゆかしい設定だが、話の構成が、かなり凝っていて、どんでん返しもある。動機が、非現実的と言えば非現実的だが、ありかなとも思う。 だが、次のところは、物理的に、実現不可能ではないかと思った。 ここから、ネタばれになるので、白字で書く。 読みたい人は、マウスで選択して読んでいただきたい。 -------------ここから------------ 本書では、遠くの景色を見るために、窓が、巨大な凸レンズになっているという設定…