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この時期は牡丹類の種子収穫とともに、実生接ぎに励む時期でもあります。5月初旬に実生接ぎしたもののうちうまく台との接合が成功した苗が成長を始めています。<エリオシケ・豹頭> 穂の部分の緑色が目立って濃くなってきました。表頭らしさが垣間見えてきた時期でもあります。 <ペクチニフェラ錦> 昨年9月に播種した「ペクチニフェラ錦」。たくさん蒔きましたが生き残った虎の子の苗が14本ほどでした。用土との相性が悪...
昨年秋に交配したアリオカルプス属の「亀甲牡丹錦」に種鞘が上がってきました。現在はっきりと見えている種鞘は2~3個ですが、例年の様子からするとあと4~5個の種鞘が上がってきそう。種子は200粒ほど採れそうです。採れた種子の半分ほどは自家で実生しています。発芽率はよろしいのですが、うまく斑の乗った苗は育ちが悪く、袖台に実生接ぎして育てているのが現状です。この種鞘から採れた種子由来の幼苗を利用する秋の実生...
昨年秋に袖ケ浦の台に載せた黒牡丹の実生苗たち。厳寒の冬を無事過ごし、春の本格的な成長を始めました。それぞれ勝手な形態で成長を見せています。この苗は胴体(球体の下部)に台からの栄養を集中させているようです。さらに台と穂との界面付近から子を吹き始めました。この苗は台と穂との界面から吹いた多くの子たちの成長に力を注いでいるようです。胴体の膨らみはありませんが本体は成長中です。この苗はカットした穂の株を接...
2023年の7月に袖台に実生接ぎし、昨年秋に接ぎ降ろした銀冠玉。現在発根管理中です。発根管理中など私には関係ありませんよ、とばかりにそれぞれ好き勝手に開花中です。まだ発根しているかどうか確認していませんが、発根を刺激・促進するため用土が完全に乾ききる前に潅水しています。過去の経験からは8割程度が発根するものとみています。発根しないものでも穂の大きさがありますので、切り戻して挿し木救済する予定です。...
2013年春に実生したアリオカルプス属の「白花姫牡丹」です。このサボテンは直径が3~4cmぐらいが成長の限界の様です。初開花は実生6年目ごろでした。今年も元気に開花しています。「白花」の名がありますが現実は画像のように白地にピンク色が射した花です。業界ではこの程度のピンク色の昆入は許して「白花姫牡丹」を呼んでいるようです。昨年から交配して次世代の養成を図っています。今年の春に採取して実生した幼苗を袖台に...
温室内のあちこちで牡丹類の開花が始まっています。今日一番目立っていたのは竜角牡丹でした。昨日、これはあと2~3日で開花しそうだなと思いながら撮影した一枚です。暖かな秋の一日となった今日、予想よりも早く満開を見せてくれました。この竜角牡丹、5年前に袖台に実生接ぎし3年前に接ぎ降ろしたものです。竜角牡丹は自根ですとなかなか勢いがつきません。どんどん成長させて立派な開花を得るには接ぎ木はかなり良い手段で...
この三月に実生したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ錦」を8月に実生接ぎしました。まずは接ぎ木直前8月初旬の実生苗の画像です。実生後5か月を経過し、大きなものは刺を含んで直径4mmぐらいに成長しています。そして接木直後。袖台に載せました。台との間は心もとない自重での接着です。フニャフニャした白い棘の心もとなさを見るにつけ、この接木が成功するかどうか心配でしたが…。一か月経過後の当該苗の姿です。球体は全...
昨年秋に袖ケ浦の台に実生接ぎした「天平丸」。夏の日を浴びてぐんぐん成長しています。このブログでも何度かご紹介している、プラ舟にハイポネックス水溶液を満たし、その中に鉢ごとドブ漬けしている栽培法です。こんな環境下、丈夫な袖ヶ浦は根腐れすることは無く、水中に長く根を伸ばしています。御覧の通り穂の天平丸は丸々と太っており刺も長く伸びています。贅沢を言えば刺はやや間延び感があり将来接ぎ降ろしたときにかなり...
今日のブログは黒牡丹接ぎ降し苗についてです。2022年春に実生し、同年8月に袖ケ浦の台に実生接ぎした黒牡丹。2023年秋に台を2cm程残してカットし冬の間乾燥させていました。今年の春に用土に植え付け現在に至っています。15本の苗のうち12本が発根して成長を続けています。一部単頭の苗もありますが、多くは意に反して多頭株になっています。自根で黒牡丹をこの大きさまで育てるには少なくとも10年はかかると思い...
昨年秋に実生した黒王丸の幼苗を、春先に袖台に実生接ぎしました。多くの苗が活着して成長を始めています。現在の穂の大きさは1cm前後です。これ等の苗は今後露天のプラ舟にハイポネックス液を満たした中に腰水状態に置いて秋まで肥育します。秋までには温州ミカンぐらいの大きさに育ちます。ミカンならぬ、青リンゴが出来上がります。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ラン...
昨日に続き今年の夏に袖台に実生接ぎした苗の話題です。ユーベルマニア属の「フラビスピナ」。自家受粉しないため交配作業を行うのですが花が小さいためなかなか思ったように行きません。結果、毎年採れる種子は数粒前後。この虎の子の様な種子を実生して育てているのですが、成長が気が遠くなるほど遅いです。意を決して実生接ぎすることに決めました。大事な苗ですので慎重に気を入れて接ぎ木作業し、100%成功しました。私の接...
今日も接ぎ木ネタです。この春に行った一連の接ぎ木作業の合間に気まぐれで実生接ぎした苗たちの様子です。<エキノマスタス属「虎爪丸」><エキノカクタス属「ニコリーx雷帝 交配種」><ギムノカリキウム属「光琳玉」><ユーベルマニア属「フラビスピナ」>こうして接木成功した苗の画像を並べると今回の実生接ぎが100%成功したかとの印象を与えると思いますが、現実は厳しいです。今回は私の実生接ぎの平均打率5割をやや下...
ユーベルマニア属の「フラビスピナ」は同属のプセウドペクチニフェラの様には自家受粉せず、種子を得るためには交配作業が必要です。また、たとえ交配が成功しても採れる種子の数がとても少ないです。毎年この虎の子の様な種子を蒔いていますが、発芽率はあまり芳しくなく出てきた幼苗もヒョロヒョロとした軟弱なものが多いです。このようにして入手した数本の幼苗を後生大事に育ててきたわけですが、今年は考えを改めて、大博打に...
今日の主役は亀甲牡丹錦です。袖ヶ浦の台に載っており毎年開花して多くの種子を提供してくれます。ただこの亀甲牡丹錦、どのような経緯でうちの温室にいるのか今一つはっきりしません。過去に購入し実生した種子はすべてリストしてあるのですが、亀甲牡丹錦の記録はありません。多分、亀甲牡丹として入手した多くの種子の中から出てきたものなのでしょう。5年前に袖ケ浦に実生接ぎしたあたりから画像が残っています。現在の姿です...
猛暑の中でもサボテン栽培をやるぞ!、と意気込んでみてもこの暑さ。冷房の効いた室内で実生接ぎ三昧の日々です。いろいろな方法で接ぎ木を試していますが、結局のところ穂の乾燥防止(ビニル等でカバーして極度に乾燥させない)が一番はっきりとした効果があるようです。そうした中で、実生接ぎに成功した苗に顕著に表れる特徴があることに気が付きました。台木である袖ケ浦のカットした天面にクラックが表れることです。いずれも...
10日ほど前に接ぎ木した「菊水」です。穂は2019年に実生した苗、台は袖ケ浦です。昨日のブログでご紹介した実生接ぎの合間に作業してみました。この菊水は「菊水綴化」として入手した種子を実生して出てきた一群の苗のうちの一本です。同じロットの中に綴れ苗が10数本ほど出てきました。こんな具合です(一部)。綴れ苗を接ぎ木して繁殖用苗に育てたいと考えていますが、いきなり綴れ苗を接ぎ木するのは自信がありませんで...
連日続く猛暑。温室内の作業は5分までで、それ以上の滞留は命にかかわります。そんな灼熱の続くこの時期、エアコンを効かせた室内で実生接ぎに勤しんでおります。この春に挿し木して発根を図っていた袖ケ浦たち。充実していそうなものをピックアップします。ここまでは室外の作業です。ピックアップした12本の苗をエアコンの効いた室内に持ち込み、先端をカットし、側部をそぎ落とします。この状態で室内に置いておき、乾燥させま...
昨年夏に実生接ぎした牡丹類のサボテンたちが真夏の太陽の直射を浴びて成長の波に乗ってきました。これらの苗は袖ケ浦の台に載っており、鉢はハイポネックス1000倍液の入ったプラ舟にドブ付けしています。綿毛が多くて画像からは判断できませんが、竜角牡丹です。開花寸前の蕾が顔を出しています。黒牡丹です。これだけ頭数が多いと接ぎ降ろしても…、と悩むところです。これも黒牡丹(らしい)。蕾がたくさん出ています。こち...
今日も横浜は猛暑。基本的には冷房の効いた室内で実生接ぎを行っていました。温室は出入り口を少し開けて内部を撮影して終わり。<第一温室> 向こう側が東側です。この東面だけ遮光せず、素ガラス越しの陽光を受けます。金鯱大玉は強光にびくともしません。手前右側にはロフォフォラ大玉を置いており、「プチプチシート」と「20%遮光寒冷紗」との二重遮光をかけています。<第二温室> 正面が西側になります。夏の西日は日焼け...
今日の横浜は(も)とんでもなく暑い日で、温室内には5分以上留まれません。命の危険を感じるほどでした。そこで冷房を効かせた室内で実生接ぎに勤しむことにいたしました。3日前にカットしておいた袖ケ浦。その尖った上部をさらに平たくなるようにカットし、その上に下部をカットした竜角牡丹の実生苗(3か月)を載せてゆきます。どうです。涼し気な見かけでしょう。穂はやっと本葉が出始めたころで、まだ米粒ぐらいの大きさです...
二月ももう中旬を過ぎました。気になっていたサボテンたちの植え替えを始めました。まずは丈夫な接ぎ木苗たちです。袖ケ浦の台に昨年中に接いだ苗を植え替えます.<牡丹類の実生接ぎ苗><ユーベルマニア属プセウドペクチニフェラ><恩塚ランポー玉・亀甲牡丹・銀冠玉錦><大疣銀冠玉・銀冠玉錦・黒王丸・ルリ兜錦・ペクチニフェラ>植え替え時には普段目の届かない台木の裏側などをチェックすることができます。早くも新しい芽...
この秋に実生接ぎした牡丹類の苗たちです。いずれも台は袖ケ浦。このような状態の苗が40本近くあります。実際に接いだ苗は100本近くあったのですが成功率が低くやや残念な結果でした。黒牡丹、亀甲牡丹(錦)、竜角牡丹、岩牡丹などを接いでいます。この時期穂の部分を見ただけではどの種類の牡丹なのか区別がつきません。一応ラベルはつけていますが。11月中は露天のプラ舟の中で腰水状態で育てていましたが、12月に入り通風栽培...
この秋口、養生を進めていた袖ケ浦の台に黒牡丹の実生苗を継ぎました。実生苗はこの6月に自家産の種子を蒔いたものです。100本近く接ぎ、そのうち成功したのは50%程度です。素人の仕事としてはこんなものでしょうか。少し成長し始めた苗の画像です。陽光を十分に浴びて健康そうに赤黒く色づいています。”胴体”の部分が丸く膨らみ、接ぎ木が成功しているであろうことが分かります。これらの接ぎ木苗の中で面白く不可解な成長を示し...