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ラナンキュラス・ラックスを自家交配する手順とまとめ|栽培日記
ラナンキュラスのラックスは、種子ができにくい、またはできても発芽率が非常に低いと言われています。が、自家交配にチャレンジしています。 2024年が初挑戦。交配・発芽・栽培に成功した記録はこちら 交配(人口受粉)のポイントは、めしべ・おしべ
サボテンの受粉システムは種により様々ですが、本日はアリオカルプス属に焦点を当てます。アリオカルプスの花は雌雄離熟、つまり柱頭と葯の位置が離れており、自家受粉しにくい構造になっています。では、アリオカルプスは自家不和合性なのでしょうか? と言うことで、本日は
友人から35年ほど前に譲り受けた烏羽玉たちです。実生した苗ということで当時の大きさは1.5cm程度でした。現在5株が残っています。最近5年ほど頭上潅水を止めて、綿毛がきれいになりました。どの株とも疣の連なりが浅いらせん状になっているのが特徴です。この10年ほど球体の大きさは変わりませんが、球体色が深い色となり、疣の連なりが重なるようになって風格が出てきています。春から秋まで断続的に開花し、自家受粉し...
変わった見た目をしているドラゴンフルーツの果実を見かけるようになったのは、いつ頃のことだったでしょうか。20年くらい前はかなり珍しい果物だったような気がします。いつでもどこでも販売しているわけではありませんが、今ではドラゴンフルーツ自体はすごい珍しいもので
ここ数年来、次世代養成のための種子取りを計画しているエリオシケ属の「フロッコサ」。なかなか交配がうまく行かず、計画は進んでいません。今年も春を迎え二本の苗が成長を開始、新刺を揚げてきました。一本目の苗には4つの蕾が見えますが、あろうことかもう一本の苗は刺を伸ばすのみで蕾が見当たりません。この大きさの苗で刺も元気よく伸びているのに蕾を揚げてこないとは…。このフロッコサは自家受粉しないので、二本の苗を残...
今日のブログの主役は、約35年前に友人から譲っていただいた烏羽玉5株です。気温の上昇に伴い球体を膨らませてきました。4つ目の画像の苗が子を吹いている以外は、5株とも皆同じような見かけに収まっています。灰緑色の球体色がこれらの株が健康な状態にあることを示しています。地上部の球体は成長点から成長した分、球体下部が縮んで全体として大きさは変わらない状態になっています。ただ、画像からは定かではありませんが...
マミラリア属の「白珠丸」群生株が9月から散発的に開花を続けています。一般にはマミラリア属の開花は球体上部を花輪で飾ったように群開するものですが、白珠丸の開花はご覧のようなやる気の無さ。このような大群生株でも限られた球体上にせいぜい2~3輪咲く程度です。自家受粉しないため交配しなければ種子はできません。こちらもサボテンさんに付き合ってやる気なしですので交配はしていません。もし交配するとしたらどんな雄蕊...
2014年の5月に奈良の業者さんからおまけで種子を頂いたゲオヒントニア属の「メキシカーナ」。20粒の種子のうち16粒が発芽し、皆成長しました。多くをヤフオクで出品しましたが、4本の苗が残っています。 いずれも自根の開花株です。実生9年生になりますが、成長が遅く球体の直径は4cm程度です。焦って成長促進のため肥料分の多い用土にするとこのサボテン本来の個性を失うとみて、毎年無肥料に近い用土に植え込んでいます。硬質...
ユーベルマニア属の「フラビスピナ」は同属のプセウドペクチニフェラの様には自家受粉せず、種子を得るためには交配作業が必要です。また、たとえ交配が成功しても採れる種子の数がとても少ないです。毎年この虎の子の様な種子を蒔いていますが、発芽率はあまり芳しくなく出てきた幼苗もヒョロヒョロとした軟弱なものが多いです。このようにして入手した数本の幼苗を後生大事に育ててきたわけですが、今年は考えを改めて、大博打に...
うちの温室では割と少ないマミラリア属のサボテン。その一つが「アザラシ」です。刺の生え方が海獣のアザラシに似ているのでこの名があるのでしょうか。2013年春に実生した親株たちです。このサボテンは子を吹くのではなく、分頭して増えてゆくようです。上の画像は一つの基部から4頭に分頭した球体を持っています。下の画像は三頭に分頭したものです。これらの親株は自家受粉するのか、毎年多くの種子を提供してくれます。ア...
2013年4月に実生したツルビニカルプス属の「スワボダエ」です。直径3cm程の小さな球体に茶色の中筋のある黄花を咲かせています。小さなサボテンですが、実生10年生ともなると小さなイボを数多く重ねそれなりに存在感が出てきます。地味な花色もあり普段は温室内でもあまり目立たないサボテンですが、玄人受けするような雰囲気を持っています。自家受粉するらしく、毎年少量ですが種子を提供してくれており、次世代の養成も...
2013年春に実生したウイギンシア属の「地久丸」。自家受粉するらしく毎年多くの種子を提供してくれています。<初代> 二本の苗を維持しています。植え替えを怠っていたためか、それとも老化したのかやや見かけがくたびれています。<第二世代> 2020年に採れた種子を実生しました。18本の苗を維持しています。前回の植え替えから1年経過し、株間の間隔が詰まってきましたので植え替えしました。これであと一年半ほど...
2013年春に実生したエピテランサ属の「月世界」。二本の苗を維持しています。前回の植え替えから約二年経ち、植え替えることにしました。抜き上げてみると…根の状態は可もなし不可もなし、といったところ。それぞれの球体に二段の段差があります。これは去年、今年の成長分が表れているのでしょうか。実生して10年も経過すると、たとえエピテランサ属のサボテンと言えどそれなりに大きくなっています。径は4cm程。マミラリ...
サボテン栽培を長くやっていると、親苗から種子を採りそれを蒔いて子苗を育てるというプロセスが可能になります。しかしその親苗が金鯱となると簡単ではありません。開花に至るまで30年近くを要するからです。私も長くサボテン栽培をしていましたが、最近やっと金鯱の種子を採って、幼苗を得るに至りました。<親苗> 40年近く前に二和園さんで「短刺金鯱」として入手しました。4年ほど前から開花が始まりました。現在の球体直...
ロフォフォラ属の「烏羽玉」は自家受粉します。管理している苗が少なければ咲き柄やその後にニュッと出てくる種鞘をこまめに取り除くことができるのですが、栽培数が多いとそうとも行かず、苗の成長点付近に咲き柄・種鞘・さらに種子が蓄積されてきます。おまけに烏羽玉は同属の銀冠玉に比べ咲き柄がしつこく球体にとりついて除去しにくいです。結果としてこんな具合に薄汚れた見かけの苗たちになり果てます。これらの苗はヤフオク...
今日は銀冠玉が一斉に開花していました。同種のサボテンが特定の日に一斉に開花することはよくあることです。開花を合わせて受粉する確率を高めるのでしょう。実生3年生の苗から、10年生の苗まで申し合わせたように開花していました。銀冠玉は自家受粉しないため種子を得るためには受粉作業が必要です。今年はこのような一斉開花が何度かありましたので、既に数百粒の種子を得ています。今回の一斉開花は受粉作業は行わず、花を...
連日45℃近い高温となる温室内で、メロカクタス属の「ロンギスピナ」が元気いっぱいです。これらの二本の苗、2013年春に実生した10年生の自根苗です。昨年の冬は温室内最低気温がマイナスの日が続き、寒さに弱いとされる本種の健康状態を心配していましたが、杞憂に終わりました。御覧の通り深紅の種鞘をどんどんあげてきており、血気盛んに見えます。メロカクタス属のサボテンは花座が出来さえすれば、次々に蕾を上げてき...
今年の春の実生は、新しい種子は仕入れず、自宅で採れた種子を少しばかり蒔いてみました。 私が実生を始めるきっかけとなった植物、パピラケアです。 青い丸に囲まれた場所に2年前(2021年・春)に採れた種子を実験的に蒔いてみました。 結果、発芽率が25%未満と激減しておりました。 他の場所には昨年採れた種子を蒔いてみたところ、発芽率は80~90%でした。 保存の仕方にもよると思いますが、パピラケアの種子の消費期限は1年くらいまでのようです。 採り蒔きだとほぼ100%出ていたので、鮮度は大事だなと改めて思いました。 クラッスラ・アウセンシス・チタノプシスです。 昨年採れた種子を蒔いてみましたが、80%…
「パブロフの犬」よろしく、条件反射のように見事に赤く実った種鞘を収穫し、それをせっせと実生し続けました。その結果がこれ ↓。二鉢あります。ユーベルマニア属の「プセウドペクチニフェラ」です。苗の数を数える気はしませんが、500本近くあるのではないでしょうか。この多くの小さな苗たち、こののちどうしましょう。繰り返し述べますが、計画してこうなったのではありません。ただ、実った種鞘を見て、条件反射的に収穫し...
セロペギア・シモネアエ・ノヴァが開花しました。 ねじれていた先端のヒモのような部分がほどけ、花の上部に開口部ができると開花となるようです。 花の下部が大きく膨らんでいるのが面白です。 どことなくヨシゴイっぽいです。 ヨシゴイというのは、葦原で見られる鳥で・・・ こんなヤツです。 関東だと印旛沼とかにたくさんいます。 目が可愛いんですよ、コイツ。 先端のヒモには紫色の毛が生えていて、ちょっと気持ち悪いです。 匂いはほぼ無臭でした。 微かに甘いような香りがあり、ガガイモにありがちな腐臭はまったく感じられません。 せっかく花が咲いたのですから、受粉させて種子を採りたいところです。 調べてみると、ガガ…
エピテランサ属の「月世界」が種鞘を揚げてきました。このかわいらしいサボテンは自家受粉する様で、改めて交配することなく勝手にどんどん種鞘を揚げてきます。その種鞘の中にはゴマ粒のような種子がたくさん詰まっており、これらの種子は蒔くと高確率で発芽します。御覧のように白い球体上にニュッと突き出た深紅の種鞘は温室内でも大変に目立ちますし、美しいです。原産地ではこのように目立つことにより鳥などに食われて種を広...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
最近はエケベリアを中心に自分で交配する方が増えているようで、「自家受粉」という言葉をよく耳にするようになりました。 私が育てているアボニア属パピラケアも自家受粉で種を作ってくれるので、このブログでも度々登場する言葉です。 この「自家受粉」という言葉、時々誤って使われているのを目にするので、自家受粉とは何ぞやという事を解説してみようと思います。 素人の解説なので、内容に間違いがあったらコメントで指摘していただけるとありがたいです。 まず、自家受粉とは、自宅で受粉させる事ではありません。 字の響きから、結構誤解している人がいるみたいです。 「自家受粉」はれっきとした科学用語で、しっかりとした定義が…
アストロフィツム属の「瑞鳳玉」実生10年生です。3本生き残っているうちの二本です。毎年多くの花を咲かせ、交配していませんが種を宿します。自家受粉するのか、それとも風媒、虫媒?このサボテンは真球形か扁平の球体が似合うと思うのですが、残念ながら実生10年生ともなるとやや縦長になってきました。次世代の養成は必須です。幸い気まぐれに実生してきたいくつかのロットの苗が育ちつつあります。これだけあればなんとかな...
今日はアストロフィツム属の「瑞鳳玉」について。2013年5月にヤフオクで入手した種子を蒔いたものです。3本の苗が残っています。現在いずれの苗も球体の直径は12cm程度です。ここ数年は横方向への成長は見られず、縦方向へ伸び始めました。同じアストロフィツム属の般若やランポー類と同じく柱サボテン化してゆくのでしょうか。これらのことから考えて、瑞鳳玉の見ごろは実生5~9年目ごろかも知れませんね。この瑞鳳玉、自家受粉...
正月気分も薄らいだ1月6日。今日の主役は地味なサボテン、ウイギンシア属の「地久丸」です。2本の苗が育っています。実生して10年。地味ですが順調に来ました。ここ数年球体の大きさに変化はありませんので、ここらが限界の大きさの様です。毎年律義に開花し自家受粉する様です。2年前にこの種子を実生した苗が20本ほど育っています。したがってもう種子を意識して集めることはしていません。花柄も放置しており、結実した種...
今年の春に通風栽培室に移して育てているリトープスたち。昨年までは空き家二階の居室内で育てていました。そこではサーキュレターを回して通風を図っていましたが、やはり日照量が絶対的に不足していたようです。今年は通風栽培室で日照も十分になり、秋には実生3~4年の苗が見事に開花しました。そしてそれからひと月が経過。それぞれの苗には申し合わせたように種鞘が載っています。<コレオルム><グラウディナエ><白花黄...
金鯱大苗が6年ほど前から開花し始めました。3年前に種子を採取し、一部を確認のために播種してみました。まず親苗の画像を。数は変化するものの毎年複数の花を咲かせています。改めて考えてみますとこの温室内に開花する金鯱はこの一本しかないのですから、金鯱は自家受粉するのですね。そして2年経過した上記親株から取れた種子の実生苗たち。大きなもので直径2cm程度まで育ちました。生まれる前からある環境に育っているので...
うちの温室には血気盛んなプセウドペクチニフェラの苗があります。この苗は自家受粉する様でここ数年多くの種子を産出してくれています。その多くの種子を今年の5月に播いたものが9月の今こんな状態まで育っています。鉢として使っているものは1辺10cm程度のプラ容器。こんなのが3つあります。底穴がないためいずれ植え替えねばと思っていましたが、予想外の成長でこのような密な状態に。意を決して第一回目の移植をすること...