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このブログのレギュラーメンバーである精巧殿古株が開花しました。満開です。約40年前に二和園さんで購入したこの精巧殿。当初からキリンウチワの根がついておりました。台と穂との相性がよろしいようで、紆余曲折の数十年を経て生き残っています。10数年前には深刻な赤ダニ被害にも会いました。その後球体下部から二つの子を吹き、最近になり頂部が双頭化しました。球体下部は年齢を感じさせる木質化が進んでいますが、この1...
この時季暖かい日と寒い日とが交互にやってきますが、温室内には確実に春の訪れが感じられます。二月も下旬に入り春を感じたサボテンたちが一斉に開花を始めています。このブログではそのようなサボテンたちの開花を数回に分けて掲載させていただきます。第一回目の今日は「精巧殿」と「バラ丸」とについて。<赤花精巧殿> 実生8年生の自根株です。球体の大きさを超える大きな花を咲かせます。<精巧殿> 本家精巧殿。赤い中筋...
色々なサボテンの実生に取り組んでいますが、成長が遅いものベスト5に入るのが今日のブログに登場する「精巧丸」、及び「銀牡丹」です。いずれも「ペレシフォラ属」の硬質サボテンで、成長は気が遠くなるほど遅いです。<精巧丸> 実生6年生の自根株二苗です。名前も姿もツルビニカルプスの「精巧殿」とよく似ています。成長の遅い精巧殿よりさらに成長が遅く、球体表面の”ゲジゲジ”はやや細長いです。この精巧丸でいつも不思議...
今年の春は早い。いよいよ本格的な春が現実的なものになってきました。温室内にずっと住み着いているツルビニカルプス属のサボテンたちが開花し始めています。<昇竜丸> 30年以上前に五十鈴園さんから入手したもの。昇竜丸にしては珍しい6頭立ての群生株に育ちましたが、5年ほど前に主頭が枯れ、子株たちを挿し木して育てています。今ではすっかり根付いて、毎年清楚なピンクの花を咲かせてくれます。<精巧殿> 40年近く...
昨年初秋に袖ケ浦の台に接いだ苗たち。この冬になっても温室内に収容するスペースがないため、露天の縁側に置いています。幸い今年の冬は暖冬で厳しい寒さが襲ってこないためか、凍害の現象は認められず皆元気に過ごしています。それらの中で、”カラ元気”を発揮して開花を見せている苗も見られます。<アリオカルプス属・亀甲牡丹> 昨年秋の咲き遅れでしょうか。それともまさに狂い咲きなのでしょうか。少し小さめですが亀甲牡丹...
今日明日は大寒気団が日本列島をすっぽりと覆う予想です。明日はここ関東南部でもこの冬一番の冷え込みが予想されています。しかし日の入りの時刻は次第に遅くなり昼間の時間が長くなってきました。また日中の太陽高度も冬至の頃よりは明らかに高くなっています。人間の爺様でもこのくらいのことは感じるのですから、季節に敏感な植物たちはすでに春を感じてその動きを始めています。<フェネストラリア・ファイアワース> オレン...
40年ほど前に二和園さんで購入したツルビニカルプス属の「精巧殿」。いまだに覚えていますが、これを買うといったときに園主さんが発した言葉は「これは少し高いよ。」。確かに当時安サラリーマンだった私が買う苗は皆200円以下。この精巧殿は1000円でした。直径が2cm足らずの小さな苗でしたが、でも今から思えば良い買い物でした。苗の姿は単頭ではなく複雑なことになっています。順を追って説明しますと、まず赤ダニの被害に会...
約35年ほど前に二和園さんで入手した精巧殿。根はキリンウチワあるいは袖が浦です。9年ほど前赤ダニにたかられ、その影響で子を二つ吹きました。そして最近気が付くと主頭が分頭しています。サボテン本来の美しさである回転対称形からはかけ離れた姿になりました。もう40年近く生きてきたサボテンですので、子を外して整形するする等の小手先の変更はこの際避けたいと思います。この株の個性としてこのまま今後どのように変化...
2016年にKoheresから導入した精巧殿の種子10種。精巧殿と言えば一つかと思っていたのですが、産地別に10種もあることに驚きました。それから7年経っていますが、6種が健在です。そのうちの二株が今開花しています。バランスよく紅白の開花です。もともと精巧殿は白花で、赤花(精巧殿)は他種との交配により人工的に作り出されたものかとも思っておりましたが、自然界に既に存在していたのですね。精巧殿はどちらかというと成...
マミラリア属の「白斜子」が開花しました。画像の株は10年前に実生した苗を6年前に袖ケ浦の台に載せたものです。球体の大きさは高さ7cm、径3cm程度です。赤筋の通ったピンク色基調の落ち着いた色合いの花です。蕾は球体の上部に4重に連なっていますが、現在このうちの2周り分ぐらいが開花に至っています。花がないと球体自体は精巧殿などに酷似していますが、開花するとその花の咲く位置が球体上において異なりますのではっき...
中々大きく育たないペレキフォラ属の「精巧丸」。接写で写してみました。二本の苗がありますがいずれも球体の直径は1cm、高さ2.5cm程度です。注目したのはゲジゲジ(の様な組織)の重なり方です。先に出た(古い方の)ゲジゲジが新しいゲジゲジの上にかぶさっています。この関係は成長開始の成長点の部分から球体下側方向にかけて一定です。では、同じようなゲジゲジが現れる精巧殿ではどのようになっているでしょうか。次の画...
通常の年は晩秋の頃ゴマ粒のような蕾が見え始め、年が明けてから開花する精巧殿とバラ丸。今年はどういうわけか、10月初旬の今開花が始まっています。<精巧殿><バラ丸>いずれも2013年春に播種した9年生の自根苗です。接ぎ木苗の場合には春から秋まで断続的に開花することを経験していますが、自根苗がこの時期に開花を見せてくるのはやや異常に思えます。今年は6月に8月を思わせるような暑い日が続いたことがありました...