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昨年秋に親株から掻き落とし袖ケ浦の台に接いだ「白刺黒王丸」。次々に子を吹いてきています。本来黒王丸は単頭で大きくしたかったのですが、御覧の通り主頭のグルリに子を吹いてきました。一般に接ぎ木すると子を吹いてくる傾向が強くなりますが、この株についてはそれに加えて血筋もあるようです。この主頭を掻き落とした親株は実生11年生の双頭株。昨年秋に子を掻き落とす直前の画像です。11年間自根で育ててきましたが、画...
およそ35年前に二和園さんで購入したアリオカルプス属の「花牡丹」。その後何とか枯れずに生き延びています。11年前(2013年春)の姿です。この頃までは単頭でやや大きめですが普通の花牡丹の姿でした。その後、成長点に不調をきたしたわけではありませんが、球体上部に3つ、下部に1つ子を吹き始めました。2017年頃の姿です。決して良い姿とは言えませんので、意を決して子を掻き落とし挿し木しました。挿し木した子...
元気のなかったオブレゴニア属「帝冠」実生三年生を、救済のため今年の5月に袖ケ浦の台に載せました。接木直後穂の部分が反り返って台から浮き上がり失敗したかなと思いましたが、その後順調に成長を開始しています。穂の径は接いだ当時の二倍になりました。御覧の通り次から次へと開花が進み、複数の蕾がこれからの開花を予想させてくれます。さらに画像では見難いですが、右肩には子吹きをしていることが確認できます。帝冠は単...
40年ほど前に友人より譲り受けたロフォフォラ属の「ディフューザ(翠冠玉)」。寄る年なみによるものなのか、あるいは温暖化の影響か、あちこちに異常な成長を見せ始めました。<成長点の乱れ> 綴れ始めたのか、それとも二頭化/三頭化の前触れでしょうか。いずれにせよ基本形の「点」ではなくなりつつあります。<おめでた!!> 視線を球体の根ぎわに転じると、球体下部の片側が大きく膨らみ、姿勢が45°ほど傾いています。ロ...
今日のブログの主役はツルビニカルプス属の「ラウイ」です。小型種の多いツルビニにあって本種はかなり大型に育ちます。2013年春に実生した自根のこの苗は球体の径5cm、高さ8cm程度の大きさに育っています。この苗、球体の上部と下部から開花していますが、よくよく見るとすべてそれらは子吹きした部位からの開花です。実生11年生のこの株、数年前から球体下部から子を吹いてきております。昨年後半から主頭の上部からも...
今日の素材はロフォフォラ属「銀冠玉」の袖台接ぎ降し苗です。実生してから11年、接ぎ降してから6年ほど経過しています。台木の力を得てすくすくと成長、現在の球体直径は12cmと銀冠玉としては十分に大きいです。大きくなったというもののこれまでは球体は真球形を保ち、なかなか美しい姿を楽しんでいました。しかしこの春、これまでの流れを変えるような異変が出始めています。球体下部から子を吹き始めました。美しい単球で...
今日のブログに登場するのは11年前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せたルリ兜錦の苗です。接ぎ降した後、毎年多くの種子を提供してくれました。一昨年あたりから老境に入ったのか、開花数が激減し球体上部から子を吹くようになりました。親株はなかなか良い斑回りでしたが、子を吹いた位置が悪いためか、全ての子が全斑の苗です。残念!反対側からも撮影してみました。下部には5年ほど前に身割れした跡の大きな穴が。さて、穴の...
今年で36年間付き合っているギムノカリキウム属の「翠光冠」です。我が家に来たときは親指の爪の大きさぐらいでしたが、年月を経て直径5cm、高さ20cm程の大きさになってしまいました。小型のサボテンを長年育てているとこんな姿になる、という典型的な姿です。毎年開花しますが、子株は吹かなくなりました。球体下部に白い子株のようなものが見えます。20年ほど前に子を吹きかけてそのまま固まってしまったものです。切り取...
40年ほど前に二和園さんで購入したツルビニカルプス属の「精巧殿」。いまだに覚えていますが、これを買うといったときに園主さんが発した言葉は「これは少し高いよ。」。確かに当時安サラリーマンだった私が買う苗は皆200円以下。この精巧殿は1000円でした。直径が2cm足らずの小さな苗でしたが、でも今から思えば良い買い物でした。苗の姿は単頭ではなく複雑なことになっています。順を追って説明しますと、まず赤ダニの被害に会...
6年前にSさんから譲っていただいたアガベのユタエンシス。大分大きく育ちました。シュッ、シュッと伸びる葉先には白く鋭い棘が。この刺は大変鋭く指に差すと簡単に5mmほどの深さに食い込みます。ズキリと痛い棘です。そのユタエンシスの根元を見ると、この株にしては初めての子を吹いているのを発見しました。この株がうちに来たのが推定実生3年生ぐらいでしたから、ユタエンシスは実生8~9年生辺りで子を吹いてくるのでしょ...
いつも不思議に思うのは、烏羽玉の群生株を特に「子吹き烏羽玉」と呼んでいることです。例えばこんな株とか…こんな株もあります。プシス類やマミラリア属のサボテンなど、この程度の群生株はいくらでもあると思うのですが、それらについては決して「子吹き短毛丸」とか「子吹き白珠丸」などとは言いませんよね。確かに烏羽玉には大きくなっても単頭株や数頭の株にとどまっているものがある一方で、小さな株のうちからボコボコと子...
今日の主役はコピアポア属の「バルクテンシス」群生株です。2013年に子を一つ吹いた株を入手しましたが、その子を外して育ててきたのがこの株です。このバルクテンシス、小型のコピアポアで子をどんどん吹くのが大好きなようです。挿し木した最初の6年間で主頭の周りグルリに心地よく子を吹きました。それで止まれば良かったのですが、その後内側に第二周目の子を吹き始めました。このままなすがままにして大群生株を目指すの...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...
エスコバリア属の「ダシアカンサ」。6年ほど前に譲っていただいた株ですが、どんどん子を吹き群生の姿が重く感じるようになってきました。子を二段に吹いています。下部一段目の子を外して、身軽に成形しました。8つの子を外しました。子を外して成型した株を植え付けました。子が一段だけになり身軽になりましたので同じ大きさの鉢に植えました。外した8個の子株は挿し木して発根を図ります。これでこのガラス質の刺を持つ優良...
ロフォフォラ属の植え替えシリーズ、今回が最終回です。第四夜の今宵は「烏羽玉群生株」すなわち子吹き烏羽玉の植え替えです。この株は「銀冠玉錦」と称する種子を実生した苗の中から出てきたものです。幼苗の頃からどう見ても烏羽玉に見えますのでその名で育ててきました。そのうち子をどんどん吹き始めました。その後袖ケ浦の台に載せて肥育、接ぎ降し。多くの子を持つ群生株に育ってきました。さて、植え替えの様子です。鉢を持...
3月中旬のこの時期はサボテン植替えの最盛期です。今日から数回に分けてロフォフォラ属の植え替えの様子を記事にしてみます。第一日目の今日はディフューザ(翠冠玉)の植え替えです。この株は6年前に実生した苗をプシスに接ぎ、その後短い台付きで接ぎ降ろしたものです。植替え前の様子です。根際のグルリに丸々とした子を吹いています。鉢から抜き上げました。昨年2月に植え替えましたが既に根が鉢内に回っています。子が外れ...
35年ほど前に二和園さんで入手したギムノカリキウム属の「ペンタカンサ(聖王丸)」です。35年も育てているといろいろなことがありました。6~7本の子株を吹きましたがそのうちの二本が残っています。そのうち親株子株とも縦長になり、整形のため胴切りしました。それからも年数がたち現在またやや縦長の球体です。<元祖・親株> 7稜の球体です。<子株二株> 6稜の球体です。若々しさはありませんが、永年生きてきた風格の...
35年ほど前に二葉園さんで入手した花牡丹です。元来丈夫な性質なのか、それともうちの温室にあっていたのか手抜き栽培にもかかわらず枯れずに生き抜いてきました。入手してから25年ほど経過した2013年頃の画像です。このころから大事に育て始めたのですが、それが祟ってか成長点かおかしくなって、沢山の子を吹き始めました。2021年の画像です。かなりみにくい姿に成り下がりました。これは吹いた子を優先して親株は成...
もう35年間も付き合っているギムノカリキウム属の「翠光冠」です。入手時は掻き子で直径1cmほどの大きさでしたが、年月を経て柱サボテンのようになっています。最初のうちは良く子を吹き、10個ほどの子株が各地にもらわれてゆきましたが、ここ10年ほどは全く子を吹かなくなりました。画像左側側面に見えている茶色の個体は別の苗です。子を吹かない代わりにこの一年、球体頂部が元気よく膨らんできました。花は毎年元気よ...
大きくなりすぎて植え替えがかなわず、もう10年以上も温室棚上に居座っているエリオカクタス属「英冠丸(マグニフィカス)」の大群生株。これ以上大きくなられては困るので、出てくる子をせっせと掻き落としてきました。しかし敵もさる者、上の画像からも垣間見えるように球体下部の目立たぬ場所から子ぶきを始めていました。しばらくの間はきちんと子の掻き落としをしていましたので中ぐらいの大きさの玉が無く、大玉の根元に小玉...