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春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
今日の素材はロフォフォラ属「銀冠玉」の袖台接ぎ降し苗です。実生してから11年、接ぎ降してから6年ほど経過しています。台木の力を得てすくすくと成長、現在の球体直径は12cmと銀冠玉としては十分に大きいです。大きくなったというもののこれまでは球体は真球形を保ち、なかなか美しい姿を楽しんでいました。しかしこの春、これまでの流れを変えるような異変が出始めています。球体下部から子を吹き始めました。美しい単球で...
牡丹類の植え替え、最終第三夜の今宵の主役は「玉牡丹」です。この苗は7年前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろしたものです。前二回の苗とは自根苗と袖台接ぎ降し苗の違いがあります。接ぎ木マジックですくすくと成長し、現在の球体直径は12cm程でボリュームある見かけの苗に育っています。二年前に植え替えたのですが、この間よく成長したようで、球体が鉢からはみ出ています。抜き上げました。鉢底まで根が回って...
サボテンの全斑の実生苗は育つことなく短期間で消滅してしまいますが、親苗からも全斑の子を吹くことがありこの子株は少し大きくしてから袖ケ浦などの台木に接ぐことにより命をつなぐことが可能です。そんなことで二本のルリ兜錦全斑苗を袖台の上で維持していますが、正直やや持て余しています。<苗1> 球体直径は10cm程になっています。開花はしていません。疣は小さく黄色がベタ一色の球体全体から受ける印象は茫洋としてい...
明けましておめでとうございます。年明け早々、大きな地震があましたね。北陸の石川・富山・福井・新潟各県の皆様、どうぞご無事でおられますよう願っております。さて、今年の最初のブログは「白斜子」の開花についてです。実生10年生かつ袖台接ぎ降し苗の白斜子。今年も真冬のこの時期球体の周りにぐるりと蕾を上げてきています。この苗は袖台の接ぎ降しですが、その他に自根苗も育てています。しかし私のような素人栽培家には...
ペレキフォラ属の「銀牡丹」。現在由来の異なる二系統の苗を育てています。上の画像の苗はもともと徳島カクタスクラブのガッテンさんから頂いた袖台の群生株でした。接ぎ降ろしましたがその後主頭に腐れが出て、生き延びた子株を挿し木により自根を発生させて維持しているものです。主頭は直径5cm程に育っています。自根になり子は吹かなくなりました。上の画像の三苗は自根の実生苗。播種してから6年ほど経過しています。球体...
2013年春に実生したルリ兜錦の苗たち。選別を繰り返し、残った苗を袖ケ浦の台に接いで種親に使用してきました。袖接ぎ苗ということで遠慮なく交配を繰り返し、これまで数千の種子を提供してくれました。その種子を再び実生、選別して多くの良班の苗を得ています。しかしさすがにこれらの親苗は10年を経てくたびれてきました。<苗1> 成長点近傍全体がコルク化し、開花もしなくなりました。良班かつ大疣で好きだった苗なの...
袖台から接ぎ降ろして5年以上経過している三稜と四稜のヘキラン大苗。2年ぶりに植え換えました。こんな姿の苗たちです。球体直径は10cmを超えています。抜き上げてみました。丈夫なヘキランに袖台の組み合わせ。しっかりと根鉢が回っていました。箸を使用して用土を掻き落とします。久しぶりに見る穂と台との接着部。境目ははっきりとしていますが両者はほぼ一体となっていました。あまり大きくしたくはないため、同じ大きさの...
早春よりずっと液肥を満たしたプラ舟にドブ漬けして育ててきた袖台の接ぎ木苗たち。真夏の陽光をたっぷりと浴びてほど良い大きさに育ってきました。これらの苗の中から接ぎ降しに適した大きさまで育っている亀甲牡丹、ペクチニフェラ、銀冠玉錦、黒王丸をカットしました。台の袖ケ浦を3cm程付けてカットしました。カット面は2時間ほど直射日光に当てて半乾燥させ、その後ベンレート(殺菌剤)とオキシベロン(発根促進剤)の混合...
プラ舟にためた水にドブ付けして、露天で育てている袖台接ぎ木苗たち。それらの中で竜角牡丹が直射の太陽を受けて狂い咲きしています。本来秋に開花する本種ですが、接ぎ木の過剰なエネルギーの供給を受けて真夏の今開花しました。直射日光を受けて金属光沢のある花弁が輝いて見えます。小さな蜂が雄蕊の上でせっせと花粉を集めています。竜角牡丹の花粉は美味なのでしょうか。カメラを近づけると一度飛び去りましたが、すぐに戻っ...
気温の上がるこの時期、オブレゴニア属の「帝冠」が元気です。下の二つの画像の苗は実生10年生の自根苗です。二本の苗を比べると疣の大きさが異なり、それぞれ異なった系統の苗であるものと推定しています。次の二つの苗は袖台に載っている苗たちで、実生してから6年ほど経過しています。一つ目の画像の苗はもともと斑入りの苗でしたが、成長とともに斑は消えてゆきました。二つ目の画像の苗は疣が大きく、帝冠にしては成長が早...
画像は最近植替えした時に並べた竜角牡丹たちです。向こう側にある3本は実生6年生の袖台接ぎ降し苗、手前側2本は実生10年生の自根苗です。想像通りですが、あとから実生した袖台株の方が先に実生した自根苗より大きく育っています。系統(DNA)の違いもあるでしょうが、疣の数は同程度ながら一つ一つの大きさが袖台接ぎ降し苗の方が大きいです。こうして外見だけを見ると、接ぎ木苗の方に軍配が上がりそうです。一歩引いて、接...
2014年に札幌カクタスクラブのメジャーさんから「実生選手権」として頂いたスクレロカクタス属の「彩虹山」種子。運よく二本の苗が発芽しましたが、早々に難物サボテンの本領を発揮。幼苗の根際から腐りが入り始めましたので袖ケ浦の台に救済接ぎし、幸いにも生き残りました。そのうちの一本の苗はうまく台とつながって、接ぎ降し後(袖台の根です。)ムクムクと大きくなり開花もしましたが、ある日突然腐って昇天しました。もう一...
マミラリア属の「白斜子」。いつの間にか蕾を膨らませています。厳冬の中温室内では貴重な開花です。いずれも袖台の接ぎ降し苗です。白斜子は自根ではなかなか多くの花を咲かせることは難しいですが、袖台にするとそれが容易になります。これらの株、接ぎ降し当初は穂の部分が頭でっかちかつ軟弱でなかなか直立してくれませんでしたが、4年経過して球体が寸胴型に落ち着き、ようやく安定して直立するようになりました。本来硬質な...