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11年前に「赤花三角牡丹」として入手した種子を実生した苗が二本残っています。一本は「赤花」、他の一本は「白花」でした。実生して開花するまでは両者とも細く断面が長円形の疣形状や、灰緑色の疣の特徴が一般的な三角牡丹とは異なり、さすがは赤花三角牡丹と悦に入っていました。しかし花が咲いてみると御覧の通り小さな方の苗は「赤花」、大きな方は「白花」と明暗、いや紅白が分かれました。草姿が酷似していることから、親...
毎年牡丹類の開花時期になると腑に落ちないことが表れて頭がモヤモヤします。「赤花三角牡丹」として入手した種子を実生して得た同期の二本の苗ですが…いずれも三角牡丹としては特異な細長い疣、灰緑色の球体など特徴ある共通点があるものの、咲いた花色は赤と白の好対照。赤花の特徴がまだ種として固定されていないためであると推定しています。白花の球体の中にも赤花の性質が潜んでいるものと思われます。これらの二苗は他の三...
昨日のメセンの交配に続いて、今日はサボテン牡丹類の交配についてです。交雑種は基本的に作らないことにしておりますのですべて同一種同士の交配作業となりました。まずは集合写真から。<旧ロゼオカクタスたち> 竜角牡丹、黒牡丹、亀甲牡丹など。<大型の牡丹類> 花牡丹・玉牡丹・三角牡丹などです。それでは交配を行った個々の開花株の画像です。<亀甲牡丹・亀甲牡丹錦> 三苗をそれぞれ交互に交配しました。多くの斑入り...
今日のブログも日々変わる牡丹類開花の様子についてです。一つ一つの苗をつぶさに見ると、多くの苗が蕾を上げてきていることに驚きました。<三角牡丹チキータ> 3時と6時の位置に小さな蕾を上げています。わかりますか?<三角牡丹> 五十鈴園さん出身の古株です。既に黄色の花色が見えています。<アガベ牡丹> 実生4年生の若い株です。サボテンらしからぬ草姿にいかにもサボテンらしい花を咲かせます。①<亀甲牡丹> 実...
2013年に本格的なサボテン栽培を再開し、その頃に実生した牡丹類が大きな株に育ってきました。 秋は牡丹類開花の季節です。旧ロゼオカクタス属の亀甲牡丹やブラボアナスなどは早くも開花を見せていますが、花牡丹などの大型の牡丹類の開花は今月下旬になりそうです。 <花牡丹> 成長点近傍の綿毛が豊かになり、開花はもうすぐだということを伝えてくれています。 <三角牡丹> 赤花タイプです。新しい綿毛が噴出しています...
今日の主役はアリオカルプス属の「赤花三角牡丹」です。まずはその威容をご覧ください。自根苗ですが、実生11年生で球体の直径(疣の両端間の距離)は15cmを超えるほどまで育っています。数多くの疣を全方向に放射状に突き出していますが、その一つとして脱落したり黄変したりすることがなく健全な姿を維持しています。通常の三角牡丹の球体色は深い緑色を呈していますが、この赤花系の三角牡丹の球体色は浅い緑色です。また疣...
今日の主役は、うちの温室内でも最高齢のサボテンの一つ「三角牡丹」です。約40年前に五十鈴園さんから”通信販売”を通じて入手しました。今でも送られた来たダンボール箱を開封するときのあのドキドキ感、思い出します。実生数年生の小さな苗でした。当時の画像はありませんが、入手してから25年目の2009年からの画像が残っています。順を追って見てみましょう。<2009年> 健康な状態で疣の数を増やしています。<2...
温室内は連日40℃を超える温度ですが、この時期の牡丹類のサボテンたちは来るべき秋の開花のシーズンを控えて涼しい顔で過ごしています。プチプチシートや不織布での遮光ですが、さすがはサボテンたち、灼熱地獄もどこ吹く風なのでしょう。日焼けもせず健康そうな顔を並べて見せてくれています。今日は第一回目として、大型の花牡丹類に登場願います。<ロイヤル玉牡丹> 実生11年の袖台接ぎ降し苗です。台の力を借りてのびの...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
恒例?の秋の牡丹類開花。今年は多くの種類が一斉に開花しました。温室内がパッと明るくなりました。(今日のブログは登場人物<画像>が多く、長くなります。)それでは一つ一つ見てゆきましょう。いずれも実生10年生以上の成年たちです。<黒牡丹><姫牡丹><亀甲牡丹><玉牡丹><亀甲牡丹錦><赤花玉牡丹> <花牡丹><三角牡丹><三角牡丹チキータ><竜角牡丹><アガベ牡丹>これでわが温室内の牡丹類ほぼ「全員集合...
猛暑の日が続きますが、そんな温室の中でじっと秋の開花を待っているサボテンたちがいます。牡丹類です。暑がっている暇はありません。涼しくなればすぐに開花して次世代を残す仕事が待っているからです。く黒牡丹> 自根実生10年生、直径5cm<竜角牡丹> 袖台、実生後6年。直径7cm。<ブラボアナス> 自根実生10年生。直径8cm<花牡丹> 掻き子発根苗。直径10cm。親苗は二和園出身。<亀甲牡丹> 実生10年生自...
猛暑が続く今日は過去の画像を探って、三角牡丹二苗のこの十年の歩みを追ってみます。<苗1> 40年近く前に五十鈴園さんから購入した苗です。サボテン栽培の”イロハ”も分からぬころからの付き合いですが、丈夫なためこれまで生き永らえています。最初の画像はサボテン栽培を本格的に再開した2013年春のものです。入手してから30年近くたっているはずですが、この直前まではあまり熱心に栽培していませんでしたので瀕死の状態に...
35年ほど前に五十鈴園さんから入手した三角牡丹です。細疣で茶色っぽい球体色が特徴です。最近このタイプの三角牡丹はあまり見かけなくなりました。変わってよく見るのはこんなタイプ。疣幅がやや広く、球体色は緑色が濃いです。こちらのタイプの方が大きくなります。そしてまた別のタイプ。赤花三角牡丹として入手した種子から出てきたタイプですが、細い疣が湾曲しくすんだ緑色の肌です。これらはいずれも「三角牡丹」として流...
成長が遅い牡丹類の中では比較的に成長の早い三角牡丹。この10年の成長の歩みを振り返ってみました。<苗1> 30年ほど前に五十鈴園さんから通信販売で購入した苗です。-2013年4月-:実生してからすでにかなりの年数がたっていますので疣の数は多いです。しかしそれまでの手抜き栽培が祟って全体的に褐色に変色しかなり弱った感じを受けます。-2023年3月-:この10年はちゃんと管理して育てました。そのかいあってか、疣の...
7年前に実生したアリオカルプス属の「三角牡丹」。そのうちの二株が日焼けや原因不明のケロイドの発生でみにくい姿になっていました。しかしこの三年間、つつがなく成長を重ねて一応みられる姿に近づきつつあるように思います。三角牡丹は疣の先端が細く折れやすいので、欠けた疣が散見されます。植え替え時の取り扱いも注意ですね。みにくい疣の部分が目立たなくなるまであと三年ほどかかりそうです。何とかなりそう。ご訪問くだ...
秋たけなわの今、牡丹類の開花もたけなわです。そんな中から今日は三角牡丹を選んでみました。左側の苗は2013年にヤフオクで入手したもの。推定実生13年生です。一方右側の苗は30年ほど前に五十鈴園さんから購入した苗です。苗の大きさと年数とは釣り合っていませんが、疣の数を見ると納得できます。下の画像の三本の苗は2013年に実生した三角牡丹チキータです。チキータとは小さいというような意味らしく、これらの苗も同...
ここ数日晴れの日が続き、多くの牡丹類の蕾が膨らんできました。この週末、にぎやかな開花ラッシュを見ることができそうです。<亀甲牡丹錦> 実生9年生の苗で袖ケ浦の台に載っています。良い斑回りの苗になりました。今年も多くの種子を提供してくれそうです。<竜角牡丹> 実生5年生の苗でこれも袖ケ浦の台に載っています。同期の自根苗よりも蕾の数が多い。<黒牡丹> 実生9年生の自根苗です。同期の苗の中で一番大きくな...
三角牡丹が開花する時期になりました。この機会をとらえ、開花前の大苗達にスポットライトを当ててみました。<1> このタイプの三角牡丹は昔からよく見かけるものです。一つ一つの疣は小さく大苗になると多くの疣が球体を包むように林立します。球体全体の色は少し茶色がかる傾向もあります。この苗は30年以上前に五十鈴園さんから購入したもの。この10年ほどようやく本来の成長を見せ”らしい”姿になりつつあります。 <2>...