芝の老化と休眠、穂の関係を理解する
芝は季節に応じてどこのシンク(貯蔵庫)を優先するか、切り替えながら1年を生きています。暖地型芝(高麗芝など)の真夏は、葉がそのシンクであり同化産物(糖や必須要素から作った生成物)を優先して使い、 秋には、光の構成が変わり、温度が下がることに反応して、最大のシンクである匍匐茎への貯蔵優先に切り替わります。 これによって、健康な状態の暖地型芝(高麗芝など)の秋枯れは、根から最も遠い「葉先」から始まり、次第に下に降りてきます。 高麗芝などでは、この過程で一時的に生殖成長に切り替わり、匍匐茎での貯蔵よりも生殖成長である「穂づくり」に振り向ける時期があります。穂ができるといよいよ葉は衰退し、枯れていきま…
2024/11/02 08:05