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鉄道省の制式蒸気機関車の中で、試作機に近い存在であったC10型が、国鉄から早期に払下げられ、工場の専用線で予備機として保管されたからこそ、現在も現役蒸気機関車として活躍しています。 昭和5年から僅か23両しか製造されず、昭和30年代には国鉄の線路上から姿を消したC10型が、今も大井川鉄道で活躍を続けているのは、このC108号機の強運としか考えようがありません。これからも末永く活躍を続けてくれるように、心から祈ります。 サイドタンクのリベット工法が古めかしさを感じさせるC10型ですが、棒台枠の採用や14気圧のボイラーなど、C11に続く近代的な機関車でした。 製造当初の目的は、都市近郊の短距離快速…