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今回は、足尾鐡道全通110周年の記念乗車券をご紹介させていただきます。僅かではありますが地元鉄道会社の支援になればと思い、最近はあまり買うことのなかった記念きっぷを購入しました。4枚の硬券が台紙にセットされています。(No.消去済)裏側には説明が記載されています。硬券4枚は時代別に分けられています。(1)足尾から原向ゆき片道乗車券(足尾鐵道時代のイメージ)(2)花輪⇔神戸片道乗車券(国鉄時代のイメージ)(3)大間々から...
広島、長崎を語る時、被爆の歴史が語り継がれるように、百年公害と呼ばれた足尾鉱毒事件もまた、事実として忘れてはならない日本の歴史です。 銅鉱石を降ろして空車になったトラと、硫酸を抜いて空車のタキを連ね、軽々と坂を下るC12。炭庫に補助灯が追加され、エンドビームは虎模様に塗られた安全重視仕様です。駅の構内で入換をする機関車には、このような虎模様に塗られた車両が蒸気機関車末期には散見されました。残念な事に、入換作業中の人身事故が起きていたからです。 また、この機関車では、炭庫が屋根の高さまで嵩上され、ハシゴと前照灯の間に、後方監視窓が増設されて、長い距離を逆向き運転で走る足尾線仕様とも言える勇ましい…
足尾銅山の開発を目的に敷設された足尾鉄道を産業振興を目的に国有化したのが足尾線です。渓谷沿いの急曲線に急勾配が連続し、鉄道省制式蒸気機関車としては最小のC12が、新製から投入され活躍しました。 山肌に沿って進み、右に左に蛇行する渡良瀬川を鉄橋で越えて登坂するC12。軸重11トン足らずの小型機ながら過熱式ボイラーを採用し、戦後も製造された傑作機でした。 力闘するC12。軸重を押さえるために細いボイラーを搭載しています。細い小型のボイラーの場合、過熱管を往復させる大煙管を太く設定できませんから、C12とC56に搭載された過熱式ボイラーは技術の粋を集めた画期的なものでした。C12の開発前は、機関車メ…