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その昔、朝鮮半島を経由して大陸の文化と文明をいち早く取り入れ日本の中で最先端地域であった出雲の国と山陰道。蒸気機関車の無煙化による消滅とその後の鉄道輸送の衰退は、それ以上の地域の衰えの前兆だったのでした。 雨のプラットフォームに滑り込むD51牽引の普通客車列車。線路近くまで山並みが迫り・僅かな敷地に集落が佇んでいます。 D51の引く長編成の普通列車が輸送量の多い幹線を感じさせます。 切通しを抜けるC57牽引の普通客車列車。灌漑用の山水の水路配管が切通しを跨いで、斜面を上手に利用する地域の知恵が感じられます。水平線に島根半島が浮かぶ山陰本線。 圧力計などの計器がずらりと並ぶD51のキャブ。全ての…
おびただしいネオンサインと街灯よりも、飽くことなく眺められるのは、こんな景色じゃないでしょうか? 海岸線の小山を切通しで抜け、谷には盛土で築堤を築き、松林の間から砂浜を見下ろしながら進むC57の引く旅客列車。清々しい空気感が漂う、山陰本線。 海に沿って走る列車は、岬の先端をトンネルで抜け、タタンタタンとジョイントを刻みながら、確かな足取りで進み続けます。車窓の景色は、海から山、トンネルからまた海へと切り替わリます、山陰本線は海辺を走る鉄道が多い日本の中でも、特に美しい情景が多い路線でした。 静かな漁村を抜けて進む、D51の貨物列車。大きな漁港には臨港線が設けられ、漁協の給油所に燃料を届けたり、…