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【本】「52ヘルツのクジラたち」他~本屋大賞受賞作家さんの文庫が好きみたい。
読書の記録も残そうと思いつつ、サボっていたので、この冬から春にかけて読んだ本(小説)を一挙公開。ごく簡単ですが、ご紹介します。 52ヘルツのクジラたち【特典付き】 (中公文庫) 作者:町田そのこ 中央公論新社 Amazon 52ヘルツ(仲間に聞こえない)で歌うクジラのように孤独を抱える人たちが出会い、変わっていく。虐げられ傷つけられてきた人たちの物語。 映画化でも話題ですが、事前情報で「俳優○○が~の役柄」って。本では結構読み進めてから「そうだったのか!」って感じだったのになぁ。先に言っちゃうの…? 本は面白かったです。 傲慢と善良 (朝日文庫) 作者:辻村 深月 朝日新聞出版 Amazon …
これも今年度本屋大賞ノミネート作品で、6位だった作品です。 それぞれに悩みを抱える人々が、ある出会いと、科学によって、小さな一歩を踏み出す短編集です。 心温まるいいお話ばかりでした。 You Tuber のマサキBooks さんは、自身と似た境遇の表題作が好きだそうです。 これは地球の内部のお話です。 就活に失敗ばかりしている大学生が、コンビニのベトナム人店員と出会います。 コンビニでは失敗ばかりしている彼女は実は大学院生で、地球の内部の研究をしています。 なんと、地球の内部には、鉄の結晶が雪のように降っているのだそうです。 なんだかものすごく幻想的ですね。 凄いのは、どうしてそういうことがわ…
【八月の雪】著:伊与原新新規感染者が減らなくて、公共施設の休館が1週間延長になってしまった。図書館から借りてきている本、寝しなに読む程度なのに、返却期間が延びて、しっかり読み終えられています。さて、この本。短編が5つ。いずれも、科学のジャンルをベースに人と人を繋いで行く不思議な展開です。そして、染みるのです。緻密なほどに調査されたであろう裏付けが、ぐんぐん伝わってきて、他の著作より、参考文献を読みたくなってしまうほど!人によって心を掴まれる一編が違うようですが、私は「十万年の西風」に涙しました。凧と偏西風、そこから第二次世界大戦へ展開して行く。これ以上はネタバレになるので、やめておきますが、戦争中、伯母・叔母たちがトーチカを作るためにセメントを運んだ話、映画【太陽の子】で優秀な学生たちの運命を狂わせてしまうこと...最近読んだ本