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【マリア・ジョアン・ピレシュ】祝「高松宮殿下記念世界文化賞」受賞!台湾でも大人気🎶世界的ピアニストのリサイタルツアー台北公演
ポルトガル出身の大ピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュ(ピリス)が、10月に台北、台中、高雄の3都市を巡る台湾リサイタルツアーを行いました。 御年80歳、巨匠ピアニストのピレシュさんですが、台湾のファンからは親しみと尊敬の念を込め「阿嬤」(アマー/おばあちゃん)というニックネームで呼ばれ、台湾で最も人気を集めるピアニストの1人です。 台北公演のレポートなどについて記事にしました。お楽しみください! 本日のピアニスト🎹マリア・ジョアン・ピレシュ(ピリス) ポルトガルのリスボン出身であるマリア・ジョアン・ピレシュさんは、NHK教育の『スーパーピアノレッスン』にも出演したことがある、日本でも大人気…
【台北コンサート情報】チケットアプリ「OPENTIX」で買える!注目公演ピックアップ(10月〜12月)
早いもので明日から10月、今年も残すところあと3ヶ月となりました。台北もだんだん秋らしくなって(とはいえまだ暑いですが)、雨や台風対策に気は抜けないものの、徐々に観光に良いシーズンになってきました。今回の記事では、台湾のチケットアプリ「OPENTIX」で買える2024年の年末までの注目公演についてご紹介いたします。 祝!会員数100万人突破!「OPENTIX」とは? 登録会員数が100万人を超えたアプリ「OPENTIX」は、このブログでもお馴染みの国家両庁院が運営するチケット販売のプラットフォームで、海外からでも会員登録をすればチケットを購入することができます。 基本的にチケットはQRコードに…
【ミハイル・プレトニョフ&ダニエル・ロザコヴィッチ】巨匠ピアニストと類稀なる才能のヴァイオリニストによる心揺さぶるデュオコンサート
ピアニストのミハイル・プレトニョフと、ヴァイオリニストのダニエル・ロザコヴィッチによるデュオコンサートが、先日、台湾の台北と高雄にて行われました。 世代を超えた2人の天才音楽家による心を揺さぶる音楽が、大変に感動的な音楽会でした。台北公演に行ってまいりましたのでレポートいたします。 コンサートレポート 勇源大師之夜 — 洛薩科維契 x 普雷特涅夫重奏音樂會 The Master Series — Daniel Lozakovich x Mikhail Pletnev Duo Recital 日時:2024年9月12日(木) 会場:国家音楽庁 ピアノ:SK-EX(Shigeru Kawai) 演…
【胡乃元/Taiwan Connection】ヴァイオリニスト胡乃元(フー・ナイユアン)率いるタイワンコネクションの室内楽コンサート!両庁院の「リラックスパフォーマンス」とは?
ヴァイオリニスト胡乃元(フー・ナイユアン)は、世界で最も権威ある音楽コンクールの一つであるエリザベート王妃国際コンクールで、台湾人として初優勝した台湾クラシック音楽界を代表するヴァイオリニストです。 そんな胡乃元さんが率いる楽団「Taiwan Connection」(タイワンコネクション)の室内楽コンサートに行ってまいりました。今回のコンサートは「輕鬆自在場」(リラックスパフォーマンス)というコンセプトもある素敵なコンサートでした。それでは、詳しくご紹介します。 コンサートレポート 玉山文教基金會輕鬆自在場—TC 20《小夜曲之夜》 SUN Foundation Relaxed Perform…
【玫瑰大眾古典館(Rose Record)】台北のクラシック音楽CD専門店「ローズレコード」
音楽配信、ストリーミングサイトについてはこのブログでも話題にしましたが、やはり音楽ファンの憧れはCDやレコードのぎっしり詰まったオーディオ空間で、音楽の世界に浸ることではないでしょうか。 タッチ操作ですぐ音が出るのもいいけど、棚からCDを選んでセットしたり、レコードに針を落としたり、そんな一連の「音楽を聴く」という行為こそ、デジタルでなんでも素早くできるようになったこの時代、贅沢にすら感じられます。 このブログで紹介した「曹永坤(ツァオ・ヨンクン)コレクション」の記事は、たくさんの方に読んでいただきました。CDやレコードがぎっしり詰まった棚、上質な音響機器、書籍など、あの空間は夢のオーディオル…
【スティーヴン・リン(林易)】ピアニスト林易(リン・イー)と仲間たちによる室内楽コンサート
幼い頃からアメリカでピアニストとして活躍し、ジュリアード音楽院で学んだ才能溢れる若き台湾のピアニスト、スティーヴン・リンさんが、国際色豊かな若手アーティスト、TSO(台北市立交響楽団)の楽団員たちと共に室内楽コンサートを開きました。 公演は2回、それぞれドイツ・フランス編、東欧編と異なったテーマのプログラムで開催されました。ドイツ・フランス編の公演に行ってきましたので、レポートいたします。 コンサートレポート 【TSO室內沙龍】TSO、林易與好朋友們─德法篇 TSO, Steven Lin & Friends 日時:2024年8月22日(木)19:30 会場:誠品表演庁(eslite Perf…
「團菊爺とウィーンフィルとベームと」歌舞伎用語に團菊爺(だんぎくじじい)と言うのがある。過去の名優の演技しか認めず、今を楽しもうとしない年寄りをからかう言葉だ…
【アレクサンダー・ガジェヴ】台湾デビューリサイタル!台北公演
9月となり台湾は新学期を迎え、新しい始まりの季節となりました。 前回紹介した「中元節」が終わると思いきや、今度は「中秋節」が迫っております。 今年の夏休みシーズンを振り返ると、宇多田ヒカルさんの台湾初ライブが話題になりました。チケットはもちろん争奪戦で、抽選販売方式が採用されたそうです。 今月から年末にかけても、ONE OK ROCKやOfficial髭男dism、藤井風、来年初頭にはYOASOBIなど、日本の人気グループ・歌手も続々と台湾公演を予定しています。 クラシック音楽でも、今年後半にかけての注目のアーティストのコンサートや、ピアノリサイタルの予定が次々に発表されており楽しみです。 今…
新学期が始まり久々の学校生活でストレスや疲労がたまっている方も多いと思います。心が落ち着くクラシック音楽は、日常のストレスを和らげ、リラックスするのに最適です…
表演芸術図書館「特殊展蔵室」(Special Collections Room)音楽愛好家のロマン溢れるコレクションの数々!
かつて台湾に「音楽界の騎士」と呼ばれた偉大な音楽愛好家がいました。 2006年にこの世を去った曹永坤(ツァオ・ヨンクン)さんです。 このブログで紹介した「表演芸術図書館」の奥には、曹永坤さんの膨大なコレクションの遺贈を元に作られた「特殊展蔵室(Special Collections Room)」という特別室があります。生前に収集されたクラシック音楽のレコードやCDが収められ、その数なんと7万点以上にのぼります。 図書館についてはこちらの記事をご参照ください👇 特殊展蔵室(Special Collections Room)は、音楽ファン夢のオーディオルームさながらの空間で、貴重なクラシック音楽の…
【ヴィキングル・オラフソン】「ゴルトベルク変奏曲」世界ツアー台北公演
アイスランド出身のピアニスト、ヴィキングル・オラフソンさんが、昨年リリースしたアルバム「ゴルトベルク変奏曲」をプログラムにした全世界ツアーを行いました。 2023年から2024年にかけて行われたこの世界ツアーは、ピアノの鍵盤数にちなみ全88回の公演を行うという、非常に大規模でユニークなものでした。 世界各地で好評を得たこのコンサートツアーは、追加公演があった関係で、結局のところ88回にとどまらなかったのですが、台湾ではもともと第84回目と85回目の公演が予定されており、世界ツアーのフィナーレに差し掛かる公演場所となりました。 コンサートレポート 絢麗系列—歐拉夫森:巴哈《郭德堡變奏曲》世界巡演…
【クラシック考察@台北】小澤征爾(中)待望の再訪台!台北でのマスタークラス『ブラームス交響曲第1番第4楽章』
みなさまこんにちは! 本日の記事はこちらの続きです👇併せてご覧ください。 11年ぶり!2004年二回目の訪台コンサート 1993年熱狂の初訪台から11年が経った2004年、ウィーン・フィルアジアツアーの台湾公演で、小澤征爾さんの二回目となる台湾での演奏会がついに実現しました。 台北での二日間の公演日程中、小澤征爾さんの指揮は第一日目のみでした。 第二日目の公演を指揮したのはマルチェッロ・ヴィオッティで、ウィーン・フィルのアジアツアーには、こちらで初の参加となりました。マルチェッロ・ヴィオッティは、翌年の2005年に50歳の若さで急逝しています。 ウィーン・フィルはかつて男性一色のオーケストラだ…
【音楽観光@台北】「表演芸術図書館」台北の隠れ名所!パフォーミングアーツ図書館
こんにちは。ブログをご覧いただきありがとうございます! 本日は、私の大好きな図書館「表演芸術図書館」(NTCH Performing Arts Library)をご紹介します。 この図書館、ブログではもうお馴染みの「国家両庁院」シアターの地下にあるんです!地下にあるので、通り過ぎてしまう観光客の方も多いかもしれません。 クラシック音楽やオペラ、演劇が好きな方は、台北に来たら絶対チェックして欲しい場所です。 「表演芸術図書館」(NTCH Performing Arts Library)とは? 1993年創立、収蔵アイテム数19万超を誇る、音楽・舞台芸術専門の図書館です。 書籍、芸術関連の雑誌、ク…
【盧易之】台湾人ピアニスト盧易之(ルー・イチュ)「編曲」の魅力たっぷり!ピアノリサイタル
「編曲」と聞くとジャズやポップスをイメージする人が多いかもしれません。 実はクラシックピアノによる「編曲」にはすでに長い歴史があり、有名な作曲家リストも、自身のオリジナル曲以外にたくさんの編曲作品を残していることが知られています。ピアノ音楽がお好きな方は、編曲作品も鑑賞したことがあると思います。 今回ご紹介する盧易之(ルー・イチュ)さんは、台湾民謡の編曲にも定評がある台湾の人気ピアニストです。今年2024年は「改編的藝術」(編曲の芸術)をテーマに据え、編曲作品を集めたピアノリサイタルを行いました。 コンサートレポート 2024盧易之鋼琴獨奏會《改編的藝術》YI CHIH LU 2024 PIA…
【クラシック考察@台北】「節目冊」(ジエムーツー) 買う派? 買わない派? 有料コンサートプログラム冊子
「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」と呼ばれる新潮流から、紙媒体にもデジタル化の波が押し寄せ「ペーパーレス化」が叫ばれるようになり、もう幾年にもなります。ですが、私たちが「紙」への愛着を捨て去り「デジタル書類」に完全に移行するにはまだ至っていません。日本のコンサートでも、無料で配布されるプログラムやチラシなどの紙媒体をたくさん目にします。コンサートの思い出や記録のために、それらやチケットの半券などを大切にコレクションされている方もいらっしゃると思います。 本日の記事ではデジタル化と共存する台湾の有料プログラム冊子「節目冊」(ジエムーツー)についてご紹介いたします。 有料プログラム冊子…
【マルティン・ガルシア・ガルシア】情熱の国からのピアニスト 超 “熱情” な台湾デビューリサイタル!
日本では「情熱の国」という異名を持つスペイン。そんなスペイン出身であり第18回ショパンピアノコンクールでは3位に入賞したピアニスト、マルティン・ガルシア・ガルシアさんが、台湾で初となるピアノリサイタルを行いました。 本題に入る前に、記事タイトルにある「“熱情”」についてちょっと説明したいと思います。これは「情熱(じょうねつ)」の書き間違いではなく、中国語の「熱情(ルーチン)」です。同じ「熱情(ねつじょう)」という言葉は日本語にもあり、音楽ファンにはベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番「熱情」でもお馴染みの言葉です。 中国語の「熱情(ルーチン)」は、日本語と同じ「熱く激しい感情」を表す意味のほ…
【アンドレイ・ググニン】数多くのコンクールを制したロシアの実力派ピアニスト 台湾リサイタルツアー!
2023年、2024年と、立て続けに国際コンクールで優勝したロシア出身の超実力派ピアニスト、アンドレイ・ググニンが先月、台湾の台南と台北でリサイタルを行いました。台北の公演に行ってまいりましたのでレポートいたします。 コンサートレポート 日時:2024年5月25日(土)19:30より 会場:國家兩廳院 ピアノ:スタインウェイアンドサンズ アンドレイ・ググニンさんは2023年にも台湾でコンサートに出演しており、その際はNSO(国家交響楽団)と共演して、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を披露しています。公演はとても好評で、今年2024年は台南・台北の2か所でリサイタルを開催しました。台北の公演は、…
【ブルース・リウ】ベドーヤ指揮 国家交響楽団とのショパンコンペティションツアー台北公演!
コロナ禍で異例の1年延期となった2021年第18回ショパンコンクールは、日本人ピアニストの大活躍と、コンペティターたちの華麗なる競演が大きな話題となりました。その優勝者であるブルース・リウ(劉曉禹)が昨年、ミゲル・ハース=ベドーヤを指揮に迎えた台湾の国家交響楽団(NSO)と共演し、台北にてショパンピアノ協奏曲第1番を披露しました。少し時間が経ってしまいましたが、2023年11月に行われた台北での公演についてレポートします。 コンサートレポート 『力晶2023藝文饗宴-蕭邦大賽首獎得主音樂會《幻想之境》』 日時:2023年11月18日(土)19:30より 会場:國家音樂廳 ピアノ:FAZIOLI…