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現在番号付けられているモーツァルトの27のピアノ協奏曲群において最も壮麗な連嶺を成しているのは、自ら企画主催した予約演奏会のために書かれた第14番から第25番までの12曲で、特に後半の6曲は一際の威容を見せていると言うことができると思います。その最後方に位置して…
「ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467」の次にモーツァルトの書いたこのジャンルにおける作品は、その9ヵ月後の1785年12月16日に完成された「第22番 変ホ長調 K.482」で、さらにそれから4ヶ月を経た翌1786年3月2日には「第23番 イ長調 K.488」がものされています。これら二つも優れた…
不穏なシンコペーションの旋律により、暗い宿命に対する人間の根源的情念とでも言うべきものを見事に描いた「ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466」のわずか一ヶ月後、モーツァルトはその対極に位する感のある、清澄な光に満ちた同じジャンルの作品を世人の前に提示して見せました。「第21番 ハ長調 K.467」です…
弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421(417b) (ハイドン・セット第2番)
よく知られているように、モーツァルトの作品においては、長調を採ったものがその大部分を占めています。しかしながら、舞曲のような完全な娯楽音楽を除き、各ジャンルの中にわずかながら置かれた短調作品が、それ自体として印象的な光彩を放つと同時に、周囲の楽曲との対照、あるいは共鳴により、当の領域全体を…
これまでにも何度か書いたように、1784年、モーツァルトは自身の作品を目録に記録し始めるとともに、自らの企画・主催による予約演奏会を開始しました。これら一見ごく些細な出来事は、しかしモーツァルトの生涯、延いては音楽の歴史において一つの画期をなす、決して見過ごしてはならないものと言うことも…
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