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こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 実存哲学における代表的なドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーの後期における思索の転換的作品『芸術作品の根源』です。 芸術作品は、日常生活に回収される道具と異なり、世界と大地との亀裂の狭間に真実を顕現させる。哲学の「別の原初」を指し示し、ハイデッガー後期思想への「転回」を予示した記念碑的作品。ゴッホの農夫の靴やギリシアの神殿など具体的な芸術作品の分析を通して、後期ハイデッガーを予示する新たな真理観、存在論が展開される最重要作品の新訳。ガダマーの解説付き。 『存在と時間』を代表として、現象学を昇華し形而上学と実存哲学を世に広めた最重要人物の一…
ペネトレ:(前略)なんにも意味のあることをしていなくても、ほかのだれにも認めてもらわなくても、ただ存在しているだけで満ちたりているってことなんだよ。それが上品ってことでもあるんだ。根が暗いっていうのはその逆でね、なにか意味のあることをしたり、ほかのだれかに認めてもらわなくては、満たされない人のことなんだ。それが下品ってことさ。 (p.22-24) 小学五年生から中学一年生くらいの年齢の「ぼく」と、「ぼく」の家にすみついている「ペネトレ」という猫の、対話の記録。 「ぼく」の疑問にたいして、「ペネトレ」が答える。 「ぼく」の問いはあくまで素朴だ。夏休みこども電話相談、みたいな番組に寄せられそうなも…
こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 古代ローマにおける屈指のモラリストであり、死の間際まで徳を積み続けたルーキウス・アンナエウス・セネカの初期の著作『怒りについて』です。 ネロー帝に仕える宮廷の生と自決の死ーー帝国の繁栄と矛盾したローマの哲学者セネカ(前4頃ー65)。絶対権力を念頭に、怒りという破壊的な情念の分析と治療法を逆説的修辞で論じる『怒りについて』。苦難の運命と現実社会の軋轢への覚悟、真の幸福を説く『摂理について』『賢者の恒心について』を併録。新訳。 長兄ノウァートスに献呈した本篇には、皇帝カリグラ(カリギュラ)の所業を悪例とし、随所で非難しています。「怒り」を「悪」…
みんかの #創作同人電子書籍 レビュー:ソウナカマ「言の葉が流れ」#青春 #学園 #哲学【no.1136】
大学で哲学を教えるゼミに参加しているキノモト♂。ゼミでは消極的で、発言しない彼ですが…… 実はキノモトはネットラジオの……なんていうんですかナマヌシっていうんですかとにかくネットラジオを開いてまして、そこでゼミの教授の講義がお粗末!みたいな愚痴をぶちまけ、そこそこのリスナーを獲得しているのでした。 しかし次の日、同じゼミの女子キタオカさんに、ネットラジオをやっていることがバレる……キタオカさんはゼミの...
こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 無限にゆたかな生命の海にふかく見入って、意志の哲学を思索し、「永劫回帰」の戦慄に耐えて存在の実相に徹する人間像への希望をうたうニーチェ。近代の思想と文学に強烈な衝撃を与えた彼の、今日なお予言と謎にみちた本書で、ツァラトゥストラは何を語るかーー フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)はプロイセン王国領ザクセンで神に使える両親の元で生を受けます。信仰心を生まれてすぐに持つことになりました。音楽の才能に恵まれ、学生の頃には仲間に即興演奏を披露するなど有能なピアニストでした。哲学、芸術に関心を寄せてショーペンハウアーに傾倒します。 1848年…
もしも、人類の全員がこの様な考え方をしたら争いごとも戦争も無くなるという法則です。 また、人生のヒントの全てに共通した法則であり、世の中の全ての事象の中に息…
感謝することは自分を守ること。 常に自分の置かれた環境に感謝していれば、多少の困難が目の前に立ちはだかっても精神不安にはならないで済む。 絵で説明すると、普段…
先ずは簡単に例を挙げて進化論の説明をします。 赤道直下の灼熱の国々で生活している人々は、白い肌では皮膚病になってしまいます。 人類の祖先は、まだ皮膚の色の差は…