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かわいいワッペン。最後の1枚になりました。名残惜しいけど、使いましょう。 ダイソーのシールワッペン 100円ショップ、ダイソーで購入したワッペンです。クマ、リス、バンビが入っていました。2つ使ってしま
こんにちは、暖淡堂です。 新井白蛾「易学小筌」附録にある八卦の説明の三回目です。 今回は「離り」です。 離卦は卦の形(下図をご覧ください)が、上下の陽爻の真ん中に一本陰爻が挟まれています。強い陽爻に柔らかな陰爻が守られている形です。それが、身体を鎧で守っている姿、甲冑を身に纏っている様子になります。そこから離卦には甲冑のイメージが生まれます。 同じように、外が硬い殻になっていて、内側に柔らかい内臓を包んでいるような甲虫類の象徴にもなります。 また、卦の形が網の目にも見えることから、目のイメージもあります。 離 新井白蛾「易学小筌」 離 離(り) 火 三 浮虚不静の解と考えるべし 離は麗である。…
こんばんは、暖淡堂です。 今夜は風水渙でした。 dantandho.hatenadiary.com 今日はなんといっても帰省の準備。 北海道は遠いし、気候も違うので、荷物が多くなります。 法事もありますので、礼服も持っていきます。 で、スーツケースがパンパン。 そのほかに家族や親戚へのお土産。 妻と娘は使い慣れたお化粧品類も荷物の中へ。 で、風水渙。 この卦は水の上に木の舟を浮かべたようなもの。 そうだ、津軽海峡を渡るのだ。 タイミングがよく、好い卦が得られました。 帰省中はPCが使えないので、色々と滞りそうです。 あるいは、まとまりのないものをあちこちに散らすことになるかもしれません。 まあ…
こんにちは、暖淡堂です。 六十四卦を読む基本となる八卦を順番に紹介しています。 前回は八卦の一番初め、乾卦の説明をしました。 今回は二番目、兌だ卦です。 兌は陽爻二本の上に陰爻が一本乗っています。 力強いものの上に柔らかなものが持ち上げられている形。 「喜び」のイメージがある卦です。 兌 新井白蛾「易学小筌」 兌 兌(だ) 沢 二 好悪榮辱(えいじょく)の卦と解すべし 兌は説(よろこ)びである。口を開く形から意味をとっている。 羊、猿、沢の中のもの 金物の類 廃(すた)れるものの類 欠けたもの、上に穴のあるもの、または口のあるもの 楽器の類 雨、霰(あられ)、星、月 沢、水辺、池、井、剛鹵(こ…
こんばんは、暖淡堂です。 今夜は水火既済でした。 dantandho.hatenadiary.com この卦の形は下から順番に陽、陰、陽、陰、陽、陰と積み重なっています。 それぞれあるべき位置にあります。 それで、既済、出来上がった形。 来月から職場の体制が変わります。 部長が変わるので、組織変更やそれぞれの人の役割も見直していくようで。 これまで、長く同じ部署にいて、閉塞感も感じていました。 その辺り、崩れるといいなと思っています。 既済は、出来上がったものは、乱れる、ということを意味しています。 乱雑な、ぐちゃぐちゃな状態になるというよりは、出来上がったものがそのままではないよね、というこ…
こんにちは、暖淡堂です。 卦の説明をします。 爻を三本重ねたのが一つの卦になります。 爻は陰と陽の二つしかないので、これを三本重ねる組み合わせは 2(陰または陽)×2(陰または陽)×2(陰または陽)=8 で、八通り。それで八卦です。 新井白蛾の「易学小筌」には付録として、この八卦を物や現象などに喩えています。 「そもそもこの世にあるものごとを持ってきて説明にもちいることは易の本義ではない。それは易の一つの在り方を知るためのものにすぎないのである。そうではあるが、ものごとを使って易を理解したり説明に用いたりすることは今始まったことではなく、すでに中国古代の三国時代に管輅かんろは巧みに行っていた。…
こんばんは、暖淡堂です。 今夜は雷山小過。 この卦辞を手がかりに、今日を振り返ってみましょう。 dantandho.hatenadiary.com この卦には、飛ぶ鳥が鳴き声を残して去っていくようなイメージがあります。 去っていく鳥。それって、もしかしたら、叶わなかった夢のひとつかもしれません。 上に昇るよりも下って吉。 いよいよもって、叶わなかったもののことですね。 気持ちよく諦めて、次を目指しましょうね。 まだまだ人生は長い。 切り替えて、次を目指した方が、すっきりと健やかに暮らせるかもしれません。 そういえば、これまで控えていた夢の方が、実は大きかったりします。 還暦まで数年ですが、いよ…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地雷復」。 坤卦の下に震卦。 大地の下に、力強いものが潜んでいるような形です。 坤(地) 震(雷) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地雷復の卦辞は以下のように書かれています。 坤/震 地雷復 復。享。出入无疾。朋來无咎。反復其道。七日來復。利有攸往。 復は、亨る。出入疾なし。朋來りて咎なし。その道を反復す。七日にして來り復す。往くところあるに利あり。 この卦は陰爻五本の下に陽爻が一本現れた形。 陽が復また生じています。 それで復。 陰爻に抑えられていた君子の道も、また通るようになり…
【易暮らし】水地比 うまくいっていなかった人ともうまくいく(かも)
こんばんは、暖淡堂です。 卦をたててみました。 で、水地比。 dantandho.hatenadiary.com 四月から職場の体制が変わります。 部長が僕よりも若い人になります。 就職以来、初めてのことです。 まあ、定年も近いので、こんなこともあるでしょう。 この人は、以前は僕の部下だったこともあります。 それで、お互い、なんとなくやりにくい時期が少し続くかもしれませんね。 こちらが合わせてあげないといけない状況でしょう。 水地比ですが、これまでうまくいっていなかった人も、むこうからやってくるということを示します。 うまくいっていなかった人は結構たくさんいますが、まあ、なんとかなるということ…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地火明夷めいい」。 坤卦の下に離卦。 大地の中に火がある形です。 太陽の明るさが大地の下に隠れてしまっています。 坤(地) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地火明夷の卦辞は以下のように書かれています。 坤/離地火明夷明夷。利艱貞。明夷は、艱に貞にして利あり。 この卦は、太陽が大地に隠されてしまい、その明るさが損なわれてしまう、それで「夷い:傷つく、損なう」とされています。 明るさが傷つく、損なわれる。 困難な時です。 艱難の状況に耐え、無理なことをせず、正しい道を守ること…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「地沢臨」。 坤卦の下に兌卦があります。 大地に沢が従っている形。 母に娘が寄り添っているようにも見えます。 坤(地) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地沢臨の卦辞は以下のように書かれています。 坤/兌地沢臨臨。元亨利貞。至于八月有凶。臨は、元いに亨る、貞しきに利あり。八月に至りて凶あり。 この卦は上に陰爻が四本あり、下に陽爻が二本。 陰に対して陽が伸びてきている形。 力強さが見えてきています。 また下卦が兌(喜び)、上卦が坤(順う)。 喜んで順うという徳を示すので、願い事…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回から坤卦を上卦としたものになります。 まずは「地天泰」です。 坤卦の下に乾卦があります。 天の上に地が乗っている形。 一見逆のようですが、易はこの形にも安定を読み取ります。 坤(地) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある地天泰の卦辞は以下のように書かれています。 坤/乾地天泰泰。小往大來。吉亨。泰は、小往き大來る。吉にして亨。 泰は通る、通じるという意味です。 上卦が坤で下卦が乾。それでどうして通じるという意味になるのでしょうか。 坤は大地であり、下にあろうとします。 乾は天であ…
ごきげんよう、まんきんたんです。 図書館に借りていた『古事記完全講義』を返却に。 三分の一も読めなかったけど、面白かったのでBOOKOFFで見つけたら買う…
艮(山)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち艮卦を上に置く八卦を順番に紹介しました。 艮は山、少男(末っ子)、止まるとか止められること、狗(犬)、身体の部分であれば手、方角は東北を象徴します。 高い山を前にして足が止まる、止められる。 艮は「うしとら」の方角。 陰陽道では「鬼門」とされる方角でもあります。 これまで紹介してきた、艮卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 艮(山) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 山天大畜 山沢損 山火賁 山雷頤 山風蠱 山水蒙 艮為山 山地剝 山天大畜 dantandho.hatenadiary.com 山沢損 dantand…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山地剝」です。 坤卦の上に艮卦があります。 大地の上に山が乗っている形になっています。 艮(山) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山地剝の卦辞は以下のように書かれています。 艮/坤 山地剝 剝。不利有攸往。 剝は、往くところあるに利あらず。 剝はくは刃物で削るという意味。 卦の形を見ると、陰爻が五本下から伸びてきて、陽爻を押し上げています。 力を伸ばしてきた陰爻の上に陽爻が乗っかっている形。 陽爻が剥ぎ取られてしまいそうです。 そんなときは、落ち着いて、自分のいる場所を整…
教室をやる以上は、生徒さんがたくさん集まって活気があるようにしたい、そう思うのは当然だと思います。少しでも多くの人が健康になるのをお手伝いしたいです。 その目標に辿り着くにはいろいろなやり方があります。宮勤めをしていた時の私は、営業一筋でやってきたので、会社から与えられた目標に向かってお客さんに会って、商品の良さを説明して、目標を達成するためにガツガツと行動を続ける感じでした。時には興味を持ってもらうために、ちょっと説明に装飾を加えたこともありました。嘘ではないけど。。。みたいな感じで。 第二の人生で太極拳教室をやるにあたっては、そんな生徒さんの集め方はしたくないな、って思っています。地道に説明をして、うちの太極拳がいいと思ってくれた生徒さんが集まってくれる。その結果、一緒に長く鍛錬を積むことができる人が多く集まる、っていうのが理想です。でも、それだと経営が苦しいなぁ、って思いはするのですが、幸い自宅で教室を行うため、家賃はかかりません。光熱費と奥さんと自分の生活費が稼げればいいや、って思うとハードルもずっと低くなります。 今日は、旧暦の正月。そこで、そんな考え方で教室を運営したらどう
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「艮ごん為山」です。 艮が二つ重なった形。 艮は山ですが、止まるという意味があります。 山を前にして立ち止まる。 ここから何を読み取ることができるでしょうか。 艮(山) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある艮為山の卦辞は以下のように書かれています。 艮/艮 艮爲山 艮其背。不獲其身。行其庭。不見其人。无咎。 その背に艮(とど)まりて、その身を獲ず。その庭に行きて、その人を見ず。咎なし。 艮の字、もとは目と匕からできています。 匕は並ぶ。目が並んで向き合っているので背く。 背くこ…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山水蒙もう」です。 蒙昧もうまいの蒙ですね。 「おろか」という意味です。 下卦が坎で、水、危険などを象徴します。 その坎が上卦艮(山)の手前で止まっています。 易経の卦辞は、この卦に対してどのように言っているでしょうか。 艮(山) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山風蠱の卦辞は以下のように書かれています。 艮/坎 山水蒙 蒙。亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三瀆。瀆則不告。利貞。 蒙は亨る。我童蒙を求むるにあらず。童蒙我を求むるなり。初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれ…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山風蠱こ」です。 蠱の字は、皿の上に盛り付けた食べ物が腐って、虫がわいている様子をあらわしたものです。 ここからどのような意味を読み取ればいいのでしょうか。 艮(山) 巽(風) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山風蠱の卦辞は以下のように書かれています。 艮/巽 山風蠱 蠱。元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日。 蠱は、元いに亨る。大川を渉るに利あり。甲に先だつこと三日。甲に後れること三日。 蠱は皿に盛った食べ物が腐って、そこに虫がわいている状態。 盛り付けた食べ物が、食べられるべき時…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山雷頤」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が震(雷)。 力強いものが押し留められている形です。 陽爻二本に陰爻が包まれている形でもありますね。 艮(山) 震(雷) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山雷頤の卦辞は以下のように書かれています。 艮/震 山雷頤 頤。貞吉。觀頤。自求口實。 頤は、貞しければ吉。頤を觀る。自ら口實を求む。 頤は「口」を意味します。 艮は止まる、震は動く。 上顎が止まっていて下顎が動く。 ちょうど口のような形になっています。 卦の見た目も、上下に陽爻があり、…
易の占いを自分でやってみたい方、以下の記事にやり方をまとめました。一部追記しました。生活の中のヒントを得るために、毎朝占ってみても良いかも。新聞の占い欄の代わりに。#占い #易 #ブログ更新自分のこと、自分で占ってみませんか 易との暮し、始
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山火賁ひ」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が離(火)。 山の中に明るい光を包んでいるような形ですね。 知恵のある人が止まっているようにも見えます。 艮(山) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山火賁の卦辞は以下のように書かれています。 艮/離 山火賁 賁。亨。小利有攸往。 賁は亨る。小しく往くところあるに利あり。 賁は「飾る」という意味です。 礼儀、しきたり、制度など、人々の生活の上に載せて、物事の整理をするもの。 離が「明るさ、知恵」などを意味し、艮が「それぞれの分に…
攻撃的な言葉や態度。 受け流すのも技 何でも全身で受けて立ち向かおうとするのではなく、 半身くらいに構え、受け流す、 そうすることで、 色んなことがずいぶん楽になるものである。 ついつい同じように攻撃的に反応することで、 自分もものすごく嫌な気持ちになる ↓ 再び穏やかさを取り戻すまで、時間がかかる エネルギーと時間に、もったいなさが生じる。 もちろん、向かってくる攻撃に直面し、受け止める必要がある時もある。 危険に直面することによって、攻撃を受ける面積が多くなるデメリット 一方直面することで、受け止める安定感が増すメリット メリットがデメリットより大きく、かつ適切なタイミングが備わる時、 受…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「山沢損そん」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が兌(沢)。 上卦下卦それぞれの一番上の爻が入れ替わっている形です。 それがなければ上卦は坤、下卦は乾ですね。 艮(山) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山沢損の卦辞は以下のように書かれています。 艮/兌 山沢損 損。有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。曷之用。二簋可用享。 損は、孚(まこと)あれば、元いに吉。咎なし。貞なるべし。往くところあるに利あり。曷(なに)をかこれ用いん。二簋(き)もって享すべし。 損は減らすという意味…
六十四卦を順番に紹介しています。 今回から艮ごん卦を上に置くものを紹介します。 初めは「山天大畜」です。 卦の形は上卦が艮(山)、下卦が乾(天)。 二本の陰爻が一番上の陽爻に抑えられているような形です。 艮(山) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある山天大畜の卦辞は以下のように書かれています。 艮/乾 山天大畜 大畜。利貞。不家食吉。利渉大川。 大畜は、貞しきに利あり。家食せずして吉。大川を渉るに利あり。 畜は止める、あるいは蓄積するという意味ですね。 これの程度が大きいということ。なので、大いなる停止、また大いなる…
坎(水)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち坎卦を上に置くものを紹介しました。 坎は水や雨、中男(長子や末っ子でない男)、穴や落ちるということ、豕(猪や豚)、身体の部分であれば耳、方角は北を象徴します。 水から川などの象徴とみることもあります。穴に落ちるということで危難にあうということも。 これまで紹介してきた、坎卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 坎(水) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 水天需 水沢節 水火既済 水雷屯 水風井 坎為水 水山蹇 水地比 水天需 dantandho.hatenadiary.com 水沢節 dantandho.hatena…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水地比」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が坤(地)。 坎は水で下に向かって流れるもの。 坤は大地で、流れてきた水を受け止めます。 坎(水) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水地比の卦辞は以下のように書かれています。 坎/坤 水地比。 比吉。原筮元永貞。无咎。不寧方來。後夫凶。 比は吉。原筮す。元いに永く貞なれば咎なし。寧(やす)からざるもの方(まさ)に來る。後夫は凶。 比は「親しむ」という意味です。 この卦を得た人は、人々から親しまれるでしょう。 原…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水山蹇けん」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が艮(山)。 坎は危難。 艮は止まる。 危険なものを察知して足を止めるというイメージです。 坎(水) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水山蹇の卦辞は以下のように書かれています。 坎/艮 水山蹇 蹇。利西南。不利東北。利見大人。貞吉。 蹇は、西南に利あり、東北に利あらず。大人を見るに利あり。貞しくして吉。 蹇は跛、あしなえなど、足が不自由であることを意味します。 そこから進みにくい、困難な、などの意味もでてき…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「坎為水」です。 卦の形は上卦、下卦いずれも坎(水)。 坎は穴でもあります。 落とし穴の意味も。 危険なものが二重になっているイメージですね。 坎(水) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある坎為水の卦辞は以下のように書かれています。 坎/坎 坎爲水 習坎。有孚。維心亨。行有尚。 習坎は、孚あり。維(こ)れ心亨る。行けば尚(たっと)ぶことあり。 卦辞の初めにある「習」の文字。 もともとは「羽」と「曰」からできていました。 「曰」は祝詞を入れる器に祝詞が入っている…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水風井せい」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が巽(風)。 巽は入るという動きも意味します。 水の下に入る。それで井戸の井。 坎(水) 巽(風) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水風井の卦辞は以下のように書かれています。 坎/巽 水風井 井。改邑不改井。无喪无得。往來井井。汔至。亦未繘井。嬴其瓶。凶。 邑を改めるも井を改めず。喪うなく得るなし。往來井井たり。汔(ほと)んど至らんとして、また未だ井に繘(つりいと)せず、その瓶を嬴(やぶ)る。凶。 昔は井戸を中心に村…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水雷屯ちゅん」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が震(雷)。 水の下に大きな動きがあるような形です。 大きな力を持つものが、危難を前にして立ち止まっているようにも見えます。 坎(水) 震(雷) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水雷屯の卦辞は以下のように書かれています。 坎/震 水雷屯 屯。元亨利貞。勿用有攸往。利建侯。 屯は、元いに亨る、貞しきに利あり。用って往くところあるなかれ。侯を建てるに利あり。 屯は草の芽が地面から顔を出したばかりの状態を表します。 天地…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水火既済」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が離(火)。 陽爻と陰爻が交互に並んでいます。 すべてがあるべき位置にある形ですね。 それで既済。すでに済んでいるということです。 易はこの卦をどのように読むでしょうか。 坎(水) 離(火) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水火既済の卦辞は以下のように書かれています。 坎/離 水火既済 既済。小亨。利貞。初吉終亂。 既済は、小しく亨る。貞しきに利あり。初め吉にして終わり亂る。 済は川を渡ること。 既済は、すでに川を渡り…
悲しみは、深さを与えてくれる。 幸福は、高さを与えてくれる。 悲しさは、根を与えてくれる。 幸福は、枝を与えてくれる。 幸福とは、空へと伸びる木のようなもの、悲しみとは、大地の子宮に伸びる根のようなもの。 これらどちらも必要であり、木がより高く伸びると同時に、根はより深く伸びる。 木がより大きくなるにつれて、その根はより成長する。 実際、その均衡はいつも保たれている。 それが、そのバランスというものだ。 ーOSHO (下記原文の翻訳) “Sadness gives depth. Happiness gives height. Sadness gives roots. Happiness giv…
口が開いた様子を示す、頤(い)と言う漢字。 27卦は、顎、飲み込むと言う意味を持ち、 口、顎、頬、養う、育むなどに深く関わっている。 ”食べ物と言葉、 それらは、どこからやってきて、どこへゆくのだろう。 何が、自分の体を養う栄養,、心や知性を養う糧の源なのだろうか?そして、自分は誰を、何を育んでいるのだろう? ー27卦より” 食べ物の行き先、腸。 食べ物の消化と、栄養の吸収を行っている小腸。 排泄を司る大腸。 そして、第二の脳、第一の脳とも言われる、腸。 脳や脊髄からの指令がなくても、独立して働く腸。腸が持つ腸神経系により、事故で脊髄を損傷、脳死の状態になっても、腸は正常に働き続ける。 脳から…
易経に、損(山沢損)と言う卦がある。 英語訳は、Diminishing-Decrease。 山沢損の意味 損と聞くと、たいてい、損失を思い浮かべる。 損の語源: 減少(少なくする 弱める)損ねる(ダメージ 損失)控えめにする(謙虚 弱める 避ける)悪い点を上げて非難する(批判) 自然は、 常に減少と増加を繰り返し、バランスを保っており、 減少は、 次なる新たな増加に必用な始まりである。 日常生活の損とは、 減少、譲渡、避けるものを減らす人付き合いを減らす私欲、怒り、攻撃的な姿勢から退く など。 日常生活のバランスは、 丁度よい、減少のタイミングによっても支えられている。 損してTOKU取れ 損…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水沢節」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が兌(沢)。 沢に沿って水が流れている形。 ある意味、自然のままの状態のイメージとも言えます。 坎(水) 兌(沢) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水天需の卦辞は以下のように書かれています。 坎/兌 水沢節 節。亨。苦節不可貞。 節は、亨る。苦節貞にすべからず。 節は竹の節(ふし)。 そこから節制とか節約とか節操とか。 そのように心身を守っていけば願いが叶います。 しかし、それが苦痛になるまでの節操であってはいけません。…
六十四卦のうち坎かん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「水天需」です。 卦の形は上卦が坎(水)、下卦が乾(天)。 天の上に湿り気があるような状態。 これもまた、天候の変化の前触れかもしれません。 坎(水) 乾(天) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある水天需の卦辞は以下のように書かれています。 坎/乾 水天需 濡。有孚。光亨。貞吉。利渉大川。 濡は、孚あり。光(おお)いに亨る。大川を渉るに利あり。 上卦坎の真ん中に陽爻がいます。 中心にいるので、孚(まこと)あり。正しい場所にいるということ。 このようなものは信頼を得て、物…
巽(風)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」
六十四卦のうち巽卦を上に置くものを紹介しました。 巽は風(木)、長女、入る、雞(鶏)、股、東南を象徴します。風のように広く吹き渡り、どこにでも入っていく。木でもあり、水に浮かぶ舟とも考えられます。動物では鶏、方角では東南になります。 これまで紹介してきた、巽卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 巽(風) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 風天小畜 風沢中孚 風火家人 風雷益 巽為風 風水渙 風山漸 風地観 風天小畜 dantandho.hatenadiary.com 風沢中孚 dantandho.hatenadiary.com …
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「風地観」です。 上卦が巽(風)、下卦は坤(地)。 大地の表面を柔らかく風が吹き渡るような感じですね。 巽(風) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある風地観の卦辞は以下のように書かれています。 風地観 観。盥而不薦。有孚顒若。 観は、盥して薦めず、孚あって顒若たり。 観は仰ぎ見ること。 王が天や神、祖先を仰ぎ見ている様子です。 お供えしようと手を洗うところまでして、なお天や神、祖先を畏れてお供え物をすることができない。 そのくらいに恭しい態度を示しているという…
危ういものも柔らかく包めば、予想外の幸運も得られる 天風姤 五爻
今日もお疲れ様でした。暖淡堂です。 晴れて気温が上がりましたが、もう少し前ほどには辛い暑さという感じでも無くなりましたね。 すっかり秋らしくなりました。 本日は、年休をとって家でのんびりとしていました。 僕の会社は、係員と管理職の年休取得目標日数というのが定められていて、最低限その日数の年休を取らないといけません。 で、僕は上期の目標日数をクリアするために9月にまとめてお休みを取ることにしています。もう一日今週中に年休を取得する予定です。 で、卦を立ててみました。 天風姤の五爻が老陽。 乾(天) 巽(風) 天風姤 九五:以杞包瓜、含章、有隕自天。 象曰:九五含章、中正也。有隕自天、志不舍命也。…
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「風山漸」です。 上卦が巽(風)、下卦は艮(山)。 山の上を風が吹き抜ける様子、あるいは木が山に生えている様子でしょうか。 巽(風) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある風山漸の卦辞は以下のように書かれています。 風山漸 漸。女歸吉。利貞。 漸は、女歸(とつ)ぐに吉。貞しきに利あり。 漸はじわじわと水が浸すように進むこと。 上卦の巽は柔らかな様子。下卦の艮は止まること。 柔らかく進んでは止まるということを繰り返すような形。 それで漸、じわじわ進む。 漸進ぜんし…
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「風水渙」です。 上卦が巽(風)、下卦は坎(水)。 水面を風が吹き渡るイメージでしょうか。 巽(風) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある風水渙の卦辞は以下のように書かれています。 風水渙 渙。亨。王假有廟。利渉大川。利貞。 渙は、亨る。王有廟に假(いた)る。大川を渉るに利あり。貞しきに利あり。 風が水面を吹き渡ると、漣が立って水が散ります。 王は祖先を祀る廟で、霊たちを集め、それによって人心がまとまるようにします。 廟で祖先を祀るというのは、王だけができるこ…
【易暮らし】易の卦辞で今日を振り返る 地天泰 心は正しく、振る舞いは穏やかに
今日もお疲れ様でした。暖淡堂です。 まだ晴れると気温が上がって暑くなりますね。 それでも、夜になると秋の虫がたくさん鳴いています。 季節は着実に移り変わっているようです。 先週は色々と忙しく過ごしました。 この週末はそのダメージが若干出てしまいました。 昨日は身体がダルく感じて、なんとなく良くない状況でした。 今日も午前中はダメでしたね。 それでも家族とお出かけして、気分は悪くありませんでした。 夕方は娘とTSUTAYAで借りてきた映画を観ました。 夕食前にはだいぶん調子も戻ってきた感じです。 で、今日を振り返ります。 明日から新しい週が始まりますので、その週がどんな感じかも見てみたいと思いま…
【易暮らし】易の卦辞で今日を振り返る 沢水困 困難な現状も喜びを持って対処すれば吉
今日もお疲れ様でした。暖淡堂です。 日中は暑くなりました。 数日ぶりにエアコンを使いました。 仕事は、細々とした対応と打ち合わせ。 打ち合わせは月例会で、運営と司会を担当しているので、まあ全体のサポートです。 気楽なものです。 今日は議論が面白くて、ちょっと長引きました。 そこそこに疲れました。 で、今日を振り返ります。 沢水困の卦を得ました。 兌(沢) 坎(水) 沢水困 困。亨。大人吉无咎。有言不信。 困は、亨る。大人吉にして咎なし。言うことあるも信じられず。 下卦が坎。困難な状況を意味します。 で上卦が兌。喜びや、柔らかな態度を象徴します。 卦全体では、内に困難さを抱えていても、外には喜び…
【易暮らし】易の卦辞で今日を振り返る 天沢履 天のはからいを喜ぶ
今日もお疲れ様でした。暖淡堂です。 今朝は涼しかったですね。 いよいよ季節の変わり目を感じます。 もうすぐ九月になりますね。 九月になったら、そろそろ日本酒が楽しめるかな。 秋の味覚も出始めていますね。 どんな秋になるかな。 で、今日を振り返ります。 天沢履りの卦を得ました。 乾(天) 兌(沢) 天沢履 履虎尾。不咥人。亨。 虎の尾を履む。人を咥くらわず。亨る。 上卦の乾は力強い者、権力者、最高責任者のような人を現します。 あるいは、天の動き、はからい。 下卦の兌は喜び。 なので、上卦に下卦が喜んで従う形です。 その形は、虎の後をついて行っているようなもの。 うっかり尾を踏んでしまいます。 し…
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「巽為風」です。 上卦、下卦いずれも巽(風)。 柔順でしなやかなイメージの卦です。 巽(風) 巽(風) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある巽為風の卦辞は以下のように書かれています。 巽爲風 巽。小亨。利有攸往。利見大人。 巽は、小しく亨る。往くところあるに利あり。大人を見るに利あり。 巽卦の形は、陰爻が二つの陽爻の下にあります。 おとなしく従っている形。 自然の通りに順っていれば、どのようなものともぶつかることはありません。 どこへでも入り込めます。 それで、風のイメ…
【易暮らし】易の卦辞で今日を振り返る 天水訟 天と川とはそれぞれの行き先がある
今日もお疲れ様でした。暖淡堂です。 日中は涼しくなりました。 急に気候が変わった時は、体調に御用心。 夏ですけど、風邪などひきやすいかもしれません。 十分にご休養ください。 で、今日を振り返ります。 天水訟しょうの卦を得ました。 乾(天) 坎(水) 天水訟 訟。有孚。窒惕。中吉。終凶。利見大人。不利渉大川。 訟は、孚まことあり。惕うれいを窒ぐ。中ごろは吉、終わりは凶なり。大人を見るに利あり。大川を渉るに利なし。 訟は訴訟です。 意見の合わないもの同士が争う形。 でも、本日、我が家は穏やかに過ごしていました。 訟の形、上卦が乾(天)で下卦が坎(水)。 大空(天)と川(坎)はそれぞれに行き先があり…
【易暮らし】易の卦辞で今日を振り返る 水火既済 整った後は乱れていきます
今日もお疲れ様でした。暖淡堂です。 金曜日ですね。一週間の仕事が今日で終わりという人も多いかと思います。 僕はお盆休み明けの一週間でした。中一日おいて四連休を二つ繋げるという形のお休みにしたので、お盆休み明けは結構ハードな日々が続きました。 他の人よりも遅れてお盆休み明けの仕事を始めたので、結構出遅を解消するために時間がかかった感じです。 まあ、そんな感じでしたが、無事乗り切れたかな。 で、卦を立てて今週を振り返ってみたいと思います 上卦坎、下卦離の水火既済を得ました。 坎(水) 離(火) 水火既済 既済。小亨。利貞。初吉終亂。 既済は、小しく亨る。貞しきに利あり。初め吉にして終わり亂る。 今…
【易暮らし】易の卦辞で今日を振り返る 雷山小過 結果「大いに吉」
今日もお疲れ様でした。暖淡堂です。 僕は本日もテレワークでした。明日は出社予定です。 天気予報では雨になると言っていましたが、どうでしょうか。 雨で小田急線が遅延しているようです。沿線のどこかで大雨が降っているみたいですね。 で、卦辞で今日を振り返ってみようと思います。 卦を立てました。 上卦震、下卦艮の雷山小過を得ました。 震(雷) 艮(山) 震/艮 雷山小過 小過。亨。利貞。可小事不可大事。飛鳥遺之音。不宜上宜下。大吉。 小過は、亨る。貞しきに利あり。小事に可にして大事に不可なり。飛鳥はこれ音を遺す。上るに宜しからずして下るに宜し。大いに吉。 今日はまあまあ穏やかにすぎた1日でした。 昨日…
六十四卦のうち巽そん卦を上に置くものを紹介します。 今回は「風雷益」です。 卦の形は上卦が巽(風)、下卦が震(雷)。 外側に向かって柔軟で(風)、内側に力強いもの(雷)を持っているような形です。 巽(風) 震(雷) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある風雷益の卦辞は以下のように書かれています。 風雷益 益。利有攸往。利渉大川。 益は、往くところあるに利あり。大川を渉るに利あり。 卦の形、上卦の一番下の爻が陰爻で下卦の一番下の爻が陽爻。 これは上卦にもともとあった陽爻と下卦の陰爻と取り替えたと見ます。 つまり上卦から陽爻を減らし…