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呉式太極拳教室 ー 「太極の小径」100歳まで自分の足で歩ける心と身体を作りましょう https://www.taikyoku-no-komichi.com/

100歳まで自分の足で歩ける心と身体を作るために、呉式太極拳を学びませんか?シンガポールで10年間修行をし、分家を許された正当な伝統呉式太極拳です。

呉式太極拳教室 ー 太極の小径
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住所
シンガポール
出身
東京都
ブログ村参加

2022/06/30

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  • GWワークショップ募集中

    すでにご案内の通り、呉式太極拳教室「太極の小径」では、呉式太極拳の基本的な動きが学べるワークショップをゴールデンウィーク中に行います。申し込みをいただいた日もありますが、まだまだ余裕はあります。この機会にぜひどうぞ。当教室で教える内容は、足腰を鍛えるのに非常に適していると多くの方に評価されています。「100歳まで自分の足で歩ける心と身体を作ろう」をモットーに、呉式太極拳を用いいて、足腰の鍛錬を行なっていきます。今回のワークショップでは、呉式太極拳を学んでいく上で、必要な基本的な動きを習うことができます。呉式太極拳がどんなものであるのかを体感するための良い機会になります。ワークショップの後、引き続き套路を学んでいたくだ事も可能です。日程: 4月29日(月)、5月3日(金)5月5日(日)、5月6日(月) (4月28日は定員に達しました)時間: 13時から15時まで(2時間)費用: 4000円(一コマあたり)場所: 中野区鷺ノ宮、当校スタジオ(住所は予約確定時にお伝えします)習得する内容は連日同じです。ご都合の良い日をお選びください。今回のワークショップで習う動きは下記の通りです。ワークシ

  • お手玉

    80歳になる自分の母親に頼んでお手玉を作ってもらいました。太極拳の教室で使います。80歳でもこんな細かい張り仕事をしてくれて本当にありがたいです。シンガポールにいた時、母のO脚がひどくなり、腰がかなり曲がり始めたので、オンラインで週に一度足腰のトレーニングを施したことがありました。数ヶ月で足がまっすぐになりました。友人から、背が高くなった、と言われたこともあったそうです。いつまでも健康でいてもらいたいです。さて、このお手玉、何に使うかというと、頭の上に乗せます。いろいろな練習をしている時、下を見てしまう生徒さんが結構います。もともと姿勢があまり良くないということもあるのですが、動かす手を見つめてしまう、という理由もあります。下を向くと頭の上に置いてあるお手玉が下に落ちます。頭がしっかり天に向かっている意識を持ってもらうために使います。たまたま母が滑りやすい布で作ってくれたため、少しでも動くとあっという間に落ちてしまいます。だんだんとできるようになってきたら、套路をやる時も頭の上に乗せます。昨日のレッスンの時、頭を上に押し上げる感覚を掴んでもらうのにも使いました。いろいろな道具を使いなが

  • ペン習字始めました

    日本に帰国する前、時間ができたら書道をやりたいと思っていました。太極拳をやるようになって、リラックスして精神統一が少しはできるようになりました。そんな精神状態をもっと突き詰めるための方法として書道を考えました。字がお世辞にも綺麗だとは言えないので、それを改善したいという思いもありました。実際には、教室もどこへ行って良いのかわからず、教室に行く時間が取れるのかもわからず、そもそも毎朝筆を用意する余裕があるのかもわかりませんでした。なんとなく時間に追われて、着手できないできました。老子や太極拳理論の古典を学ぶとき、自分のノートにまずは原文を写すのですが、この字をもっと綺麗に描きたいという思いは引き続きありました。今週から、グループレッスンで套路を教え始めます。その際に、ホワイトボードに文字を書きながら説明をすることも出てきます。きちんとした字を書きたいという理由はここにもありました。まずは自信を持って字が書けるようにするために、通わなくても、面倒な用意をしなくてもできる方法として、ペン習字をまずは始めることにしました。今の下手くそな字だと、書いたそばから、落ち着くどころかイライラしてきます

  • 常備食

    シンガポールにいる時には、豚の三枚肉を茹でて醤油漬けにしたものと、酢キャベツが私の常備食でした。この二つがあるだけで、いろいろなアレンジができて、時間をかけずに肉と野菜をとることが出来ました。日本に帰国した後も酢キャベツを作ろうと思っていたのですが、お酢を使わなくてもできる「発酵キャベツ」なるものがあるとうちの奥さんが教えてくれました。材料は、こんな感じです。 • キャベツ(新鮮なもの)…1個(正味1㎏) • 粗塩…小さじ4(キャベツの重量の2%) • きび砂糖(または砂糖)…小さじ1/2キャベツを千切りにして、塩と砂糖をかけます。揉んだ後、瓶に入れて3日もすると発酵していい感じになります。クミンシードを入れるとさらに美味しくなります。パンと一緒に食べても良いし、お漬物の代わりにもなります。発酵しているので、少し酸味が感じられます。ただの千切りに比べると、量を食べることができるのと、ドレッシングを使わなくて良いのでさらに健康的な感じがします。最近は、なるなりそうになると、新しいキャベツを買ってきて、そのまま加えてしまいます。ゼロから発酵させるよりも、すでに発酵しているものに足すことで、

  • 仕事始めます

    多くの人が、太極拳を教えることは「仕事」ではなく趣味だと思っているように感じます。確かに、別に仕事を持って、週末の趣味として太極拳を教えている方はたくさんいます。自分で教室を始めてみて感じているのですが、確かに太極拳教室からのあがりだけで、教室を運営し、自分の生活を支えていくのは、大きな挑戦ではあります。私の場合は、さまざまな幸運が重なって、挑戦をしやすい状況にはなっています。結婚が早かったこと、子供がすでに独立していること、自宅があること、かなり早くから太極拳を教える経験を積めたこと、などなど。自分にこれだけ幸運が重なったのだから、可能な限り興味を持っていただいた方にもお返しをできればと思っています。ちょっと前にブログで書きましたが、昔から知っている方から仕事を手伝って欲しいと言われました。条件は大まかには決まって、契約の締結を待っている状態です。まだ生徒さんが増えるまでには時間がかかると考え、毎週火曜日から金曜日までの午後、オフィスに行って働くことにしました。週末は、今まで通り教えることができるし、平日に習いたい方に対しても、午前中はきちんと対応できます。働いている方が、平日に通い

  • ワークショップのご案内・初心者向け

    呉式太極拳教室「太極の小径」では、呉式太極拳の基本的な動きが学べるワークショップをゴールデンウィーク中に行います。当教室で教える内容は、足腰を鍛えるのに非常に適していると多くの方に評価されています。「100歳まで自分の足で歩ける心と身体を作ろう」をモットーに、呉式太極拳を用いいて、足腰の鍛錬を行なっていきます。今回のワークショップでは、呉式太極拳を学んでいく上で、必要な基本的な動きを習うことができます。呉式太極拳がどんなものであるのかを体感するための良い機会になります。ワークショップの後、引き続き套路を学んでいたくだ事も可能です。日程: 4月28日(日)、4月29日(月)、5月3日(金)5月5日(日)、5月6日(月)時間: 13時から15時まで(2時間)費用: 4000円(一コマあたり)場所: 中野区鷺ノ宮、当校スタジオ(住所は予約確定時にお伝えします)習得する内容は連日同じです。ご都合の良い日をお選びください。今回のワークショップで習う動きは下記の通りです。ワークショップを通じて学んでいただいた動きを継続することで、駅の階段の上り下りが楽になる事請け合いです。こんな方にお勧めします。

  • 中野区の掲示板

    近隣の練馬区や杉並区では見た記憶がないのですが、中野区には、「区民の広場」という掲示板が存在します。中野区民が他の人たちに知ってもらいたいことを掲示できる場です。普通に道端にたっています。掲示できる期間は2週間。費用はかかりません。もっぱら営業目的とするものは貼ってはいけないということになってはいますが、かなり曖昧な基準のようです。行政書士が無料セミナーのお知らせを毎週のように貼っていてもお咎めがないようです。私もこの掲示板に、自分の学校のチラシを貼っています。駅前だけではなく、かなり離れた場所の道端なんかにもあったりするので、貼ったり剥がしたりするのは結構時間がかかります。貼ったり剥がしたりする作業は2週間に一度行うのですが、3時間以上かかります。特に貼るのが時間がかかります。自分の家の周りであれば、どのあたりにこの掲示板があったか覚えているのですが、ちょっと離れた場所になると、見つけるまでに一苦労です。中野区のホームページに住所と大雑把な地図はあるのですが、なかなか見つからなくて、掲示板があると思われる場所のあたりをうろうろとし続けたことも何度かあります。こんな掲示板、見る人はいな

  • 帰国して嬉しいこと

    シンガポールから本帰国してすでに2ヶ月が経過しました。色々なことがあって、本当に時間の流れが早く感じます。日本に住むのは本当に久しぶりなので、シンガポールを懐かしく思うよりは、むしろ日本の生活の快適さを楽しんでいる感じです。住環境の向上が大きな要因だと考えています。シンガポールにいる時には、賃貸でした。最後の6ヶ月は学校の一部を間借りする、というほとんど自由のない生活でした。それに比べて、東京は自分の家族以外は誰も住んでいない自宅です。しかも、自分がいない間に大掛かりな改築を行ったので、とても新鮮な感じです。私の祖父母が建てた築50年にも家なのですが、そんなことは微塵も感じません。そして、自分たちで改築をしたおかげで、以前よりも愛着を感じます。その表れですが、毎朝掃除をして、定期的に庭の手入れをするようになりました。シンガポールにいる間、それほど不自由に感じたことはなかったのですが、医者に罹らなければならなくなった時の不安はありました。幸い10年を超えるシンガポール生活の間、大きな病気をせず、医者に行ったのは数えるほどしかありません。私は自分で会社をやっていたため、健康保険を会社で用意

  • 水槽を作りました

    太極拳とは全く関係ないですが、水槽を自分の部屋に設置しました。今回は非常にシンプルにしました。つけたのはライトだけ。ポンプもヒーターもつけませんでした。ホテイアオイを二つ浮かしただけです。ヒーターがないので、季節によって温度が変わる魚しか入れることができません。以前はグッピーを入れていたのですが、今回は、これもシンプルでとにかく飼うのが面倒でないミナミヌマエビだけを入れています。ふわふわと動いていて、眺めていると気分が落ち着きます。レッスンのない時は一人で自室にいることが多いので、唯一のルームメートです。でも、今のところえびに話しかける予定はないです。太極拳のスタジオに置くことも考えたのですが、スタジオはあくまで練習をするところということで、集中力が削がれるものは置かないことにしました。シンガポールの学校は、犬を連れてきたり、小鼠を買ったりと、レッスン中でも生徒さんが気を取られるものが結構ありました。太極拳をやる時には、リラックスはするけど、集中もする、という教え方をしたいので、余計なものは置きません。早く暖かくなって、卵が孵化するといいなぁ。コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡

  • 套路ができるようになるまで⑥

    一人での套路の練習と並行して行うことになりますが、ある程度動きが頭に入ったら、それを正確にするために修正を行なって行きます。① 基礎体力をつける② 他の人について、動きを真似ることができる③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる④ 自分一人で動くことができる⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる何かを習っていく過程では、教えてもらったことを自分なりに解釈して理解をすることになります。その解釈が正しいとは限りません。思い込みって怖いもので、一度自分で下した解釈は外からの力が加わらないとなかなか治せません。人に指摘されなくても自分でおかしいところに気づいて、修正ができるようになれれば一人前、という話を聞いたことがあります。なんかおかしいぞ、と気づくことはそれほど難しくないのですが、何がおかしいのをきちんと把握し、原因を考えて、修正を行うには、一つ一つの動きを十分に理解している必要があります。修正の前にある程度までは覚える事を優先するのは、覚えていないものを治すことはできないからです。曖昧にしか覚えていないこと

  • 套路ができるようになるまで⑤

    だんだんと自分の套路に自信がついてきたら、自分一人で動くようになれることが、一つ目の大きなマイルストーンになります。ここまで来て、やっと套路を「覚えた」と言えるでしょう。① 基礎体力をつける② 他の人について、動きを真似ることができる③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる④ 自分一人で動くことができる⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる108式套路を習い始めてからこのレベルになるまで、2年近くはかかると思います。一人で動くことができるようになるには、練習しかありません。それも、レッスン会場での練習ではなく、自分個人の自主練習です。周りに人のいない状態で、音楽を流して、それに沿って体を動かして行きます。音楽はかけない方が良い、という方もいらっしゃいますが、動きで大きな抜けがないか、不必要な繰り返しをしてないか、を確認するためには、音楽とインストラクションがあった方がやりやすいです。完全に覚えるためには、それらもない方が良いのですが、将来の課題としておいて良いと思います。私が套路を習っている時には、500

  • 教室の男女構成

    シンガポールで教えていたとき、生徒さんに占める女性の割合がかなり高めでした。学校のオーナーが女性で、その人がマーケティングを通じて、生徒さんを集めていました。オーナーが女性で、女性を好んで集めているのかとその当時は思っていました。私の学校、呉式太極拳教室「太極の小径」が個人レッスン、グループレッスンともに開始して、すでにお伝えしている通り生徒さんが11人も集まって下さいました。11人のうち、男性は4人でした。やっぱり女性の方が多い結果になりました。まだまだサンプル数が少ないので、太極拳は女性の方が興味を持ちやすい、なんて結論を出すには時期尚早です。でも、男性の方がより激しい運動に興味を持つ傾向があるのかもしれません。以前個人レッスンで教えていた女性が、ご主人はテコンドーをやっていて、太極拳は実用性がないもののように捉えているとおっしゃっていました。私の場合は、トライアスロンをやっていましたが、体力の限界とそれ以上のパフォーマンス向上が望めなくなった後、とにかく長く続けられるものを探していく中で太極拳と出会いました。激しいスポーツから、ゆっくりのスポーツにうまくギアシフトができたと思って

  • 套路ができるようになるまで④

    だんだん太極拳の動きに慣れてくると、きちんとできるようになりたいと思うのは当然の進歩だと思います。他の人の動きを真似ながらついて来られるようになったら、次は、少しずつ、他の人への依存度を下げていくことを始めます。① 基礎体力をつける② 他の人について、動きを真似ることができる③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる④ 自分一人で動くことができる⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる日本では、義務教育の間、教室で座る席は、一定期間は固定されています。定期的に席替えはありますが。その影響でしょうか。太極拳教室でも、グループレッスンでは、多くの場合、それぞれの生徒さんが立つ位置が暗黙のうちに決まっていることがよくあります。積極的に学びたい人、アクティブな人が前の方に来て、大人しい人が後ろの方に行かれることが多いです。うちの教室の套路は、左方向に向かって動いていくことが多いので、套路をやることに自信のある人が、左の端に立つことが多いです。その次に自信のある人は、右の端、自信のない人は真ん中の後ろの方に行きがちです

  • グループレッスン初日

    ついにグループレッスン初日を迎えました。前日は宣言通りお酒は飲まずこの日を迎えました。いつも通りの朝練を行い、朝ごはんを食べてから、レッスン開始のための準備を始めました。シンガポールにいるときには、生徒さんを集めるのは学校側でやってくれていたので、新しいレッスンを始めるときには、集まった生徒さんほぼ全員と初対面で、結構緊張しました。今回は、全員体験レッスンを行ってからの参加なので、少なくとも私は参加してくださった方々を存じ上げていたので、気分はかなり楽でした。存じ上げているだけで、生徒さんとの信頼がきちんと築けたわけではないので、きちんとやらなければいけない、と言う意味では気は引き締まりはしますが。レッスンは、午前、午後、それぞれ一つずつでした。午前の部は10時からで参加者は5人。午後の部は13時からで参加者は3人でした(一人お休みで、前日に振替レッスンを行いました)。スタート時にこれだけの生徒さんが集まってくれたのは本当に幸運です。集まってくださった生徒さんたちに感謝の気持ちでいっぱいです。今回集まってくださった方は、全員太極拳はほぼ初めて、もしくは以前に初めて見たけど挫折してしまっ

  • 套路ができるようになるまで③

    基礎練習は、どんなスポーツでも重要ですが、退屈に感じがちなものです。楽しく学んでいただくために、基礎練習を覚えたら、並行して套路の習得を始めます。① 基礎体力をつける② 他の人について、動きを真似ることができる③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる④ 自分一人で動くことができる⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができる呉式太極拳教室「太極の小径」で習う套路は、108式套路と言って、108個の動きを続けて行うものになります。全てをやると40分強かかります。これをはじめから順番に学んでいきます。108式套路の初めの方の動き一覧です。これをはじめから一つ一つ習っていきます。比較的優しい動きもあれば、かなり難易度の高い動きもあります。通常は、まずは足の動きを習って、その後、手の動きを習います。最後に手と足を一緒に動かしていきます。手足を別々に教わるとわかりづらい、という考えもあるのですが、足をしっかり動かせることを重視したいので、別々に教えるようにしています。一度めに習う際には、無理に覚えなくても良いことにしていま

  • いよいよです!

    準備を始めたのがおよそ2年前。本格的に生徒さんの募集を始めましたのは1ヶ月前。そしていよいよ明日から本格的に始まります。呉式太極拳教室「太極の小径」のオープンです。個人レッスンや体験レッスンはすでに始めていましたが、明日からは教室のメインになるグループレッスンが始まります。ワクワクします。シンガポールでは十分に経験してきたことではありますが、言葉は違うし、文化も違います。そんなレッスンになるのか楽しみです。参加してくださる皆さんが、少しでも健康になれるように頑張りたいと思います。生徒さんの募集を始めた頃は、どのくらいの生徒さんが集まるのか予想もできませんでした。どの曜日のどの時間帯を生徒さんが希望するのかもわからならなかったので、グループレッスンの枠をどこにするのかも決められませんでした。この数週間で、個人レッスンを申し込んでくださった方は2名、グループレッスンは9名になりました。申し込んでくださった生徒さん、本当にありがとうございますスタジオの広さと自分の教えられる人数の上限を加味して、グループレッスンは午前10時からと午後1時からの二つに分けることにしました。グループレッスンに参加

  • 2度目のデトックス中

    現在、2度目のデトックス中です。体力をかなり使う仕事をしているので、大幅に食べる量を減らすことはしないで、摂取しないものを決めました。1. お酒2. カフェイン3. 小麦粉4. 砂糖5. インスタント食品お酒が一番面倒なのです。夜になると飲みたくなりますし。飲まないと夜の時間も有効に使えるし、朝もしっかり起きることができるので、メリットは十分わかっているのですが、わかっちゃいるけどやめられない、っていうのが人間の性でしょうか。でも、少しずつ自分を律することができるようになってきた気がします。時間ができると意外と手を出したくなるのが甘いものです。近くにある和菓子屋さんの前を通ると、ついつい書いたくなりますね。桜餅の美味しい季節ですし。時間潰しにちょっと甘いものを食べる習慣って、知らないうちについていたようです。デトックスは、継続的にやろうと思っています。太陰暦の新月になる前の5日間、毎月やる予定です。陰が極まって、陽が生じ始める前に、悪いものを吐き出そうという考えです。こんなふうにやるのが良いのかどうかは知りませんが、自分ではなんとなく納得しています。今月は、それよりも2日早く始めました

  • 套路ができるようになるまで②

    套路ができるようになるまでの道のりはなかなか長いものです。今回から、具体的にどんな段階を踏んで套路ができるようになるのかをご説明していきます。初めて学ぶ方が、これから学んでいくものに対する時間軸のイメージを持っていただければと思います。① 基礎体力をつける② 他の人について、動きを真似ることができる③ 他の人と一緒に、他の人を極力見ないで動くことができる④ 自分一人で動くことができる⑤ 動きをより正確にするために、修正を加える⑥ 心を落ち着け、身体を十分にリラックスして動くことができるいろいろな人の話から、多くの太極拳教室では、新しく参加する生徒さんも、すでに学び続けている人たちの中に入って見よう見まねで習っていくことが多いようです。そのため、膝の使い方、足腰の鍛錬などが十分にできず、膝を痛めることに繋がってしまうことが多いように感じます。呉式太極拳教室「太極の小径」では、いきなり套路には入りません。まず最初にやるのは、基礎体力づくりです。基本功といっても良いのですが、套路の中に出てくる動きを取り出して、単純な動きにして、一つ一つの動きをきちんとできるようにします。これで全てではありま

  • 体験レッスンの様子をブログで紹介していただきました

    先日体験レッスンにいらしたSさんが、体験レッスンの様子をブログで紹介してくださいました。内容は下記のリンクからご覧ください。https://ameblo.jp/chai-tai/entry-12846139176.htmlSさんは、香港で太極拳を教えられています。同じ呉式ではありますが、動きが若干大きめなようです。同じ流派でも、師匠が誰かによって、動きが異なることはよくあることです。Sさんの普段の教室は香港にあるのですが、日本にも分校があるそうです。生徒さんを集めること、レッスンを提供する場所を確保すること、さまざまな課題があるというお話をお聞きしました。Sさんがブログの中で、うちの教室は理想の環境だと書かれています。欲をいったらきりはありませんが、自分でもそれなりの環境は用意できたと自負しています。この環境を活かせるように、一歩一歩前に進んでいきます。Sさん、ご紹介ありがとうございました。コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡くださいLine: https://lin.ee/GTZHO6k 電子メール: mitchsato17@yahoo.com Facebook: face

  • 仕事を引き受けるべきか否か、占ってみました

    先日のブログでご紹介した通り、仕事を手伝ってほしいとの依頼がありました。このブログを読んだ私の妻は、「来るもの拒まずで、従えばいいのよ」と気楽に言ってくれました。そんなに簡単に答えが出せる問題ではないんだけどなぁ・・・久しぶりに筮竹を取り出して、本格的に易占いをやってみることにしました。易は毎日見ているのですが、普段は携帯のアプリを使って簡易的にやっています。筮竹を取り出すのは本当に久しぶりです。ちなみに、筮竹っていうのは、こんな感じの棒です。これをじゃらじゃらとやって占いをします。出てきた卦は、「天雷無妄」でした。変爻を上すると、「天雷無妄」の「震為雷」へいくとなりました。「天雷無妄」は、とても良い卦です。願い事は大いにかないます。「無妄」っていうのは、道理として自然とそうなる、希望していないのにそうなる、という意味があって、要は自然の成り行きに任せて行動すれば良い、ということです。仕事の依頼が来たのであれば、それが予定外のことであっても、素直に従えば良いことがある、と考えられます。でも、但し書きがついています。「動機が不正ならば、妖が有り前進しても不利」です。ここで、考え込んでしま

  • 1ヶ月の成果

    3月も終わりが近づき、「太極の小径」は開校してから1ヶ月を迎えます。正直、どのくらいの生徒さんが集まってくれるかなんて、全く想像がつきませんでした。営業の基本に忠実に、地道にブログをアップデートし、チラシを掲示板に貼り続けた結果、思ったよりも多くの方に反響をいただきました。体験レッスンに来てくださった方が12名。レッスンを実施し始めたのが三月第二週からなので、平均すると毎週4回の体験レッスンをやったことになります。もっと驚いたのは、体験レッスンに来てくださった12名のうち、8名が本レッスンの申し込みをしてくださったことです。30年近く営業をやってきましたが、こんなに高い確率で申し込みをしていただいたことはありません。太極拳には興味はあったけど、どこでやって良いかわからなかった、以前やってみたけど、全く覚えられなくてやめてしまった、なんて声を聞きました。4月からはしっかりと個人、グループレッスンを始めて、集まってくださった方々の期待を裏切らないようにしたいです。4月以降も、体験レッスンは3月同様続けていきます。体験レッスンは個人レッスン形式で行いますので、ご興味のある方は、都合の良い日時

  • 悩ましい・・・

    呉式太極拳教室「太極の小径」、想像していたよりもかなり良い滑り出しです。体験に来てくださった方々、レッスンに参加申し込みをしてくださった方々、本当にありがとうございます。ここに来て、悩んでいることがあります。元々、当初はそれほどうまく行かないだろうと思って、空いた時間を使って生活費を稼ぐような仕事はないかと探していました。資本金はそれなりに積んだので、2年くらいは全く売り上げが上がらなくても生活はできるようにしたのですが、保険をかけたかったのでしょう。今週打ち合わせがあったのですが、シンガポールにいた時にお手伝いをしたことのある会社から、再度手伝いをしてほしいと依頼がありました。受けるべきか、断るべきか、受けるならどのくらいの時間を費やしたら良いのか、等々悩んでいます。半年ぐらいの期間であれば、レッスンに影響が出ることはないと考えています。最も影響が出るくらい盛況になってくれれば、この上なく幸運だし、嬉しいことです。問題は二つあります。一つは自分の修行の時間が減ることです。先日紹介した朝のお勤めは仕事があろうとなかろうと、続けられます。朝は誰にも邪魔されずに済む貴重な時間ですから。朝以

  • 生徒さんからの声⑥

    生徒さんからのフィードバックの第6弾は、週2回、5年間グループレッスンに通い続けたご夫婦の奥様です。ちょうどコロナ禍の前から教室に来られるようになり、私が指導した初期の生徒さんです。定期的に旅行に行かれ、旅行中歩くのが楽になったと話されていました。楽に歩け、行動範囲が広がったことで、より旅行を楽しむことができたようです。ご主人がパーキンソン病を患っているのですが、毎週運動することで、症状は改善していました。1. 太極拳を学び始めてからどのくらいになりますか? 5年。2. 学び始めてから、身体的もしくは精神的に何か変わったことはありますか?持久力が向上しました。早いペースで長い距離を歩き、息が上らないと感じました。套路を覚えることで集中力が向上しました。3. コーチの教え方は如何でしたか?佐藤コーチは、面倒見の良いコーチです。辛抱強く、明確な説明をしてくれます。最も重要なのは、生徒を励まし続けてくれることです。 4. 知り合いの方に太極拳を学ぶことを勧めますか?それはなぜですか?太極拳を学び練習することを他の人々に是非推奨したいです。老若を問わず適切な運動です。過酷なものではありません。

  • 朝のお勤め

  • ファスティング終了

    先日お伝えした通り、今週の頭から身体を切り替えるために始めたファスティング。5日間経って、今回の目標はクリアできました。朝ごはんと昼ごはんはそれほど問題はありませんでした。野菜中心のメニューにはなりましたが、若かった時と異なり、それほど「肉」が食べたい、という思いもなく、漬物とお味噌汁でご飯を食べて、美味しく感じました。シンガポール生活が長く、こういう食生活から遠ざかっていたため、余計に美味しく感じるのかもしれません。うちの奥さんがいうには、コーヒーを控えるのを苦に感じる人が結構いるそうですが、カフェインの入っていないお茶で代用することで特に問題には感じませんでした。元来、毎日コーヒーを飲むと言っても、朝一杯飲むだけなので影響がそれほど多くなかったのかもしれません。甘いものは、食べてはいけない、と思うと、何となく食べたくなり、和菓子屋の前を通ると、普段は買うことのないおはぎを買いたいな、と感じることもありましたが、これもそれほど問題にはなりませんでした。うどん、パン、パスタといった小麦粉でできたものを食べないのも大きな問題ではなかったです。朝、自分でご飯を用意するときに、ご飯を用意する

  • 4月のグループクラス追加開設です

    以前のブログでお伝えした通り、4月から土曜日、週一度のクラスを設定することにしました。最初のクラスとして、午後1時からのクラスを設けましたが、お陰様で定員の6人に達しました。参加を表明して下さった方々に感謝します。今月は体験レッスンを続けてきましたが、ほとんどの参加者の方が感じて下さったのは、教えている太極拳が足腰の運動に十分になるということです。中には、実際に身体を動かしてもらっているわずかな時間の間に、うっすらと汗をかかれた方もいました。ちなみにその時の部屋の温度は20度に満たない程度でした。「100歳まで自分の足で歩ける心と身体を作ろう」という謳い文句が、とってつけたものではないと証明できた気分です。グループクラスの第二弾は土曜日の午前10時からにする予定です。ご興味のある方は、是非ご連絡ください。レッスン初日は、4月6日です。4月になっても、引き続き体験レッスンは行います。体験レッスンは、個人レッスンの形式で行いますので、ご都合のよろしい日時をお伝えください。レッスン料は、通常の個人レッスンよりも大幅に値引きをして、1時間2,000円とさせていただいております。足腰が弱っている

  • 初個人レッスン

    初めて個人レッスンを行いました。申し込んでくださったのは、以前ブログで体験レッスンの様子を紹介したMさんです。別の教室で呉式太極拳を習われている方なので、基本的な動きをおさらいしながら、足腰を鍛えることを主たる目標にすることにしました。第1回目のレッスンでは、お腹周りを緩めることとスクワット、それと肩周りの動きの向上を行いました。初めてのレッスンで緊張されていたのだと思います。お腹周りがかなり硬く、スムーズに動くまでに時間がかかりました。呉式太極拳教室「太極の小径」では、基本練習の動きが10個有ります。それを一通りやりながら、歩く練習や片足をあげてバランスを保てるようにする、等々をこれからやっていく予定です。体幹もしっかりと鍛えられると思います。ご案内した動きは、套路の中に出てくる基本的な動きなので、Mさんが学ばれている套路とも結びつきを試みてみました。実際の応用の話も若干付け加えて、動きの意味が掴めるようにすることもしてみました。体験レッスンに参加してくださった方々から、この太極拳は足腰がしっかり鍛えられそうだ、とフェードバックをいただいています。膝に負荷をかけずに足腰をしっかり鍛え

  • 整体に行きました

    無極功(じっと立って、身体の緊張をほぐし、精神を整える練習です)をするとき、昔から時間が経ってくると首の左側が張ってくる感じがありました。少しでも身体をリラックスさせて、いろいろ身体を動かす中で、シンガポールにいた時には、かなり改善した気がしていました。日本に戻ってきてから、以前と同じように張るようになりました。あまり気分のいい感じではないので、思い切って整体に行ってみることにしました。きっとどこかが歪んでいるんだろう、って思ってました。お邪魔したのは、鷺ノ宮駅の構内にある整体です。アポ無しでふらっと行ってみました。空いてなければ、翌日のアポを取ればいい、ぐらいの軽い気持ちです。運の良いことにちょうど空いていて、すぐに施術を受ける事ができました。まずは、問診票を記入しました。その後、問診です。色々と聞かれました。そして、直立状態の写真を撮りました。写真を見せられた時、自分でも驚きました。顎が上がって、首の後ろがかなり縮んでいました。これが首の張りの原因だそうです。腰が少し前に出ていて、骨盤が前傾していました。普段、自分の教室で、生徒さんがしていることを治すことを自分がしていたと気づきま

  • 気分が乗らないとき

    5年ぐらい前、本格的に教える立場になった時、兎角教えることに集中しすぎて、自分の鍛錬が疎かになりがちだと感じました。地道なトレーニングを積むよりも、他の人太刀と談笑しながら、楽しく教えている方が楽な気分でした。教えることはそんなに楽ではないと知ったのは、もう少し経験を積んでからの話です。日本に帰ってから、なかなかペースが掴めず、思うように鍛錬を積むことができない日が続きました。天候は大きく変わったし、久しぶりに帰ってきたので、色々とイベントもありました。もちろん自分の学校の準備もそれなりに忙しかったです。最近、やっと心も体も落ち着いてきて、徐々に思うような練習ができるようになってきました。シンガポールで学んだものを本当に自分のものにするためには、まだまだ練習を積む必要があります。今までは、他の人から聞いたものを頭に入れて、それを繰り返しやってきた段階でした。これからは、それを本当に自分の頭で理解して、自分の体に染みついたものにしなければいけません。まだまだ練習です。でも、なんとなく気が乗らない、やる気が出ない、って感じで練習をサボりたくなる時があります。そういう気分のムラがなくなるよう

  • デトックス・ファスティング

    シンガポールでの最後の6ヶ月間、学校に住み込んでいたので、台所がありませんでした。私は結構料理が好きです。自分の食べたいものを食べたい味に作れるし、気分転換にもなります。外食が続くと、野菜不足、塩分と油分が過多になりがちです。シンガポールから帰国した後、10日ほどベトナムに旅行に行きました。この時も、台所はありませんでした。シンガポールはもう長いこと住んでいたので、特段食べたいものもありませんでしが、ベトナムの料理は目新しく、かなり暴飲暴食をしました。そろそろ、身体をリセットしたいと思い立ち、今週はファスティングの週にしました。ファスティングといっても完全に断食をするわけではなく、身体に良い影響を与えないものを控える、っていう感じです。家内が食事のアドバイザーのような仕事をしているので、何をしてはいけないか、何をしなければいけないかを考えてもらいました。まず一つ目、お酒、アルコールを飲まないこと。禁酒、節酒は、今まで何度もトライしてきましたが、今回は、身体をリセットするためにきちんと達成したいと思います。お酒を飲まないと、ながら喰いをしないので、節酒カロリーも抑えられるし、夜もよく寝ら

  • また一歩進みました

    体験レッスンを希望してくださる生徒さんも少しずつ増えてきて、明るい兆しが少しは見えるようになりました。まだまだ先は長いですが。生徒さんを集めるのももちろん重要ですが、教室を運営していくにあたって、色々とやらなければいけないこともあります。うちから一番近いところにある信金で決済用の口座を開けようかと思って、支店を訪問してから10日程度。本日、無事個人事業主として口座を開設することができました。個人事業主の口座開設は、色々と手続きが必要らしく、税務署に提出した開業届の写しと教室のパンフレットを提出して、正式な開設依頼となりました。実態のない個人事業主を作らないため、マネーロンダリングを防ぐため、等々色々と理由はあるのだと思います。実態を確認するために、外回りの担当の方が、教室を見にきました。その後、支店内で稟議を回して、先週の金曜日に、口座開設の承認が降りたと電話がありました。本日、支店にお邪魔して、無事開設に至りました。同じように個人事業主である私の義理の妹に聞いた時は、屋号では口座開設ができないと言われましたが、私が依頼した信金では、屋号と私の氏名の両方が口座名義になりました。経費と売

  • スタジオの全景

    今まで、スタジオの一部を画像でご覧いただいたことは何度かありましたが、今回は、動画で全体像をご覧いただきます。リビングと繋がっているため、教室を開いている時には、パーティションを立てます。参加人数が多い時には、パーティションを外して、リビングも教室スペースにできるようになっています。一人で教えるのは、6人ぐらいが限界だと思っているので、パーティションを使わない状態でのレッスンは、今のところ想定していません。こんなところで太極拳をのんびりと学んでみませんか?ご興味がある方は、是非下記からご連絡ください。Lineの公式アカウントやってます。下記のリンクからぜひご参加ください。https://lin.ee/I52zvbNコンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡くださいLine: https://lin.ee/GTZHO6k 電子メール: mitchsato17@yahoo.com Facebook: facebook.com/Komichi17 Twitter: https://twitter.com/mitch_sato?t=xjA7bq_0R62qNreVGPGR3Q&s=09H

  • 生徒さんからの声⑤

    生徒さんからの声、第5弾は、教室の名前を書いた掛け軸をくださった中華系シンガポール人のRさんです。Rさんは、ご自身のパーソナル・トレーナーにおすすめの太極拳教室を聞いて、参加されることにしたそうです。柔軟性はあったのですが、十分に動けきれないのと、足の力がない印象でした。ご主人とお二人で、当初は週一度、後半は週2度個人レッスンを受けてくださいました。後半、レッスンの回数を増やしたのは、私が本帰国するまでに108式套路を最後まで一通り学びたいとの思いからでした。ご夫婦の努力の甲斐もあって、帰国直前の1月末になんとか最後まで教え切ることができました。お二人とも私と同い年ということもあり、冗談を交えながら、楽しいレッスンを行うことができました。しっかり練習はするけど、楽しい雰囲気で行える、そんな教室を目指しています。楽しく健康になりたいと思う皆さん、是非お問い合わせください。1. 太極拳を学び始めてからどのくらいになりますか?1年です。 2. 学び始めてから、身体的もしくは精神的に何か変わったことはありますか?足が強くなり、姿勢が良くなりました。3. コーチの教え方は如何でしたか?コーチの指

  • 体験レッスン、8名の方が申し込んでくれました

    3月初めから体験レッスンの募集を始めましたが、お陰様で本日現在、8人の申し込みがありました。今月から始めたことを鑑みると、悪くない滑り出しだと思っています。ホームページを見てくださった方、昔からの友人・知人がちょうど半分ぐらいです。とてもありがたいです。引き続き、今月は体験教室を続けています。体験教室は、1対1の個人レッスン形式で行います。1時間程度かけて、呉式太極拳の特徴的な動きを体験していただきながら、呉式太極拳とはどんなものなのか、教室ではどんなことが学べるのかを感じていいただきます。場所は、中野区鷺ノ宮、西武新宿線の鷺ノ宮駅から徒歩5分です。体験レッスン料は2000円です。まだまだ時間に余裕がありますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください。Lineの公式アカウントやってます。下記のリンクからぜひご参加ください。https://lin.ee/I52zvbNコンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡くださいLine: https://lin.ee/GTZHO6k 電子メール: mitchsato17@yahoo.com Facebook: facebook.com/Komic

  • 先生を訪問

    呉式太極拳をはじめる前、陳式心意根混元太極拳を習っていたことがあります。1年程度しかやらなかったので、套路を齧った程度です。でも、その時に習っていたK先生はその後の私の鍛錬に大きな影響を及ぼしました。そのK先生を昨日訪問してきました。帰国のご挨拶、教室を始めることのご報告等々、お訪ねした理由はいくつかあります。色々とご病気を患われたとお聞きしていましたが、表面的には昔と変わらずお元気そうに見えました。昔話を色々とし、シンガポールでの生活をお話しさせていただき、呉式と陳式の違いにも話が及びました。心意混元太極拳は、丹田で気を練ることを中心としているのに対して、呉式は足腰をしっかり鍛えて、それを力の源にしているのが大きな違いだとお聞きして、なるほど、と感じました。確かにシンガポールの学校では、気の話やそれを鍛える、といった練習はしたことがありません。足を鍛えることが鍛錬の中心になってきました。改めて色々な流派の話を聞くと色々と気づきがあって面白いです。K先生は、心意混元の延長として気功もずっとやられています。私は不器用なので、呉式の套路に影響が及ぶのが怖くて、心意混元の套路は今更学ぶことが

  • 体験レッスン第二弾 ー 基本は大切

    2度目の体験レッスンを行うことができました。今回いらした方は、現在進行形で呉式太極拳を学ばれているMさんです。以前は、簡化24式を学ばれて、その後呉式太極拳に移られたそうです。Mさんが学んでいるのは、うちの教室とは異なり37式套路だそうです。うちの教室で教えている108式套路は、繰り返し出てくるステップがあり、異なるステップの数を数えると37個です。Mさんが教室で使われている教科書を見せてくださったのですが、出てくる動きの名前はほぼ同じでした。どのくらいMさんが学んでいるものと、私が教えているものの距離がどのくらい近いのか遠いのかを把握したかったので、まずは私が套路をやって見ていただきました。Mさんの感想は、かなり異なるものだと感じられたようでした。套路を教えて、いつも学ばれているものと混同されてもいけないので、普段からやっている基本的な動きをやって見ていただきました。スクワットをやって、その後片足を前に出してもらうといういつも通りのメニューです。やって見てもらうと、膝の開き具合に左右差があることに気がつきました。さらにいくつかの動きをしてもらうと、腰が左方向に回転する癖がありました。

  • 生徒さんからの声④

    生徒さんのフィードバックの4回目です。本帰国の前に、これをくれた女性、Yさんです。中華系のシンガポール人です。前回紹介したフィードバックを書いてくれた方の妹さんです。一緒の時期に初めて、休まず通い続けてくれました。彼女のフィードバックに現れていますが、始めた当初は、身体はそこそこ動かせるのですが、精神的に硬さを感じました。レッスンを繰り返していくことで、次第に打ち解けてくれて、色々と話をしてくれるようになりました。太極拳が単なる身体的な運動ではなく、リラックスして心を楽にするためのものでもあるということを表す良い例だと思います。日常生活の中で感じているストレスを、のんびりと解消するために、一緒に太極拳をやってみませんか?1. 太極拳を学び始めてからどのくらいになりますか? 私が呉式太極拳を始めたのは、2021年1月です。初めて以来3年になります。2. 学び始めてから、身体的もしくは精神的に何か変わったことはありますか?治療の一環として始めました。そして、自分が下した判断のうち最良の判断の一つとなりました。精神的、感情的なメリットがすぐに現れたからです。この芸術の瞑想的な性格は、神経を落

  • 改めて生徒さん募集中です(4月)

    体験レッスンを始めてから、土曜日を希望される方が多いことに気づきました。4月以降本格的にレッスンを始める予定なのですが、まずは、土曜日にレッスンを設定し始めようと思います。設定時間は下記の通りです。毎週土曜日週一度午後1時半から75分ひとクラスの人数の上限が6人なので、上限に達したら、次の時間帯を設定します。理想的には、週に2回のレッスンにしたいのですが、ちょっとハードルが高くなりそうな感じを受けたので、当面は週一、さらに練習をしたいひと向けに、希望があれば、平日朝もしくは夕方に復習のための練習会を企画していこうと思います。なぜ週に2回が理想なのか、ですが、シンガポールで教えていた経験から、週一だと、どうしても覚えきれない人が多いのです。前回学んだことをほぼ忘れてしまって、次の週に参加するので、覚えるまで前に進めないと、なかなか習得が進みません。復習をしないで前に進んでしまうと、当然うろ覚えで前に進むことになります。覚えることだけでなく、身体を鍛える面からも、週一だと問題があります。私が自転車競技をやっていた時の経験から、2週間トレーニングをしないと、鍛えて身についた筋肉のほとんど全て

  • 正しく教えるために必要なもの

    体験レッスンを始める前、何が必要かを色々と考えて、かなり用意をきちんとしたつもりでしました。すでに5年間、シンガポールで教えてきているので、必要なものは揃っていると思っていましたが、やはり漏れはありました。今日、百均に行って早速買ってきました。ひっぱり棒です。これをどう使うのか、???という感想を持たれるのが普通だと思います。太極拳をしていて、膝を痛めている人が多くいると、この間鷺ノ宮体育館の太極拳教室の講師の方が言っていました。膝を痛めることを防ぐために、私が教える時には、膝の使い方を丁寧に指導します。膝とつま先の関係が重要なのですが、まずは、膝がつま先よりも前に行かないようにすること。膝がつま先よりも前に出てしまうと、膝に必要以上に圧力がかかって、膝痛の原因になります。このひっぱり棒をつま先に当てて、立てた状態にして、膝がこの棒よりも前に行かないように誘導します。膝とつま先が同じ方向を向いていることも重要です。特に、膝がつま先よりも内側に入ってしまうと、膝を捻る原因になります。これも膝痛の大きな原因です。膝がつま先よりも前に行かなくなったら、今度は、この棒を使って、方向が一致してい

  • 初体験レッスン

    昨日、呉式太極拳教室「太極の小径」、初めての体験レッスンを行いました。最初のお客様は、バンコクにいた時に一緒にプロジェクトをやっていたYさんでした。この日に向けて色々と準備をしてきました。いよいよ開校だと思うとやはり嬉しい気分でした。円滑に進めるために、下記のようなアジェンダも用意しました。まだまだ体験レッスンは行っていきます。ご興味のある方は、是非ご連絡ください。==============呉式太極拳教室「太極の小径」 体験レッスン内容1. 太極拳って何?「ゆっくり動く体操。足腰を鍛えるためにやりましょう。将来的には心を落ち着かせることも目指します」始めての太極拳① ー 太極拳ってなに?2. 呉式太極拳って何?太極拳には三つの大きな流派がありますが、そのうちの一つです。初めての太極拳⑤ - 太極拳の種類にはどんなものがある?3. 実際に動いてみましょう1. スクワット2. 足を前に出す3. つま先を下ろす4. 身体を前後に動かす5. 七星式4. この教室で学べること・やれるようになること「100歳まで自分の足で歩ける心と身体を作りましょう」そのために、伝統呉式の108式套路を学

  • スタジオの最新映像

    開業を前にして、掃除をして、シンガポールでいただいた掛け軸を飾って、いよいよ準備が整いました。落ち着いたら、写真ではなく、動画でスタジオを紹介する予定です。ここでいろいろな生徒さんと知り合い、その方々の健康に与することができることを祈って。決して広いとは言えないスタジオですが、その分、レッスン毎の参加人数を6人を上限にします。十分にスペースはあると思います。この人数、私が一人でしっかり教えることができる人数の上限でもあります。きちんとしたスペースで、きちんと教える、そんな学校を目指します。今月は引き続き体験レッスンを行っています。ご興味のある方は、是非下記からご連絡ください。コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡くださいLine: https://lin.ee/GTZHO6k 電子メール: mitchsato17@yahoo.com Facebook: facebook.com/Komichi17 Twitter: https://twitter.com/mitch_sato?t=xjA7bq_0R62qNreVGPGR3Q&s=09Homepage: https://www

  • いよいよ明日からです

    いよいよ明日、呉式太極拳「太極の小径」がスタートします。いろいろな活動はすでにしているので、すでにスタートはしているのですが、明日、初めてのレッスンを行います。それに向けた準備に今日は時間を使います。昨日は、スタジオの掃除をしました。鏡やガラスを拭きました。そのために、数日前に掃除器具を買いました。昨日の朝、届いたので、早速綺麗にしたら、とてもいい気分でした。床のモップがけもしました。モップがけは毎日やってはいるんですけどね。まだ大きなソファーがスタジオに残っているので、これをどこに持っていくか、その周りを掃除して、等々、細かいことはまだたくさん残っています。そして、レッスンの内容を考えないといけません。効率よく呉式太極拳を感じてもらって、続けてもらえるようにするにはどうしたら良いのかを今日一日、ゆっくり考えます。今日は雪が降っていて、とても寒いので、外出せず、こもって考えられるのでちょうど良いです。物は考えようですね。今月はまだ体験レッスン。私にとっても、初めて教室を開催するので、体験です。至らない点があったら、すぐに直すようにしていきます。本当に楽しみです。体験レッスンは、個人レッ

  • ふと思うこと

    お陰様で体験レッスンへの問い合わせも徐々に増えてきています。3月中はグループ形式のレッスンではなく、基本的には個人レッスンとして体験レッスンを行います。この機会に是非、呉式太極拳を感じてみてください。徐々に東京での生活に慣れて、朝の練習のしっかりできるようになってきました。足腰もだんだんと落ち着いてきた感じがします。練習の内容は毎日記録しているのですが、ある基礎練習を1ヶ月半もやっていないことに気づきました。本日、久しぶりにやってみたら、とてもきつい。バランスも悪い。いくら時間がなくても基礎練習は怠ってはいけないと改めて感じました。やることは色々とあるのですが、なんとか時間を作り出さなければ、と思っています。練習をしながら、ふと思いました。とりあえず、套路の動きはできるようになりました。自分で言うのもおこがましいですが、それなりの質にはなっていると思います。もちろん、まだまだ改善の余地はありますが。いよいよ自分の学校で教えることを控えて、自分がまだまだ知らなければいけないこと、学ばなければいけないことがたくさんあると感じています。今までは、師匠がメインで教える学校で教えてきました。師匠

  • 外国語を読む

    ここ二、三日、やっと生活が落ち着いてきた感じがします。最も、とても寒い日が続いているので、シンガポール生活が長く、その後ベトナムに行ってきた私にとっては、寒くて辛いです。落ち着いてきたので、太極拳の練習や読書を改めて始めることができています。日常が戻ってきた感じがしてとても嬉しいです。太極拳に関する中国語の文献を読むようにしているのですが、ふと昔、上司に言われたことを思い出しました。その当時、私は契約書をチェックする仕事をしていました。契約書は英語で書かれたものと日本語で書かれたものがありました。私の上司に、日本語で書かれたものは英語以上に注意して読むようにとよく注意されました。普通に考えると、母国語で書かれた日本語の契約書の方が楽に読めるように思います。でも、母国語であるが故に、わかった気分でしっかり内容を把握しないで読み進めてしまうことを戒めていたのです。私は英語はそれほど堪能ではなかったので、単語一つ一つの意味を考え、前後のつながりを確認しながら読まざるを得ませんでした。読む速度は遅いのですが、きちんとメモをとりながら読むので、内容をしっかり把握できていたように感じます。なぜこの

  • 生徒さん募集活動本格化

    いよいよ生徒さんの募集を本格的に始めました。午後の時間をほぼフルに使って、この間作ったチラシを中野区の掲示板に貼る作業をしました。貼った枚数は全部で18枚。掲示板の場所が結構散らばっているのと、住所を頼りに探していかなければいけないので、かなり時間がかかりました。約4時間、自転車に乗り続けました。かなり疲れました。こんなに自転車に乗ったのは久しぶりです。私は、太極拳を教え始める前、20年以上営業職をやってきたので、きっかけを掴むためには、こんな感じの地道な作業が必要だとわかっています。自分の教室を少しでも多くの方に認識していただくには、こんな感じの作業を続けていくしか方法はありません。チラシを貼ったからと言って、すぐに問い合わせがあるわけではない、と思いながら作業を続けていると、なんと!携帯がなって、チラシを見て問い合わせをしてきてくれた方がいました。幸先の良いスタートです。自宅に戻ってから、この方に改めて連絡をし、体験レッスンをしてみる運びとなりました。自分のやったことが結果になって現れると嬉しいですね。前にもこのブログで紹介しましたが、少し手直しをしたので、最新のチラシです。歳をと

  • 昔通っていた教室に行ってきました

    私が太極拳を始めたのは、11年前です。シンガポールから家族と一緒に日本に引き上げてきた後です。シンガポールにいる当時から、もっと地元の人に馴染みたいと思って、太極拳をやりたいと思っていたのですが、なかなか、始める機会がありませんでした。 日本に戻ってきてから、散歩をしていた時、鷺ノ宮体育館で太極拳教室をやっているというチラシを見かけました。9年前にもう一度シンガポールに渡るまで、この教室で太極拳を習いました。 近所で太極拳教室を始めるにあたって、挨拶をしておいた方が良いかと思って、久しぶりに教室にお邪魔しました。マスクをしていたので、すぐにはわかりませんでしたが、存じ上げている方がまだたくさんいました。 見学をしているだけのつもりだったのですが、せっかく来たのだから一緒に身体を動かそう、と促され、練功だけ参加しました。 久しぶりなので完全に忘れていたのと、呉式太極拳とはかなり異なる動きなので、なかなかうまくできませんでした。 練功をリードしていた方が、動きは違うけど、基礎がしっかりできているとコメントしてくださいました。そこから話が弾み始め、私が行ってきた練習や、今まで教えてきたこと、

  • 開業準備、進んでいます

    シンガポールから本帰国したのが2月初旬。下旬には、ベトナムに10日ほど行きました。息子がベトナムの方と結婚したため、先方の親戚にご挨拶するための旅でした。地元の方が引率してくださったので、緊張感もあまりなく、楽しい旅行になりました。飲み過ぎ、食べ過ぎにつき、帰国後はデトックスをしています。 色々なイベントも終わり、いよいよ太極拳教室「太極の小径」をスタートさせる時期がやってきました。 学校用の口座を開けようと近くの信金に行きました。口座を開けるには、税務署に提出した開業届の控えと、学校のパンフレットを持ってくるように言われました。個人事業主の口座でも、事業の実態がないと口座は開けられないそうです。法人格を持たないと無理だと思っていたのですが、この信金では、実態があることが確認できれば、私個人名ではなく、教室の屋号で口座を開けさせてくれるそうです。これは嬉しい誤解でした。 早速、中野税務署に開業届を出しに行きました。これは1枚の書類を埋めるだけの簡単なものでした。ついでに青色申告の申し込みもしてしまいました。やる以上はしっかりとやりたいので、今回は白色ではなく、きちんと帳簿を整備して青色

  • 生徒さんからの声③

  • 師父領進門,修行在個人 - 修行は終わらない

    これまで、シンガポールの修行期間中に学んだことを色々と書いてきました。改めて並べてみるとかなりあるものだと自分でも感心しました。9年の歳月は決して短くはなかったし、多くの実りがありました。 まだまだ学ぶべきことがあったのではないか、という思いはもうありません。人から教えてもらう段階は、ひとまず卒業して、これからは自分自身で行う修行が始まります。 帰国にあたって、一番最初にやらなければいけないこととしてあげたのは、練習の習慣づけです。東京に戻ってくると、シンガポールの時のように練習だけしていれば良い、っていう学生気分の環境ではなくなります。色々なことが周りでおき、さまざまな誘惑がある中、太極拳の練習の時間をいかに確保するかは大きな課題です。 今まで同様、朝早く起きて、誰にも邪魔されない時間帯に、しっかりと練習する習慣を早く身につけたいと思います。 今の自分にちょうど良い言葉と出会いました。 「師父領進門、修行在個人」です。訓読をすると、「師父は門に進むを領(う)けるのみ。行を修めるは、個人においてす」、といった感じです。師匠は、修行をするための入り口に導くことを行うだけ、実際の修行は個人

  • こんなところで普段から練習したいです

    息子が結婚した相手の家族・親戚の方々と会うためにベトナムを旅行しています。シンガポールでの長い修行生活の後の羽伸ばしの位置付けなので、旅行中は最低限の練習にとどめています。 毎朝、起きると套路を一度だけはやるようにしてきました。ベトナムについて2日目の朝、Dong Hoiという街にいました。 ホテルの目の前には、それなりの広さの川。人通りはそれほどなく、気温は25度程度、暑くもなく寒くもなく、非常に気持ちよく套路をすることができました。普段からこんな環境で練習ができたら良いなぁ、って感じました。 と同時に、生徒さんが増えたら、静かに落ち着くことができる場所に、年に一度ぐらいはみんなで訪れて、練習会ができたら良いなぁ、という新しい目標ができました。スタジオの中で練習をしているのよりも、心の浄化作用が高まるように感じます。 ちょっとおまけですが、ここでやった套路のビデオを撮りました。映像を拡散することをしないようにと先代から言われているので、興味のある方は、下記からご連絡ください。リンクをお送りします。 コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡ください Line: https://li

  • 楊式太極拳との交流

    少し前になりますが、筑波で教室をやっている老孔龍先生と交流を持つことができました。 シンガポールで学んでいる間は、他の流派の人との交流は皆無でした。正直、他の流派と呉式の違いがどんなところにあるのかもよく知らずにここまできました。よく言えば、純粋培養なのですが、早い話が世間知らずといった感じです。 老孔龍先生が色々と感想を書いてくださったので、詳しくは下記のリンクをご覧ください。 https://ameblo.jp/lao-kolong/entry-12841343950.html 一番大きな違いとして感じたのは、老孔龍先生は、色々な動きをきちんと体系化して、言語化できていることでした。私が呉式の動きをやってみると、それは、楊式では〇〇という動きに似ている、こんなところが違うというのを瞬時に指摘してくださいました。 私が学んできた環境は、体系化、理論武装、というところに重きを置かず、あるべき動きを繰り返し練習して、体で覚えさせるものでした。教えるにあたって言語化することの重要性を感じるようになってからは、きちんと言葉で教えられるように努力はしてきましたが、まだまだ足りない、という認識を

  • 日本に帰ってきて嬉しいこと

    9年振りに日本での生活をするようになって、嬉しく感じていることが二つあります。 一つ目は、台所が自由に使えること、そして食べたいものがきちんと作れることです。シンガポールでは、特に最後の6ヶ月間は、学校で寝泊まりをしていたので、台所がありませんでした。彼の地では、台所があっても、部屋が汚くなるので、店子に料理を許さない大家さんもたくさんいます。そもそも、現地の人たちも、ホーカーセンターでの外食で済ませてしまう人が結構います。 6ヶ月近く、毎日外食の日々は正直嬉しくなかったです。どうしても野菜不足になります。塩分、油分、糖分の取りすぎも気になりました。食べ物の種類もどうしても炭水化物中心になりがちでした。 シンガポールにいる間も、台所があった時期はあります。料理をすると気分転換になりました。私にとっては、料理は苦痛だったり、やらなければいけないことだったりではなく、食べる瞬間のことを考えながら、楽しむものでした。その楽しみ、気分転換の手段も奪われていたことになります。 自分の好みの味付けで、好きなもの、必要だと思うものを食べられるのは、本当に幸せです。 もう一つは、お風呂です。シンガポー

  • 修行中学んだこと16 - 弟子を選ぶことの難しさ

    自分が弟子を取れるだけの技量を備えているかはまだまだ未知数です。伝統をつなぐためには、そうしなければいけません。弟子は師匠が選ぶだけのものではなく、弟子も当然師匠を選びます。まずは自分の学校を始めて、自分が広めようとしている太極拳とその効能を評価してくれて、自分もいつか同じようになってみたい、という人が出てくることが先だと思っています。先日のブログで書いたとおり、伝統を引き継ぐのは簡単なことではありません。中途半端な気分で弟子になってほしくないし、弟子になってくれる人ができたら、私自身も真剣に向き合って育てていきたいと思っています。 今まで学んできたシンガポールの学校では、今現在、内弟子が11人、一般の弟子が11人います。私は弟子入りした時期が最も古いうちの一人なので、その後に弟子になってきた人がどんな過程を経て弟子になったのかをかなり見ることができました。 ある生徒さんを弟子にするとき、どんな基準を儲けたら良いのか、色々と考えさせられました。弟子が、伝統を繋いでいくための手段だと考えると、太極拳の技量がある、もしくは技量を伸ばすための下地があることは最低条件でしょう。単に学校が好きだ

  • 修行中学んだこと15 - 学校運営の難しさ

    日本の現状はよく知りませんが、シンガポールでは、自前でスタジオを構えている太極拳教室はそれほど多くありません。多くは公民館(コミュニティ・センターと呼ばれています)や公団の共有スペースを使って行われています。 自前でスタジオを構えると、当然のことながら家賃が発生します。シンガポールの家賃は、日本に比べても全く引けを取らないほど高いです。それを埋めるために、常にそれなりの数の生徒さんを抱える必要があります。そのためには広告費もかかります。この国は、常に高温なので、クーラーをほぼ常時つけておくことになります。光熱費もバカになりません。 シンガポールの教室では、自分が学ぶことと、教えることに注力していたため、経営に直接絡むことはありませんでしたが、費用をかけて、生徒さんをきちんと集めて学校を運営する様子を見ることができたのは、大きな財産だと思います。自分がこれから学校をやっていく上で、直面するであろう問題をいくつも事前に知ることができました。 今でこそ学校の名前がそれなりに知られるようになったのでそれほど苦労はしていないようですが、学校を始めた当初は、生徒さんを集めるのもかなり苦労していまし

  • 初座禅会

    帰国した翌日、群馬県の実家に帰省しました。 うちがお世話になっている曹洞宗のお寺がちょうど座禅会をやっていることを発見して、奥さん、義理の妹と3人で参加するしてきました。 座禅は、今までYoutubeで学びながら、真似事をやってきましたが、実際の座禅会は初めてです。 朝6時にお寺に行き、6時半から実際に座り始めました。初めてなので、和尚さんが座る前にご作法を教えてくれました。 座っていた時間は30分程度。自分でやっている時間より10分ほど長いのですが、周りに人がいたことと、最後の5分ぐらいは和尚さんの講話があったので、それほど長くは感じませんでした。 座禅が終わった後、朝のお勤めとして、お経を和尚さんと一緒に読んで、終了となりました。 厳しい感じではなく、ほんわかした感じの座禅会でした。月に一度あるそうなので、定期的に帰省をするのをそれに合わせようかと考えています。 太極拳を精神修養の過程だと考えたいので、以前から座禅は試してみたいと思っていたので、本当に良い機会でした。無極功は立禅、套路は動禅、これらに座禅を組み合わせて、将来的には、自分の学校で教える内容の一つにできたらと思います。

  • 帰ってきました

    ついに帰ってきました。シンガポールからの退去にともなって担いできた荷物が50キロ超。一人で運ぶにはかなり重かったです。今まで帰国の際に、徐々に運んでいたので、別送は無しで済みました。前にも書きましたが、やっぱり本は重かったです。もうできるだけ買わないで、自分の手元にあるもので我慢するようにしたいです。 帰国してまず、自分の実家に挨拶に行きました。前回帰ったのが昨年の8月だったので、ずいぶん空いてしまいました。母親が随分高齢になってきたので、これからは少しは親孝行をしていくつもりです。 東京の自分の部屋は、車庫を改装した新しい部屋なので、ものが何もありません。太極拳の練習スペースとして用意したのですが、本棚を少しは入れようと思っているので、近いうちに買いに出かけます。 今朝、早速練習をしてみました。無極功をやって、その後坐禅。そして套路をやりました。套路は安定感が非常に悪かったです。 今まで熱帯で練習をしてきたので、寒さに慣れていなくて、体がうまく動かない感じがしました。シンガポールでは、Tシャツ一枚で練習をしていたので、長袖のシャツを2枚重ねていたことも動きを固くしたと思います。 引越

  • さよならシンガポール

    いよいよシンガポールをたつ日がやってきました。2007年に移住してから、途中2年間のブランクを除くとちょうど15年。自分の人生の3分の1以上を過ごしたことになります。そう考えるととても長いです。 2度目のシンガポール移住の2015年から今までは、初めのうちこそは仕事をして、定期収入がありましたが、コロナ禍以降は、仕事を減らし、太極拳を習うことと、教えて学校をサポートすることに注力してきました。 これまで「修行中に学んだこと」という題で、自分が習得したことを紹介してきました。改めて並べてみると本当に多くのことを学んだことに気づきました。技術面はもちろん、学校の運営に関わることに触れられたのは、これから自分が学校をやっていく上で大きな資産になると確信しています。 自分の考え方や性格もずいぶん変わったように思います。どの程度変わったか、または実は自分の独りよがりの想いだけで、全く変わっていないのかは、久しぶりに一緒に住む家族がしてくれるはずです。元々かなり短気だったのですが、少しは改善できたように思います。 圧倒的多数の中華系の人たちの中でマイノリティとして長く過ごしたことで、自分の意見を必

  • 学校の名前の由来

  • 修行中学んだこと14 - 伝統を伝えることの難しさ

    私が学んできた太極拳、「伝統呉式太極拳」と言われています。何代にもわたって受け継がれてきたもの、ということで「伝統」という冠がついています。 伝えられてきたものをきちんと習得することはもちろん大変な努力が必要です。次世代に伝えるためには、教える内容をきちんと把握していなければ、できるはずがありません。その上で、先日のブログで書いた通り、教える技術を習得しなければ、伝わるものも伝わりません。 「伝統」を次世代に伝えるために弟子入りしたいです、という言葉を、何度も聞いてきました。そのためにどれだけの努力をしなければいけないかをきちんと理解してこの言葉を口にした人は、残念ながら私の周りにはいませんでした。 師匠が、一人前になるには、套路を5000回やらなければダメだ、って言っているのに、それを目指さないで、どうして「伝統」を伝えられるのだろう、って常に思ってきました。回数をこなすのは、量を追い求めれば良いだけなので、ハードルとしては低いはずです。それすらできずに、なぜ質が求められるのでしょう。 シンガポールって国は、歴史が浅い国です。伝統産業と言われるものはほとんどない、と言っていいと思いま

  • 修行中に学んだこと 13 - 教えることの難しさ

    太極拳を習っている時は、できない動きがいくつもあって、どうやったらできるのだろう、って随分悩みました。柔軟性が足りなくてできないこともありましたが、身体ではなくて、頭が硬くて、理屈ではこうやればできるはず、という考えを崩せなかったために、できないことも結構ありました。 教わるだけではなく、教えることが学べたのは、今回の修行の大きな成果だと思っています。技術を習得すれば、それを教えることができる、と考えるのが普通だと思いますが、自分が習ってできるようになることと、人に教えて、その人ができるようになることは、大きく違います。 初めて学ぶ人に対して、どういう順番で、どんなふうに教えたら、よりよく理解してくれるのかを考えるのって、結構面倒くさいです。 まずは、一度デモをして、全体的なイメージを掴んでもらいます。そして、その動作をやるのに必要な基本的な動作を導入したり、復習したりします。私の場合は、足と手に教えて、その後に合わせるようにすることが圧倒的に多いですが、これは、賛否両論あります。別々にやられると理解できない、ってお叱りを生徒さんからいただいたことがあります。 どこまで正確性を求めるか

  • 生徒さん募集中(2024年3月)

    すでにご案内の通り、本年3月からレッスンを開始します。 シンガポールで教えている時もそうだったのですが、太極拳というと、動きの遅い、年配の人向けの運動、と捉えられていることが多いようです。 私が10年にわたって学び続け、これまで教えてきた太極拳は、かなりしっかりとした足腰の運動になります。私は、以前自転車競技をやっていて、足腰には自信があったのですが、それでも始めた当時はきちんと鍛えられた感じがしました。 シンガポールの教室で私が教えてきた生徒さんたちも、足腰がしっかりするようになって、階段を登る際に息切れがしなくなった、と話してくれる人がかなり多かったです。 呉式太極拳は、他の流派に比べると日本ではまだまだ知られていないと思います。なので、まずは一度試してもらいたいと思い、3月は通常よりも安い価格でご式太極拳をお試しいただく期間にします。 基本的には、やってみたい人は、事前にご連絡をいただければ、いつでもレッスンを行いたいと思います。個人レッスンを基本とします。 火曜日から日曜日の下記の時間帯が対応可能です。 10時から11時15分 13時から14時15分 15時から16時15分 ご

  • 修行中に学んだこと 12 - 住めば都

    当初の予定では、昨年の8月に本帰国して、東京で教室を始める予定でした。色々とあって、この2月までシンガポールでの滞在を延長しました。延長をするときに一番大きな障害になりそうだったのが、住むところです。 このところ、シンガポールの賃貸市場はかなり歪んでいて、完全に貸し手市場になっています。家賃の高騰はもちろんのこと、色々な条件が貸し手のいうがままになっています。6ヶ月なんていう短期の賃貸を了承してくれるお親がいるとは思えませんでした。 6ヶ月滞在を延長して教える人不足を解消する手伝いをすることを学校に約束するときに、一つだけ条件を出しました。学校に住むことです。ちょうど空いている部屋がなかったので、スタジオであれば大丈夫ということになりました。 不安材料は色々とありました。床はコンクリートに薄い木目調のシートを貼った程度のものです。かなり硬い感じです。スタジオなのでベットを入れるわけにもいかず、ヨガマットをひいて、その上で寝ることになります。もともと床の上で寝ることには抵抗はなかったのですが、これは流石にちょっと固すぎるのではないかと感じていました。 スタジオに防犯カメラが設置されている

  • 生徒さんからの声②

    本帰国を前に、何人かの生徒さんに、アンケートに答えていただきました。その内容を紹介していきます。ずいぶん前に一度やったことがありましたが、それ以来、アンケートを実施する機会がありませんでした。 今回のトップバッターは、日本人の男性、Aさんです。仕事の都合で、グループレッスンに参加することが難しいため、当初から私が担当して個人レッスンを行なってきました。 普段から運動されているため、足腰の基礎がしっかりできていたため、かなり早いペースで進めることができました。約1年半で60回のレッスンを行い、108式套路をはじめから終わりまで一通り教え切ることができました。 元々運動神経の良い方だったので、どこの筋肉を意識するようにとか、回転軸をどこに意識すべきか、といった話が通じやすかったのも、教える立場としては楽でした。 次のステップとしては、まずは回数をこなして、しっかり動きを覚えることをお勧めしました。 Aさんからの回答は、下記のとおりです。 1. 太極拳を学び始めてからどのくらいになりますか? 1年と4ヶ月ぐらいです 2. 学び始めてから、身体的もしくは精神的に何か変わったことはありますか?

  • 本帰国準備進む

    本帰国のための準備も大詰めになりました。 すでに、自分の会社を閉じる手続きをしました。正式に認可が出るまではまだ時間がかかりますが、あとは税理士がやってくれます。 会社の銀行の口座はすでに閉めて、残金は自分のシンガポールの個人口座に振り込みました。自分の個人口座は、この先も保有し続けます。何か連絡がある時の連絡先は、日本の住所に変更しました。 シンガポールを離れる前に、所得税の支払いを済ませなければいけないのですが、その手続きも終わりました。これは会社経由でできました。 本日、就労ビザの失効手続きを行いました。申請はオンラインであっという間に終わりました。いよいよだなぁ、って感じがしました。次にシンガポールに来るときには、観光客と同じで観光ビザでの入国になります。入国前にオンライン登録をすることが必要になるぐらいで、特に大きな変更はありませんが。 最後に残っているのは、携帯電話のキャンセルです。2月分の使用料金を来週払うので、その際に月末でキャンセルするように手続きをする予定です。今使っている携帯のサービスは月々千円程度しかかかっていないので、使わなくなったらすぐにキャンセルしてもらわ

  • 易からの気づき - 自分は「風」

    去年の後半から、毎日易を見るようにしています。何の卦が出たかを記録しているのですが、ちょっとした発見をしました。 頻繁に出ている卦は、以下の通りでした。 8回: 山風蠱 7回: 水風井 6回: 地風升 5回: 坎為水 火風鼎 風沢中孚 みていただいた通り、下の卦が「風」になっていることが多いのです。 「風」の卦のことを「巽」とも言います。一番したが陰で、それがその上にある2本の陽に従っている形です。そこから従順に従う、という意味が出てきます。 易では、上の卦は外界を、下の卦は、自分自身のこととして読むこことがあります。今の自分は、「風」のような存在なのでしょうか、もしくは、易が「風」のようになれ、と言っているのかもしれません。 一般的なイメージだと、「風」は去っていくイメージがあるように思います。「風と共に去りぬ」の印象が強すぎるのかもしれませんが。まさにシンガポールから去ろうとしている私と重なる部分があります。 易では、「風」はどこにでも入り込む性質を意味します。もっといろいろな人と分け隔てなく、溶け込んで入り込むように言われているような気がします。私は、もともと知らない人と

  • チラシの作り直し

    ちょっと前にチラシを作りました。広告代理店に勤めている娘が色々とコメントをくれたので、作り直してみました。 前回は、できるだけ文字を減らしてシンプルに行こうと思って作りました。今回は、もう少し内容をしっかり記載するように心がけました。 帰国がいよいよ迫ってきて、これを近所の人たちに早くみてもらえるようになりたいです。 遠隔地からの教室紹介はやっぱり限界があると感じています。 コンタクト ー ご興味のある方は是非ご連絡ください Line: https://lin.ee/GTZHO6k 電子メール: mitchsato17@yahoo.com Facebook: facebook.com/Komichi17 Twitter: https://twitter.com/mitch_sato?t=xjA7bq_0R62qNreVGPGR3Q&s=09 Homepage: https://www.taikyoku-no-komichi.com/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%83%88 呉式太極拳教室「太極の小径」では、2024年4月からの生徒

  • 修行中学んだこと11 - 友達の心遣い

    ありがたいことに、帰国を前に最後の飲み会を企画してくれる人たちが私にもいます。もともと人見知りで、人付き合いがそれほど上手いわけではないので、正直、送り出してくれる人がこんなにいるとは思っていませんでした。嬉しいことです。 昨日お別れ会をやってくれたのは、シンガポールで呉式太極拳を習い始めた時に一緒のクラスだったシンガポール人の女性3人でした。もう9年間、年に何度かではありますが、定期的に飲んで食べて話して、をする仲です。 この3人、6年ぐらい前に太極拳学校を辞めてしまいました。当時、私はバンコクでプロジェクトを抱えていて、2週間に一度だけ、週末にシンガポールに戻って個人レッスンを受けていただけでした。なので、日常どんなことが起きているかを全く把握してなく、ある時シンガポールに戻ってきたら、この3人とその周りにいた人が学校に来なくなったことに気がつきました。 プロジェクトが落ち着いて、シンガポールに戻ってきた時、久しぶりにこの3人と飲みに行く機会がありました。何があったのかを聞きたいと思う反面、真実を知るのが怖くて聞けない自分もいました。3人とも何があったのかを話そうとしないので、こち

  • 修行中に学んだこと⑩ - 掃除の大切さ

    昔は、掃除は汚いと感じた人がやれば良い、ぐらいに思っていました。埃が溜まっている。少しなら気にならない。たくさん溜まってくると流石に綺麗ではないと感じて掃除をしてました。 今は、掃除に関する考え方がずいぶん変わりました。きっかけはいくつかあります。 一番大きかったのは、シンガポールの学校のオーナーが綺麗好きを通り過ぎて、潔癖症に近かったことです。汚れも、匂いもとにかくダメ。人に掃除をさせるだけではなく、自分もいつも掃除をしている感じでした。もともと掃除をしなかった私にとって、当初は面倒臭いと思うこともよくありました。でも、綺麗なスタジオをずっと見続けてきたため、自分もそうしなければいけないという思いは十分に育みました。東京のスタジオもきちんと掃除をします。 二つ目は、コロナ禍です。とにかく消毒をする、ということで、レッスンの後、必ずモップ掛けをするように課されました。習慣になると苦に感じることはなくなりました。むしろ、自分で練習をした後、モップ掛けを忘れると、何か練習が終わっていないような気分になりました。 三つ目は、たまたま本屋で出会ったこの本です。 色々といいことが書いてあったので

  • 怒り

    ちょっと気に触ることがあって、久しぶりに怒りました。昔に比べて随分気は長くなったのですが、まだまだ修行が足りない、と感じました。 気分を落ち着かせたいこともあって、「怒り」について色々と調べてみました。 最初に開いたのは、般若心経を説明した本です。「瞋恚」と言う単語が怒りの心として紹介されていました。自分の思い通りにならない状況に対する憎しみの心、と定義されています。怒りの心があると、身がカーッと熱くなり、心も興奮してやまなくなり、それが悪行につながるのだそうです。確かに怒っている時は、体は熱っぽくなるし、心は落ち着かなくなります。 ホームページも幾つか覗いてみました。自分の欲が妨げられた時、邪魔された感じる時に怒りの心が生じると言う記載がありました。 何か酷いことをされた場合には、腹を立てるのは当たり前、と考えても当然ではないか、と考える一方で、その当たり前と考えることの結果が、自分の理性や強要を吹き飛ばし、冷静な時には絶対やらないことをさせてしまうことがあるそうです。 怒っている時って、心が制御できなくなっていることが多いので、確かに余分なことまで行ってしまったり、やってしまったり

  • 修行中に学んだこと⑨ - 太極拳の目的

    技術的なことはほぼ書き尽くしました。改めて書いてみると、結構いろいろなことを学んだ気がします。この間のブログで隣の芝生は青く見えると書きました。その思いは今もありますが、自分もそれなりに教えられるものがあることが確認できました。自信を持って教室を開きます。 今日からは、技術的なことではなく、太極拳をやってきたことで、気づいたことを書いていきます。9年近くも毎日練習してくると、いろいろなことを考えました。そんな中からいくつかのことを紹介できたらと思います。 今日は、私が描く太極拳をやることの目的について書きます。 太極拳を始めたばかりの頃は、武術家になりたい、なんて思っていました。何を持って武術家って言うのかもよくわかりませんでしたが、何か一つのことに打ち込む、太極拳を単なり踊りではなく、武術としてしっかり学びたい、そんな思いだったように思います。 套路を覚えたばかりの頃は、とにかく誰よりも練習量をこなそうと考えるようになりました。早くうまくなりたい、他の人よりもうまくなりたい、って思いがかなり強かったと思います。今になって、そんな感じで太極拳をやっている人を見ると、動きが硬いなぁ、って

  • 教室に飾る看板

    ちょうど前の日に東京に戻ってから教室を開くまでに何をしなければいけないかを整理して、やることリストを作っていました。その中の一つに、教室に飾る看板を用意する、というのがありました。今いるシンガポールの学校では、「呉家太極拳」という黒地に金色の文字の看板がかけてあります(下の写真の通りです)。 木目に黒字の「呉家太極」っていう看板を作ろうかな、と考えていました。「拳」の字を取り除くことは、武術を優先しないこと、他からの挑戦を受けないことの意思表示のつもりでした。 昨日、ちょうど一年ぐらい教えている生徒さんとの個人レッスンがありました。なんと、今までのお礼にと、写真のような掛け軸をくださいました。 ちょっと前に、私の東京の学校のホームページのアドレスを聞かれたのですが、ここに書かれている学校の名前を調べるためだったようです。ご友人に頼んで書いてもらったそうですが、左下にこの二人からの贈り物であるむね書いてあります。 良いしようと思っていた看板の代わりにこれをスタジオに飾ろうと思います。一つやらなければいけないことが減ったのも嬉しいのですが、こんな丁寧なものをいただけるのは本当に嬉しいです。

  • パーソナル・トレーニング

    うちの教室で予約をしたパーソナル・トレーニングの参加者が急遽参加できなくなったので、代わりに受けてきました。時間は、1時間。マンツーマンでトレーニングを受けました。トレーニングといっても、激しいトレーニングをやったわけではなく、ストレッチを中心に診てもらいました。 ストレッチは、ここ2年ぐらい毎日のようにやっていて、昔に比べるとずいぶん体も柔らかくなりました。まだまだ柔らかいと誇れるレベルでは全くありませんが。 普段、自分でストレチをやる時には、動きをあまり伴わない、静的なものを行うことが多いです。これまできちんと習ったことがあるわけではなく、Youtubeなんかの動画を見よう見まねでやってきました。動的なストレッチは学びきれないと思って諦めていた節があります。普段太極拳を教えている中で、動きのあるものはビデオでは学びきれないとどこかで思っているのだと思います。 まだまだ前腿とハムストリングが硬く、その辺りを中心とした動的ストレッチをかなりやりました。普段やったことがない動きなので、気持ちよかったです。なるほど、こうやったら良いのか、って学べたことも多いです。これからのストレッチに取り

  • 3月からレッスンを開始します(平日)

    いよいよ、呉式太極拳教室「太極の小径」のレッスンを開始します。3月はプレスタート、4月から本格スタートにする予定です。 今回は、帰国の準備もきちんと進めているので、もう帰国が延長されることはありません。なので、生徒さんの募集を正式に行います。 3月の予定ですが、基本的には、やってみたい人は、事前にご連絡をいただければ、いつでもレッスンを行いたいと思います。基本的には、個人レッスンになります。お試し期間ということで、通常よりも安い価格でいきたいと思います。 火曜日から金曜日の時間帯が対応可能です。 10時から11時15分 13時から14時15分 15時から16時15分 ご希望の日時を下記からご連絡ください。いただいた日時に他の方からのご予約があった場合には、複数の生徒さんでレッスンを行う可能性があります。 料金は、下記の通りです。参加していただいた際に現金でお持ちください。 都度払い: 1回 2,000円 スタジオの場所は、西武新宿線鷺宮駅から徒歩5分です。お申し込みをいただいた際に住所をお送りします。 参加ご希望の方は、下記からお申し込みください。 https://www.taikyo

  • 生徒さんからの贈り物

    私が個人レッスンを提供できることを許されてから初めての生徒さんはアメリカから来た女性でした。コロナ前からなので、3年以上になります。真面目に通ってくれて、レッスンの数は200回を超え、108式套路を一度学び終えて、もう一度初めから最後まで修正を加えることができました。 初めの頃は、自分がかなり緊張していました。結構なお金を払ってもらっているのに、きちんと教えられなくて、満足してもらえなかったらどうしよう、とか、よくないから他のコーチに変えてくれって言われたら、どうしよう、みたいなことを心配していました。もともと英語にそれほど自信があるわけではなかったので、それも心配のタネでした。 この生徒さん、バレイをやっていて、体の動かし方に関する本も色々と読んでいるので、もともとかなり知識がありました。当初から結構色々と質問されるので、回答をするのに常に頭を使うことを余儀なくされました。後になって思うと、これが私の成長に非常に良い肥やしになりました。自分が疑問に思っていなかったことに気づかせてくれて、それに対してきちんと回答を与えるようにあれこれと考える、楽なプロセスではなかったけど、本当にありが

  • 修行中に学んだこと⑧ - おまけ

    技術的に学んだことは、昨日までのブログでほぼ書き尽くしました。もう一つ、あまり大きな声では言わないようにしているのですが、ツボ押しの技術があります。 身体には、いろいろなツボがあります。ツボを繋ぎ合わせたものを経路って言います。鍼灸師の先生が症状に合わせて針や灸をしてくれる場所です。 太極拳を実際に使う場合、攻撃のターゲットになるのも、同じツボです。そのため、技の応用を意識し始めると、どこのツボを攻撃するのかを考えるようになります。ツボに意識は回るようになると、套路の時も攻撃のターゲットの位置がぶれなくなるので、動きがより落ち着きます。 東洋医学では、気はこれらのツボを伝わって身体中に流れると考えます。したがって、体の不調は、どこかのツボが詰まって、気が流れなくなってしまっていることが原因の一つとして考えられるわけです。 太極拳でゆっくりと套路を行なって、全身を動かすのは、詰まってしまったツボを解放してあげることにも繋がります。 套路をゆっくりと繰り返し行うことでも、気の流れを良くすることはできるのですが、より即効性のあるのは、ツボを直接刺激することです。 これには押すべき場所を知って

  • チラシ作りました

    会社勤めをしていた時もそうでしたが、やらなけれいけないと思っている仕事でも、なかなか着手しないで時間だけが経ってします。なんだか面倒くさそうって感じて、後回しにし続けます。何かのきっかけで重い腰を上げて、手をつけ始めると、思いの外サクサクと作業が進んで、なんでもっと早くやり始めなかったんだろう、ってよく思ったものです。 4月に開校を控えた、呉式太極拳教室「太極の小径」でも、また同じことが起きました。生徒さんを募集するにあたって、色々とやらなければいけないことはあるのですが、なかなか手をつけてきませんでした。 その一つがチラシの作成です。ホームページはずいぶん前に作りましたが、今回自分の教室のメインのターゲットにしたいと思っているのは、実は近所に住んでいる方々。区の掲示板にはったり、何かのイベントで宣伝をさせていただくためにチラシは絶対に必要だと前々からわかっていました。 誰か作ってくれないかなぁ、と他人任せになりかけたりもしました。 たまたま時間が空いたので、自分で作れないだろうかと思い立ち、ウェブ上で何か使えるアプリはないかと検索したら、無料アプリが出てきました。今回使ったのは、po

  • 3月からレッスンを開始します(土曜日)

    いよいよ、呉式太極拳教室「太極の小径」のレッスンを開始します。3月はプレスタート、4月から本格スタートにする予定です。 今回は、帰国の準備もきちんと進めているので、もう帰国が延長されることはありません。なので、生徒さんの募集を正式に行います。 3月の予定ですが、基本的には、やってみたい人は、事前にご連絡をいただければ、いつでもレッスンを行いたいと思います。基本的には、個人レッスンになります。お試し期間ということで、通常よりも安い価格でいきます。 社会人の方を中心に、週末の方が良い、という方向けに、土曜日は、下記の時間帯で、グループレッスンを行います。3月9日から毎週、3月30日までの4日間で、呉式太極拳の基礎を学びます。お試しに一度だけ参加することも可能ですが、是非4回続けて参加して、呉式太極拳の醍醐味を感じてみてください。 10時から11時15分 13時から14時15分 15時から16時15分 料金は、下記の通りです。通常料金の約半額です 都度払い: 1回 2,000円 一括払い: 5,000円 教室の場所は、西武新宿線鷺ノ宮駅から徒歩5分程度。自宅を改装したスタジオで行います。グル

  • さよなら、社長

    日本への本帰国の準備もかなり進んできました。会社の清算手続きは、昨年の12月31日付で最後の財務諸表を作成して、今は税理士さんが粛々と手続きを進めています。あとはお役所の認可を待つだけになっていますが、これには数ヶ月かかるらしく、最終確認は帰国後になります。 昨日は、会社の銀行口座を解約してきました。これがなくなると会社としての取引は一切できなくなるので、いよいよ会社の存在がなくなります。 実は、私、これでも社長です。社長といっても一人会社、自分以外の社員は一人もいない会社です。2016年に、シンガポールで設立しました。大きな会社にするつもりはなかったけど、日本と東南アジアの架け橋になるような仕事ができればいいと思って作りました。具体的には、日本のソフトウェア会社が自社の商品を東南アジアで販売する際の営業、マーケティングをお手伝いすることを生業にしていました。設立当時は、日系の会社が2社ほどお客様としてついてくれていて、バンコクやマレーシアへの出張も結構頻繁でした。 普段は営業職なのですが、バンコクでソフトウェア導入のプロジェクト・リーダーの仕事を請け負ったことがありました。その時は、

  • 修行中に学んだこと⑦ - 推手

    太極拳は、単に套路を踏んで体を鍛えるだけではなく、実際に武術としても使えるものです。そのための練習が推手です。 残念ながら、私が学んでいたシンガポールの学校では、実際の技の応用にそれほど力を入れていなかった感じがあります。生徒さんが怪我をすることを恐れていたのが主な理由だと思います。最もなことです。技の応用の基本動作や理屈は何度も学びましたが、実際の場面にすぐに応用できるレベルまでの練習はやりきれませんでした。 実際の場面での応用は、習った生徒さんが他の方に怪我を負わせることを恐れることもあります。教室で教わったことを使ってよその人を傷つけたら、教えた人はそれなりの責任を取らなければなりません。武術を教えるにあたって、教える人を選ばなければいけない、というのはそう入った事態を防ぐためです。そのために弟子になった人にしか教えない、と入ったことも起こるわけです。 とはいうものの、推手に関してもそれなりのことは学びました。単推、双推、四正推手等々、相手と向かい合って、お互いの手首を合わせて、相手の動きに合わせてどう動いていくかを学ぶ練習は随分やりました。3年ぐらい前から、師匠に個人レッスンを

  • プレッシャー

    修行中に学んだことシリーズは、今日はひとまずお休みです。まだまだ学んだことはたくさんあるので、これからもしばらくは続きます。明日からもよろしくお付き合いください。 シンガポールでの修行生活も少なくなってきて、嬉しいことに、帰国記念にご飯に誘ってくれる生徒さんが何人か出てきました。自分がしてきたことが少なからず感謝されているのかと思うと、無駄なことではなかったと思います。 昨日は、個人レッスンで指導をさせていただいた方がお昼に誘ってくださいました。最近は学校の周りからあまり出たことがないので、久しぶりに都心に出向きました。 普段教室にいる時には、高い授業料をいただいているので、あまり無駄話はしないように気をつけています。なので、生徒さんの個人的な情報って意外と知らなかったりします。 あれこれと話をしている中で、私がこれから教室をやっていくにあたって、不安はないのか、って聞かれました。生徒さんが集まらなかったらどうしよう、といった感じの不安を感じるのが普通です。 私も全く不安がないとは言いません。まだ正式に参加を表明してくれた生徒さんがいるわけでもありません。多分参加してくれるだろうと見込

  • 修行中に学んだこと⑥ - 無極功

    学ぶことは、人から教えられたことだけではありません。自分であれこれと試行錯誤を繰り返して、たどり着いたものも「学んだこと」と言えると思います。最近は、インターネットでかなりのことが調べられてしまうので、表面的なことを「知る」のはそれほど難しくはないと思います。しっかりと体得するためには、練習を続けて、自分のものにしていくプロセスなしには無理でしょう。 無極功は、以前東京で太極拳を習っていた時に、始めて知った練習方法です。爪先を八の字に開いて、ただ直立不動の状態を作るだけです。きちんと立つことは難しい、とその当時も聞いたことはあったのですが、正直、何が難しいのかわかりませんでした。少なくとも、自分は立っていることはできたし、別に不安定でもない、何も問題意識を感じませんでした。 シンガポールのうちの学校では、この練習はやったことがありません。名前すら聞いたことがないです。 シンガポールに移住してから、この練習をやるようになったのは、太極拳をやるにあたって、少しでも落ち着いた心を持ちたいと考えたのがきっかけでした。その頃は何も考えず、ただ単に壁に向かって、壁をじっと見つめて立っていただけでし

  • 修行中に学んだこと⑤ - 站桩

    このシリーズを書き始めた時には、自分はどれだけのものを学んできたんだろう、と半信半疑なところもありました。改めて、学んできたものを羅列してみると、意外とあるものです。地道に積み上げてきたものは無駄ではなかった気がします。 站桩(zhàn zhuāng / ジャン・ヂュワン)も学んだことの一つです。日本で太極拳を習っていた時には、「タントウコウ」と呼ばれていました。これから日本で教えるようになった時、中国語の名前をどう読むかはまだ考えていますが、基本的には、中国語の発音をカタカナに直す方向で行こうと思っています。太極拳を始めてやる人にとっては、「タントウコウ」と呼ぼうが、「ジャン・ヂュワン」と呼ぼうが大した差はないと思います。うちの教室の場合、シンガポールの教室との交流の可能性を考慮しておく必要があるので、少しでも中国語の音に近い方が会話が楽ではないかと思っています。 さて、站桩ですが、足を肩幅に開いた状態で、スクワットを行い、昨日の七星勢と同じように上半身をまっすぐにするのが基本になります。手のひらを自分の方に向けて、腕を胸の高さまであげます。 七星勢と同じで他所の教室ではあまり見たこ

  • 修行中に学んだこと④ - 七星勢

    基本功の中で、1丁目一番地最も基本になるのは前回のブログで書いた通り、スクワットだと私は考えています。基本功の中で最も重要なものは何かというと、本日ご紹介する七星勢(qī xīng shì / チー・シン・シ)です。 動き、と言えるほどではありませんが、下の写真のような形です。スクワットをした状態から、片足を前に出した姿勢です。前足の踵は地面につけただけ、体重を乗せいないようにします。したがって、体重を軸足だけで支えることになります。 なぜこれが套路をやる上で一番重要な基本功になるかというと、軸足一本で身体を支える訓練だから、と言えます。套路をやる上で、前進(上歩)、後進(退歩)、蹴るために足を上げた動作と片足で身体を支えなければいけない動作はたくさんあります。これらをいかに安定させて行えるかは、この七星勢がいかにきちんとできるかにかかっています。 うちの套路の中では、この姿勢がなん度も出てきて、これが動きの起点になることもままあります。そう言った意味でも重要な姿勢です。目の前に対峙する相手を想像して、その人の喉に向けて指を向け、隙を伺う、剣道で撃ち合う前の姿勢にちょっと似ていませんか

  • 修行中に学んだこと③ - 基本功

    套路を学ぶ前提となるのが、基本功です。この内容はもちろんのこと、これをきちんとやることの重要性をきちんと理解できたことも、シンガポールの修行中に学んだことです。 呉式太極拳を学び始めた頃、うちの教室では、基本功と呼ばず、一連の動きをウォームアップと読んでいました。ストレッチみたいな動きが多いので、初めのうちは通常のウォームアップと同じで、怪我を防ぐために身体を柔らかくすることが目的なんだと思ってやっていました。 その当時から、ウォームアップは全て、108式套路の中にその動きが現れている、108式套路をやらなくてもウォームアップをやれば、運動としては十分だ、と師匠が言っていたのですが、全く心に響いていませんでした。意味がわからなかった時には、比較的単純な動きを回数を繰り返すだけの、単調な作業に思えました。 全部で15くらいの動きがあります。例えば、スクワット。前にこれがどんなものかは、このブログでも紹介しました。 ただ単に膝を曲げて腰を落とすだけの動きですが、きちんとできるようになるにはかなりの時間と労力を要します。そしてこれがどれだけ大切な動作であるかを理解するためには、さらに長い時間

  • 修行中学んだこと② - 貫穿

    私が習ってきた呉式太極拳には、108式套路の他にもう一つ貫穿(guàn chuān グアン・チュアン)という套路があります。教室によっては、108式套路の他に、ステップ数を少なくしたもの(例えば37式)があるようですが、うちの場合は、数字がついているのは108式ひとつです。安易に数を減らして伝統的な価値を減らしたくなかったと聞いています。 さて、この貫穿が修行中に学んだことの二つ目です。「貫穿」を辞書で引くと、こんな説明がつけられています。 1(鉄道・道路・河川などがある区域・範囲を)貫通する,通り抜ける,結びつける. 2(矛盾・思想・精神などが1つまたは一連の事物の中を終始)貫いている,一貫している.≒贯串. 套路の名前の意味は、二つ目の意味に近いです。初めから最後まで貫かれている、動きが連続している套路、と言った感じです。「貫穿」ではいくつかの意味で一貫性、連続性を求められます。 一つ目は、動作が途切れないことです。どんな套路も動作を連続的に行うことは求められると思います。うちの108式套路もそうです。ロボットみたいに、途切れ途切れの套路は良しとされません。 「貫穿」はより高い連続

  • 修行中学んだこと① 108式套路

    シンガポールでの修行生活も残すところ30日。2015年7月に当地に辿り着いてから8年半、ありきたりですが、長いようで短かったです。 いろいろなことを学び、できるようになったこともたくさんあります。まだ自信を持ってできるとは言えないこともあります。シンガポールを離れるからと言って、修行が終わるわけではありません。これからは自分自身で自分の問題、課題を見つけ出し、少しでも前に進んでいく必要があります。 学び切ったとは決して言えませんが、少なくともこれから自分で修行を進めるための基礎はできたのではないかと思っています。実現するかどうかはわかりませんが、年に何度かは、師匠を訪問して、稽古をつけてもらうつもりではいますので、完全に独立、っていうわけではまだありません。 残り日数が少なくなってきた中、シンガポールでの修行中に学んだこと、できるようになったことをご紹介したいと思います。 初回である今回は、呉式太極拳の108式套路です。これが今回の修行の中で一番の収穫だと考えています。 108式套路は、今まで通ってきたシンガポールの学校で教える主要な内容です。これができなければ他のことには進まないのが

  • 隣の芝生は青い

    隣の芝生は青く見えます。他の方々のTwitterやYoutubeを見ていると、いろいろなことができてすごいなぁ、って本当に思います。いろいろな種類の太極拳ができて、器具も使えて、套路も推手もできて、なんでもできる人がたくさんいます。 それに対して自分は、ある程度自信を持ってできると言えるのは套路ぐらいです。推手はできなくはありませんし、教えることもできますが、まだまだって感じがします。 先代の師匠からの伝統で、器具を使うことはうちの教室ではしてきませんでした。指が剣の代わりなんだ、それをしっかり使いこなせれば剣を使う必要はない、と言われてきました。 今の教室に通い始めて、一通り套路をできるようになった頃は、他のことができたらいいなぁ、って思っていた時期もありました。剣がきちんとできるとかっこいいなぁ、って憧れていました。 師匠から繰り返し套路の修正を受けて、練習を続けていくうちに、他のことに手を出す時間がなくなりました。一つのこともきちんとできないのに、他のことに手を出せるはずもない、と思うようになりました。実際、今は、套路の練習だけで毎日3時間近く使っているので、これ以上他のことは物

  • もう買いません

    昔からの悪い癖です。読みきれもしないのに本を買ってしまうこと。シンガポールは、和書はもちろんのこと、洋書も、中国語の本も決して安くないので、この悪い癖は影を潜めていました。 この癖が復活する契機を与えたのは、意外に思うかもしれませんが、図書館です。図書館に行って太極拳の本を眺めていたら、これは欲しい、と思う本が何冊か見つかりました。中国語はそこまで達者ではないので、辞書を引いて、それを本に書き込みながら読み進めるため、図書館で借りて読むことはできません。 中国から直接購入すると言う手段が選択肢としてあると見つけました。為替が理由ではなく、中国では信じられないぐらい本が安いのです。何を買っても躊躇しなくなるぐらい安い。300ページぐらいあるまともな太極拳の歴史の本でも500円もしないぐらいです。易経や老子の注釈本も信じられないくらいの値段でした。 本来であれば、中国からシンガポールまでの輸送費がそれなりにかかるのですが、シンガポールに住んでいる中華系の人たちの間で、いろいろな人たちの購入をまとめて、一括してシンガポールまで運んでくれるネットワークが存在します。これを使うと、到着までに少し

  • 理想の人数

    今日のグループレッスンも参加者が結構多かったです。10人ぐらいいました。いつもは師匠が教えている入門者向けのクラスなのですが、歯医者の予約があると言うことで、私が代行しました。前回のレッスンにも参加していたので、内容の連続性には問題ありませんでした。 現在、他のグループと統合させるために、進める速度を調整していて、旧正月までは、基礎的な動きの確認をするようにと指示が来ていました。前回から引き続き、スクワットをやり、足を前に出したり、体を前後、左右に移動させたりと、かなり地道な基礎練習を行いました。私自身は、地道な練習って好きなのですが、生徒さんによっては、目新しさに欠けるので退屈、と言う人もいます。退屈させないようにするのもインストラクターの腕の見せ所です。 基礎から一つ一つ積み上げていったので、90分はあっという間に過ぎて、生徒さんも退屈せず、しっかり運動をした感じを持って帰途につかれたと思います。 10人も生徒さんがいると、いつも通りの反省点、全ての人に注意を払いきれませんでした。グループレッスンの時は、大体積極的に学びたい人、質問したり、話しかけたりする人が、真ん中の前の方に集ま

  • 睡眠時間を長くしたい。。。

    新年を迎えて、数日が経ちました。頑張りすぎてはいけないと改めて感じています。 新年の抱負はそれほどストイックなものにはしませんでしたが、改めて頑張りたいと言う気持ちが優ったのでしょう。初めの三日間は、予定していたメニューを全てこなしました。これまでもこう言うことはあったのですが、きちんとした練習を3日ぐらい続けると、その辺りからかなり疲れが溜まってくる感じがしてきます。 そして、やる気がだんだん失せてきて、休みたくなる。ビールに手を出して、疲れと残っているアルコールの影響で、朝練を休むようになる、って言うのが毎度繰り返されるパターンです。 練習量を減らせば良いのですが、やりたいと思うことが多すぎます。とはいえ、呉式太極拳以外のことはまったくやっていません。自分は器用ではないので、色々なことを同時にやることができないのはわかっています。さまざまなことができる人が羨ましいです。 朝4時に起きて、2時間程度、個人練習。午前中に30分から1時間程度師匠に稽古をつけていただいて、そのほかにストレッチと套路でさらに1時間程度。昼前には4時間も動いていることになります。 午後、さらに1時間ぐらい練習

  • 新年明けのクラス雑感

    新年が明けて、初めてのグループレッスンが、1月2日から始まりました。昨日のブログにも書いた通り、シンガポールでは、カレンダー通りの元旦は、単なる祭日なので、参加者はいつも通りでした。 毎週火曜日は、18時15分から入門クラス、20時から中級クラスがあります。 クリスマスと年末でグループレッスンは2週間近くお休みだったため、生徒さんの多くは体を動かすのが久しぶり、って感じでした。 いきなり本格的に体を動かして、怪我をされると面倒なので、昨日は軽めのメニューに変更になりました。準備体操及び基本功で体を温めた後、套路を一通りやりました。 入門クラスの人たちは、まだ初めて套路を学んでいる途中の人たちが多いです。しっかりと動きが理解できていない人もいて、正確さと言う点から言うと、かなり難がある人が見受けられます。でも、逆に初々しさ、といっていいのかわかりませんが、頑張ってやろうとしていることを感じさせる人が多いように思いました。 中級クラスの人たちは、すでに少なくとも一度は套路を学び終えていて、さらに向上するために通い続けている人たちです。この人たちの套路を見ていて、なんとなくやる気のなさを感じ

  • シンガポールの新年

    新年も明け、昨日からグループレッスンが再開されました。シンガポールでは、1月1日は旗日ですが、2日から通常営業です。そもそも、日本みたいにカレンダーに従ってしっかりと正月休みがある国って他にあるのかなぁ、って思っています。 きちんと調べていないので確実なことは言えませんが、少なくとも東南アジアの国ではなさそうです。宗教や民族によって新年を祝う時期が異なります。 シンガポールの場合は、中華系の人の割合が多いので、旧正月を盛大に祝います。祭日も2日割り当てられています。中華街の飾り付けも華やかで、人手も多いです。 色々な民族が寄り集まっているこの国では、この他にも新年のお祝いとされる祭日がいくつかあります。 まずは、イスラム教徒。この人たちの信念は、いわゆる断食月、ラマダン明けの日を指します。シンガポールでも、祭日が1日当てられています。 それからインド系の人たち。この人たちは、ディパバリと呼ばれるヒンズー教徒のお祭りを新年として祝します。この日も祭日が1日当てられます。 人口に占める割合はそれほど多くはありませんが、タイ人の正月はソンクラーンと呼ばれる水かけ祭りの時期を正月として扱うよう

  • 普段食べないものを食べた

    どこにいてもほとんどしたことがないこと、食べ物のために列に並ぶことです。シンガポールの人たちは、美味しいと評判になると、平気で長蛇の列を作る傾向があると感じています。 まともなレストランであれば、予約をすれば良いのですが、気楽に食べられるホーカセンターではそう言うわけにはいきません。食べたければ並ばなければいけません。 空いているお店が二つしかなく、一つが長蛇の列、もう一つは誰も並んでいない、という究極の状態に出会ったとしたら、私のチョイスは、誰も並んでいない方を食べるか、もしくはその場を離れて、他のホーカーへいくかです。それぐらい並ぶのは嫌です。 どうしても並んでいる店をトライしたくなったら、普通の人が行かない午後遅めの時間に、それほど列がないのを確認してからいきます。 うちの学校の近くに、ミシュランガイドに乗ったお店があります。ホーカーセンターの一角にあり、いつも長い列ができています。昔一度だけ食べたことがあります。屋台でミシュランに乗るなんてどんなところだろう、って興味はありました。 美味しくいただきましたが、並んでまでは食べないだろうなぁ、って思いました。特にこのお店、値付けが

  • 2024年の抱負

  • 2024年 ー 変革の年

    明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 年頭に当たって、自分の一年を占ってみました。今回は、携帯のアプリで誤魔化してやるのではなく、きちんと筮竹を使ってやりました。背筋を伸ばして、ちゃんと座って、心を落ち着けて、じゃらじゃらと筮竹をいじり、一つ一つの爻を出していきました。 易占いって、六つの爻を出すのですが、下から順番に決めていきます。卦の数は全部で64個。始める前は、64個全てが出る可能性があります。一番下の卦を決めると、それが32個に減り、その次が決まると16個に限定されます。下から順番に5個目まで決まると、最後の卦が陰か陽かの2つのどちらかになります。どちらかが良い卦で、もう一つがあまり良くないと、どうしても良い方が出て欲しいと心の中で思ってしまいます。 本日出た卦は、「沢火革」でした。単に偶然なのかもしれませんが、易って不思議だなぁって感じました。今年は、本帰国をして、自分の太極拳教室を始める変化の年。その年の占いが、「変革」を意味する「沢火革」。改めて来るべき変化と、それに対してしっかり対応する準備をするようにと易に言われているような気分です。 「沢火革

  • 言葉にすることの大切さと難しさ

    先日、すでに3年間も私から学んでくれている生徒さんの個人レッスンを行いました。すでに、108式套路を一通り学び終え、1度目の修正も終了している生徒さんです。残りの2ヶ月弱で、後半の動きの修正をもう一度やり直しています。 この生徒さん、学んだことをしっかりノートにまとめるし、自宅での練習もしっかりするので、動きはかなり良くなってきました。108式套路に関しては、基本的な動きはすでにできていています。 前回の個人レッスンの時に、修正内容を言葉にすることは、やはり難しいと感じました。 動きを修正する場合、デモを行なって、理想の動きを示し、それに近くなるように練習をしてもらう、このサークルの繰り返しをやるのが一般的ではないかと思います。場合によっては、直して欲しいところを、「ここを、こうする」みたいに強調することもあるでしょう。 自分が習っている時にも感じたことがあるのですが、これだけだと、何がおかしいのか、はっきりとはわからないことがあります。ここがおかしいかな、って思ったところも、基本的には、自分の経験に基づく主観でしかありません。仮に、その時は、うまくできて、先生がOKを出したとしても、

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呉式太極拳教室 ー 「太極の小径」100歳まで自分の足で歩ける心と身体を作りましょう
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