池上正治氏が書いた「気」でみる人体を始めて読んだのが2018年の12月でした。当時、シンガポールの教室で師匠が行っていた、太極拳の延長で経穴を指圧することで気の流れを良くする技術に憧れで、少しでも経穴を理解しようと思って読みました。その当時は、知識を追い求めることだけを目的にして読んだので、なんの面白さも感じませんでした。ページをただめくり、目で文字を追い、とりあえず通読した、というだけで終わったようなメモが残っていました。それから7年。シンガポールにいた時に、経穴の指圧を学ぶ機会がありました。師匠が押す場所を何度も見て、それを自分で真似て見ることで習得したものでした。押す場所とその順序は覚えることができました。今回この本を再び読もうと思ったのは、この技術を自分でも提供し始めようかと思ったことがきっかけです。うちの教室では、足腰を鍛えることを目標に太極拳を教え始めましたが、その裏側には、リラックスすることで気の流れをよくするということがあります。太極拳のレッスンは、ゆっくり動くことで、心身ともにリラックスをし、気の流れをよくすることに繋げます。ゆっくり動くためには、安定した足腰が必要に