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太極拳の健康と美容への効果についての詳細な解説。心臓病や高血圧のリスクを減らし、筋力と柔軟性を向上させ、バランスと調整能力を改善。
土曜日は完全休養日です。かなり疲れも溜まっているので、本来は練習もお休みにしたいのですが、他の日がかなり時間に縛られているため、時間を気にしなくて済む練習を土曜日にやることにしています。 今回は、朝起きて、まずストレッチをして体を緩めた後、時間を決めないで立禅を行うことにしました。 立禅、ってとどのつまりは、立っているだけです。できるだけ身体も心もリラックスをさせて。 普段は、20分を目安にやっています。携帯のアプリを使って、水の音とお寺の鐘の音をかけて行います。このアプリ、20分たつと音で教えてくれるのではなく、水と鐘の音が消えます。元々瞑想用に作られたアプリなので、静かに瞑想を終えることを目指しているのだと理解しています。半分寝ているような状態になっている時には、終わったのに気がつかないこともあります。 静かに終わるとはいえ、時間を区切っているので、いつもは頭のどこかで「あと何分ぐらいだろう」って考えてしまいます。そう言う思いが出てくると身体を調整することに意識が回らなくなります。 ちょうどこの間読んだ本に、立禅は1時間でも2時間でも行う、という話が書いてあったので、自分ももっと長
太極拳の効果は様々なものがあります。効果を語り始めるときりはないのですが、今日はとりあえず比較的わかりやすいものにとどめて紹介したいと思います。 私の教室では、太極拳を初めてまず初めに感じられる効果として目指しているものは、足腰の強化です。長く歩いても疲れない、階段を登っても息切れがしない、そのための筋力をつけることが初期の目的になります。これは、数週間で比較的簡単に感じることのできる効果です。 ただ、注意していただきたいのは数週間で感じられるようになったものは、トレーニングを辞めてしまうと驚くほどのスピードで失われます。シンガポールでは旧正月の時期に2週間程度学校がお休みになるのですが、ほとんどの生徒さんはこの期間にトレーニングをお休みしてしまうため、再開した際に改めて足腰のトレーニングを行う必要があります。 継続は力なり、という言葉の通りです。当教室がミッションとしている「100歳まで自分の足で歩く」ことは、この延長にあります。 比較的感じやすい効果として、肩こりの解消も挙げられます。太極拳のゆっくりとした動きは、身体の余分な力を抜くことを目的の一つとしています。肩こりは、首や肩周
先日のブログで、呉式太極拳の套路ができるようになるまででも10年近くかかると書きました。何にそんなに時間がかかるのか、と思われる方もいると思います。今まで教えてきた経験から一つの例を示せたらと思います。 https://mitchsato17.wixsite.com/home/post/%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%A4%AA%E6%A5%B5%E6%8B%B3-%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%AA%E6%B5%81%E6%B4%BE%E3%80%81%E5%A5%97%E8%B7%AF%E3%82%92%E5%90%8C%E6%99%82%E3%81%AB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AF%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8B%EF%BC%9F うちの套路は108ステップあります。同じ動きの繰り返しも結構あるのですが、学ぶステップ数は結構あ
太極拳ができるようになるまで② - 「なぜ正しくできないか」
昨日のブログで動画を紹介した際に、套路の「修正」っていう単語を使いました。今日は、「修正」って何か、なぜ必要なのかを書いていきます。 なぜ、習った通りに正しくできないのでしょうか。 自分への反省も含めて、教え方が悪い、というのはありますね。生徒さんがきちんと理解できるように説明できていない。できるようになるコツをしっかり伝えられていない。等々。ある動きを教えた次のレッスンで、きちんとできていない生徒さんがたくさんいると反省しきりです。 習う側の話で言うと、まずは覚え違い、勘違い。伝言ゲームってありますよね。前の人に言われた単語を後ろの人に伝えるだけの単純なゲームです。一列に並んで、先頭の人が果物の名前を三つ、後ろの人に伝える。伝えられた人は、自分の後ろの人に聞いた内容を伝える。それを繰り返していきます。最後尾の人に伝えられた時には、全く異なるもの、場合によっては果物ですらなくなっていることがあります。単純な単語の伝達ですらこんなことが起きるわけで、複雑な動きを説明すれば、当然覚え違い、勘違いは起きます。 でも、これは比較的対処しやすい間違いです。間違いを指摘して、理解できるまで繰り返し
ブログのカテゴリーの中に、「太極拳あれこれ」というカテゴリーを作りました。このホームページを始めてから、太極拳に関して一部の経験者を除いてほとんど知らない人が圧倒的に多いという印象を受けました。このカテゴリーでは、太極拳に対して少しでも興味を持った方が、その内容を少しでも理解していただくために、自分の経験をもとにコラムを書いていきます。 私が太極拳を始めた10年ぐらい前のこと。どうやったらより正しい動きになるのかもわからなかったし、使われている言葉もよくわかりませんでした。入門者が非定期にしか入らないため、入門者向けの説明ってほとんどありませんでした。見よう見まねで動きを追いかけていたというのが実際でした。 第1回目の今回は、「太極拳って何だろう」というテーマを考えてみたいと思います。 銭育才著の「太極拳理論の要諦」によると、「中国武術の一種で、”太極”という根本理念を全ての指導原則とする拳法」ということです。この説明を理解するためには”太極”っていう言葉の意味がわからないとどうしようもないです。 ”太極”を理解するためには、老子の道徳経や易経を読む必要があります。元々中国では古くから