◯◯ 今年で見納め 「青もみじきらら」 ◯◯12月7日、さよなら撮影会 紅葉狩りに京都の貴船口を訪ねた帰途、乗車したのは叡山電鉄の展望列車「きらら」のメープルグリーン塗装車両。「青もみじきらら」と親しまれていましたが12月7日、「さよなら撮影会と貸切運行」が開催されます。 というのも、展望列車「きらら」(900系)は1997年と翌年にそれぞれ2両編成計4両が製造されました。京都市営地下鉄烏丸線の北方面(国...
鉄道車両の魅力を中心に伝えるブログです。時には考察記事も書きたいと思います。あくまで素人目線で、未熟な内容です。ご了承ください。
SDGsトレイン 「未来のゆめ・まち号」が発信するものとは(阪急電鉄)
4月24日からリニューアル車両運行 阪急電鉄がSDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」を走らせています。神戸線・宝塚線が「1000系」、京都線が「1300系」でそれぞれ1編成。2度目のリニューアルをした車両が4月24日から運行される計画で、今のデザインを見れるのもあと少しです。鉄道の二酸化炭素排出量は乗用車の8分の1 SDGsとは持続可能な開発目標。環境保護など17の目標の2030年までの達成をめざしています。鉄道の場合は...
開幕まで1年「大阪・関西万博」PRに張る「走る広告塔」(関西等の鉄道各社)
(大阪モノレール)ラッピング列車が大活躍 大阪・関西万博(日本国際博覧会)の開幕まで4月13日であと1年となりました。関西ではJR西日本や関西の私鉄などが機運盛り上げに走らせている公式キャラクター「ミャクミャク」などデザインした「ラッピング列車」が目立ちます。4月13日から新幹線、南海、神戸、能勢電鉄も 一昨年11月7日から大阪モノレール、開幕500日前の昨年11月30日(一部は1月20日)からJR西日本、阪...
開業60周年「0系」初乗車の記憶。 そして新鋭車両を見る(JR東海・西日本)
(「団子っ鼻」の愛称で親しまれた0系新幹線)開業60周年を迎える東海道新幹線 光陰矢の如し。日本初の新幹線、東海道新幹線が1964年(昭和39年)に開業して今年10月で60周年を迎えます。当初は「団子っ鼻」の愛称で親しまれた「0系」車両。「夢の超特急」と脚光を浴び、幼少時代にはブリキ製の「0系」玩具がお気に入りで、宝物のように大切にしていた思い出が鮮明に残っています。(所持していたのと同じだと思われるブ...
※顔が写った写真の掲載はいずれも本人の了承済みです100トンの巨体を懸命に磨く 鉄道のまち、京都府福知山市の福知山鉄道館フクレル別館にSL「C58形56号機」が静態保存されています。先日、「福知山SL保存会」(松山美昭会長)のSL清掃作業に初参加しました。会員の多くは阿吽の呼吸でSLを走らせた機関士と機関助士や安全運行を支えた検修員ら旧国鉄マン。約100トンもの巨体を懸命に磨ぐ姿に鉄道愛を感じました。山陰...
光の演出。ピンクに染まる「さくら」ヘッドマーク列車(阪急電鉄)
(貫通扉の周りがピンクに見える宝塚線の「9000系」) 粋な演出。先頭車の貫通扉付近が桜色に 阪急電鉄で昨年に続いて「さくら」ヘッドマークの掲出運転がされています。 気になったのが大阪梅田駅の宝塚線ホームに入線した「9000系」の「9007編成」。貫通扉の周りのアルミ枠が淡いピンク色に。神戸線や京都線ホームに停まっている「9000系」では本来のシルバーに見えます。粋な演出のかと思ったのですが、きっと改札口側から...
(阪急の現役最古参「3300系」。「3323編成8連」) 鉄道車両更新は平均3,40年 鉄道車両の更新は平均3、40年と聞くのですが、利用していると時折、半世紀以上前に製造された車両に出会うことがあります。今回紹介するのは関西大手私鉄、阪急電鉄と京阪電鉄。デザインの面では流石に新型車両には負けていますが、リニューアルされているケースが多いうえ、日頃の整備や洗浄等も行き届いており、あまり古さを感じることはあり...
感心しきり。輝くホームと光沢ある車両(阪急電鉄・大阪梅田駅)
(10面9線のホームが並ぶ、巨大ターミナル)ピカピカで滑りそうなホームの床 時折、利用する関西の大手私鉄、阪急電鉄。いつもは電車を降りると足早に目的地に向かいますが、先日は、巨大ターミナルの大阪梅田駅構内をカメラを手に2時間余り歩き回りました。10面9線あるホームの床はピカピカで滑ってしまいそうなほどです。京都本線、宝塚本線、神戸本線3線の電車がしきりに出入りしますが、車両は年代を問わず照明が写り込ん...
撮り鉄特等席。新大阪駅トレインビュースポットへ(大阪メトロ)
(御堂筋専用の「30000系」2編成と北大阪急行電鉄「9000形」を同時撮影)心弾ませて大阪メトロ新大阪駅へ 学生時代、大阪・日本橋の電気街に時折出かけました。その際、いつも利用したのは「大阪市営地下鉄」。今の「大阪メトロ(Osaka Metro)」です。当時の車両はもう引退していますが、御堂筋線の新大阪駅に「トレインビュースポット」が設置されていることを知り、心弾ませながら写真撮影に出かけました。(北急9000形の「箕...
大好評の「ちいかわコラボ列車」。惜しまれつつ運行終了へ(阪急電鉄)
(宝塚線の「ちいかわ号」)人気衰え知らずだが、運転期間延長はなさそう 阪急電鉄が、人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボ企画で走らせているラッピング列車が大好評ですが、3月28日についに運行終了となります。運転台にキャラクターのぬいぐるみが乗る「ちいかわ号」「ハチワレ号」「うさぎ号」すべてを見収めておきたいと、阪急大阪梅田駅に出かけましたが、スマホで列車を撮影する方が多くて人気は衰え知らず。でも残念...
運行30年のスーパーはくと。老朽化進むなか3月16日から増便(智頭急行)
( 3月16日から大阪駅発着が増える「スーパーはくと」) 第3セクターの智頭急行が所有する気動車特急「スーパーはくと」(HOT7000系)。運行が始まってから今年の12月で30年になります。老朽化が進むなかで、新型車両に更新する時期がじわじわと迫っていますが、3月16日のJR西日本のダイヤ改正に合わせて、運行ダイヤが大幅に改正され、現在の1日6往復から8往復(一部は運行区間短縮)に増便されます。運行始めて今年で30年...
【レンズの向こう 1 】山陰の緑に映える清楚な働き者(JR西日本287系)
山裾の高台を走る姿は爽やか。今日も快調(山陰本線 下夜久野~上夜久野) 「主役は俺だ」とばかりに中央に居座る287系近フチ(吹田総合車両所福知山支所) 「待たせたなあ」。北近畿ビッグXネットワークの要の駅(山陰本線 福知山駅) 情熱的な車体色。やはり京都サンガのサポーターに人気(山陰本線 福知山駅) 視線を感じて思わず立ち位置変えて望遠レンズで撮影(山陰本線 福知山駅)※【レンズの向こう】のタイトル...
集客の救世主となるか。3月16日から「KTR8500形」運行(京都丹後鉄道)
(出番を待つ車両。福知山荒河車両基地で)乗務員訓練も本格的に 京都府北部の丹波、丹後地域を中心に走る京都丹後鉄道(丹鉄)は、3月16日のダイヤ改正に合わせて「KTR8500形」を運行します。JR東海から譲渡された人気の特急型気動車「キハ85系」を形式変更したもので同月4日から乗務員訓練がスタートし、翌5日にはメディア向けの試乗会も開催されました。 鉄道ファンや沿線住民らの注目度は高く、第2の人生も華々しくデビ...
ホーム柵設置で引退か。想い出多い2扉の「6300系」(阪急嵐山線)
(桂駅で出会った「6300系」のちいかわコラボ企画の「うさぎ号」) 阪急京都線の特急型車両として半世紀前に登場した「6300系」は、2扉転換クロスシート車。京都線から撤退後、嵐山線で第二の人生を送っていますが、近い将来、引退を余儀なくされる可能性が高まっています。2027年頃までに全駅にホーム柵 理由は、嵐山線での2027年春ごろのワンマン運転開始に合わせ、全駅に転落防止の固定式ホーム柵設置を進める計画があるため...
(京都丹後鉄道宮福線でも活躍中の「113系」) かつて関東や本州、四国で大活躍した直流近郊形電車のエース「113系」ですが、引退の日が刻々と迫っているように思えます。今、運用されているのはJR西日本管内の福知山、岡山の2地区のみ。沿線や駅には鉄道ファンの姿が日々増えています。写真撮影するだけでなく、マイクを手に多くの国鉄車両に搭載されたMT54モーターの音を収録する方もみられます。(福知山発宮津行の列車。交差...
運用5年。鬼をイメージした「KTR300形」(京都丹後鉄道)
(京都府の福知山駅に入線する鳶赤塗装の「KTR305形」) 京都丹後鉄道(丹鉄)の新型車両として2019年春に走り始めた気動車「KTR300形」が近く運用5周年を迎えます。同車両を重点的に投入している宮福線(宮津ー福知山)の沿線の風光明媚なまち京都府福知山市大江町には、「大江山酒呑童子伝説」が伝わり、鬼の町として有名。鳶赤と千歳緑の2色ある車両は、赤鬼や青鬼を意識して彩色されています。(丹鉄、JR線が乗り入れており...
名車に出会う(22) 鉄道歴史のロマン感じる明治のSL (日本3大鉄道博物館)
日本の鉄道開業時の150年前にタイムスリップ 日本の鉄道歴史を加羅るうえで欠かせないSLですが、日本の3大鉄道博物館(鉄道博物館、リニア・鉄道館、京都鉄道博物館)には、国指定重要文化財になっている明治4年(1871年)に製造された1号機関車(150形蒸気機関車)等、貴重なSLが保存されています。今回は、日本の3大鉄道博物館で見学できた明治、大正期のSLのほんの1部ですが、紹介します。 京都鉄道博物館は、大阪の旧交通...
(奈良行きの「3200系」) かつては京都市電やバスが街中の主な公共交通機関だった京都市に1981年、市営地下鉄烏丸線が開業しました。当初は北大路駅 - 京都駅間のみだったのですが、その後、延伸して今は国際会館駅から京都駅を経て竹田駅までの区間となりました。さらに、東西線が開通。烏丸線は近鉄京都線、東西線は京阪京津線がそれぞれ乗り入れ、随分便利になったものです。(近鉄、京都市営地下鉄ともに標準軌で...
(京都線を疾走する「9300系」) 関西大手私鉄の阪急電鉄。本線は京都、神戸、宝塚線で、それに支線を加えると営業キロは143.6 kmに及びます。開業したのは1世紀以上前の1910年ですが、普通や快速、特急にかかわらず、車体色はチョコレート色の伝統あるマルーンカラーで統一しており、上品で高級感を醸し出しています。(京都河原町駅で出発を待つ「9300系」) 昔から乗車する機会が多いですが、一番利用したのが京都線の特急。...
(乗車した「モボ101形モボ106号」) 前回、京福電鉄嵐山本線の起源等の概略を紹介(記事)しましたが、今回は四条大宮駅からの乗車記。発車を待つのは1929年(昭和4年)、同線の複線化に合わせて導入された「モボ101形モボ106号」です。 (嵐電・四条大宮駅) (ワンマンの運転席) (長い直線軌道) 製造されたのはかなり昔ですが、何度もリニューアルされて新造扱いの車両になっているようです。当初はダークア...
(始発駅の福知山駅に入線する「きのさき10号」) JR西日本山陰本線が通る京都府亀岡市に本拠地を置くサッカーJリーグの「京都サンガ」をPRするラッピング列車「KYOTO SANGA TRAIN」(きょうとサンガトレイン)が2月10日から、7両編成で山陰本線等を走り始めました。チームカラーの「紫」を基調に、海の京都を表す「青」、森の京都を表す「茶」で彩られた車両はひと際目立ち、「かっこいい」との声も聞かれます。(京都サンガの...
(広隆寺の前を走る「モボ106」) 幼少期、京都市内には路面電車「京都市電」が碁盤の目の街の至る所で走っていました。寺院が多く、心が癒される風情あるまちに似合っていました。 今では交通機関が地下鉄やバスに変わってしまいましたが、同市内にはまだ路面電車が存在します。京福電気鉄道の嵐山本線(通称.嵐電)がそれ。乗車するとノスタルジックな気分に浸ることができ、観光客にも人気がある路線です。(「コトリさん電...
(京都の三条京阪駅で出会った関西万博ラッピング列車) 大阪・関西万博(日本国際博覧会)の開催が来年4月に迫り、JR西日本や関西の私鉄等が、公式キャラクター「ミャクミャク」等をデザインしたラッピング列車を走らせています。先日、京都市の三条京阪駅で偶然、出会うことができました。イメージカラーの赤、青、白3色で彩られた華やかな「3000系」快速急行に感激しました。JR西日本、私鉄等6社が実施 ラッピング列車の運...
(京都駅を通過する「EF65 2081」) 国鉄が1965年 (昭和40年)に開発した直流用電気機関車「EF65形」。一時は貨物列車だけでなく、寝台特急ブルートレインの牽引にも大活躍しましたが、今は貨物列車が中心。老朽化で廃止が進み、後継のJR貨物製造の直流用電気機関車「EF210形」への置き換えが進んでいます。昨年暮れにも京都駅ホームには鉄道ファン10人ほどが並び、熱心に写真撮影をしていました。(長編成のコ...
(出町柳駅を出発する「きらら」) 古都・京都に出かけた際、よく叡山電鉄出町駅まで足を延ばします。理由は看板列車でもある展望列車「きらら」に乗るため。観光客向けの列車ながら普通運賃のみで乗車でき、1時間に1、2本あってとても便利。出町柳駅から3駅目の一乗寺駅で下車し、沿線の関西屈指のラーメン激戦区に立ち寄るのもお勧めです。今、叡電一日乗車券とラーメン券がセットになった「京都一乗寺ラーメン切符」が発売...
(当初の国鉄色の「117系」) 1970年に大阪府吹田市で日本万国博覧会が開かれた2年後、京阪神地区に「新快速」が登場しました。都市を結ぶスピードで阪急、京阪電鉄等の私鉄との熾烈な競争続くなか、国鉄が開発したもので、当初は急行形電車「153系」が役割を担っていました。私鉄の特急車両に優る車両をと後継に開発されたのが直流近郊型電車「117系」。斬新なデザインで、話題となりました。(JR移行後の福知山色「117系」) ...
(山陰本線を走る221系) 直流近郊型電車の「221系」は、JR西日本が初めて設計・製造した車両。国鉄分割民営化で1987年4月にJR西日本が発足時、シンボルとなる車両として登場し、新快速に投入されました。後継として安全性を向上させた「223系」(記事)、「225系」(同)を以前紹介しましたが、「221系」もまだまだ現役です。(京都駅に入る「みやこ路快速」) 「221系」は1989年から1992年までに474両が製造されました。先頭...
近鉄 主力特急「22000系ACE」と「26000系Ace」
(正面がやや角張っている22000系ACE) 近鉄の主力特急として活躍する「22000系ACE」と「22600系Ace」。リニューアルでカラーリングが変わり、一層洗練された車両が京都線京都駅にも頻繁に出入りしています。両車両は一見よく似ており、遠目では見分けがつきにくく、鉄道ファン以外の方は違いを意識されないでしょう。どちらも近鉄特急の伝統を踏襲した快適な旅ができる素晴らしい車両です。(22000系ACE) 「22000系ACE」は1992...
名車に出会う⑳ 世界初の夜行昼行兼用特急形電車「581・583系」(京都鉄博)
(「583系」の寝台特急「はくつる」) 「581系」は1967年(昭和42年)に登場しました。60Hz用だったため、翌年には東北本線での運用のため、東北地域の交流50Hzにも対応させた「583系」が誕生しました。昼行の直流特急形電車「183系」や交直流特急形電車「485系」と同じ電気窯スタイル。なかでも「581系」は国鉄の特急形電車として初めて前面に貫通扉が設置され、分割・併合運転が行える画期的な運行を可能にしました。(大阪と北...
名車に出会う⑲ 京都で乗れる懐かしの鉄路の王者「C62」(京都鉄博・リニア館)
(京都鉄博のスチーム号。牽引機はC62 -2号機) 鉄路の王者と呼ばれた「C62」。国内最大のSLで、東海道本線、山陽本線、東北本線、常磐線等、主要幹線で活躍しました。大型機関車の馬力は大きいが重いので走らせるにはそれだけ頑丈な線路が必要だ。特急や急行等の優等列車を牽引した名機ですが、全長21.48m(炭水者含む)、重量145.2 tという巨体で、線路等級が低い幹線や地方路線等では走行不可能。山陰本線の旅客用SLはC...
名車に出会う⑱ 急行「立山」等で活躍の交直両用電車「455系」(鉄博)
(赤とクリームの懐かしい国鉄の交直流急行色の455系) 埼玉の鉄道博物館に展示されている「455系」。国鉄が製造した急行形電車で、直流区間の関西や首都圏で活躍した「153系」や「165系」がベースとなる交直両用版の位置付けです。関西では、北陸方面と結ぶ急行電車でも活躍しましたが、2000年代に入ってからは老朽化で廃車が相次ぎ、現役で走るのは、新潟県上越地方の第3セクター、えちごトキめき鉄道(トキ鉄)に譲渡された...
名車に出会う⑰ 大阪環状線でも半世紀活躍 通勤形電車「103系」(京都鉄博)
(大阪環状線を走る103系。シンボルカラーのオレンジ塗装です) 京都鉄道博物館を訪ねると、時代を象徴する車両が並ぶプロムナードに通勤形電車「103系」が展示されています。日本を代表する通勤電車で、首都圏や関西を中心に各地で活躍しましたが、現役で活躍しているのはJR西日本のごく一部の路線になっているようです。関西人として一番印象に残っているのは大阪環状線・桜島線のオレンジ色の車両。1969年に登場してから約半世...
第二の人生 妖艶な紫で品格漂う観光特急「あおによし」(近鉄)
皆様、あけましておめでとうございます。 未熟なブログですが、今年も宜しくお願いします。(艶やかな紫檀メタリックの「あおによし」) 個性的なデザインの鉄道車両が年々増えていますが、2024年の初投稿は、近鉄の観光特急「あおによし」を取り上げます。艶やかな紫色の車体は内外装とも豪華絢爛で、リニューアル車両と気づかない利用者も多いのではないでしょうか。車名の「あおによし」(青丹よし)は、万葉集で奈良に...
「名車に出会う⑯ 東海道新幹線「のぞみ」でデビューの「300系」
(「のぞみ」で運用がスタートした「300系」) JR東海が開発し、1992年3月から営業運転を始めた新幹線「300系」。東海道・山陽新幹線の第3世代車両で、デビューしたばかりの「のぞみ」で運用がスタートしました。驚かされたことは多々。初代「0系」や第2世代「100系」とデザインががらりと変わり、最高運転速度は50㌔アップの270㌔に到達。開業当初4時間(翌年3時間10分)かかっていた東京~新大阪間を2時間30分で結びまし...
名車に出会う⑮ 京阪神駆け抜けた国鉄流電「モハ52系」(リニア館)
(モハ25系電車。右は半流線形のスタイルのクモハ53) 電車の先頭形状が流線形といえば新幹線が代表的で、見るからに速そうなデザインです。空気抵抗減らすという狙いが第一ですが、流線形車両のブームは戦前の昭和初期にもありました。昭和10年代に製造された「モハ52系」もそのひとつ。床下機器までスカートで覆ったスマートなデザインで当初は「魚雷形電車」と呼ばれ、脚光を浴びました。 国鉄の前身のひとつ鉄道省が1936年...
名車に出会う⑭ 全国で活躍 交流電気機関車のエース「ED75」(鉄博)
(D型ながら力持ちの機関車でした) 交流用電気機関車のエースだった「ED75形」。私が住む関西地域は直流区間のため、出会う機会は少なかったですが、小さな車両ながら力持ちで好きな電気機関車のひとつでした。(旅客用だけでなく、貨物用としても運用される万能交流機関車) 国鉄が1963年(昭和38年)に製造を始め、寝台列車や貨物列車の牽引にと幅広く活躍した万能選手。東北や九州、北海道等で走りました。1976年(昭和51年...
電気機関車全盛期の名機「EF58形」(鉄博、京都鉄博、リニア館)
(電気機関車全盛期の花形だった「EF58 形」) 第二次世界大戦後、国鉄で最初に製造された旅客用電気機関車直流電気機関車「EF58 形」。終戦後の1946年(昭和21年)に登場してから、1958年(昭和33年)までに計172両が製造され、流線形のフォルムが美しく、鉄道ファンから「ゴハチ」の愛称で親しまれてきました。お召列車や寝台列車等の旅客列車のほか、貨物列車まで牽引した国鉄時代の万能選手です。 終戦直後、兵士の復員や疎...
名車に出会う⑫ 国鉄時代からの近郊電車代表選手 113系(リニア館)
(懐かしい湘南色の113系) 「113系」は1962年(昭和37年)に登場し、今なお少数ながら活躍している直流近郊形電車。当時、近郊を行き来する3扉の電車として画期的でした。実に3000両近くもが製造されました。(先頭車の車両形式はクハ111です) 国鉄分割民営化によるJR各社の発足で塗装色が多彩になりましたが、印象に残るのは国鉄時代のオレンジ、緑色のツートーンカラーの「湘南色」とクリーム、青色の「横須賀色」。みかん...
「ドクターイエロー」の愛称で親しまれる新幹線。安全運行のため線路等の点検業務を担っています。運行は10日に1日ほどと極少なく、「この黄色い車両を見ると幸せになれる」と言われ続けています。私が遭遇したのは3、4回。夜間、窓越しにすれ違う車両に感激した日があれば、昼間、運良く駅に停車している車両に出会った日もありました。「四つ葉のクローバー」や「幸福の黄色いハンカチ」のような存在なのでしょうか。 正式...
名車に出会う⑩ 山間部でスピードアップ 初の振子式特急電車381系(リニア館)
(伯備線を走る特急やくもにも使われました) 日本で初めての振り子式特急形車両として一世を風靡した特急電車「381系」。1973年(昭和48年)に登場し、中央本線・篠ノ井線を走る特急「しなの」に導入されました。(リニア館に展示されている「クハ381-1」) 1982年(昭和57年)までに277両が製造されました。その経緯は中央本線の名古屋駅 - 長野駅間の電化。特急電車を運行する際、カーブ区間が5割近くを占める...
名車に出会う⑨ 高山本線 往年看板特急・キハ82系「ひだ」(リニア館)
(飛騨路を行くディーゼル特急「ひだ」) 飛騨路の往年のディーゼル特急「ひだ」。名古屋(1部は大阪)-富山・金沢間を高山本線経由で結びました。登場したのは1968(昭和43)年10月。名古屋-富山間を準急列車が運行を始め、その後、急行列車に格上げされ、さらに運転区間が延長されて誕生。車両は非電化区間で全国的に活躍した「キハ82系」が使われました。地元の山陰本線でも長年走っていた車両だけに、懐かしさがこみ上げてきま...
名車に出会う⑧ 長編成貨物、ブルトレも引いた強者「EF66」(鉄博、京都鉄博)
(EF66が牽引する寝台特急「富士・はやぶさ」) 電気機関車といえば「ED75」「EF65」等、箱型が多いですが、「EF66」は流線形の斬新なデザインで、鉄道友の会ブルーリボン賞も受賞している人気車両。静態保存機は全国でも数少ないですが、京都鉄道博物館(京都鉄博)や埼玉の鉄道博物館(てっぱく)に出かければ、間近で眺めることができ、この車両の魅力を再認識させられます。(京都鉄道博物館に展示されている「EF66形35号機」...
名車に出会う⑦ 郷愁を誘う貴婦人「C57」(鉄道博物館・てっぱく)
(山口線を走る「SLやまぐち号」) 「てっぱく」の愛称で知られる日本最大級の埼玉県にある鉄道博物館。東京都の旧鉄道博物館に展示されていた主な鉄道遺産が移され、2007年10月14日(鉄道の日)にオープンしました。日本初の鉄道が新橋・横浜間で開業したのは1872(明治5)年。実物車両や貴重な鉄道資料等を通して150余年の鉄道の歴史を振り返ることができる素晴らしい施設です。2018年には新館のオープンで展示面積が1・3倍に...
名車に出会う⑥ 0系新幹線に感激、そして七人の侍との出逢い(京都鉄道博物館)
(旅客機をイメージして開発、後に「団子鼻」と親しまれた0系新幹線) 幼少の頃、夢にまで見た東海道新幹線の0系車両に京都から東京駅まで初乗車しました。在来線と違い、揺れるが少なく、ホームを滑るように出発。京都-山科駅間にある東山トンネルを抜けるとぐんぐん加速。「ビュワーン、ビュワーン走る」の歌い出しで当時流行した「はしれちょうとっきゅう」の歌の通りで、車窓からの景色の流れは予想以上に早く、その感動が...
名車に出会う⑤ 丸1日・ 鉄旅堪能「トワイライトエキスプレス」(京都鉄道博物館)
(EF81牽引のトワイライトエキスプレス) 寝台特急の先駆けだった「トワイライトエキスプレス」は、世界的に有名なヨーロッパのオリエント急行がモデルとされました。1989年に運行が始まり、日本海側を通り、大阪-札幌間約1500㎞を丸1日近くかけて走り続けました。車内では雄大な沿線風景を眺め、食事等の充実したサービスを受けることができ、単なる移動手段ではなく、楽しむ鉄旅が満喫できるJR西日本の看板列車でした。(京都...
名車に出会う④ 北陸線を半世紀走った花形特急「雷鳥」(京都鉄道博物館)
(運転台が高い非貫通型の485系雷鳥) 特急電車「雷鳥」は、京都駅で一番よく出会った電車かもしれません。というのも山陰本線の電化開業は京都-園部間が1990年3月、以北の福知山までは1996年3月。それまで京都府北部から上京時に乗車するのはSLやディーゼル機関車が牽引する客車、ディーゼルカーでした。目的地の京都駅に到着すると列車は西端にある山陰1番ホームに入ります。東に歩き中央改札口間近の1番(現在0番)ホームには...
名車に出会う③ 非電化区間の力持ちDD51(京都鉄道博物館)
(DD51形が重連運転する特別なトワイライトプレス) 京都鉄道博物館に展示されているディーゼル機関車は2両。全国的に活躍した非電化区間の代表的な存在のDD51形と“悲運の機関車”と言われたDD54形です。どちらもかつて標準色とされていたオレンジ色の車体で一際目立ちます。通学していた小学校が山陰線沿いにあり、当時はまだ非電化。客車や貨車を牽引して通り過ぎる姿を校舎の窓や、運動場、通学路からよく眺めていました。まさ...
(SLスチーム号 特急つばめで活躍した「C62 2」) JR西日本が運営する京都鉄道博物館。よく利用するJR山陰線沿いにあるだけに親近感がわく施設です。SLの展示が充実しているのが特徴。旧梅小路蒸気機関車館時代の収蔵物も引き続いて展示されており、1914年(大正3年)にされた扇形車庫は、国の重要文化財等にも指定されています。(SLスチーム号 「C61 2」牽引列車) 展示されているSLは明治から昭和までを代表する20...
(500系新幹線、特急電車581系、特急電車489系 左から 京都鉄道博物館) 京都鉄道博物館 1872年(明治5年)10月14日、新橋駅ー横浜間で日本初となる鉄道路線が正式開業しました。それから150余年。時代の変遷で、車両の動力は蒸気から、ディーゼル、電気へと移り変わり、全国の各都市間の所要時間は大幅に短縮されました。便利になったはずなのですが、国鉄分割民営化の頃からローカル線を主に廃線が相次ぎ、鉄道網は随分と...
(900形 展望列車きらら) 立冬を過ぎて関西の山々では、紅葉が鮮やかさを増してきました。線路沿いの「もみじのトンネル」で知られる叡山電鉄でも、紅葉狩りに訪れる観光客が増えてきています。約250mの区間の両脇に280本ほどのモミジが植わっています。日中は徐行運転され、夜間はライトアップも加わり、見応えたっぷりです。天窓もあり、普通運賃で乗車できる展望列車きららに乗車するのが一番です。(色鮮やかな...
バスや鉄道などで運転士不足が全国各地で深刻になり、減便等での対応が目立っています。先日、愛媛県松山市に本社を置く伊予鉄道(現・伊予鉄グループ)の路面電車を紹介し、末尾で、「坊ちゃん列車」は後日アップしますーと記していたのですが、11月1日から、運転士不足が主要因となって当面運休されることをテレビ報道で知りました。松山を訪ねて再乗車したいと思っていただけに、とても残念です。 坊ちゃん列車は古い...
JR東海譲渡のキハ85(KTR8500)運行前から大人気(京都丹後鉄道)
(キハ85系 ひだ号) JR東海から譲渡され、京都丹後鉄道(丹鉄)が早ければ今年度内に運行開始する特急型気動車「キハ85系」(丹鉄ではKTR8500形に)が運行前から注目を浴びています。11月26日に西舞鶴駅で開かれる「丹鉄85記念まつり」で、一般に初公開されますが、先着120人の車内見学は、きょう11月1日正午から受付が始まると、約30分で「在庫なし」との表示。「線内特急予備車」との位置付けですが、「当面」ともアナウンス...
(六角形の断面の2020系) 埼玉新都市交通伊奈線は、さいたま市の大宮駅から同県北足立郡伊奈町の内宿駅までを結ぶ延長12・7㎞の路線。第3セクターの埼玉新都市交通が運行し、1983年に開業しました。「ニューシャトル」の愛称で親しまれ、JR東日本の鉄道博物館と一体となった駅もあり、利用された方は多いのではないでしょうか。 (2020系はグッドデザイン賞を受賞) 以前、1981年2月に開業した神戸新交通が運行する...
鉄道発祥の地、東京都のJR新橋駅の日比谷口のSL広場にC11形 292号機が静態保存されています。広場のシンボルで、多くの方々の待ち合わせ場所として定着しています。同駅の汐留口には鉄道唱歌の碑があります。 日本での鉄道開業は、1872年(明治5年)9月12日。新橋駅―横浜駅を結んで鉄道運行が始まったとされ、ここ新橋は思い入れが強い場所です。 C11は、国鉄の前身、鉄道省が1932年(昭和7年)に設計しました。水や石炭を本...
(山陽6000系) 準大手私鉄で、地味なイメージがする山陽電鉄ですが、乗降客が少ないわけではありません。1998年、直通特急が高速神戸線・阪神本線を通り、山陽姫路―大阪梅田の直通運転を開始。さらに、2016年4月には、19年ぶりに新型車両「6000系」が登場。アルミ合金のボディに赤やグラデーションのオレンジを配したデザインとなりました。JR三宮駅ホームから走行風景が見えますが、かなり目立つ車両です。(山陽6000系 JR三...
(写真 昔ながらの50形) 幼い頃、京都市内では京都駅前、そして繁華街の四条河原町等でも路面電車・京都市電が行き交っていました。都市部ながら風情ある沿線風景を眺めることができ、交通渋滞していても軌道敷を悠々と走り、快適。市バスより随分便利でした。鉄道と路面電車は、法律上、違う乗り物になりますが、今でも路面電車が走る街を訪ねると浮き浮きします。(写真 最新の5000形) 愛媛県の県庁所在地、松山市に本社を置...
(写真 グッドデザイン賞、ローレル賞を受賞している斬新な車両) 第3線セクターの愛知高速交通が運行する東部丘陵線。2005年の開業です。愛知県名古屋市の藤が丘から豊田市の八草駅まで9㌔弱を、約17分間で結びます。大きな特徴は日本初のリニアモータカーだということです。約6㎜浮いた状態で走行します。 (写真 愛・地球博記念公園の大観覧車近くを走るLinimo) 以前紹介した 第3線セクターの神戸新交通ポートア...
(写真 ダブルデッカーを連結した8000系。今はプレミアムカーも導入) 日本の大手私鉄の京阪電鉄。大阪ー京都間を鉄道で移動する場合、JR、阪急、京阪の3路線がありますが、ライバル関係にありながら京阪のみルートが違います。(写真 8000系) 京阪は昔から個性豊かな車両が多いです。京阪特急の代名詞の言われた「テレビカー」は2013年3月まで約60年間、走りました。2階建て車両の「ダブルデッカー」や座席指定特...
(写真 福知山保線区のマルタイ。オーストリア製で、1999年、神戸港からJR福知山線黒井駅材料線に納車されました) 鉄道の保線作業は深夜に行われるため、目にする機会は少ないと思います。鉄道に関心のない方はほとんど目にされたことがないのではないでしょうか。かくいう私も、高架化に伴い、多くの作業員が人海戦術で地上から高架路線へとレールを移す作業を見たぐらいです。最終列車が運行を終えた後、始発列車が出るまでに...
(写真 287系特急の入線を待つ乗務員) かつて寝台特急等を牽引したC62は「鉄路の王者」と呼ばれますが、私はこの鉄路という言葉が好きです。線路や鉄道を意味しますが、1本のレールで全国各地がつながっているという美しい言葉の余韻を感じます。(写真 福知山鉄道館フクレル別館 C58) 10月14日の「鉄道の日」が近づきました。今年は制定30周年の大きな節目となります。明治5年(1872年)10月14日、新橋ー横浜間に日本で最初...
(写真2枚 225系100番台) 関西圏を走る近郊型電車の225系。以前紹介した223系は「関西の近郊型電車の王者」と書きましたが、こちらは223系の後継車なので「ホープ」でしょうか。 運行を始めたのは2010年12月。今までに480両(2022年6月現在)が製造されました。1987年4月のJR西日本発足時に開発された221系で確立した「明るく静かで快適な乗り心地」を受け継ぎ、安全性の向上や車内設備を充実させているそうです。(写真 2...
(写真 金沢方面に向けて0番ホームを発車するサンダーバード) JR京都駅は、日本一長いホームがあることで知られています。場所は中央改札口を入った一番北側で、全長558mもあります。軌間が違いますが、例えるなら16両編成の新幹線約400m(1両25m)が余裕をもって停車できる長さです。在来線の特急287系(1両約20m)なら、28両分ほどの長編成列車が収まることになります。 (写真 関空特急はるか専用の30番ホーム) ...
(写真 上は321系 下は207系) JR神戸線、京都線、宝塚線等で共通運用され、普通列車として大活躍する321系と207系。ともにラインカラーが紺とオレンジの組み合わせで、違いを意識する方は鉄道ファンぐらいでしょうか。 ヘッドライトや前面スカートの形状等が違い、後発の321系は車内に液晶ディスプレイ案内装置を設置しています。乗り心地は賛否両論。後発車両が改善されているはずですが、シートの座り心地は207系に軍配が上...
京都市の出町柳から八瀬比叡山口までの「叡山本線」と宝ヶ池から鞍馬までを結ぶ「鞍馬線」がある叡山電鉄。京福電気鉄道が運営していた叡山線を分社化して1985年に設立されました。経営悪化で京福電気鉄道が分離譲渡したわけですが、現在は京阪電気鉄道の完全子会社となっています。 かつては京福標準色の緑とクリームのツートーンカラーの車両が多く、沿線住民の足というイメージが強かったですが、沿線には鞍馬寺や貴船神社...
関西地域を中心に多くの路線に投入されている車両・JR西日本の233系。近郊型電車の王者と言えるでしょう。1994年から2008年まで製造された車両は実に927両。最高速度は130㎞(一部は120㎞)と旧国鉄の花形だった近郊型電車113系を30㎞上回ります。 製造期間が長いだけに、番台区分多いのも特徴。1994年に開業した関西空港へのアクセス向けの「関空快速」用に0番台が開発されたのが最初。その後、7...
今年3月から、125系電車が京都府の舞鶴線で再び活躍しています。実に17年ぶり。特筆されるのが、運用区間が拡大され、福知山ー敦賀間の直通運転が復活したことです。実は福知山ー東舞鶴、東舞鶴ー敦賀とは別列車です。ところが東舞鶴で回送にならないため、乗り換える必要がありません。同じ席に座ったままで大丈夫です。 エメラルドグリーンとグレーのツートンカラーの外観がさわやかな125系は、2003年3月のJR小...
「ポートライナー」と呼ばれていますが、これは愛称。 正式名は第3線セクターの「神戸新交通ポートアイランド線」です。神戸市の中心地、三宮から神戸港沖に建設された人工島「ポートアイランド」にアクセスするわけですが、どこを撮っても絵になる魅力的な路線です。 上2枚の写真は三宮駅を出発したばかりの車両です。結構、急カーブです。 1981年2月に開業。自動案内軌条式旅客輸送システム (AGT) 路線と呼...
かわいらしいキャラクターでデザインされた阪急1000系のラッピング車両。乗務員室にぬいぐるみが添乗している様子が、とっても微笑ましくて思わずシャッターを切りました。「ハチワレ号」の意味が恥ずかしながら理解できなかったのですが、大人気漫画の「ちいかわ」に出てくるキャラクターだそうです。 運行期間は今年8月から来年3月下旬まで。ちなみに、宝塚線は「ちいかわ号」、京都線は「ウサギ号」が走っているようで...
JR神戸駅近くの高架下そばの公園にSLの名車「D51 1072号」が静態保存されています。デゴイチの愛称で親しまれ、国鉄の前身鉄道省が設計・製造したテンダー式の蒸気機関車で、鉄道の黄金時代のロマンを感じさせます。 D51は主に貨物輸送用に使われたSL。動輪の大きさは旅客輸送用のC57等に比べると小さいですが、4軸もあり、トルクフル。1936年から1945年までに1115両も製造され、戦中戦後の輸送を支え...
地域タグ:神戸市
気動車特急「スーパーはくと」。日本で一番長い558mあるといわれるJR京都駅0番ホームから発着します。展望タイプの先頭車のフォルムは流れるようなデザインで、一昔の気動車特急とは随分違います。2008年度グッドデザイン賞に選ばれたのも、うなずけます。非貫通式の先頭車もあります。所有は智頭急行。 かつて山陰地方の米子、倉吉、鳥取などと京都を結んだ列車としては特急「あさしお」が有名。車両はキハ80系、そし...
京都丹後鉄道(丹鉄)の北近畿タンゴ鉄道KTR700形は9両あります。忘れてはならないのが「丹後くろまつ号」の存在。「丹後あかまつ号」「丹後あおまつ号」と合わせて、いわゆる丹鉄観光列車の3兄弟です。あかまつ、あおまつより1年余り遅れて2013年5月に運行を始めましたが、レストラン列車とも称され、主役の座にいると言えるでしょう。 こちらも工業デザイナー、水戸岡鋭治さんのデザイン。漆黒のボディで高級感が...
京都丹後鉄道の観光列車「丹後あかまつ号」と「丹後あおまつ号」が2013年4月から運行を始めて今年で10周年です。運行するWILLER TRAINS社は今春、あかまつ・あおまつ号の連結運行や丹鉄フェスタを開きましたが、9月16日には、芸人さんととも「丹後あかまつ号」で旅を楽しむ「よしもと×京都丹後鉄道 コラボ列車」を走らせます。 西舞鶴ー天橋立間を2往復、4本運行しますが、ほぼ満席状態。でも、乗れなくても大丈夫。天...
1994年の関西国際空の開港に合わせて走り始めた関空特急「はるか」。新型コロナ禍で一時は運行本数が大幅に削減されましたが、今は1日30往復に戻りました。新型コロナが終息したわけではありませんが、ほっとした気分です。車両は当初281系(写真下)のみでしたが、その後、271系(写真上)が充当されています。 運行区間は、京都駅ー関西空港駅が大半。新大阪駅から東海道線支線を通るため、乗降...
京都府北部を中心に運行される京都丹後鉄道(丹鉄)のリニューアル特急列車「丹後の海」が、10月1日から、宮福線(宮津―福知山)でも普通列車として運行されます。早朝時間帯の1便のみですが、工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが手がけた豪華でセンスある車両.。普通料金で乗車できお得感があります。 幼少期、山陰の香住方面に行った際、運用の関係か普通列車に乗ると、特急「まつかぜ」に使われていた82系車両でした。あの時...
「美しい日本をホテルが走る」と走る洗練されたクルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。京都府福知山市の福知山駅は立ち寄り観光地ではありませんが、乗務員が交代するためしばらく停車します。列車については語りつくされた感があり、カメラを手に追った感想を記します。 運転士交代。敬礼後、打ち合わせ 瑞風グリーンに映える金色エンブレム 気動車、特別な1等車両、展望車を表す記号 最後尾の展望車...
励ましにポチっと応援よろしくお願いします↓...
今から約100年前の1923年(大正12年)9月、北丹鉄道が営業を始め、京都府福知山市の福知山ー大江町河守間で営業を始めました。延長12・4㎞、駅数がわずか8つの鉄道で、大江町など沿線住民の通勤・通学や大江山にあった河守鉱山の鉱石を運び、地域の発展に貢献しました。 当初はSLが客車や貨車を牽引していましたが、時代の流れでディーゼル化。旧国鉄・JRと同じ狭軌ながら、車両はこじんまりとしていて「マッチ...
先日紹介した「街外れの高台に電車基地」の続編です。普通や快速で活躍する電車をみてみます。5年前の福知山電車区(現在、吹田総合車両所福知山支所)には、2008年夏に新造された223系5500番台(写真上)が16本(2両編成)、そして、113系5300番台(写真下)が6本(2両編成)が配備されていました。 ともに活躍しているものの、113系は1996年の山陰本線(園部-福知山駅間)の電化に伴って導入...
京都府福知山市のJR西日本福知山電車区(現在、吹田総合車両所福知山支所)を5年前訪ねた際、牽引車として使う車両が1台展示されていました。「クモヤ145ー1126」。車体は青色ですが、前面の窓下部分は目立つように黄色で塗装されています。検査時には本線を走るのでしょうが、普段は電車区内でのみ使われていたため、出会う機会がなく、感激でした。 車両記号から分かるように運転台とモーターを備えた事業用車。1...
福知山駅から出た回送列車。山陰本線をしばらく走ると分岐する専用線に入り、トンネルをくぐって車両基地に入区します。車両基地といえば駅隣接地や営業本線沿いに設置されるケースが多いと思うのですが、ここは高台で周りに民家もなく、目立ちません。「こんなところに電車基地」と驚かれる方もいらっしゃるでしょう。 鉄道の要衝として発展した京都府福知山市の福知山駅から約2㎞離れています。2005年の福知山駅高架開業...
山の緑に映える鮮やかな外観が一際目立つJR西日本のラッピング列車「森の京都QRトレイン」 を使った団体臨時列車が再び、大阪駅から京都府北部の福知山駅に向かうそうです。「森の京都QRトレイン貸切列車で行く福知山ツアー」。鉄道の日を控えた10月9日に催行されます。 森のQRトレインは2021年3月、JR西日本の223系電車の1編成(4両)を改装して登場しました。森の京都のコンセプトカラーの黒、赤茶色で塗装した車体に...
地域タグ:京都府
【381系の「はしだて」。屋根上はクーラーの室外機などがなく、すっきりしています】【183系の「はしだて」】 京都府福知山市の福知山駅に特急電車が停まり始めたのは1986年秋でした。福知山線の尼崎駅‐福知山駅間と山陰本線の福知山駅‐城崎温泉駅間が電化で、ディーゼル特急「まつかぜ」が廃止され、代わって他線区の交直流用485系から交流機器を外して転用した直流特急形電車183系が走り始めました。当初は「北...
福知山市の福知山城公園(岡ノ)の一角に8月26日、福知山鉄道館フクレルがオープンします。これを前に関係者を対象にした内覧会がありました。多彩な展示物を通して、鉄道とともに歩み発展したまちの変遷を知り、SLの機関助士体験施設や電車の運転シュミレーターで鉄道車両の進化を実感できます。大きく歴史展示エリアと交流体験エリアに分かれ、主な場所を写真で紹介します。①「歴史展示エリア」 Nゲージジオラマは幅9・5...
地域タグ:京都府
いよいよ長年親しまれてきた福知山鉄道館ポッポランド1号館の名が消える日が迫ってきました。といっても、間借りしていた建物の老朽化や耐震性の問題で2018年(平成30年)3月末に休館したものの、移転新築されて新施設がオープンするわけですが。ポッポランド1号館はフクレル(フクチヤマ・レールウイ・ミュージアム)に、C58が静態保存されたポッポランド2号館もフクレル別館にそれぞれ名称変更されます。開館した1998年(平...
明智光秀ゆかりの地をPRするJR西日本のラッピング特急列車289系。金屏風のような車体色で豪華といわれ、1編成(4両)が令和2年(2020年)8月から、福知山線の「こうのとり」や山陰本線の「きのさき」「はしだて」で運用されてきました。当初は翌秋まで走る予定とされていましたが、今なおその姿が見られます。 列車が通る福知山は戦国武将、明智光秀が築いた城下町。光秀が大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公となった...
JR東海から今年3月、京都丹後鉄道(丹鉄)に譲渡されたキハ85系特急気動車が車両基地に置かれ、出番を待つ姿を撮影しました。平成23年(2011年)3月のダイヤ改正で廃止された特急気動車「タンゴ・エクスプロ―ラー」の廃車に伴って導入するもので、今後は線内予備車として運用される予定。時期は未定です。 丹鉄は、車両や鉄道施設を北近畿タンゴ鉄道株式会社が保有し、丹鉄を運行するWILLER TRAINS社が借り受けて運行する...
地域タグ:京都府
黒光りする迫力満点の国鉄C58形蒸気機関車。「シゴハチ」の愛称で親しまれたC58形の56号機で、福知山市の広小路通りに面した町家のような奥に長い施設に静態展示されています。 幼少時代に見たもくもくと煙を上げて力強く疾走する姿は躍動感があり、牽引される客車に乗ると豪快なドラフト音が体に伝わりました。生き物のようでした。 最初、展示されていたのは少し離れた福知山西駅公園の一角。北丹鉄道の北丹鉄道福知山西...
...
どうしても欲しかった客車。予算の都合で既製品だけでなく、キットの購入も難しく、最後の手段として紙製の客車を製作することにしました。中学2、3年生のころでした。 製作したのは日本の鉄道史で、客車の中では最も愛されたと言っても過言ではないブルートレインの国鉄20系特急形寝台客車。昭和33年(1958年)に登場し、東京 ー 博多間を結んだ寝台特急「あさかぜ」に初投入されました。通称、ブルトレです。ED70形が牽引し...
中学時代、有り金をはたいて念願のHOゲージ鉄道模型を手に入れました。購入したのはカツミ製の交流電気機関車国鉄ED70形と貨車数量、そして楕円を描くレール一式とパワーパック。ずっしりとした金属製の車両がガタンガタンとレールの継ぎ目で心地よい音を出しながら走り、「本物さながらだ」と感激しながら眺める日々でした。 ED70形は、北陸本線の田村ー敦賀間で日本初の交流電化開業を実施する際、昭和32年(1957年)に新造...
鉄道のまちを標榜する福知山。JR西日本・京都丹後鉄道福知山駅南口側から市街地を臨んで撮影しました。福知山駅はJR西日本山陰線、福知山線のほか、京都丹後鉄道宮福線が乗り入れる北近畿ビッグXネットワークの中心駅で、ロングレールが敷かれた高架駅ホームには、特急や普通列車などが滑るように出入りしています。特急同士の乗り継ぎも同じホームででき、利便性を高めています。 2005年秋の高架開業前までは、南口公園...
福知山駅の高架開業を機に造成された駅南口公園で一際目を引く転車台に置かれたC11-40です。このC11は昭和8年(1933年)に製造されたタンク式のSLで、地方のローカル線や入れ替え用等で活躍しました。旧国鉄の福知山機関区にも配属されました。「鉄道のまち福知山」のシンボル的な存在になっています。 転車台は、約100㍍離れた福知山機関区の一角にあったもので、高架時に移設されました。扇形車庫は、駅付近の連続立体交差事...
福知山鉄道館フクレルは、福知山城天守閣の下の福知山城公園親水広場の一角に近くオープンします。内部は大きく2つのエリアからなります。 歴史展示エリアには、C5793号の第三動輪や日本で明治5年に新橋ー横浜間の鉄道開通時にも使われたことで知られる双頭レール、鉄道愛好家によるSL等の写真が展示され、福知山駅周辺の高架前後の様子が分かるNゲージジオラマも置かれる予定。 交流体験エリアには、モニターを見ながら...
鉄道のまちを標榜する福知山。JR西日本・京都丹後鉄道福知山駅南口側から市街地を臨んで撮影しました。福知山駅はJR西日本山陰線、福知山線のほか、京都丹後鉄道宮福線が乗り入れる北近畿ビッグXネットワークの中心駅で、ロングレールが敷かれた高架駅ホームには、特急や普通列車などが滑るように出入りしています。特急同士の乗り継ぎも同じホームででき、利便性を高めています。 2005年の高架開業前までは、南口公園付...
「ブログリーダー」を活用して、おさんぽ鉄さんをフォローしませんか?
◯◯ 今年で見納め 「青もみじきらら」 ◯◯12月7日、さよなら撮影会 紅葉狩りに京都の貴船口を訪ねた帰途、乗車したのは叡山電鉄の展望列車「きらら」のメープルグリーン塗装車両。「青もみじきらら」と親しまれていましたが12月7日、「さよなら撮影会と貸切運行」が開催されます。 というのも、展望列車「きらら」(900系)は1997年と翌年にそれぞれ2両編成計4両が製造されました。京都市営地下鉄烏丸線の北方面(国...
◯◯ 紅葉に包まれた軌道を走る「きらら」 ◯◯ 例年になく遅い紅葉。日ごとに朝の冷え込みが厳しくなって色づき始めているもののまだ盛りとはいきません。そこで眩いばかりの紅葉を求めて叡山電鉄の鞍馬線を走る展望列車「きらら」を利用し、鞍馬方面へと向かいました。 出町柳口駅を出発 叡山電鉄の出町柳駅から、紅葉をイメージした「メープルオレンジ」に彩られた900系電車に乗車。夏場と違いホームには乗車の順番を待つ長...
「キハ85系」後継車両として活躍 昨年夏に引退したJR東海の「キハ85系」の1部車両を譲受し、京都府北部の丹波、丹後地域を中心に走る京都丹後鉄道(丹鉄)が「KTR8500形」に改めて走らせています。今まで何度か取り上げましたが先日、後継車両となるハイブリッド方式気動車「HC85系」にJR京都駅0番線で初めて出会うことができました。0番線に停車中の「HC85系」 0番線から敦賀に向かうJR西日本「683系」の特急「サンダーバー...
リニューアル車両とは思えない出来栄え 特急「はまかぜ」で長年活躍している「キハ189系」気動車。このうち3両が内外装のリニューアルで見違えるほど豪華な観光列車になりました。新造車両と比べれ少ない投資でレベルアップされたものですが、新造車両と言って過言のない価値ある列車に仕上がっています。 ◯ キハ189系 特急「はまかぜ」 ◯ ベースとなった「キハ189系」は、「キハ181系」の置き換え用に7編成21両が製造...
◯ 人気の観光列車 東舞鶴駅で撮影 ◯現在、敦賀駅~城崎温泉駅間で運行 JR西日本が10月5日から運行を始めたリニューアル観光特急「はなあかり」。乗りたかったのですが、テレビで紹介される機会も多くて知る人が多く、チケット購入開始日の利用1か月前には予約をしないと乗車できない人気ぶり。 現在、JR西日本の小浜、舞鶴線と京都丹後鉄道の宮舞、宮豊線、JR西日本の山陰本線を経由し、敦賀駅~城崎温泉駅間を走っています...
工夫凝らした多くのニーズに応える観光特急 路線総延長が約500㎞と日本一を誇るだけあって個性豊かな特急車両がそろっています。関西の私鉄では近鉄のみ特急料金が必要ですが、工夫を凝らした車両設計をしており、乗る価値は十分にあります。今回は京都駅を発着する観光特急を紹介します。◯◯ あおによし 19200系 ◯◯ 車内外とも豪華な列車 2022年4月に登場しました。かつて近鉄特急のエースとして活躍した「12200系」車両...
一般形車両「シリーズ21」の第1弾京都市営地下鉄乗り入れに対応車両 製造数が6両固定のわずか3編成18両のみ。京都市営地下鉄乗り入れに対応した車両で、地下鉄烏丸線や京都線系統(京都駅 ~ 近鉄奈良駅・橿原神宮前駅)を中心に運用されていますが、烏丸線、京都線両線が乗り入れている竹田駅ホームで待っていても出会う機会は少ないです。 次世代の一般形車両「シリーズ21」の第一陣として2000年春に登場しました...
伝統を継承した特急車両 近鉄京都線を走る特急(観光特急除く)は1時間に3、4本あり、乗る機会は少ないですが利便線は高いです。関西大手私鉄の阪急、京阪、阪神、南海と違い、唯一特急料金(指定料金込み)がいりますが、走行距離が長いうえに停車駅も少なくJRの特急と同じ考え方で利用する必要がありますね。 京都駅からは近鉄奈良駅・橿原神宮前駅と結んでいます。車両は伝統を踏襲したシンボル的な存在の「30000系」ビ...
JRと違いややこしい形式区分 「同じデザインなのになぜ型式が違うの?」。とくに近鉄の通勤型車両「1230系列」や「1020系」を見ていると痛感します。他の私鉄車両は車両番号を見ると形式が判別できるのですが、なぜここまで複雑にしたのか理由が分かりません。 今回も京都線で撮影した写真を中心に紹介します。 ◯◯ 1230系列 ◯◯ 1989年夏に登場し、1998年までに46編成92両が製造されました。ほかに編入車...
◯◯ 3200系 ◯◯ 前回の「近鉄8000系列」の紹介から少し期間が開きましたが、今回は京都市営地下鉄烏丸線に乗り入れるなど大活躍している通勤形車両「3200系」を取り上げます。 前面が非対称で時代を感じさせないデザインで、私の好きな近鉄車両のひとつです。近鉄京都線の竹田駅、上鳥羽口駅、十条駅、京都駅のホームから撮影したものが中心。 写真は十条駅ホームから連写したもので左手に上手く国宝となっている東...
「ドクターイエロー」をイメージさせる初代福知山線色 (永尾信幸さん撮影) 「鉄道の日」の10月14日、113系5300番台を使った「福知山線・舞鶴線縦断ツアー」が開催されます。団体臨時列車として使われるのはかつて本州や四国で活躍した直流近郊形電車のエース「113系」。福知山地区で現役活躍するのは2両からなる6編成と思われ、このうち黄色の...
竹田駅ホームで地下鉄と近鉄乗り入れ車両 京都市営地下鉄の唯一の地上駅、竹田駅に地下鉄車両の撮影に向かいました。烏丸線と東西線の2路線ある地下鉄ですが、竹田駅を除いてすべてに事故防止のホームドア(東西線はフルスクリーンタイプ)が設置されており、今回ようやく太陽光の下で撮ることができました。(「10系」の2ショット) 運営するのは京都市交通局。1981年に烏丸線の北大路駅ー京都駅が開業。その後、南北へとそれ...
日本の私鉄で最長営業距離 大阪、京都、奈良、三重、愛知2府4県を営業範囲とする大手私鉄の近畿日本鉄道。営業距離は501.1㎞と日本の私鉄では最も長く、JRグループを含んでも全国で7番目と広範囲を走ります。 京都線と橿原線で活躍車両主に紹介 路線数は広軌線、狭軌線合わせて20路線以上あり、駅数は290近く。車両数も約1900両とかなり多いです。京都線(京都駅 - 大和西大寺駅)と橿原線(大和西大寺駅 - 橿原神宮前駅)で...
2300系2300編成のメモリアルトレイン 阪急電鉄京都線を通勤型電車「8300系」のメモリアルトレイン「Memorial 8300」が走り始めて約1年4カ月になります。先日、同電鉄初の座席指定サービス「PRiVACE」「PRiVACE」車両を連結する新型車両「2300系」を撮影時に出会いました。Hankyu頭文字のHマークが目立つ車両側面にもHマークマルーンカラーに引き立つエンブレム 「Memorial 8300」は8両からなる「8300編成...
叡山本線・鞍馬線総延長約15㎞の中小私鉄 京阪電鉄の完全子会社となっている叡山電鉄。京都市の出町柳駅から山間の八瀬・鞍馬へと沿線住民や観光客らを乗せてさまざまな電車を走らせています。叡山本線・鞍馬線を合わせた路線距離は15㎞程度の中小私鉄ですが、コラボ企画の電車やイベントも多く、魅力的な鉄道会社です。 漫画「恋する小惑星」コラボ列車 使われている車両は「デオ720形」のうち洛北の自然を表現した青色...
JR東海から譲受。運行を始めて5カ月 京都府北部の丹波、丹後地域を中心に走る京都丹後鉄道(丹鉄)の「KTR8500形」が運行を始めて近く5カ月になります。先日、同鉄道の宮福線の起点となる福知山駅ホームに停車していたのを目撃。JR線ホームから慌てて丹鉄線に入場し、写真撮影をしました。周りには「かっこいい」と話す子ども、「また乗ろうね」と会話が弾む親子連れの姿もみられ、人気車両に成長しているようです。力強いエン...
新型車両「2300系」 阪急電鉄京都線で同電鉄初の座席指定サービス「PRiVACE」が始まりました。初日の7月21日に行けず、先日、京都河原町駅を訪ねて撮影。時間の都合で利用するのが隣の烏丸駅まで一区間だったため、座席指定料金500円(一律)を払うことを止め、「大阪梅田」行の新型車両「2300系」の一般車両に乗車しました。既存車両「9300系」 京都線の特急は昼間10分間隔で運行されています。このうち8両編成の...
乗り心地は関西鉄道でトップクラス 京阪本線(淀屋橋ー三条)、鴨東線(三条―出町柳)や中之島、交野、宇治各線の5線を指す「京阪線」で活躍中の車両を紹介してきました。最終となる今回は6代目の特急専用車「8000系」を紹介します。 「エレガント・サルーン」の愛称通りで特急にふさわしい豪華な車両。私だけかもしれませんがこの車両を見ると国鉄色の特急を思い出します。乗り心地はJR西日本の特急を含み関西ではト...
デザインコンセプトは「風流の今様」 京阪本線(淀屋橋ー三条)、鴨東線(三条―出町柳)や中之島、交野、宇治各線の5線を指す「京阪線」で活躍中の車両を紹介していますがいよいよ大詰め。今回は、「コンフォート・サルーン」の愛称で知られる優良列車用車両「3000系」(2代目)を紹介します。 「風流の今様」をデザインコンセプトにした洗練された外観は前回紹介した通勤形車両「13000系」(2012年登場)に受け継...
京阪本線(淀屋橋ー三条)、鴨東線(三条―出町柳)や中之島、交野、宇治各線の5線を指す「京阪線」で活躍中の車両を紹介していますが、通勤形車両の紹介は今回が最終となります。 登場年代順ではなく、私が気に入っているデザインの「13000系」から掲載します。========== 〇〇13000系〇〇 イメージ一新 洗練されたデザインに 2012年から導入された通勤型車両で110両余が製造されています。...
4月24日からリニューアル車両運行 阪急電鉄がSDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」を走らせています。神戸線・宝塚線が「1000系」、京都線が「1300系」でそれぞれ1編成。2度目のリニューアルをした車両が4月24日から運行される計画で、今のデザインを見れるのもあと少しです。鉄道の二酸化炭素排出量は乗用車の8分の1 SDGsとは持続可能な開発目標。環境保護など17の目標の2030年までの達成をめざしています。鉄道の場合は...
(大阪モノレール)ラッピング列車が大活躍 大阪・関西万博(日本国際博覧会)の開幕まで4月13日であと1年となりました。関西ではJR西日本や関西の私鉄などが機運盛り上げに走らせている公式キャラクター「ミャクミャク」などデザインした「ラッピング列車」が目立ちます。4月13日から新幹線、南海、神戸、能勢電鉄も 一昨年11月7日から大阪モノレール、開幕500日前の昨年11月30日(一部は1月20日)からJR西日本、阪...
(「団子っ鼻」の愛称で親しまれた0系新幹線)開業60周年を迎える東海道新幹線 光陰矢の如し。日本初の新幹線、東海道新幹線が1964年(昭和39年)に開業して今年10月で60周年を迎えます。当初は「団子っ鼻」の愛称で親しまれた「0系」車両。「夢の超特急」と脚光を浴び、幼少時代にはブリキ製の「0系」玩具がお気に入りで、宝物のように大切にしていた思い出が鮮明に残っています。(所持していたのと同じだと思われるブ...
※顔が写った写真の掲載はいずれも本人の了承済みです100トンの巨体を懸命に磨く 鉄道のまち、京都府福知山市の福知山鉄道館フクレル別館にSL「C58形56号機」が静態保存されています。先日、「福知山SL保存会」(松山美昭会長)のSL清掃作業に初参加しました。会員の多くは阿吽の呼吸でSLを走らせた機関士と機関助士や安全運行を支えた検修員ら旧国鉄マン。約100トンもの巨体を懸命に磨ぐ姿に鉄道愛を感じました。山陰...
(貫通扉の周りがピンクに見える宝塚線の「9000系」) 粋な演出。先頭車の貫通扉付近が桜色に 阪急電鉄で昨年に続いて「さくら」ヘッドマークの掲出運転がされています。 気になったのが大阪梅田駅の宝塚線ホームに入線した「9000系」の「9007編成」。貫通扉の周りのアルミ枠が淡いピンク色に。神戸線や京都線ホームに停まっている「9000系」では本来のシルバーに見えます。粋な演出のかと思ったのですが、きっと改札口側から...
(阪急の現役最古参「3300系」。「3323編成8連」) 鉄道車両更新は平均3,40年 鉄道車両の更新は平均3、40年と聞くのですが、利用していると時折、半世紀以上前に製造された車両に出会うことがあります。今回紹介するのは関西大手私鉄、阪急電鉄と京阪電鉄。デザインの面では流石に新型車両には負けていますが、リニューアルされているケースが多いうえ、日頃の整備や洗浄等も行き届いており、あまり古さを感じることはあり...
(10面9線のホームが並ぶ、巨大ターミナル)ピカピカで滑りそうなホームの床 時折、利用する関西の大手私鉄、阪急電鉄。いつもは電車を降りると足早に目的地に向かいますが、先日は、巨大ターミナルの大阪梅田駅構内をカメラを手に2時間余り歩き回りました。10面9線あるホームの床はピカピカで滑ってしまいそうなほどです。京都本線、宝塚本線、神戸本線3線の電車がしきりに出入りしますが、車両は年代を問わず照明が写り込ん...
(御堂筋専用の「30000系」2編成と北大阪急行電鉄「9000形」を同時撮影)心弾ませて大阪メトロ新大阪駅へ 学生時代、大阪・日本橋の電気街に時折出かけました。その際、いつも利用したのは「大阪市営地下鉄」。今の「大阪メトロ(Osaka Metro)」です。当時の車両はもう引退していますが、御堂筋線の新大阪駅に「トレインビュースポット」が設置されていることを知り、心弾ませながら写真撮影に出かけました。(北急9000形の「箕...
(宝塚線の「ちいかわ号」)人気衰え知らずだが、運転期間延長はなさそう 阪急電鉄が、人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボ企画で走らせているラッピング列車が大好評ですが、3月28日についに運行終了となります。運転台にキャラクターのぬいぐるみが乗る「ちいかわ号」「ハチワレ号」「うさぎ号」すべてを見収めておきたいと、阪急大阪梅田駅に出かけましたが、スマホで列車を撮影する方が多くて人気は衰え知らず。でも残念...
( 3月16日から大阪駅発着が増える「スーパーはくと」) 第3セクターの智頭急行が所有する気動車特急「スーパーはくと」(HOT7000系)。運行が始まってから今年の12月で30年になります。老朽化が進むなかで、新型車両に更新する時期がじわじわと迫っていますが、3月16日のJR西日本のダイヤ改正に合わせて、運行ダイヤが大幅に改正され、現在の1日6往復から8往復(一部は運行区間短縮)に増便されます。運行始めて今年で30年...
山裾の高台を走る姿は爽やか。今日も快調(山陰本線 下夜久野~上夜久野) 「主役は俺だ」とばかりに中央に居座る287系近フチ(吹田総合車両所福知山支所) 「待たせたなあ」。北近畿ビッグXネットワークの要の駅(山陰本線 福知山駅) 情熱的な車体色。やはり京都サンガのサポーターに人気(山陰本線 福知山駅) 視線を感じて思わず立ち位置変えて望遠レンズで撮影(山陰本線 福知山駅)※【レンズの向こう】のタイトル...
(出番を待つ車両。福知山荒河車両基地で)乗務員訓練も本格的に 京都府北部の丹波、丹後地域を中心に走る京都丹後鉄道(丹鉄)は、3月16日のダイヤ改正に合わせて「KTR8500形」を運行します。JR東海から譲渡された人気の特急型気動車「キハ85系」を形式変更したもので同月4日から乗務員訓練がスタートし、翌5日にはメディア向けの試乗会も開催されました。 鉄道ファンや沿線住民らの注目度は高く、第2の人生も華々しくデビ...
(桂駅で出会った「6300系」のちいかわコラボ企画の「うさぎ号」) 阪急京都線の特急型車両として半世紀前に登場した「6300系」は、2扉転換クロスシート車。京都線から撤退後、嵐山線で第二の人生を送っていますが、近い将来、引退を余儀なくされる可能性が高まっています。2027年頃までに全駅にホーム柵 理由は、嵐山線での2027年春ごろのワンマン運転開始に合わせ、全駅に転落防止の固定式ホーム柵設置を進める計画があるため...
(京都丹後鉄道宮福線でも活躍中の「113系」) かつて関東や本州、四国で大活躍した直流近郊形電車のエース「113系」ですが、引退の日が刻々と迫っているように思えます。今、運用されているのはJR西日本管内の福知山、岡山の2地区のみ。沿線や駅には鉄道ファンの姿が日々増えています。写真撮影するだけでなく、マイクを手に多くの国鉄車両に搭載されたMT54モーターの音を収録する方もみられます。(福知山発宮津行の列車。交差...
(京都府の福知山駅に入線する鳶赤塗装の「KTR305形」) 京都丹後鉄道(丹鉄)の新型車両として2019年春に走り始めた気動車「KTR300形」が近く運用5周年を迎えます。同車両を重点的に投入している宮福線(宮津ー福知山)の沿線の風光明媚なまち京都府福知山市大江町には、「大江山酒呑童子伝説」が伝わり、鬼の町として有名。鳶赤と千歳緑の2色ある車両は、赤鬼や青鬼を意識して彩色されています。(丹鉄、JR線が乗り入れており...
日本の鉄道開業時の150年前にタイムスリップ 日本の鉄道歴史を加羅るうえで欠かせないSLですが、日本の3大鉄道博物館(鉄道博物館、リニア・鉄道館、京都鉄道博物館)には、国指定重要文化財になっている明治4年(1871年)に製造された1号機関車(150形蒸気機関車)等、貴重なSLが保存されています。今回は、日本の3大鉄道博物館で見学できた明治、大正期のSLのほんの1部ですが、紹介します。 京都鉄道博物館は、大阪の旧交通...
(奈良行きの「3200系」) かつては京都市電やバスが街中の主な公共交通機関だった京都市に1981年、市営地下鉄烏丸線が開業しました。当初は北大路駅 - 京都駅間のみだったのですが、その後、延伸して今は国際会館駅から京都駅を経て竹田駅までの区間となりました。さらに、東西線が開通。烏丸線は近鉄京都線、東西線は京阪京津線がそれぞれ乗り入れ、随分便利になったものです。(近鉄、京都市営地下鉄ともに標準軌で...
(京都線を疾走する「9300系」) 関西大手私鉄の阪急電鉄。本線は京都、神戸、宝塚線で、それに支線を加えると営業キロは143.6 kmに及びます。開業したのは1世紀以上前の1910年ですが、普通や快速、特急にかかわらず、車体色はチョコレート色の伝統あるマルーンカラーで統一しており、上品で高級感を醸し出しています。(京都河原町駅で出発を待つ「9300系」) 昔から乗車する機会が多いですが、一番利用したのが京都線の特急。...
(乗車した「モボ101形モボ106号」) 前回、京福電鉄嵐山本線の起源等の概略を紹介(記事)しましたが、今回は四条大宮駅からの乗車記。発車を待つのは1929年(昭和4年)、同線の複線化に合わせて導入された「モボ101形モボ106号」です。 (嵐電・四条大宮駅) (ワンマンの運転席) (長い直線軌道) 製造されたのはかなり昔ですが、何度もリニューアルされて新造扱いの車両になっているようです。当初はダークア...
(始発駅の福知山駅に入線する「きのさき10号」) JR西日本山陰本線が通る京都府亀岡市に本拠地を置くサッカーJリーグの「京都サンガ」をPRするラッピング列車「KYOTO SANGA TRAIN」(きょうとサンガトレイン)が2月10日から、7両編成で山陰本線等を走り始めました。チームカラーの「紫」を基調に、海の京都を表す「青」、森の京都を表す「茶」で彩られた車両はひと際目立ち、「かっこいい」との声も聞かれます。(京都サンガの...