メインカテゴリーを選択しなおす
【コンサート感想】小泉和裕/大木麻里/都響でパリ、響、ツァラトゥストラ
都響の終身名誉指揮者である小泉和裕に接するのは、1年ぶりだ。その際の演目は、ベートーヴェンの8番とチャイコフスキーの4番で、演奏は新日本フィルであったが、ど…
前回に引き続き先週金曜の公演 日本フィルハーモニー交響楽団第770回定期演奏会(サントリーホール) プログラム前半についてです。 プログラム プレトーク「本…
【コンサート感想】坂入/石丸/松田/新交響楽団で芥川、シチェドリン、ショスタコーヴィチ
昨年10月、坂入健史郎の指揮、新交響楽団の演奏で、ブルックナーの4番などを聴かせてもらったが、アマチュアシップで全身全霊を注ぎ込む熱演であった。今回(4/1…
『砂の器映画の魔性-監督野村芳太郎と松本清張映画』(樋口尚文)公開から半世紀を経た今も人気の映画『砂の器』(74)。観客はなぜ感動したのか?松本清張原作を大胆に映像化した脚本(橋本忍)・監督(野村芳太郎)・音楽家(芥川也寸志、菅野光亮)による仕掛けとは?初公開となる秘蔵資料を基にその秘密に迫る。序章『砂の器』とはなんだったのか第一章『砂の器』の脚本と演出原作から脚本へ橋本忍の「奇抜」野村芳太郎監督の横顔野村芳樹インタビュー脚本から映像へ野村芳太郎の「緻密」第二章『砂の器』の音楽組曲「宿命」の数奇な原点和田薫インタビュー「宿命」はいかに撮影されたか佐々木真インタビュー第三章『砂の器』の演技「泣かせ」を極めた名子役の陰陽春田和秀インタビュー縦咲く映画ヒロインとしての華島田陽子インタビュー第四章『砂の器』の宣伝...『砂の器映画の魔性-監督野村芳太郎と松本清張映画』
【コンサート感想】梅田俊明/中川優芽花/都響でモーツァルトとシューマン
日本演奏連盟が音楽普及活動(自主公演)の一部として参画している「都民芸術フェスティバル クラシック音楽部門」では、在京8オーケストラによるコンサートを廉価で…
国立映画アーカイブ「日本映画と音楽 1950年代から1960年代の作曲家たち」
国立映画アーカイブで、企画展「日本映画と音楽1950年代から1960年代の作曲家たち」を見た。2024年は、團伊玖磨、眞鍋理一郎、斎藤高順といった日本映画に深く関わった作曲家たちが相次いで生誕100年を迎える。それを記念して、撮影所システムの下、各社が映画作品を量産していた1950年代から60年代に映画界で活躍していた作曲家たちを取り上げ、貴重な自筆譜や製作資料などを通じて彼らの功績を顕彰する、というもの。楽譜、著書、関連書籍、ポスターなどが展示されていたが、どうにも展示にまとまりがなく見ずらい。曲を聴けるコーナーもあったが、タッチパネルで選んで聴くことができず、ただ流しているだけ…。せっかくの企画なのにもったいない感じがした。国立映画アーカイブ「日本映画と音楽1950年代から1960年代の作曲家たち」
中村メイコの訃報に接してこの映画のことを思い出した。『拝啓天皇陛下様』(63)(1989.11.25.)ヤマショウこと山田正助(渥美清)は、三度の飯にありつける上、俸給までもらえる軍隊が大好き。戦争が終るといううわさが流れると、天皇に向けて「軍隊に残してください」と手紙を書き始める。ヤマショーと、戦友であり良き理解者でもあるムネさんこと作家の棟本博(長門裕之)との長年にわたる関係を軸に描いた戦争悲喜劇。戦後にムネさんが回想する形で物語が進んでいく。監督・脚本は野村芳太郎。子どもの頃にテレビで見て、断片的な記憶しかなく、タイトルもおぼつかないのに、なぜかあるシーンだけを強烈に覚えている映画が何本かあった。この映画のラストの雪の中を酔っぱらって千鳥足で歩く渥美清の姿もその一つであり、後年、改めてこの映画の全編...『拝啓天皇陛下様』