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<レースアクロスアメリカへの道筋-2>からの続き 高校時代の陸上部の話しから。 陸上部では1500mを中心にしていたが、成績は支部大会の予選落ち程度で、まるっきり振るわなかった。というか、自転車のトレーニングのために走っていたから、心肺機能の向上が出来ればOK。鉄アレイの筋トレや、サーキットトレーニング、縄跳びなど、自分でトレーニングプログラムを作成するので、その類の本はかなり揃えて勉強した。 高校時代は、陸上部の部活をしつつ、自転車に乗るのはもっぱらサイクリングで、どちらかというと旅の要素が強く、レースに出ることはなかった。2年生の夏休みに北海道へサイクリングに行ったことが、その後の自分の活…
<レースアクロスアメリカへの道筋-1>からの続き 道筋-2 「ロードレースの走法」まだ持っていた! ロードレースの走法 この本は、自転車のプロショップ「ベロウ」で買ったような気がする。 ヨーロッパのプロロードレーサーになるために、手掛かりを探していた。何でプロにこだわったかというと、そればっかりずっとやっていられると単純に考えていたから。当時日本のロードマンでは、宮田自転車所属の森幸春選手が有名で、それでもプロではなかったし、日本だとプロになるにはピストの競輪選手しかなかった。ピストじゃなくて、長い距離を乗りたかった。ヨーロッパしかなかった。エディ・メルクス(飛躍し過ぎ)のように。エディ・メル…
raam book <レースアクロスアメリカへの道筋> とても長い話しになるので、時間の流れが前後したり、横道に逸れたり、記憶が曖昧だったり、まとめるのがとても大変で、ずっと後回しになっていたことを、どっかで文章にして残すのが使命のような気がして、書き始めたのがこれです。 今も出版している月刊サイクルスポーツ誌のだいぶ昔の記事(1980年代)から、話は始まる。いつ頃読んだのか記憶は曖昧で、多分中学2年あたりだと思う。それは、在住アメリカ人のデイビッド氏が書いたサイクリングの記事、北海道を自転車で旅する紀行文で、自転車で快走することが一番の旅の楽しみ、というような内容だった。彼は、 荷物を少なく…
4回走ったアメリカ大陸横断自転車レース:RAAMの中で、レース中の身体のダメージは痛みや擦過傷、日焼け、むくみ、手先足先の痺れなどなどいろいろありました。 そんな中、転んでケガすることも何回かあって、その多くはペダルから足が外れない立ちごけ。後半、南部の街中を通過する時に赤信号で止まって、足が外れず何回か転びました。眠気からくる思考低下が原因の一つです。 1997年に一度だけ大きな転倒をした話し。場所はコロラド州トリニダードという町です。大雨が降った後の深夜にその町を通過した時、道路端の水たまりに突っ込んだら、丁度タイヤがはまる幅の溝になっていて、そのまま前輪がはまり大前転。車輪は全壊し、身体…
アメリカ大陸横断自転車レース(RAAM)には計4回出場し、初出場の1995年はトップ選手のフィニッシュから48時間以内にゴールできず、アンオフィシャルフィニッシャー(11日11時間36分)としての完走。2回目出場の1996年に、9日20時間14分でトップから48時間以内のオフィシャルフィニッシャーになりました。1997年は万全を期して挑み10日17時間4分で5位になりました。 RAAM'97 Japanese Homepage RAAMでは、その年ごとにルート設定が変わったり、天候ももちろん異なるため、単純にタイムだけで過去の記録と比較する意味はあまりないですが、1997年は準備段階から一番良…
普段の食事とレース中の食事に関して。 RAAM(アメリカ大陸横断自転車レース)の時にどんな物をどれだけ食べていたかの栄養分析を、日本女子大学の栄養科の先生にお願いして調べてもらいました。カロリーベースでいうと7,000~11,000kcal/日、レース前半は糖質からが約80%、終盤になると65%くらいに下がります。その分脂質からエネルギーを得ていました。 タンパク質の比率は12~15%辺りで期間中の変化はあまりなかったです。 実際の主要な飲食物としては、リキッドフード(液体の栄養補給物)のメーカーから商品提供を受けていたので、当初はこれをベースに計画しました。 spiz-1 spiz-2 sp…
レースアクロスアメリカ再考-3の補足。 足底の痛み対策にインソールをいろいろ試していたことを思い出しました。バイクシューズは、ペダルに合わせてタイム社製。そのままのインソールはとても薄く、ロードレースでの一瞬のスピード変化や、ゴールスプリントには良いと思います(効率よく力を伝えるために)。ですが自分の場合、長時間ライドの時に足裏に痛みが出ることから、インソールを変えることにしました。痛みの原因は路面からの振動の影響が大きいと考え、振動軽減に衝撃吸収できそうなソルボセイン製(ランニング用)のものなど、いろいろ試しましたが、あんまり効果はなく、行きついたのがシダスのインソール、熱を加えて自分の足型…
ロングライドやウルトラマラソンなんかの長時間エンデューロ競技だと、調子の波が必ずやってきます。好調の時は先のことなど考えずにガンガン行くし(私の場合)、不調の時は、ひたすら耐えつつ兎に角前に進む(止まらないのが基本)感じ。そのうち好調の波がくることを信じて。 2003年のさくら道ネイチャーラン(名古屋~金沢250km)の時は、残り100kmを切ったところで好調の波がやってきて、ここぞとばかりに飛ばしまくりました。波の底ではおとなしく、波のトップでは全力でいく、あんまり他の人に推奨できないスタイルでした。 これは身体におきる「痛み」でも同じように扱っていました。耐久レース(特に一晩かそれ以上の日…
1996年のRAAMソロ・エントリーリストは以下↓ 1996RAAMソロエントリー スタートはカリフォルニア州 IRVINE、街中なので郊外の公園まではみんなでパレード走行。こんな感じ↓ ここはホリデイインの駐車場です。 スタート風景。カリフォルニア州IRVINE、郊外の公園まで全員でパレード走行。 スタートから2日目までは砂漠地帯が続き、乾燥していて暑いから鼻の粘膜をやられます。鼻の穴に馬油を塗っていました。 この当時は7月末がスタートで、暑さが一番ピークの頃でしたが、その分耐暑トレーニングを日本で充分にやれる時間があって良かったです。サポートカーのボンネットで目玉焼きが作れました(本当の話…
表彰式でスピーチ、英語。 神が7日目に安息日をおいたのが(宗教的な理由があるにしても)、人間の理にかなっていると実感することになったのは、1996年のレースアクロスアメリカ。人の生命活動は、他の命を取り込むことで成り立っているので(つまり食べて身になる)、その流れが追いつかなくなるのが丁度7日目にやってくる。食べても身につかない。自分の身体を削っていく感じ。そこまで心身を使い切ることで、安息日の意味がわかった気がした(本来の意味は別にして)。そうなった時に何が食べたいかというと、即物的に「肉」でした。自分の場合は。 深夜のガソリンスタンドで給油中、わらわら集まって来て記念撮影。多分ジョージア州…
#163 レースアクロスアメリカ:Outside Watch
RAAMロゴマーク レースアクロスアメリカ(Race Across America)RAAM:アメリカ横断自転車レース Outside TVの映像です。 www.outsidetv.com Outside Watch リレーチーム部門が中心の映像になりますが、コースはソロ部門と同じです。 今後出場を考えているライダーの参考になります。 下の写真は、僕自身の最初のRAAM・1995年のもの。この当時は、スマホもタブレット端末もなかった。一般人には、まだアナログ中心な時代でした。 1995年最初のレースアクロスアメリカ