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本来ハドソンは2軸の先台車でシリンダーと煙室を支え、長いボイラーの下に3軸の動輪を持ち、ボイラーに見合った大きな火室とキャブを2軸の従台車が受け持つ、パシフィックよりもパワーアップした形式なのですが、C60はパシフィックC59の動輪の軸重を軽減するために生まれ、C61は、D51の大型ボイラー積み込んでもC57並の軸重に抑えるために2軸の従台車を与えられた機関車でした。 鹿児島本線を疾走するC60。従台車以外はC59のまま、軸重15トン未満の乙線区に配置されました。 仙台西公園に静態保存されたC60。東北本線での活躍から保存の機運が高まり、解体を免れ、現存する唯一のC60です。 C60の母体とな…
パシフィックのC55、C57。ハドソンのC60、C61。それぞれの機関車の製造から運用までの流れを考えると、鉄道輸送に対する、戦争の影を色濃く感じざるを得ません、人間社会に何よりも大切なのは、平和です。 小荷物を乗せた台車を吊り下げて、線路を跨いでプラットフォームに送るテルハ・クレーン付近に停車中のC55。 右隣には、長距離輸送中に、車内で郵便物の分別をする郵便車が止まり、大幹線の風情が漂います。 C57に比較して、性能の劣るC55が、国鉄の無煙化が始まるまで、全機健在で残っていたのは、戦前の鉄道全盛期に製造された作りの良さがあったからです。C55以降の蒸気機関車は、戦争の影響に無縁ではいられ…
南九州駅巡り20冬(18) 鹿児島本線 鹿児島駅 ~駅舎改築中の元鹿児島市代表駅~
鹿児島中央駅から鹿児島本線をひと駅進んで鹿児島駅にやってきました。4番線に到着です。 鹿児島駅はその名の通り鹿児島県鹿児島市の駅。県庁所在地の代表駅、といいたいところですがそれは過去のことで、現在はお隣の西鹿児島駅から改称された経緯のある鹿児島中央駅が代表駅の扱いです。乗り入れ路線は西から鹿児島本線、東から日豊本線の2路線が乗り入れておりどちらも終点となります。ちなみに駅の所属線は鹿児島本線。日...