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斉召南『水道提綱』巻二十四「大長島」を読む(1)―樺太西海岸編
ロシアによる実効支配が続く北方領土「樺太」について、今日の日本人が知る機会はごく限られています。かりに知る機会があったとしても、それはたいていロシア寄りのバイアスがかかったものでしょう。なおかつ政府が領土問題を実質棚上げしているため、そこで問題意識が問われることは殆どありません。あたかも、ロシア(当時のソ連)が正当な手段で樺太南部を獲得したかのように思わせる、ミスリードを誘発する情報が氾濫していま...
岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第25回目)【7/8与市這隖~10輪藉】
樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。25回目となる今回は、岡本一行が与市這隖を出発するシーンから読み進めていきます。これから南下する樺太西海岸は、海峡を隔ててロシア支配地と接している関係で、東海岸よりもロシアの影響力が強めです。その中で先住民がどう暮らしているのか、僕なりに紐解いてみようと思います。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)7/8 与市這隖~寄血霧:間宮林...
岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第26回目)【7/11輪藉~13戸塚】
樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。26回目となる今回は、岡本一行が輪藉を出発するシーンから読み進めていきます。日本列島(樺太)とユーラシア大陸は、この辺りで最も近接しており、この狭窄部は一般的に「間宮海峡」と呼ばれています。これから大陸を間近に見つつ、樺太西海岸を南下していこうというのが、これから読んでいく話の大筋です。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)7/11 ...