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釣りが大好き(?)モーパッサンの短編集。新潮文庫からの短編集は3巻に渡るのですが、Ⅲは反戦小説と幻想小説を集めたものです。「二人の友」から「従卒」までは戦争の話です。モーパッサンは20歳の学生時代、普仏戦争に召集された経験を持ちます。前半の短編は、反戦思想が強くでている上に、ストレートな内容で戦争心理の生々しさを感じるものが多いです。「恐怖」から「狼」までは幻想小説と呼ぶのがしっくりくるでしょうか。モーパッサンは41歳で発狂し、41歳で没しましたが、「オルラ」のように精神的な不安を表している短編もあります。最後の2編、「月光」と「パリ人の日曜日」は、戦争ものでも幻想ものでもなく、恋愛や日常を喜劇的に書いた作品で。モーパッサンは、30歳からおよそ10年間のみの短い活動期間で約360編の中短編小説のほか、長編...モーパッサン短編集Ⅲ青柳瑞穂訳(新潮文庫)
2023年になりました。お正月は穏やかな晴れが続きゆっくりできましたが、明日から仕事始めと申しますか本日から仕事があります。束の間の休息ですが、それでもないよりましです。 さてもし自分の趣味は?と訊かれたら、一つは読書となります。この際自分がどんな読書歴だったか、他人には...
2017年公開の映画の紹介です監督は、ステファヌ・ブリゼ。ギ・ド・モーパッサンの『女の一生』が原作の、フランス・ベルギー合作・ドラマ映画です。主演・出演は、ジュディット・シュムラ、ニナ・ミュリス、ジャン=ピエール・ダルッサン、スワン・アルロー。(あらすじ)男爵家の一人娘・ジャンヌは、父から畑仕事を教わったり両親とボードゲームをする毎日でした。ある日、司祭が近所に越してきたジュリアンという男性を紹介します。両親はジュリアンの収入が少ないことを懸念するも、ジャンヌとジュリアンは結婚しました。乳姉妹のロザリは、そのままジャンヌの身の回りの世話を続けます。仲睦まじい夫婦でしたが、ある日暖炉の薪を足すことでジュリアンはジャンヌの浪費を叱責します。更に両親の事を口にするジャンヌは怒鳴られ、泣き出してしまったのです。あ...「女の一生」
モーパッサン 若い女性 「その心は疑い深く、頭はよく働き、勘が良い。」 アラン 手相 「魔法使いに、手の内を見せることはない。」 ベルクソン 人類 「人類はまだ、自分の未来は自分次第だということを、知らないでいる。」 ドストエフスキー 人間 「人間は、どれだけ複雑に見えよう...
11月1日はフランスで、「Toussaint (トゥサン)」という祝日です。 「Tous=すべて」、「Saints= 聖人たち」で、すべての聖人を 讃える日と…