メインカテゴリーを選択しなおす
祇央山 龍頭院 妙法寺(→神奈川県川崎市高津区久末)は、開基不詳の天台宗寺院ですが、本堂には1976(昭和51)年春に山門前から出土した鎌倉時代中期の「建長七年」と彫られた鎌田政清(かまたまさきよ→源義朝の乳兄弟)の往生を願うと記された板碑が安置されています。1255(建長7)年は鎌倉幕府の5代執権北条時頼(→泰時の孫)の治世で、鎌田政清の没後100年(→百回忌)にあたります。「主君聖霊」とあるので政清の家臣の子孫たちによって建...
久末義民地蔵尊・庚申塔(神奈川県川崎市高津区)を訪問しました
久末義民地蔵尊・庚申塔(→神奈川県川崎市高津区久末)は、江戸時代前期の1694(元禄7)年に、久末村の領主であった旗本の佐橋佳純(さはしよしずみ)の「苛性」を幕府に直訴した罪で処刑された名主を「義民」として祀った地蔵尊の1つです。地蔵尊の隣には江戸時代後期に建立された庚申塔があります。代表越訴型一揆とは正規の訴願順序を越えて、直接上長(→将軍や大名・旗本など)に訴える訴訟を「越訴」(おっそ)といい、江戸時代の前期に...