メインカテゴリーを選択しなおす
石川慶「ある男」109シネマズ・ハット 平野啓一郎の小説、「ある男」(文春文庫)が映画化されて、チラシを見るとオールスター・キャストということらしいです。マア、有名な俳優さんがずらりと並んでいら
「夜、鳥たちが啼く」2022年12月21日(水)新宿ピカデリーにて。午後1時15分より鑑賞(シアター10/E-8) ~佐藤泰志原作。傷ついた男女の危うい恋愛 佐藤泰志は芥川賞候補に5度ノミネートされながら、41歳で自殺してしまった作家。死後、その作品は高く評価されて、これまでに「海炭市叙景」(2010年)、「そこのみにて光輝く」(2014年)、「オーバー・フェンス」(2016年)、「きみの鳥はうたえる」(2018年)、「草の響き」(2021年)と、5本の映画が製作されている。ちなみに、私は「草の響き」以外はすべて鑑賞している。 そして、6本目の映画化となったのが、同名短編小説を映画化した「夜、…
フランク・ダラボン「ショーシャンクの空に」パルシネマ 噂だけは知っていて、ずっと見たいと思っていた作品です。たぶんテレビ上映でも見たことがない作品です。パルシネマの年末2本立ての1本で見ました。フ
「子猫をお願い」4Kリマスター版2022年12月20日(火)ユーロスペースにて。午後2時20分より鑑賞(ユーロスペース1/E-8) ~5人の女性の友情物語。何年たっても色あせない青春映画の傑作! 私の大好きな韓国の女優ペ・ドゥナ。過去の出演作はできる限り観るようにしているが、見逃している作品も多い。青春映画の名作と言われる2001年の「子猫をお願い」は観ただろうか。劇場では観ていないが、配信で観たような気もする。しかし、記憶は曖昧だ。 そんな中、なんと約20年の時を経て、4Kリマスター版が製作されて公開になるというから、さっそく出かけてきた。 結論から言えば、これは紛いもなく青春映画の名作、い…
映画レビュー「真・事故物件/本当に怖い住民たち」【感想・おすすめ度・おすすめシーンを紹介】
真・事故物件/本当に怖い住民たち Amazon Amazonプライムで見る YouTubeで見る ポチップ 日本公開年:2022年 ジャンル:ホラー・サイコ・スプラッター レイティング:R15+(グロ
3井上雄彦「THE FIRST SLAM DUNK」109ハット
井上雄彦「THE FIRST SLAM DUNK」109ハット 我が家で暮らしたゆかいな仲間たちが、もし、今、集まって人気投票をすると、おそらくダントツトップ間違いなしのマンガ家は井上雄彦で、作品はスラムダンクが
ブルース・ベレスフォード「ドライビング・MISS・デイジー」パルシネマ
ブルース・ベレスフォード「ドライビング・MISS・デイジー」パルシネマ 1989年のアカデミー賞で、作品賞だった作品だそうです。アカデミー賞史上、作品賞だったのに監督賞にノミネートされなかった数少ない作品
「そばかす」2022年12月19日(月)新宿武蔵野館にて。午前11時55分より鑑賞(スクリーン1/D-10) ~普通ってなんだ?誰にも恋愛感情を持てない女性の世間の常識とのバトル 前回取り上げた「ケイコ 目を澄ませて」を再度鑑賞してきた。前回のシネマ・ロサに続いて今度はテアトル新宿にて。音響の良さもあり前回とは違う発見もあった。そしてケイコや周囲の人々の心情がさらにリアルに伝わってきて、ドラマの輪郭がよりクッキリと浮かび上がった。私的には今年の日本映画のベスト1だと確信した。 その製作に関わっているメ~テレ(名古屋テレビ)は、今年開局60周年を迎えたこともあり映画づくりに熱心だ。なかでも、(n…
【映画】「コンジアム」再生数のために命を懸けろ【感想・おすすめ度・おすすめシーンを紹介】
コンジアム(字幕版) Amazonプライムで見る YouTubeで見る ポチップ 日本公開年:2019年 ジャンル:ホラー 監督:チョン・ボムシク あらすじ Youtubeで生配信をして100万再生
1、作品の概要 2018年にアメリカで公開された映画で、実在のジャズピアニスト、ドン・シャーリーと、彼のツアー運転手を務めることになったトニー・ヴァレロンガのロードムービー。 監督はピーター・ファレリー。 ヴァレロンガの息子の協力で、劇中にも出てくる妻宛ての手紙を元に制作された。 アカデミー賞の作品賞、脚本賞、助演男優賞を受賞。 2、あらすじ 人種差別が横行する1962年のアメリカ。 ジャズピアニストのドン・シャーリーはアメリカ中西部を回る8週間のツアーに出るために運転手兼ボディー・ガードにトニー・ヴァレロンガを雇う。 腕っぷしは強く、機転も効くトニーだったが、繊細で上品なドンは彼の粗野な正確…
バリー・レビンソン「レインマン」パルシネマ 「ドライビング・MISS・デイジー」との2本立ての1本だったので見ました。ダスティン・ホフマンと若き日のトム・クルーズの映画です。見たのはバリー・レビン
【映画】「ラブ★コン」もし運命の人に出会えたら『よろしQUEEN』【感想・おすすめ度・おすすめシーンを紹介】
映画ラブコン ポチップ 公開年:2006年 ジャンル:ラブコメ 監督:石川北二 あらすじ 身長が高い女、小泉リサ(170㎝)と身長が低い男、大谷敦士(159㎝)。お互いに身長にコンプレックスを持つ二人
「ケイコ 目を澄ませて」2022年12月16日(金)シネマ・ロサにて。午後3時より鑑賞(シネマ・ロサ2/D-10) ~ボクシング映画の常識を覆す。聴覚障害の女子プロボクサーの葛藤と希望 ボクシング映画にはハズレが少ない。クライマックスの試合シーンに向かって劇的に盛り上げられたドラマが、人々の心を湧きたたせるのだろう。だが、そんなボクシング映画の常識を裏切るような映画が登場した。 「ケイコ 目を澄ませて」は実在の元プロボクサー・小笠原恵子をモデルにした映画。彼女の自伝「負けないで!」を原案としている。 生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコ(岸井ゆきの)は、下町の小さなボクシングジムで黙…
ロシア語学習者による、映画「ラーゲリより愛を込めて」の感想。今観るべき素晴らしい映画です。
「ラーゲリより愛を込めて」という映画は、私にとって特別な映画になりました。 正直に言って、この映画の感想を書くのはとても難しく思えました(が、頑張って書いてみます)。 それはこの映画が、私が大学生時代に何度も足を運んだロ ...
小津安二郎「秋日和」こたつシネマ コタツで夕食をいただいて、チッチキ夫人がテレビのチャンネルを回して(回さないけど)いて「これかな?」といいながら手を止めた画面に「秋日和」という文字が映ってい
ジュン・リー「香港の流れ者たち」元町映画館 元町映画館で「香港映画祭」という特集プログラムをやっていました。チラシを見たときに、「これは!」と思ったのは民主化をテーマにしたドキュメンタリーの短編
中江功「Dr.コトー診療所」109ハット マンガは、ずっと昔に読みました。テレビでやっていたのは見たようなまなかったような、ただ、主演が吉岡秀隆君で、主題歌が中島みゆきということは知っていました。
「ハッピーニューイヤー」2022年12月15日(木)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後1時10分より鑑賞(シアター1/e-4) ~年末のホテルで繰り広げられる14人の恋愛模様。韓国版「ラブ・アクチュアリー」 この間、ある人から「楽しい映画を紹介してくれ」と言われて愕然とした。観る映画のほとんどは、暗かったり(微かな希望はあるにしても)、色々と考えさせられたり、重たい映画ばかりで、楽しい映画などほとんど観ていなかったのだ。 こんなことではいかん!というわけではないが、何か楽しい映画はないかと思ったら、あるじゃないですか。韓国映画「ハッピーニューイヤー」。噂に聞けば、誰もが幸せな気分になれる…
【映画批評】「アメリカン・ウォー」祖父から孫へ語り継がれる戦争の記憶。"誰の背中にも物語がある"【感想・おすすめ度・おすすめシーンを紹介】
公開年:2012年 ジャンル:戦争・ヒューマンドラマ 監督:サム・フィッシャー あらすじ おじいちゃん家に帰省中、納屋で古い軍用トランクを見つけた主人公。それはおじいちゃんが第二次世界大戦時も思い出が
「ラーゲリより愛を込めて」2022年12月12日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時20分より鑑賞(スクリーン7/F-10) ~瀬々敬久監督がシベリア抑留の悲劇を真正面から描く 戦争は遠くなりにけり。とはいえ、海外に目を向ければロシアのウクライナ侵攻の例を引くまでもなく年中戦争をやっているわけで、日本でも何やら不穏な空気が流れ始めた。戦争の足音は確実に近づいているのかもしれない。それだけに反戦・非戦の声を上げ続けることは重要だろう。 というわけで、辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を映画化した「ラーゲリより愛を込めて」。監督は「ヘヴンズ ストーリー…
「月の満ち欠け」2022年12月7日(水)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時50分の回(スクリーン7/D-6) ~ぶっ飛んだ設定にもかかわらずストレートに感動させてしまう廣木隆一監督の手腕 また廣木かよ! というわけで、「あちらにいる鬼」「母性」に続くこの秋冬3本目の廣木隆一監督作品「月の満ち欠け」です。2017年に第157回直木賞を受賞した佐藤正午による同名小説の映画化。 冒頭に登場するのは青森県八戸市の小山内堅(大泉洋)という男性。まもなく彼は上京して、緑坂ゆい(伊藤沙莉)という女性と会う。ゆいは、娘の瑠璃(菊池日菜子)の高校時代の同級生だった。 そこから時代はさかのぼり、198…
今週のお題「最近見た映画」 1、作品の概要 2016年10月に公開した西川美和監督作品。 主演は本木雅弘。深津絵里、竹原ピストル、黒木華出演。 西川美和は、監督・脚本を務めて原作の小説も執筆。 小説は第28会山本周五郎賞受賞。 直木賞の候補作にもなった。 2、あらすじ 作家の衣笠幸夫(本木雅弘)は、妻(深津絵里)が友人と旅行中に不倫相手の女性(黒木華)を家に連れ込み身体を重ねていた。翌朝、妻が事故で亡くなったことを知り深く混乱する。 TVカメラの前で悲劇の夫を演じるが、心から悲しめているわけではなかった。遺族の会で同じく亡くなった妻の友人の夫・陽一(竹原ピストル) と知り合う。 陽一は妻を亡く…
「あのこと」2022年12月3日(土)Bunkamuraル・シネマにて。午後1時より鑑賞(ル・シネマ1//B-7) ~中絶が禁止されていたかつてのフランスで孤独に戦う女子学生 いやぁ~、この日、私が渋谷に向かう副都心線は車両点検のせいで15分遅れ。大急ぎでようやく映画館に駆け込んだのだ。やれやれ。間に合わないかと思ったぜ。 鑑賞したのはフランス映画「あのこと」。2022年のノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーの短編小説「事件」を映画化し、第78回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた。ちなみに、その時の審査委員長はポン・ジュノ監督。 それにしても邦題の「あのこと」とは何とも意味深なタイトルで…
「ミセス・ハリス、パリへ行く」2022年12月1日(木)池袋HUMAXシネマズにて。午後3時30分より鑑賞(シネマ5/B-8) ~ロンドンの家政婦のおばちゃんがパリのファッション業界に殴り込み!? ファッションにはまったく疎い私だが、クリスチャン・ディオールぐらいは知っているのだ。と言っても、単に名前を知っている程度の話なのだが。 そのクリスチャン・ディオールのドレスが、ストーリーの重要な要素になる映画が「ミセス・ハリス、パリへ行く」だ。ポール・ギャリコの同名小説を、ドキュメンタリーを中心に活躍して、長編劇映画はこれが3作目となるアンソニー・ファビアン監督が映画化した。 1957年のロンドン。…
勝手に映画批評:私には合わなかった「サスペンス、その他系映画」を救ってほしい38選/2019年版【感想・あらすじ】
今回は サスペンス系、その他編の紹介です。 「前回ホラー映画編」↓ 映画において、バッドエンドは私は苦手です。 どんよりした気分になりたくない・・・(悲 フィ
「宮松と山下」2022年11月29日(火)渋谷シネクイントにて。午後1時50分より鑑賞(スクリーン2/D-8) ~虚構と現実の境目がないエキストラの不思議な人生 いつも読んでくださりありがとうございます。メジャーな映画から地味なインディーズ映画まで、節操もなく取り上げるブログです。というわけで本日はこちらの映画を……。 教育番組「ピタゴラスイッチ」などで知られるクリエイティブディレクターの佐藤雅彦。NHKでドラマ演出に携わってきた関友太郎。「百花」の共同脚本を務めた平瀬謙太朗。東京芸大大学院映像研究科で佐藤が研究室を率い、関と平瀬は教え子という関係でもある。 この師弟3人は監督集団「5月」結成…
「シスター 夏のわかれ道」2022年11月26日(土)シネ・リーブル池袋にて。午後4時45分より鑑賞(シアター2/F-5) ~見知らぬ弟を押し付けられた姉の葛藤。一人っ子政策がもたらした闇を照らす あからさまに政府の批判などしようものなら、当局からダメだしが入る中国映画だが、実はそれなりに社会問題を盛り込んだ作品は多い。もちろん、それが今の政府批判にならないことは条件なのだが。 「シスター 夏のわかれ道」も社会問題を背景としたドラマだ。 主人公は看護師として働きながら、医者になるために北京の大学院進学を目指すアン・ラン(チャン・ツィフォン)。ある日、疎遠だった両親が交通事故で亡くなり、親族から…
これはビートルズデビュー60周年の別の映画になります。1966年のビートルズの武道館公演に関するインタビューをまとめた映画、「ミスタームーンライト」です。公開決定については10月に発表がありましたが、ここにきて予告編が公開されました。 映画『ミスタームーンライト』公式サイト(mr-moonlight.jp) 総勢50人以上がインタビューされており、特にビートルズに影響を受けた松本隆さん、財津和夫さん、奥田民生さん等のミュージシャンだけでなく、当時のディレクター等の関係者が多数いますね。世界的な人気者を呼ぶだけあって、警備等、当時はかなり大変だったと思います。初めて武道館をミュージシャンに開放する等は、意見調整は大変だったのではないかなと。良く知られた話ばかりになるのか、関係者にしかわからない情報が語られる...NO.107映画「ミスタームーンライト」予告編公開
「母性」2022年11月24日(木)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時30分より鑑賞(スクリーン5/G-13) ~「母性」とは何か?を追求し、「母」の概念に疑問を呈す母娘のドラマ また廣木隆一かよ! 次々に映画を撮る廣木隆一監督。この秋冬だけでも「月の満ち欠け」「母性」「あちらにいる鬼」と監督作品が3本も公開だ。先日は「あちらにいる鬼」を取り上げたが、今回は「母性」を取り上げる。それにしてもよく働くなぁ~。 人気作家・湊かなえの小説が原作のミステリードラマだ。 映画の冒頭。ある事件の記事が学校の教員室で話題になる。女子高生が自宅の庭で死亡したのだ。発見したのは少女の母。それは事故な…
【映画】『ジュディ 虹の彼方に』~古のミュージカルスターの光と影~
1、作品の概要 2019年にアメリカイギリスの合作で製作された伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの伝記映画。 2019年9月に全米公開、2020年3月に日本で公開された。 ゴールデングローブ賞、アカデミー賞でレネー・ゼルウィガーが主演女優賞を受賞した。 JUDY Trailer (2019) 2、あらすじ 子役の頃からハリウッドで女優として活躍し、『オズの魔法使い』のドロシー役でスターダムを駆け上がったジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)。 しかし、痩せるために薬漬けにされて、私生活も管理されながら、激務をこなす日々は彼女の精神を蝕み、神経症と薬物中毒の後遺症に苦しみ続けていた…
はてなブログのお題、「号泣した映画」に挑戦しました! わたしが選んだ映画は「眉山」です。 自分の境遇と主人公の境遇が重なりすぎて涙なしでは見ることができませんでした。 ストーリ後半の阿波踊りのシーンは圧巻です! 是非見てみてください!!
「ある男」2022年11月21日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時30分より鑑賞(スクリーン2/E-9) ~人間は何をもってしてその人間たりえるのか。人間の本質に迫った骨太なエンタメ作品 「愚行禄」「蜜蜂と遠雷」などの石川慶監督は、ポーランドで映画を学んだという珍しい経歴を持つ。その石川監督の新作は、芥川賞作家・平野啓一郎の小説を映画化した(脚本は向井康介)「ある男」だ。実は、私はすでに原作を読んでいたので、面白さが半減したらどうしようかと思っていたのだが、幸いにもそんなことはなかった。 谷口里枝(安藤サクラ)は、離婚して子供を連れて故郷に戻り、森の伐採現場で働く「大祐」(窪…
「チケット・トゥ・パラダイス」2022年11月20日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午前11時40分より鑑賞(スクリーン1/D-8) ~ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの夫婦漫才を堪能せよ! いつもいつも面倒くさい映画を取り上げているわけではないのだ。たまには単純明快、観たらスッキリするような映画も取り上げるのだ。 で、「チケット・トゥ・パラダイス」である。これぞハリウッドの典型的なハートフル・コメディー。驚くようなことは何もないけれど、観たら楽しくなれる作品だ。 20年前に離婚した元夫婦のデヴィッド(ジョージ・クルーニー)とジョージア(ジュリア・ロバーツ)。お互いに結婚を後…
「ザ・メニュー」2022年11月18日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時より鑑賞(スクリーン9/E-14) ~ミステリー?ホラー?高級レストランを舞台にしたドラマは痛烈な社会風刺劇 先週の土曜日にTOKYO DOME CITY HALLでの伊藤蘭のコンサートに行ってきたのだ。何と前から2列目の席で、数メートル先の伊藤蘭の歌い踊る姿を目撃してきたのだ。イェーイ! そんなことはどうでもいい。今日取り上げる映画は「ザ・メニュー」。高級レストランを舞台にしたドラマだ。美味しい料理とともに、そこに集った人々の人間模様が浮かび上がる。それを観ているうちに感動の涙が……。 などというのは大ウ…
1、作品の概要 『ジュラシック・ワールド~新たなる支配者~』は、2022年に公開されたアメリカの映画。 『ジュラシック・ワールド』3部作の完結編。 監督はコリン・トレヴォロウ、出演はクリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード。 前作と同じくオーウェンとクレアを中心に、メイジーの出生の秘密と、バイオシン社の陰謀を描く。 2、あらすじ オーウェンとクレアは、メイジーを彼女を狙う存在から匿いながら恐竜を保護する仕事を続けていた。 そんな生活に窮屈さを感じていたデイジーだったが、ブルーの子供のベータと共に、密猟者に攫われてしまう。 マルタの闇市場の情報を入手した2人はメイジーを取り戻すべく乗り込み、…
【映画】『東京リベンジャーズ』~漫画の実写映画はコケることが多いからって観てない奴いる?ひよってる奴いる?いねぇよなぁぁぁ!!~
1、作品の概要 『東京リベンジャーズ』は2021年7月に公開された日本の映画。 主演・北村拓海。吉沢亮、山田裕貴、今田美桜らが出演している。 原作は、マガジンで連載中の和久井健『東京卍リベンジャーズ』で2022年7月現在コミックスが28巻まで発売中。 2、あらすじ 何をやってもうまくいかないフリーターの花垣武道(北村拓海)は、ニュースでかつて付き合っていた彼女の橘日向(今田美桜)が東京卍會の抗争に巻き込まれて事故で死んでしまったことを知る。 駅のホームで線路に突き落とされたタケミチは電車に轢かれる直前に10年前にタイムリープする。 過去の世界で橘直人に出会ったタケミチは彼と握手して現代に戻って…
【映画】『Red』~愛が成就してハッピーエンドで終われるならば、それはもちろん幸せだろう~
1、作品の概要 島本理生『Red』 が原作。 2020年2月に夏帆、妻夫木聡主演で公開された映画。 三島有希子監督。 倫理を超えた愛を描いた。 2、あらすじ 経済的に恵まれている家に嫁ぎ、子供も生まれて幸せに暮らしていた塔子。 しかし、夫の何気ない態度や、義母との関係に違和感を感じていた。 そんな時に偶然10年ぶりにかつて愛した男・鞍田に再会する。 塔子と鞍田はお互いに求め合うようになり・・・。 Red (中公文庫) 作者:島本理生 中央公論新社 Amazon 3、こ の作品に対する思い入れ ツィッターやブログでの感想を読んで、以前から気になっていた映画でした。 映画のポスターの写真の赤はヤバ…
「あちらにいる鬼」2022年11月17日(木)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後1時30分より鑑賞(スクリーン7/e-8) ~井上光晴と奥さん、そして瀬戸内寂聴の不可思議な関係 コロナ第8波の到来だ。もう一度気を引き締めねばならない。というわけで、混雑していない映画はどれだ? 足を運んだのは「あちらにいる鬼」。事前にネットで見たら観客は4人。やったー!と思って行ってみたら、けっこう混雑しているではないか。しかも、私の左隣に観客がいるぞ。うーむ、どうもネットで予約せずに劇場でチケットを買った人が多かったみたい。 とはいえ、帰るわけにもいかず最後まで鑑賞。「あちらにいる鬼」は、小説家・井上光…
【映画批評】「戦場のアリア」たった数人の人間によって生まれる悲劇と奇跡。【感想・おすすめ度・おすすめシーンを紹介】
制作年/日本公開年:2005年 ジャンル:戦争・ヒューマンドラマ・実話が基 監督:クリスチャン・カリオン あらすじ 第一次世界大戦中、今から108年前(2022年現在)の1914年のクリスマスイブに起
【映画】『THE BATMAN』~弱さと恐怖を隠すための仮面をかぶり、復讐者バットマンは闇を走る~
1、作品の概要 『THE BATMAN』は2022年3月に公開されたアメリカの映画。 DCコミックスの「バットマン」を主人公とした映画で、若き日のバットマンが描かれている。 監督はマット・リーヴス、バットマン(ブルース・ウェイン)をロバートパティンソンが演じた。 キャット・ウーマン(セリーナ・カイル)をゾーイ・グラヴィッツ、リドラーをポール・ダノ、ジェームズゴードン警部補をジェフリー・ライトが演じた。 予告編・作中でNIRVANA『Something in the way』が使用されて話題を呼んだ。 2、あらすじ 幼い頃に両親を殺されたブルース・ウェインはバットマンとして2年間ゴッサム・シティ…
「わたしのお母さん」2022年11月11日(金)ユーロスペースにて。午後2時30分より鑑賞(ユーロスペース2/D-9) ~余白を使って繊細に描写された母娘のすれ違う心。これぞ映画の妙味! 親子といえども必ずしも仲が良いとは限らない。いや、むしろ親子だからこそ、心がすれ違うことがあるのかもしれない。 「わたしのお母さん」は母と娘のすれ違う心を描いたドラマである。監督は、長編デビュー作「人の望みの喜びよ」が第64回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門でスペシャルメンションを受賞した杉田真一。 3人姉弟の長女で現在は夫と2人で暮らしている夕子(井上真央)。ある日、突然、長男夫婦と暮らしていた母の寛…
【映画】『鬼滅の刃 無限列車編』~心を燃やせ!!今更ですが観ました!!~
☆鬼滅の映画をようやくDVDで観ました!!☆ いや、めっちゃ良かったっす!! 映画館で観られたらボロ泣きだっただろな~。 職場の規定で、映画館に行くことは禁じられているので映画館では観られなかった鬼滅の刃 無限列車編ですが、待ちに待ったDVD発売でようやく観られました。 今回はTSUTAYAなどでのレンタル開始前にDVDだけ発売みたいですね。 妻と子供は通常版と4DX版で2回も観ていましたが、僕は初見でした。 ちなみに妻はそれまで鬼滅の刃に興味なかったて原作も読んでませんでしたが、この映画でハマって一時期ウチのTVは鬼滅ばかり再生されていました(^^;; 鬼滅のブルーレイも妻が買いました(笑)…
【映画】『ある男』~愛したはずの夫は、まったくの別人でした~
1、作品の概要 『ある男』は2022年11月18日に公開された日本の映画。 ヴェネチア国際映画祭正式出品作品。 平野啓一郎の小説『ある男』が原作。 監督は『愚行録』『蜜蜂と遠雷』などの石川慶監督。 主演は妻夫木聡(城戸章良)で、安藤サクラ(谷口里枝)、窪田正孝(谷口大祐/X)、清野菜名(後藤美鈴)、眞島秀和(谷口恭一)、小藪千豊(中北)、仲野太賀(谷口大祐)、真木よう子(城戸香織)、柄本明(小見浦憲男)らが出演している。 音楽はCicadaが担当。 谷口里枝の急死した夫・谷口大祐は全くの別人であったことがわかり、弁護士の城戸が彼の身元を調査し始めるが・・・。 movies.shochiku.c…
【映画】『光』~ジェフ・ミルズが音楽を担当した映画が狂気に満ち溢れていてヤバいっす~
1、作品の概要 『光』は2017年に映画化された日本の映画。 三浦しをん『光』が原作。 監督は大森立嗣で、主演は井浦新。 瑛太、橋本マナミ、長谷川京子らが出演している。 音楽を世界的なテクノアーティストであるジェフ・ミルズが担当している。 生まれ故郷の島で罪を犯した3人が、25年後に再会するが・・・。 2、あらすじ 東京の離島「美浜島」で生まれた信之(井浦新)は、恋人の美花(長谷川京子)をレイプしていた男を殺してしまい、輔(瑛太)にも見られてしまうが、津波が島を襲ったことで全ては闇に葬り去られていた。 25年後、信之は南海子(橋本マナミ)と結婚して子供も生まれて平穏に生活していた。 そんな穏や…
1、作品の概要 『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』(原題はRebel in the Rye)は2017年に公開されたアメリカの映画。 監督・脚本はダニー・ストロング、主演でJ・D・サリンジャー役をニコラス・ホルトが演じた。 上映時間は106分。 日本では2019年に公開された。 『ライ麦畑でつかまえて』で世界的に有名な作家であるJ・D・サリンジャーがどのようにして売れっ子作家になり、隠遁生活を送るようになったかを描く。 2、あらすじ 小説家志望のサリンジャーは、大学でウィットの指導を受けながら作家になるための勉強をしていた。 なかなか芽が出なかったサリンジャーだったが、短編が雑誌…
1、作品の概要 2020年に公開された日本映画。 村上虹郎主演。 罪を犯して逃げ続ける若い男女を描いたロードムービー。 豊原功補、小泉今日子がプロデューサーを務めた。 2、あらすじ 役者になることを夢見ている翔太(村上虹郎)は、オレオレ詐欺の受け子などして、手を汚しながら東京で生きていた。 和歌山の故郷・和歌山の高齢者施設で泊まり込みのボランティアをするうちにタカラ(芋生悠)と出会う。 翔太は、タカラが出所した父親にレイプされる場面に出くわし助けようとするが、タカラが父親をナイフで刺してしまい2人で逃げ出してしまう。 警察から逃げ続ける2人がたどり着いた場所はどこだったのか? 村上虹郎&芋生 …
【映画】『劇場』~一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう~
1、作品の概要 2020年7月17日に公開された映画。 山﨑賢人、松岡茉優主演、行定勲監督作品。 音楽をサニーデイ・サービスの曽我部恵一が担当。 原作は又吉直樹の長編小説。 2、あらすじ 演劇に魅せられた永田は高校の友人・野原とともに上京して劇団「おろか」を結成。 劇団は上手くいかず、酷評される毎日の永田だったが、偶然路上で出会った沙希と付き合いだし彼女の家に転がり込むようになる。 夢を一心に追い続け演劇の脚本を書き続ける永田だったが、次第に自らの才能のなさを自覚するようになり自堕落な生活をするようになる。 そんな永田を懸命に支えて、愛し続ける沙希。 そんな2人の蜜月の日々に少しずつ亀裂が入り…
1、作品の概要 2020年9月に公開された米英共同制作のSF映画。 『ダークナイト』『インターステラー』『ダンケルク』などのクリストファー・ノーラン監督作品。 ジョン・デヴィット・ワシントン、ロバート・パティンソンなどが出演している。 時間の逆行をテーマにしている。 2、あらすじ CIAの特殊工作員である主人公はウクライナのテロ事件の後に捕獲され、テストをクリアした後に謎の組織TENETにスカウトされる。 時間の逆行と、世界を破滅へと向かわせる9つのアルゴリズムの存在を知り、相棒のニールと共に世界を救うために動き出す。 インドの武器商人プリヤから、ロシア人のセイターが未来人と関与して時を逆行さ…
【映画】『佐々木、イン、マイマイン』~ムネアツ、アオハル、直球ど真ん中青春映画~
1、作品の概要 2020年11月に公開された日本映画 監督は、キングヌーやUruのMVも手がける内山拓也監督。 主演は藤原季節。 2、あらすじ 俳優を目指して上京した悠二だったが、芝居も上手くいかず工場の仕事からも抜け出せず、別れた恋人のユキと同棲し続ける冴えない日々を送っていた。 偶然、高校時代の友人・多田と再会し、仲間達のヒーローだった佐々木を思い出す。 佐々木を中心に悠二・多田・木村の4人で駆け抜けた高校時代。 ある事件をきっかけに疎遠になってしまっていたが、佐々木はやりたいことをやるように背中を押してくれた大切な友人だった。 真夜中に佐々木からの着信が入り、停滞していた悠二の人生は一気…
1、作品の概要 2020年9月に公開された日本映画。 草彅剛主演でトランスジェンダーを題材に作品。 監督・脚本は内田英二。 原作小説の執筆も手がける。 2、あらすじ 男性に生まれながら性同一性障害で女性として生きている凪沙(草彅剛)は、新宿のゲイバーで働いていた。 郷里の広島からネグレクトされていた姪・一果(服部樹咲)が上京してきて母親の頼みから一時的に同居するようになるが、お互いに心が開けずにギクシャクする日々。 一果はバレエを習うために友人のりんの紹介で違法な撮影バイトをしていたが、客とのトラブルで警察沙汰になってしまう。 迎えに来た凪沙は、パニックになり自傷行為へと走る一果を抱き締める。…