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「おい、大丈夫か!しっかりしろ!」「に、兄ちゃん・・・へ、蛇・・」「何!?蛇に食われそうだと!? 今、兄ちゃんが助けてやるからな!」 グググ、グゥーグ、グググググ・・「はあ、はあ、全く抜けない。ええい!これでもか!」「あの・・兄ちゃん・・」「なんだ、苦しいか。大丈夫だ。すぐ兄ちゃんが助けて・・」「いや・・違うんだよ兄ちゃん」「あ?何が違うんだよ」「僕は、蛇にのまれかけてるんじゃなくて、 蛇が通りか...
目覚めたら、穴の中にいた。そして、自分がなぜこんな穴の中になどいるのかを考えるのを忘れるほど驚いた。視線の先に、とてつもない数の目玉がぎょろぎょろとひしめき合っていたからだ。なんなんだ。俺を監視するつもりなのだろうか。これ以上目を合わせていたくなくて、横を向こうとしたが体が動かない。どれだけ力を込めても体は石より重いようでやはり動かない。もしかすると、あの目玉に見られている限り、俺は動けないのか・...