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<Japanese> ユーロ導入直前に私がフランクフルトで勤務していた頃(1994~1999年)のドイツは、1%台半ばの低成長と9%前後の高失業のため「欧州の病人(the sick man of Europe)」と呼ばれていました。その危機感をバネに、その後ドイツは労働市場改革(解雇規制の緩和、職業訓練/紹介の拡充、創業支援など)を断行し、持ち前の強い国際競争力を安定的に支える筋肉質な雇用構造を作り上げました。欧州債務危機(2011年~)の頃には、ユーロ安にも支えられてドイツは「一人勝ち」状態と言われるまでになり、メルケル前首相のリーダーシップの下でユーロを崩壊の危機から見事に救い出しました。…