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NHK大河ドラマ「どうする家康」。次週はいよいよ、織田・徳川連合軍と武田軍が雌雄を決する長篠(設楽ヶ原)の合戦となる。この長篠の合戦が最も印象深く描かれた映画は黒澤明監督の『影武者』(80)だろう。以下、『全集黒澤明』(岩波書店)から抜粋。諏訪勝頼(萩原健一)の無謀な突撃命令に疑問を感じながらも、侍大将たちは馬上でこんな会話を交わす。「風林火山」「林」の旗印の内藤昌豊(志甫隆之)「風よ、火よ、これまでじゃな」「風」の旗印の馬場信春(室田日出男)「さらばじゃ、一足先に参るぞ」「火」の旗印の山県昌景(大滝秀治)「風よ、林よ、御屋方様の下でまた会おう」槍を合わせ、三方へ走り去る3人。徳川家康(油井昌由樹)「武田はこれで滅びまする」織田信長(隆大介)「山が動いてはそれまでよ」信長「鉄砲隊の者どもにしかと申せ。先ず...『影武者』長篠の合戦
前回に引き続き、国立映画アーカイブの特集「1980年代日本映画――試行と新生」で観た作品のことを書きます。 今回は「マルサの女」(1987/伊丹プロ=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ)。この作品は、たぶん中学生の頃にテレビで観てから約30年ぶりの鑑賞だったと思います。当時は、マルサとか税金のことは全く分かっていなかったので、伊丹映画あるあるのオーバーな表現が面白かったという記憶しかない。あと、宮本信子扮するヒロインの亮子が寝癖のまま出勤するので、上司に「亮子ちゃん、寝癖」と言われるのを友人と真似したりしていました。 …さて、大人になって見てみると…。子どもの頃と違う観点で面白かった!ので…