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【あらすじ&ひとりごと】 伊岡瞬さんの作品を読むのは『奔流の海』に続いて2作品目ですが、とても読みやすい文章で、サクサク読みながらもストーリー展開が頭にスルスル入ってくる心地良さがあります。事件に迫ってくると、もう一気読み必至。 本作は、一見、仲の良い家庭を演じながらも、それぞれが自分勝手に生活している一家が崩壊していく様を描いたサスペンス小説です。 地方都市ではあるが、かつてはセレブタウンと言われた場所の高台に建つ中古の戸建てに転居した山岸家。 中学生の真佐也は、不登校となり部屋に引きこもるが、友人の純二が日中両親の不在のときに遊びに来る。 父・陽一は中堅ゼネコンに勤め、家を空けることが多く…
読了本です。 残像 伊岡瞬 前科のある人たちと平凡な若者との出会いと それぞれの過去や普通の若者の暮らしとの対比が 普通に生きているつもりでも 自分が罪を犯す側になりえるんだな、と思いながら読みました。 最後はちょっとカリオストロの城っぽかった(*´艸`*) azuazuazukina.hatenablog.com \読んでいただきありがとうございます/ // //
2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、蔵書の小説を読み直しております。 今回は伊岡瞬「痣」。 2016年発表作品。 痣 (徳間文庫) 作者:伊岡瞬 徳間書店 Amazon 伊岡瞬は1960年生まれで自分より一世代上の作家さん。 「代償」が代表作かな。 ここ10年ほど「イヤミス(嫌な気分になるミステリー)」作品でよく売れている印象です。 著者が得意とする警察捜査ミステリーのなかでも特に人気なのが真壁修刑事シリーズ。 本作はシリーズ中の時系列的には最初となるエピソード。 物語は東京・奥多摩分署管内で全裸の美女冷凍死体が発見されることにより幕を開けます。 それより一年前、本庁…
こんにちは。 マダムあずきです。 先週の読書記録です。 瑠璃の雫 伊岡瞬 最初はなかなか入り込めなくて これは挫折かな・・・と思いながらも 第2章からいろんなことがぐいぐいと読み進めました。 しばらく進めて行かないと 最初の伏線(?)と繋がらないですね。 2章から後半は倍速の速さで読み終えました。 繋がっていく瞬間とかが楽しいんですよね。 未読本がなくなってしまいました💦 本屋さんに行きたいな~ azuazuazukina.hatenablog.com \読んでいただきありがとうございます/ にほんブログ村 ランキング参加中ライフスタイル ランキング参加中雑談 ランキング参加中Think<書く…
【あらすじ&ひとりごと】 伊岡瞬さんの作品を初めて読みました。 『奔流の海』、タイトルからとても不穏な雰囲気を感じながら手に取りましたが、悲しい運命に抗って、その苦しみの中に必ず存在するであろう希望を求め、そして現実から逃げない強い意志を持ち生きる、そんなラストに心が救われました。 静岡県千里見町を襲った台風によって土砂崩れに巻き込まれ、避難時にすり替わってしまった赤ん坊。その不運な運命をたどり、本当の自分を探し求めるひとりの大学生の物語です。 そして、一年前に父親を交通事故で失った千里見町で旅館を営む一人娘のストーリーも同時に進行していきます。 その二人の主人公が登場して、それぞれのストーリ…
初めて読んだ伊岡小説。主人公の子どもが虐げられ、また別の少女も事件に遭うなど、重苦しい場面が多い作品。主人公が少しずつ救われていく過程に涙がにじむ。 主人公と老人の絆が本書の核だが、その絆が直接描かれる場面はほとんどない。隠すことにより、絆の強さがさらに際立つのだ。「秘すれ...
赤い砂 伊岡 瞬 本屋に寄って、平積みのポップを見てかったんだっけか? コロナ禍になってすぐぐらいだったかな? ポップの内容は忘れてしまいましたが、読み終えて…
こんにちは。マダムあずきです。 母さんごめん 松浦晋也 後半にお母さんに手を上げてしまうあたりや 「死ねばいいのに」と独り言が止まらないとか 親と子という関係の先で 人間でいられるか鬼になるか 正常と狂気の間 一線を越えるかとどまるか 介護者の現実・・・ ワタクシは実母の介護、障害児育児で感じたことと重なり ギリギリのところまで行ったことのある人の 正直な心の描写に胸を打たれました。 我が家(実家)のことですが 実際に24時間付きっきりで実母を介護した父は その日限界に近づいていて 夜中の吸引で 「もう勘弁してくれ」とつぶやいたそう。 そしてウトウトして次にふっと隣を見たら 母は息を引き取って…