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アンデスがわたしを呼んでいる 2か月ほどのスペイン・ポルトガル巡礼旅を終え、われわれは久々に空路をとった。 今回は大移動。時差が大きく動くため、もはや何時間…
お菓子の国 『巡礼その後、ポルトガルへ【前編】』 スペインからポルトガルへ サンティアゴ・デ・コンポステーラを出た後、われわれはバスでポルトガルのブラガに向…
スペインからポルトガルへ サンティアゴ・デ・コンポステーラを出た後、われわれはバスでポルトガルのブラガに向かった。 ポルトガルは夫が行きたいと言っていた国の…
850kmの終わり こうしてわれわれの2か月弱にわたるスペイン巡礼は終わった。 約850kmの、スペイン北部を歩く《北の道》。 8年前に《フランス人の道》を歩…
サンティアゴ・デ・コンポステーラ・前編【スペイン巡礼日記 #30】
聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ 巡礼49日目、ついに最終日。カミーノのゴール地点、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り10kmである。 サンテ…
残り100km地点にて 気がつけば700km以上を歩いており、残り100km地点を目前にした近頃、サンティアゴへのゴールを意識し始めたせいかなんとなくしんみ…
ガリシアの巡礼路について思うところ 巡礼39日目。 宿を出たとき晴れていた空は徐々に曇って雨となり、そしてまた晴れ、その合間に虹が見えた。 この日はまとま…
最後の州、ガリシアへ 巡礼38日目もまた、節目の日だった。 前日たらふく巡礼メニューを食った満腹感のままに気分よく眠りスッキリ起きて、ナッツバーとみかんだけ…
アストゥリアス最後の宿 『巡礼グルメと路上の贅沢・前編【スペイン巡礼日記 #23】』 レストランで巡礼メニュー さて、巡礼中の夕飯はなるべく自炊していること…
アーバンな町のふつうのバルで 『アーバンな道は幸運の道・前編【スペイン巡礼日記 #19】』 アーバンな道 オビエドでの休息を経てまた歩き始め、歩行距離が5…
アーバンな道 オビエドでの休息を経てまた歩き始め、歩行距離が500kmを超えた。 夫はいつも通り牛を見ては 「モオォォォォォー」 羊を見ては 「メエェェェェ…
アストゥリアス考古学博物館 久々の連泊で心身ともにリラックス、という名目でオビエドに2泊とったが、案の定リラックスどころか普段より忙しくなった。 今日1日で…
分かれ道 《北の道》にはやたらと分かれ道が多い。 《フランス人の道》にも分かれ道はあったが、こんなに頻繁ではなかった。 たとえば宿やバルが少ないエリアに第2…
スーパーと自炊 日本でも関東と関西では異なるスーパーが幅をきかせているのと同様、スペインでも地域ごとにスーパーの勢力図も変わってくる。 バスク地方では「ER…
ハッカと発汗 以前スペイン巡礼路の《フランス人の道》を歩いたとき、われわれには何人か日本人の友人ができた。ときどき連絡を取り合い、今も縁が続いている。 その…
カミーノの特別ではない一日・後編【スペイン巡礼日記 #14】
州境を越えて 巡礼21日目、「おいしかったなあ」と昨夜のディナーを思い出しながらセルディオを出る。 7kmほど歩いたところにウンケラという町があり、ここで…
カミーノの特別ではない一日・前編【スペイン巡礼日記 #13】
丘をいくつも越える日々 巡礼20日目、コミージャスという町のアルベルゲを出たわれわれは、まず巡礼ルート近くにあるガウディの設計した「エル・カプリチョ」という…
中世どころじゃない町 その町に入ったときから、われわれは中世に迷い込んだ。 丘を下ってたどり着いた石畳の町、サンティリャーナ・デル・マル。「マル」はスペイン…
闘い スペイン、カンタブリア州の中心都市サンタンデールは、バスク地方のビルバオを出て以来の大都市だ。われわれは少し先の予定を調整するためサンタンデールで2泊…
本当に春なのか 近ごろスペイン《北の道》は寒く、日が当たっていない場所ではちょっと震える。 わたしの手には生まれて初めてあかぎれができた。本当に赤く切れて…
カミーノのレジェンド 巡礼11日目、われわれはレジェンドに会った。 予約したアルベルゲ(巡礼宿)のある町に予定より早く着き、バルで昼食をとりながら宿が開くの…
ゲルニカのその日 巡礼7日目、わたしたちは霧雨のなか森の小径を抜けゲルニカに向かった。予約していたアルベルゲ(巡礼宿)はそのさらに先にあったが、その日の予…
山登りのテクニック わたしはアウトドアなアクティビティがそれほど好きではない。 登山にしてもそうだ。上りはしんどいし下りは怖い。 別に運動嫌いではないので誘…
海の見える巡礼路 スペイン巡礼路の《北の道》を歩く人々は、カミーノ経験者が多い。われわれにしても8年前に《フランス人の道》を歩いたが、そのときは初めてのカミ…
洗濯物が乾かなかった日 巡礼のペースは人それぞれであり、1日にどのくらい歩くかは自由である。 日程的な余裕がない人や体力に自信のある人は30kmくらい歩く…
巡礼が不安だ スペインの「カミーノ」というのは、済州の「オルレ」のモデルとなった巡礼路である。 巡礼者のシンボルであるホタテ貝をバックパックにつけ、壁や標…
国立考古学博物館 マドリードではソフィア王妃芸術センターとプラド美術館のほか、国立考古学博物館を訪れた。 そして一部展示が閉鎖されていたためなのか時期的な…
ナイフをとられた マドリードに着いて当初2泊の予定が、北へ向かうバスと鉄道のチケットが満席だったため1泊のばして計3泊。その後スペインの高速鉄道Renfeで…
バンコク最後の観光 アユタヤからバンコクに戻ったわれわれは、タイを出る前に2か所を観光した。国立博物館とスアン•パッカード宮殿。 そのどちらも期待以上であ…
コーヒー屋台の「タイティー」 タイ、遺跡の町アユタヤの暑い暑いクソ暑い日、宿から「暑いなあ」と思いながら遺跡の方へ向かっていると、ふと飲み物のワゴンが目に…
アユタヤ、有名な仏像の頭部がある遺跡 『古都アユタヤの黄金と遺跡【前編】』そういえば遺跡の町 バンコクでは王宮や寺院に全く興味を示さなかった夫であり、アユ…
そういえば遺跡の町 バンコクでは王宮や寺院に全く興味を示さなかった夫であり、アユタヤでもどうせ食い物のことしか考えていないだろうと思ったが一応 「ゾウに乗れる…
宮田珠己『ときどき意味もなくずんずん歩く』|読書旅vol.102
こちらのページで書いた通り母の手術をきっかけに生活が一変。隣でリハビリの応援をしたり(※応援するだけで、実際は何の役にも立っていない)、他愛のない会話をして退屈しのぎの相手になったりする毎日を送っています。 母と過ごす時間は穏やかそのもの。不満もストレスもさほどありません。ただし、そうは言っても「旅に出たいな~」とか、「母にかまけて働かないのはよろしくないぞ」とか、あれこれ思わなくもないです。 ましてや、日常生活もままならないくらいの大怪我を負ってしまった母の身になってこの先の未来を想像すると、流石に胸が苦しくなります。 そうした状況下でうっかりネガティヴ・モードに突入しないよう、最近は宮田珠…
寺脇さんのこだわり 『アユタヤはコーヒーの実験場【前編】』 「ブルーベリーレモンパイ味」 夫は観光プランの組み立てや移動手段の調査、宿の予約などの雑務を全…
「ブルーベリーレモンパイ味」 夫は観光プランの組み立てや移動手段の調査、宿の予約などの雑務を全てわたしに丸投げしているが、唯一、まれにではあるが自主的に調べ…
アユタヤでもち米三昧 『タイの甘い誘惑【バンコク編】』 バンコクのスイーツ 世界各地のコンビニ世界地図というものが存在するなら、モンゴルは韓国でありタイは日…
パッタイの生ニラ 「おいしいものを食べたい」と言ってタイにやってきたわれわれだが、夫は腸チフスの恐怖を忘れてはいなかった。 「このキュウリ、皮ついとるからや…
東南アジアふたたび 夫の体力は腸チフスのため地に堕ちていたが、メルボルンでの療養生活を経て調子がぼちぼち戻ってきた。どうやら旅を続けられそうだ。 では、オ…
続・続・偏愛アボリジナルアート 『偏愛・アボリジナルアート【前編】』 偏愛・アボリジナルアート 普段政治とか経済とか負の歴史とか、そういう気が重いものはなる…
続・偏愛アボリジナルアート 『偏愛・アボリジナルアート【前編】』 偏愛・アボリジナルアート 普段政治とか経済とか負の歴史とか、そういう気が重いものはなるべく…
偏愛・アボリジナルアート 普段政治とか経済とか負の歴史とか、そういう気が重いものはなるべく直視せず美しいものだけ見たいというわたしであるが、先述のようにオー…
移民の町 『メルボルンで自炊生活【前編】』 体力のない夫 夫が腸チフスから全快するまで、メルボルンで療養生活をしようと決めたわれわれである。 抗生物質を…
体力のない夫 夫が腸チフスから全快するまで、メルボルンで療養生活をしようと決めたわれわれである。 抗生物質を飲み始めてから数日経つと夫の熱は下がっていった。…
オーストラリアの向かう先 『「自分探しの国」にて【前編】』 まやかしの「多文化共生」 6年前、ワーキングホリデーでオーストラリアにいたわたしは、博物館…
まやかしの「多文化共生」 6年前、ワーキングホリデーでオーストラリアにいたわたしは、博物館めぐりをしながらこう思っていた。 「やけにアイデンティティに関す…
夫の失言 『夫の腸チフス闘病記【① 発症】』 高熱の夫 メルボルンに着いたその日から闘いは始まった。 夫はバリ島の最終日あたりから関節痛があると言って、め…
夫の尿 『夫の腸チフス闘病記【① 発症】』 高熱の夫 メルボルンに着いたその日から闘いは始まった。 夫はバリ島の最終日あたりから関節痛があると言って、めず…
高熱の夫 メルボルンに着いたその日から闘いは始まった。 夫はバリ島の最終日あたりから関節痛があると言って、めずらしく美術館で座り込んでいたので、本人もわたし…
藤井伸二『タイからはじめるバックパッカー入門』|読書旅vol.96
前回の投稿に書いた通り、家庭の事情でしばらく旅行はお休み。旅へ行けない期間は読書ブログを復活させます。 今回選んだのは藤井伸二さんの『タイからはじめるバックパッカー入門』(2021年/光文社知恵の森文庫)。私にとってこれが藤井さんに触れる初めての本です。 略歴を見てみると、タイを中心にヴェトナムやラオス他、アジア関連の書籍を多数執筆。東南アジア移住のハウトゥー本も書かれていて、これを機にいろいろチェックしたいと思っています。 バックパッカーになるための指南書 『タイからはじめるバックパッカー入門』はコロナ渦中に刊行された文庫書下ろしの作品。内容はタイトルそのまま、バックパッカーになるための指南…