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これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。戦後のロンドンで、育った環境も経歴も違う女性2人が始めた結婚相談所。そこで2人が巻きこまれる事件を描くちょっとビターなバディもの「ロンドン謎解き結婚相談所」シリーズ。その待望の第4弾がこちら。秘書も雇って事業も軌道に乗りだしたある日、アイリスはワインレッドのコートを着た女性に尾行されていると気づく。帰宅すると部屋には元恋人のアンドルーがいて、アイリスはやむ...
年間100冊、3年間で300冊以上の読書をしてきたからこそ解る読書習慣のための行動を記事にします。読書を習慣化すれば、人生が変わる。毎日が同じことの繰り返しなら読書で自分を変えてみよう。
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。新刊が出るとつい手が出てしまう作家、それが群ようこさん。集英社から出版された最新エッセイがこちら。70を目前にした作家の日常に興味津々。愛猫・しいちゃんを見送り、2021年に引っ越しをした群さん。家猫は飼わないけれど、地域の猫さんを探す日々。見つけたのは猫ばかりではなく……。引っ越し後の庭の手入れや美容院問題、昨今の猛暑や暴風雨のしのぎ方、セルフレジや銀行でのイ...
あの朝ドラとの共通点も?「伯爵夫人のお悩み相談② 前略、駆け落ちしてもいいですか?」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。いつの世も人の悩みはつきない。「レディ・アガニ」として雑誌のお悩み相談に回答する平民出身の伯爵未亡人アミリアが探偵役の「伯爵夫人のお悩み相談シリーズ」。その第2弾がこちら。さて、次なる事件とは?第1弾でともに事件を解決したベインブリッジ公爵サイモンの妹マリエールが駆け落ち? お悩み相談への手紙でそれを知ったアミリアとサイモンは駆け落ちを阻止すべく動きだす...
英国だけでなく日本の姿も見えました「赤と青のガウン オックスフォード留学記」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。さまざまなミステリの舞台となってきた英国オックスフォード。皇族の留学先としても有名だが、こんな本が出ていたなんて。興味本位で読みはじめたが、読みおわるころには感動が。三笠宮寛仁親王の長女、彬子女王によるオックスフォード大学の留学記。学習院大学時代の短期留学から、卒業後、2011年5月に博士号を授与されるまでの日々のエピソードをつづったもの。クセのある教授陣や...
まちがいなし! 安定のうまさ「英国ひつじの村⑥ 巡査さんと超能力者の謎」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ウェールズの村の「駐在さん」が探偵役となる「英国ひつじの村シリーズ」。今のところ邦訳は6冊。その第6弾がこちら。毎回女難に遭うエヴァン・エヴァンズ巡査だが、さて今回は?自立のため、ミセス・ウィリアムスの下宿を出てひとり暮らしを始めたエヴァン。そんなある日、村を訪れたアメリカ人女性に予知能力があると言われたベッツィが、村のパブを辞めて行った先は北ウェールズに...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリは世相を映すもの。今では考えられない描写もある昔の作品も読むと面白いのはそこに謎があるから。一方、サスペンス要素もあるこの作品、たしかに現代が描写されている。26歳のダニエルは難病を患うが、仕事を持ち、友人や専門職の手を借りながら1人で暮らしている。ある朝、いつも家の前の通りを歩く女子学生が1台の車に乗りこむのを目撃するが、その留学生はその後失踪し...
ずっと話題になっているMEGUMIさんの美容本。 キレイはこれでつくれます [ MEGUMI ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT} 美のカリ…
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。常々英国ミステリの層の厚さには感心していたが、この作家はまだ未読。10代から71歳まで50余年にわたって活動してきたそう。歴史ロマンスの先駆けともなった作家のミステリのベストセラーとは?1937年、気持ちのよい初夏の晩のこと、ロンドン郊外の屋敷でその家の主の死体が見つかる。その直前に何人かの訪問客が訪れていたが、身元がわかるものたちの証言をつなぎ合わせると、殺人が...
ワクワクのアソート・ボックス、急げ続刊!「金庫破りとスパイの鍵」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。金庫破りと上流階級出身の少佐との微妙な関係を描いた「金庫破りときどきスパイ」。気になるその第2弾がいよいよ刊行! 第二次世界大戦中のロンドンで、今度はどんな事件が?前回の事件から数週間後、エリーのもとに姿を現わしたラムゼイ少佐。ある鍵を開けてほしいという。それは、テムズ川で見つかった若い女性の死体のブレスレット。そこに小型カメラが仕込まれていたことから、ド...
投資哲学をじっくりとどうぞ。”投資で一番大切な20の教え(ハワード・マークス)”【おすすめ本】
おすすめ書籍の紹介です。私が実際に読んだ本からの紹介になりますが、今回は投資に対する考え方というか所謂投資哲学に類する書籍となります。ノウハウやハウツーではなく、じっくり読んで考えながら読み進める1冊ではないでしょうか。 ハワード・マークス氏の”投資で一番大切な20の教え”
ミステリ・ファンの方、ちょっと読んでみて「メイドの秘密とホテルの死体」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリだけど、そうとも言い切れない作品がある。カナダの編集者のデビュー作であるこの作品がまさにそれ。コージーかなと思いきや、うーん、なんだろう? 同居していた祖母を9ヶ月前に亡くしたモーリーは、整頓好きだが他人の意図を読みとることが苦手。特性を生かして客室メイドとして働いている高級ホテルで、実業家の遺体を発見したことから事件に巻きこまれる。他人から...
ゴールデンウィークも後半に入りましたが、皆さんいかがお過ごしですか?我が家は娘が全日程部活ですので、早朝に一生懸命お弁当を作ったりしながら、近隣でおとなしくしてます。 高校受験が終わったら家族で旅行とか考えてたのに思ってたんと違う・涙けどキ
やってみないとわからないことってあるよね「老いてお茶を習う」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ひとは年を取ると「和物」に向かうと言ったのは誰だったか? わからないでもない気がする今日この頃、40代半ばで三味線を習いはじめ、着物にもハマッた著者が今度は68歳でお茶を習う? その顛末を知りたくて読んでみた。むかし仕事でつきあいのあった方が引退後に先生になったことでお茶を習い始めた群さん。大勢で回し飲みをする濃茶はもちろん、ひとりずつ一服する炉の薄茶点前だけ...
<小市民>たちのこれからに期待!「冬季限定 ボンボンショコラ事件」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。小市民をめざす小鳩くんと小山内さんのコンビが日常をおびやかす事件を解決する<小市民>シリーズ。15年ぶりの長編新作にして小鳩くん最大の事件? まもなく高校を卒業する2人の「最後の事件」とは? さっそく読んでみた。受験を翌年に控えた年末のある日、小山内さんと堤防道路を歩いていた小鳩くんは車に轢かれて入院。毎日昏々と眠るその枕元には「犯人をゆるさない」という小山...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。新しい作家を見つけるのは楽しいもの。それがちょっと笑えるミステリだったら最高だ。こちらは、カナダの兄弟による初のコージーミステリ。元”空手チョップ探偵”ミランダの活躍やいかに?格闘シーンで「ハイ・ヤー!」の掛け声とともに空手チョップを繰りだすフラン牧師を演じて人気を博したミランダは、いまや完全に落ち目。便秘薬のCMの祖母役しか来ない。そこに15年前に置き去りに...
あ、これ、あの作品のオマージュだ!「英国王妃の事件ファイル⑭ 貧乏お嬢さま、追憶の館へ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ジョージーが結婚し、公爵令嬢でなくなった今、もはや英国王妃からの命令は来ないのでは?と気になる「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。その第14弾の舞台はコーンウォール。どんな展開なのか?夫ダーシーは任務で出かけ、家にひとり残されたジョージー。祖母の遺産が入った親友ベリンダの頼みでコーンウォールに出かけることに。相続した怪しげな小屋は住める状態になく、昔の料理...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。敵から身を隠すために田舎町に潜んだスパイ・フォーチュンと、ワケありの過去があるファンキーな2人のシニアの活躍を描いた<ワニ町>シリーズ。待ちに待ったその第7弾がついに刊行。これは読むしかない。前作で新保安官が逮捕されることになったシンフルの町長は、シンフル・レディース・ソサエティ(SLS)の宿敵シーリアのまま。そのシーリアの夫・マックスが長年の失踪後初めて町...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。本に触れる方法はひとそれぞれだが、最初の窓口が図書館という人は多いのでは? ほんとうにどれだけお世話になったことか……。近くに図書館がないときにありがたいのが、移動図書館。最近見かけなくなった「本バス」を題材にしたシリーズの第2弾がこちら。種川市を巡回する移動図書館「本バスめぐりん」は、今日も3000冊の本を利用者のもとへ。息子たちに押しきられる形で種川市のその...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。今は亡き樹木希林さんの後継者ではないか?と密かに思っている人、小林聡美。どんな役でもビジュアルを大きく変えることないその姿に、こんな人たしかにいる、と思う。そして、エッセイもとても面白い。その最新作がこちら。「ありきたりな日々のどこかに、ときどき茶柱が立ちますように」演じる仕事でキャリア40年超えの著者が、「日々考えていること、実践していること、暮らしの楽...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。書店をぶらぶらしていて見つけたこの本。「ポケミス70年の歴史上、最大の問題作」というオビに釣られてつい手に取った。果たして、その内容とは? ワクワクしてさっそく読んでみた。冒頭、大学時代の友人である2人が向かう先は、会員制狩猟クラブ。ジェームズは会員の息子で、マカニスは私立探偵。富裕層の子孫である会員たちの不穏な空気の中、相次いで起こる事故。さらに、湖で発見...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「バディもの」のミステリは多い。姉妹ものもしかり。しかし、姉が警官で妹が詐欺師というのは珍しい。しかも、密室もの? 「期待の新シリーズ開幕!」というオビの文句に惹かれてさっそく読んでみた。サセックス警察重大犯罪班 警部補のテスが担当することになった事件の被害者は、かつて犯した罪にかかわる相手。どう見ても不可能な状況での殺害に手詰まりになったテスは、過去の事...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリ・ファンにとって、過去の名作ミステリを見つけるのも楽しみのひとつ。扶桑社から出版されたこちらは「スウェーデンのディクスン・カー」による「幻の名作」とのこと。気になってさっそく読んでみた。スウェーデン南部の田舎町ボーラリード。川畔にある箱型のウナギ罠のなかで、嫌われ者の大地主の死体が発見される。縦横2メートル・奥行3メートルの板張りの罠は南京錠がかか...
うちの娘は発達障害があるので気持ちの切り替えの難しさや不注意(ぼんやり)などがあり理解をしたくて今までたくさんの本を読んできました。主には「保護者としてどう関…
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。昔読んだミステリの名作を読み直して思うこと。なんと、内容をまったく忘れている! しかし、いつでも初めて読む感動が得られるとポジティブ思考(?)で今日も読む。創元社の創立70周年記念新訳出版本のこちら、新訳で読んでみた。時は1900年代初頭。発展をつづけるニューヨークに孤立したように立つグリーン家の邸内で、富豪トバイアス・グリーンの相続人が次々と謎の死を遂げる。...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。海外にコージー・ミステリは数多いが、日本には案外少ない。その数少ない書き手のひとり、若竹七海さんが書きつづけているのが架空の半島「葉崎」を舞台にしたシリーズ。これは、その先にある島を舞台にしたいわばスピン・オフ。未読だったので読んでみた。島民30人、猫百匹以上が住む葉崎半島の先の通称「猫島」。その島の海岸で、ナイフが刺さった猫のぬいぐるみが発見され、ついで...
【生きる意味がわからなくなった時に読む本】『夜と霧』・『それでも人生にイエスと言う』
『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』はナチス強制収容所から生還したヴィクトール・E・フランクルが書いた本です。強制収容所での体験を心理学者の視点から書いた『夜と霧』、収容所や病院勤務などの体験から導き出された彼の思想が書かれた『それでも人生にイエスと言う』は人生に迷い苦しむ人に「生きる意味」を教えてくれます。
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。SF作家の新井素子さん、ご自身の結婚をテーマにした作品もある。沢口靖子・陣内孝則主演でドラマ化もされた。しかし、それがもう40年前? あの時20代だった2人が、ついに定年を迎えるなんて……。月日が経つのは本当に早い!小説家の陽子さんと広告代理店勤務の正彦さん。これまでほぼ家にいなかった正彦さんが定年となり、『兼業主婦』の陽子さんは家事を分担してもらえると期待する。...
今回もノンストップ——そして脇筋が多すぎて覚えられない「有名すぎて尾行ができない」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。前作『平凡すぎて殺される』で平凡な顔のせいで命を狙われたポールが、今度は探偵に? しかし、この著者のこと、ありきたりのストーリーにはならないはず。さて、今度の騒動は? さっそく読んでみた。恋人のブリジット、元警官のバーニーとともに探偵事務所を始めようとしたポールだが、ブリジットとは浮気で破局、バーニーは居所がわからない。傍らにいるのは、バーニーが連れてきた...
【年間100冊読書家が推す】次に読む2024年ビジネス書受賞のまとめ
今、読みたいビジネス書は? こんな問いかけをされた時にまずオススメ出来るビジネス書は、この記事で紹介する『ビジネス書受賞
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。初めて読む作家の本はワクワクする。早川書房から今月発売された本作は、スリランカ生まれでオーストラリア在住の作家によるミステリ。コージーっぽいタイトルとは裏腹の凝った作りに思わずイッキ読み。オーストラリア在住の推理作家ハンナが描く小説の中で、オーストラリア人の推理作家フレディは奨学金を得てボストンに滞在中。ボストン図書館の閲覧室で作品の構想を練っていると、...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「断捨離」それは永遠のテーマ。すっきり暮らしたいと思いつつ、日々ものは増えていく。群ようこさんの新刊は、身内の身の回りを”断捨離”しようとする人たちを描いた連作小説だ。ご自身の住み替え経験も反映したであろう本作、さっそく読んでみた。引っ越しのため洋服を処分しようとしてなかなかできない姉と、きっぱり捨てろと迫る妹とのやり取りを描いた『捨てられない姉 捨てさせ...
中公文庫さん、紹介してくれてありがとう!「野呂邦暢ミステリ集成」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ときどき過去のよいミステリ作品を紹介してくれる中公文庫。野呂邦暢という名前は知らなかったが、堀江敏幸さんによる「わずらわしい世事を忘却するために」というオビの文句に惹かれて手に取ってみた。1974年「草のつるぎ」で芥川賞を受賞した著者の中短編とミステリに関するエッセイをまとめた1冊。冒頭の「失踪者」は、島に祭の写真を撮影しに行った友人が遺体で発見されたことか...
いろんな意味で英国はすごかった!「英国王妃の事件ファイル⑬ 貧乏お嬢さまの危ない新婚旅行」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。貧乏お嬢さまの冒険を描く「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。主人公ジョージーは前作でついに結婚を果たし、物語は新たな展開に。シリーズ13作目となる本作ではハネムーンへ。もちろん一筋縄でいくはずもなく……。史実も交え、どんな展開になるのか?結婚式のあとテムズ川に係留されたハウスボートで過ごし、ロンドンに戻ったジョージーを待っていたのは、ケニアへのハネムーン。女...
今なら舞台はサイバー空間? クリスティの痛快スパイ小説「秘密組織」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近ハマっているクリスティ作品の読み直し。こちらは、夫婦探偵・トミーとタペンスのデビュー作。ポアロ初登場の「スタイルズ荘の怪事件」に続く作品だが、ノリが全然違う。大まかにおぼえていたものの、細かいところを忘れていた本作、新訳で久しぶりに読んでみた。第一次大戦が終わったものの仕事が見つからないタペンス。幼なじみのトミーとともに<若き冒険家商会>を設立し、広...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近、アガサ・クリスティーを読みなおしている。ポアロやミス・マープルが登場するものは、ドラマも見ると楽しみ倍増。その中でも改めてよくできているなあと思ったのがこちら。ドラマとラストが違うところも注目。億万長者のゴードンが若い未亡人のロザリーンと結婚し、戦時中に爆死したことから経済的に追いつめられるクロード一族。姪のリン・マーチモントは、ロザリーンの兄デイ...
【どちらがオススメ】ブラックショーマン東野圭吾2作品 ネタバレなしで解説
今回の記事では、東野圭吾のあらたな連載キャラクターブラックショーマンシリーズを紹介します。読みどころと読む順番のオススメ
これぞ現代日本のコージー・ミステリー「パラダイス・ガーデンの喪失」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。これまでツイてない探偵 葉村シリーズとともに定期的に発表されていたのが、こちらの<葉崎市>シリーズだ。神奈川県の架空の半島にある<葉崎市>で起こる事件を描く。10年ぶりとなる新作に期待してさっそく読んでみた。山の上で私設庭園<パラダイス・ガーデン>を営む房子がある朝起きてみると、庭先に70代の女性の遺体が。自殺らしきその女性の身元は不明。折しも葉崎では重大な...
好きこそものの上手なれ?「行き遅れ令嬢の事件簿➂ 公爵さま、それは誤解です」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。累計30万部突破の人気シリーズ「行き遅れ令嬢の事件簿」。身分差別の激しい摂政時代に、26歳で未婚のベアトリスと美貌の貴公子ケスグレイブ公爵がタッグを組むコージーミステリだ。そのシリーズ3作目がこちら。前作で思わぬ怪我を追い、叔母に家に閉じこめられたビアトリス。公爵への思いに気づいたものの、身分違いの恋のつらさを忘れたいと思っていたところに、渡りに船の依頼が。...
【2024年ビジネス書】年100冊読書家が選ぶ名著から最新まで厳選50冊
数あるビジネス書の中から読んでみて本当に良かった!というビジネス本だけを今回のコーナーで紹介します。 ベストセラーでオス
あの本をもう一度読んでみたくなる「中野のお父さんと五つの謎」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。元祖日常の謎といえば、なんといっても北村薫先生。あの「中野のお父さん」シリーズに新刊が。刊行日を心待ちにして、さっそく読んでみた。文宝社の中堅社員となった美希。コロナ禍を経て行われた後輩の結婚式をきっかけに理想の夫婦像について同僚と話すうち、漱石が<I love you>を<月が綺麗ですね>と言ったというエピソードが飛び出す。果たしてこれは本当か? 中野のお父...
ちょっと映画みたい?「英国ひつじの村➄ 巡査さんを惑わす映画」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。貧乏お嬢さまが主人公の「英国王妃の事件ファイル」シリーズなどで7回の受賞経験があるリース・ボウエン。邦訳されている別シリーズがこちらの「英国ひつじの村」シリーズ。主人公はウェールズの小さな村スランフェアのエヴァンズ巡査。毎回女難に悩まされるのがお約束だが、果たして今回は?第二次大戦中、村からほど近い湖に沈んだドイツの爆撃機を引き揚げるという企画で、撮影隊...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。オビの「トラベル令嬢ミステリー!」の言葉に思わず手にした新刊本。祖父から受けついだのは財産と”探偵業”? 「プロヴァンス邸」というタイトルと、表紙のラベンダー畑に惹かれてさっそく読んでみた。時は1930年。スイスで教師をして父の借金の返済を終えたアタランテ。いよいよ自分の人生を生きられると思った矢先に届いた祖父の訃報。”探偵業”を引き継ぐようにと書かれた遺言によ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。積読本を整理していたら、だいぶ前に買って忘れていた本が出てきた。その1冊がこちら。クセのある作風の英ミステリ作家リチャード・ハルの第2長編だ。舞台は英国紳士の社交場、ホワイトホール・クラブ。料理長ベンスンがバニラ・エッセンスの空き瓶に詰め替えた腫れ物治療用の過塩化水銀が夕食のスフレに混入? 折しもスフレを食べた会員の1人が急死し、クラブ幹事のフォードとクラ...
ファン必読の書「クリスティを読む! ミステリ女王の名作入門講座」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「ミステリの女王」といえば、なんといってもクリスティ。文芸評論家の大矢博子さんによるクリスティ作品の解説書がこちら。「入門書」とあるが、クリスティの愛読者でも新たな発見が。まちがいなくミステリ好き必読の書。多くの人を魅了してきたクリスティ作品。映像化も多い。その魅力を「探偵」、「舞台と時代」、「人間関係」、「騙しのテクニック」、「ミスリード」の視点から解...
ストレッチの本ってどれがオススメ? 今回はそんな疑問に答える『最強ストレッチ本厳選10冊』を紹介します。 実際にストレッ
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ドロシー・L・セイヤーズとともにディテクション・クラブ(英国探偵作家の親睦団体)の中心人物だったアントニイ・バークリー。その大御所のういういしい探偵小説デビュー作がこちら。名探偵ロジャー・シェリンガム登場!ある朝、田舎屋敷レイトン・コートの書斎で発見された主人の遺体。扉にも窓にも鍵がかかっており、額を撃ちぬいた銃弾は主人の手に握られた拳銃から発射されてい...
これ、間違いないでしょう!「英国王妃の事件ファイル⑫ 貧乏お嬢さまの結婚前夜」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。全17巻のうち、日本で16巻まで刊行されているリース・ボウエンの「英国王妃の事件ファイル」シリーズ。12巻まで読み進めることができたのは、毎回違った趣向を凝らすその質の高さゆえ。さて、ついに念願の結婚式を目前にしたジョージーの今回の冒険は?結婚式まであと1ヵ月となったジョージーだが、結婚後に住む家が見つからない。そこへ、母クレアの元再婚相手で富豪のアンストルー...
読むべし! 衝撃の3部作 前日譚「受験生は謎解きに向かない」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。衝撃の結末が忘れられないホリー・ジャクソンの「卒業生には向かない真実」。3部作最後を飾る作品として「このミステリーがすごい! 2024年版」海外編の第6位をはじめ、多くのランキングに登場。じつは、その3部作には前日譚があった。大学受験のための試験は終わったが、自由研究のテーマに悩むピップのもとに友人コナーから届いた招待状。それは、架空の島で起きた殺人事件を解決...