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ダークな味が案外心地いい「ダークマター スケルフ葬儀社の探偵たち」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。各国のミステリが紹介されるなかで、スコットランド発のミステリも多くなってきた。この本は、2020年マッキルヴァニー賞(スコッティシュ・クライムブック・オブ・ザ・イヤー)候補作。エディンバラで創業100年のスケルフ葬儀社。物語はその当主ジムの火葬場面から始まる。妻ドロシーは夫の秘密を知る。娘のジェニーはコラムニストの仕事を解雇され、10年前からジムが始めた探偵の仕...
女子高生が殺人事件を捜査!「自由研究には向かない殺人」 ホリー・ジャクソン著
どん今回は本の紹介です。年間のランキングでは上位にランクした、評判の翻訳ミステリー、「自由研究には向かない殺人」です。自由研究には向かない殺人」の面白さ。イギリスの地方の町、リトル・キルトンに住む、(日本で言う)女子高生のピップ。学...
投資は奇をてらわず、堅実に。「ジェイソン流お金の増やし方」 厚切りジェイソン 著
どん今回は、60万部突破し、「2022年、日本で一番売れた本」の、「ジェイソン流お金の増やし方」を紹介します。結論「ジェイソン流 お金の増やし方」は読むべきか。投資に興味がある人ならぜひ読むべきだと思います。特に投資初心者は大いに参考になる
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。書店でふと目についたこの本。表題作は第10回ミステリーズ!新人賞受賞作だという。第71回日本推理作家協会賞候補になった作品も収録されているということで、さっそく読んでみた。昆虫オタクの青年、魞沢泉(えりさわ・せん)を主人公にした短編小説集。表題作「サーチライトと誘蛾灯」が東京創元社のミステリ専門誌<ミステリーズ!>の第10回ミステリーズ!新人賞受賞作。さらに「...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。扶桑社から最新刊として出版されたこの本、1930年代フランスの不可能ミステリ。フランスのミステリといえばガストン・ルルーの『黄色い部屋』が有名だが、これはどんな作品なのか。さっそく読んでみた。自らの富の証として、マルシュノワール館を買いとることにした富豪のヴェルディナージュ。その契約の日、館の書斎には「この館から出ていけ」と書かれた脅迫状が。過去にも主人が変...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ふと見つけたこの本、副題に「陽気な探偵小説」とある。そのうえ、「戦後最高の密室ミステリ」との言葉が。ミステリ・ファンとしては読むしかない。舞台は海辺の小さな町、アムネスティ。そこに住む「長身豚軀」の名探偵ヴェリティは、ある朝、散歩中に町のホテルの窓から隣室に忍びこむ男を見つける。注意しようとホテルに入ると、窓から忍びこんだとみられる人物が殺人を告げる。銃...
ミステリファン必読の書「辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。誰もが知る名探偵といえば、シャーロック・ホームズ。ミステリではさまざまな国のホームズが描かれてきたが、ここに登場したのは香港版ホームズ。その名も「辮髪のシャーロック・ホームズ」とくれば、読まないわけにはいかない。語り手のホア・ションは科挙に合格し軍務についたが、負傷をきっかけに軍役を退き、香港で薬局の医師を務めている。下宿人を募集していたフー・アルを紹介...
ミス・マープルの代表作はやっぱり面白い「パディントン発4時50分」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ・クリスティーのミステリに出てくる探偵で、ポアロと双璧をなすのがミス・マープル。ポアロが旅先や移動中の乗り物の中で事件に遭遇するのに対し、典型的なイギリスの村や町で起きる事件を解決するのがミス・マープル。その代表作といえば、やっぱりこれ。新訳で活字も大きく読みやすい。ロンドン発の列車の座席で、並走する列車の窓に映った「殺人現場」を目撃したミセス・マ...
こんにちは! まずはじめに僕のランニングでの月間走行距離は月間200〜300キロ。 この距離を走るって実際は中途半端な感じです。 一般ランナーで(エリートの方)サブ3を達成している人はもっと走っているし、全く走らない人からしたら1日10キロ
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。辻真先といえば推理小説界のレジェンド。90歳を超えた今も作品を発表しつづけているからすごい。そんな著者の、終戦直後の日本を描いたミステリがこちら。2020年の年末ミステリランキング3冠達成。戦争の傷もまだ癒えぬ昭和24年。ミステリ作家志望の勝利は、学制改革によって男女共学となった名古屋市内の新制高校3年生。旧制中学からの制度変更で1年だけの高校生活、勝利が部長を務...
料理をラクに食をたのしく「88歳ひとり暮しの元気をつくる台所」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。おばあちゃんの日常を孫が発信したYouTubeが、あっという間にチャンネル登録者数15万人超となった「Earthおばあちゃんねる」。昨年おばあちゃんこと多良美智子さんのライフスタイルを紹介した本、『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』が12万部のヒットとなった。これはその第2弾で、日々の食事を中心に紹介したもの。第1弾に引き続き、ひとり暮らしの日々の食事を皮切りに、料...
【自分は運が悪いと思っている人にオススメな本】『運転者』ー未来を変える過去からの使者ー
『運転者』ー未来を変える過去からの使者ーは喜多川泰さんの小説です。「運・ご先祖様・生き方」などを考えさせられ、自分が世界で一番不幸だと感じている時に読みたい一冊です。こうしてこの本を目にしたり、気になったという人は、私がそうだったように、今少し運気が下がっているからなのかもしれません。そんな人こそこの本を読んで下さい。
今回も脱力(いい意味で)「大鎌殺人と収穫の秋 中年警部クルフティンガー」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んだ「中年警部クルフティンガー」シリーズ。2作が邦訳されているが、2作目は猟奇的連続殺人事件? 死体嫌いのクリフティンガーとは相いれない事件にさっそく読んでみた。秋を迎えるバイエルン地方。ふだんは平和な村に大鎌で首を切られた遺体が。しかも、発見場所は遺跡で、遺体の上にはカラスの死体や近くには奇妙な記号の書かれたメモまで。猟奇的事件に気分を悪くしなが...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。その独特の文体で鋭く描写される「俗物」の姿に、”イタタ”と笑いながら目が離せない作家、金井美恵子。姉が画家、妹が作家という家庭に迷いこんだ一匹のトラ猫を描く、ネコ好きにはたまらない一冊がこちら。今からおよそ30年ほど前の12月、金井姉妹の住むマンションに迷いこんだオスのトラ猫。おそらく飼猫だったその子猫を「トラー」と名づけ、ネコ好きならではの「親バカ」っぷりで...
いつまでもミステリを楽しみたい「ぼくのミステリ・マップ 推理評論・エッセイ集成」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。海外ミステリといえば、なんといってもアガサ・クリスティ。そのクリスティ作品を多く翻訳されたのが詩人の田村隆一さん。この方の訳された本を何冊も読んだ。ミステリに関するエッセイ集が出たとなると読まずにはいられない。「探偵小説、あるいは推理小説は、ユーモアのセンスとウィットの知的活性で味つけされた御馳走(エンターテインメント)」。クリスティやダールなど戦後の海...
いろいろあっても明るく乗り切る「ママ探偵の事件簿② 秘密だらけの小学校」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んだ「ママ探偵の事件簿」シリーズ。第1作のあとがきにあったフライフォンの行方が知りたくて2作目を読んでみた。ドタバタ度倍増の上に、新たな展開?いろいろあった第1作から1年後、パート探偵を続けるマージー。義母の援助で有名小学校に入学することになった娘のエルシーは、相変わらず犬のふりを続けている。家庭内の問題も解決しないまま夫は留守になり、代わって自然...
みえなくてもいいから感じたい「一(にのまえ)教授はみえるんです 京の都は開運大吉!」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。この世には説明がつかない事柄も多い。そういうとき、日本語には「縁」や「めぐり合わせ」などの便利な言葉がいくつもある。かの羽生善治九段も勝負を最後に決めるのは「運」だとおっしゃったとか。京都の町を舞台にしたこの本も、説明が難しい不思議な世界を描いた一冊。女子大生のようなルックスでアラフィフの大学教授一(にのまえ)凛子は不思議な力の持ち主。魔物探知ができる愛...
『美人画報ベスト』 わぁぁ…💖『美人画報』の電子版が! VOCEで連載されていた安野モヨコさんの美容イラストエッセイ『美人画報』『美人画報ハイパー』『美人画報ワンダー』の3冊が再編集&合本のベスト版として新装刊されたものです。 シリーズ3冊ともいまだに持ってるけど、書き下ろし2編が加わってるなんて言われたら買っちゃう。 (見てのとおり、好きすぎてオビまでとってある。) 2000年前後くらいの連載なんですが、あの頃はVOCEを欠かさず読んでたなぁ。 大学生〜20代前半くらいの時期なので、「スキンケア&メイク大事!」って思っていて、年齢が上の人たちが「健康が大事」って言ってる意味がわからなかったけ…
またひとつトリビアが生まれた「江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「どうする家康」ではないが、江戸時代には知らないことが多い。学生時代の日本史は江戸幕府が始まったあと幕末から明治に飛んでしまったし、情報のほとんどは時代劇由来。全員が三河屋や悪代官のはずはなく、当然「暴れん坊将軍」でもない一般(?)の武士はどう暮らしていたのか?江戸の武家地の約55パーセントを占めたという江戸藩邸。現在の愛知県豊橋市にあった三河吉田藩に残る...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「ママ」と「探偵」は、どうも不釣り合い。しかし、そんな「ママでも探偵」な主人公がこちら。子育てと探偵業の両立に興味津々で読んでみた。育児ストレスから食べ過ぎて、すっかりぽっちゃり体型になった30代の主婦マージ―・ピーターソン。弁護士の夫は仕事が忙しいが、子供2人が幼稚園に入ったことから、高額の保育料を賄うために働くことを決意。しかし、応募できそうな求人はスト...
トンデモ警部はドイツにもいた!「ミルク殺人と憂鬱な夏 中年警部クルフティンガー」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリには不可欠な中年警部もの。古くはジョイス・ポーターのドーヴァー主任警部や、比較的最近ではウィングフィールドのフロスト警部など、ちょっとお下品な警部が実は敏腕で見事に事件を解決するのがお約束。その系譜につながりそうなこちらは、ドイツ語圏で450万部を超えるベストセラーになったシリーズの第1作。ここはドイツの片田舎の平和で小さな町。音楽隊の大太鼓の練習...
1度はやってみたいルーツ探し?「おばあちゃん姉妹探偵3 さわらぬ先祖にたたりなし」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日来、でこぼこ姉妹のやり取りにハマっている「おばあちゃん姉妹探偵」シリーズ。シリーズ8冊のうち、邦訳されている第3作を読んでみた。身長154センチ、体重48キロのパトリシア・アンと、身長178センチ、体重113キロのメアリー・アリスは、家で生まれていなければ病院で取り違えられたと思えるほど似ていない姉妹。メアリー・アリスの娘デビーとパトリシア・アンの教え子ヘンリー...
毎年同じことができるってありがたい「青嵐の庭にすわる 「日々是好日」物語」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。森下典子さんといえば、かの週刊朝日の「デキゴトロジー」の取材記者として有名だった。舞妓になった体験を書いた『舞妓どすえ』も、当時興味深く読んだ。最近では、長年習っておられるお茶に関する本も執筆されている。なかでもこれは、映画化された『日々是好日』のエピソードが満載の一冊。黒木華主演、樹木希林や多部未華子らが共演した映画「日々是好日」。その映画化の始まりか...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日偶然読んだ「おばあちゃん姉妹探偵シリーズ」。でこぼこ姉妹のかけ合いが面白くてハマったので、2作目も読んでみた。身長154センチ、体重48キロのパトリシア・アンと身長178センチ、体重113キロのメアリー・アリスは、自宅で生まれていなければ病院で取り違えられたのかと思うほど外見が似ていない姉妹。クリスマス直前、2人で出かけた画廊のパーティの夜にオーナーが不自然な死...
女王への愛はきっと永遠「エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。昨年9月、96歳で亡くなられたエリザベス女王。初めて見る英国君主の葬儀の模様に、女王がいかに敬愛されていたかを実感した。その女王を探偵役としたミステリの第2弾がこちら。亡き女王をしのびつつ、さっそく読んでみた。国民投票でEU離脱が可決された2016年。バッキンガム宮殿内のプールでハウスキーパーのミセス・ハリスの死体が発見される。折しも、ミセス・ハリスを含む宮殿の職...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。2021年『父のビスコ』で第73回読売文学賞を受賞された平松洋子さん。おいしそうな食エッセイや楽しい読書エッセイを多く発表されているが、何度も読み返しているのがこの本。読むと買い物がしたくなる。フードジャーナリストの著者が出会った品々を愛を込めて語る買物エッセイ。単行本化された6章(「オンナを上げます」、「きれいのためなら」、「生ツバ、ごくり」、「失敗してこそ...
「おばあちゃん」のイメージが覆る?「おばあちゃん姉妹探偵① 衝動買いは災いのもと」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。作家で詩人、ピューリッツァー賞候補にもなった著者のアガサ賞受賞作がこちら。格式が高い作品?と思いきや、予想を裏切るズッコケぶりが楽しいミステリ。パトリシア・アンは身長154センチ、体重48キロ、60歳の元教師。夫のフレッドとは40年間連れ添っている。65歳の姉メアリー・アリスは身長178センチ、体重113キロで3人の夫に死に別れた。家で出産していなければ、病院で取り違え...
「キュン」のある毎日を大事にしたい「好きになってしまいました。」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「風が強く吹いている」、「神去なあなあ日常」、「舟を編む」など、独自の視点で描かれた三浦しをんさんの作品を欠かさず読んできた。無類の本好き、マンガ好きとしても知られる著者の最新エッセイを久しぶりに発見し、思わずサイン本を購入。2012年から2022年のあいだに、いろいろな雑誌・新聞で書いたエッセイを一冊にまとめたもの。一章は「日常の中の美」をテーマにした比較的新...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ・クリスティーが「外国旅行物」の中でもっともいい作品のひとつと考えていた本作。数々の映画やドラマになり、日本を含む各国で舞台化された。社交界の花形であり財産家でもあるリネットとその夫サイモン。エジプトをハネムーン中の2人をつけ狙うのは、サイモンの元恋人のジャクリーン。ナイル河観光船の中でそんな3人の関係に気づいたポアロはジャクリーンに忠告するが、忠告...
こんばんは助産師ゆりあです! SNSの活用、付き合い方について世にはたくさんのSNSが溢れていますがみなさんはどのSNSをどのように使ってますか?私は買いたい…
古きよき時代のグランドホテル・ミステリ「メナハウス・ホテルの殺人」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ賞といえば、アガサ・クリスティに敬意を表したミステリ文学賞。長編賞、歴史小説賞、短編小説賞と並んで、優秀なデビュー作に与えられるデビュー長編賞がある。これは、異色の経歴を持つ著者の2020年最優秀デビュー長編賞受賞作。時はアメリカ禁酒法時代の1920年代、若くして戦争未亡人となったジェーンは、叔母のつきそいでピラミッドを見渡せるカイロのメナハウス・ホテルに...
ロマンチックな古い橋「死ぬまでにやりたいことリストVol.2 恋人たちの橋は炎上中!」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。70代のシニア女性たちの「死ぬまでにやりたいことリスト」を題材にしたミステリの2作目を読んでみた。探偵役のシャーロットの「セクシー写真を撮る」という夢のために訪れた古い橋で事件に巻きこまれるメンバーたち。さて、どうなる?「屋根付き橋フェスティバル」でにぎわうインディアナ州パーク郡のローズヴィル橋。主人公フランシーンと夫ジョナサンのロマンチックな写真を撮るた...
人生が完成する日とは「ふたりからひとり ときをためる暮らし それから」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。愛知県春日井市にある高蔵寺ニュータウン。昭和43年に開発されたその町の、自然と融和したコンセプトに感動した。その建設に携わったつばたしゅういちさんとその妻英子さんのライフスタイルはドキュメンタリー映画にもなった。この本には、90歳で亡くなったしゅういちさんの生前の言葉やその後の英子さんの暮らしが描かれている。造成地に建つ丸太小屋が2人の住居。広い庭と畑があり...
ありそうでなかったヒストリカル・ミステリ「侯爵さまがあやしいです」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「ヒストリカル」といえばロマンス小説の分野ではファンも作品も多いが、ミステリ作品は案外少ないのでは。今からは想像できないほど身分が厳しかった時代のミステリとは? さっそく読んでみた。ベアトリスは幼少期に両親を亡くして、叔母の家に居候中。20年に及ぶ居候生活ですっかり引っ込み思案になった結果、26歳の今は世間でいう「行き遅れ」に。そんなある日、叔母の学友である...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。久田恵さんといえば『フィリッピーナを愛した男たち』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したノンフィクションライターだが、近年は都会を離れ、自然豊かな土地のサ高住にお暮しになっているはず。その経験で書かれたに違いない本書、興味津々で読んでみた。70代の主人公カヤノは、仕事で訪れた風光明媚な丘陵地の「サ高住」が気に入り住人となった。入居金は亡父のホーム退所金を充...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリといえば、ジョン・ディクスン・カーを忘れてはならない。英ミステリの女王クリスティに「このトリックには脱帽」と言わしめた名作を新訳で読んでみた。不実な夫ネッドとの離婚を果たし、フランスの避暑地に暮らすイギリス人女性イヴ。向かいの家の一家と懇意になり、息子のトビーと婚約する。ところが、トビーの父親であるサー・モーリスが殺害された夜、寝室に前夫が忍び込...
読書。長生きする鳥の育てかた。すべての鳥飼いさんに、ぜひ読んでほしい本です。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 読書。長生きする鳥の育てかた。鳥飼いさんには、ぜひ読んでほしい本です。 久しぶりに本を買いました。 「長生きする鳥の育てかた」。 セキセイインコと暮らしはじめる前に、インコの本を読んで、本当に一緒に暮らせるか、お世話ができるか、幸せな鳥さんにしてあげれるか、すごく考えました。 私がトゥッティ(セキセイインコ)と暮らす前に読んだ本はこれ。 新版 インコの気持ちと飼い方がわかる本 posted with ヨメレバ 濱本麻衣 主婦の友社 2017年06月09日頃 楽天ブックス Amazon Kind…
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。これまでずっと読みつづけている作家は何人かいるが、この方もそのひとり。久しぶりに新刊が出たので、さっそく読んでみた。29歳の綾乃は、90歳になる祖母の徳子から赤銅色の端渓の硯を譲られる。16歳で最初の結婚をした徳子は結婚後わずか2週間ほどで出征した夫を失い、教師となったあと綾乃の祖父と再婚した。逸品の硯ばかりでなく、来歴を持つさまざまな品物を孫たちに譲り始めた...
波乱万丈の人生もお風呂があれば大丈夫「湯あがりみたいに、ホッとして」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。人の職歴はさまざま。たまに、「え、それはまたどうして?」と思うような経歴の人を見かけることがあるが、この本の著者もそのひとり。有名大学の大学院で建築を学んだあと、設計事務所で建築家を目指していた著者が、銭湯の番頭になったいきさつを知りたくて読んでみた。双葉社の文芸総合サイト「カラフル」に掲載されたエッセイを書籍化したもの。「銭湯編」「生活編」「サウナ編」...
シニア女子のバディ・ミステリ「死ぬまでにやりたいことリストvol.1 真夜中の女子会で事件発生!」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「死ぬまでにやりたいことリスト」をテーマにした作品はけっこう多い。これもそのひとつ。ブリッジクラブの平均年齢70代の5人が事件にアプローチしていく。ご近所の仲良しグループ「サマーリッジ・ブリッジクラブ」の5人は、12年前、60歳になった記念に年齢と同じ60個の「死ぬまでにやりたいことリスト」を作成。以来、ひとつずつ達成してきて、残ったのは人に言えない恥ず...
死にカタログとは、なんとインパクトのある言葉なんでしょうか。「大人たばこ養成講座」など、ユーモラスなイラストレーター寄藤文平さんが描く『死にカタログ』。死亡原因の統計や世界の「死後の世界」について、ユーモラスなイラストで紹介しています。人間
翻訳が待ちきれない!「マクベス巡査シリーズ1 ゴシップ屋の死」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。2019年に世を去ったスコットランド生まれの作家、M・C・ビートン。「アガサ・レーズンシリーズ」で日本に紹介された彼女の、もうひとつの代表作がこちら。BBCスコットランドの人気ドラマシリーズ第1作ということで、さっそく読んでみた。ハイランド北部の村、ロックドゥ。その村のホテルでは、ジョンとヘザーのカートライト夫妻によるサケマス釣りスクールが開催されていた。各所か...
これを読めばあなたも楽観主義者?「オプティミストはなぜ成功するか」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。これまでに何度も読み返した本がいくつかあるが、これもそのひとつ。一世を風靡した世界的ロングセラー。現在は新装版がパンローリング社のフェニックスシリーズで読める。「フロイト以来の革命的理論家」と評された心理学者のマーティン・セリグマンが豊富な研究成果をもとに楽観主義の力を解き明かした。失敗や拒絶にめげす生きていける人がいるのはなぜか、また、挫折に遭うと長い...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。バックパッカーのバイブルとなった「深夜特急シリーズ」の著者、沢木耕太郎。そのほかにも、さまざまな作品を発表しているが、中でも一番好きで読み返すことが多いのがこの本。これを読むと旅に行けなくても行った気になり、そしてまた旅に行きたいと思う。旅における「贅沢な時間」をめぐって10人と語りつくした対談集。井上陽水、阿川弘之、高倉健、群ようこ……。何より読んで面白く...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。以前「失踪当時の服装は」で感心したフェローズ署長の警察小説シリーズ。宮部みゆきさんの推薦文「落ち込んだときに取り出しては読み返す、暗夜の灯台のような作品。」に惹かれて読んでみた。どしゃぶりの雨の夜に訪ねてきた男は、「50ドルの貸しがある」と言って被害者を撃った。恨みによる犯行と見えた事件は解決が容易と思われた。しかし、フェローズ署長とウィルクス部長刑事の捜...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近、古典の名作を読むことにハマっている。この本もそのひとつ。以前読んだことがあるが、新訳でまた読んでみた。歴史学者のアラン・キャンベルは遠縁の親戚が亡くなったことで家族会議に呼ばれ、スコットランドに向かう。途中、列車のコンパートメントで出会ったのは、なんと新聞で議論を戦わせていたK・I・キャンベル。実は女性で、彼女も家族会議に呼ばれていたのだ。たどり着い...