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ピッチにはいろいろある「女の答えはピッチにある 女子サッカーが私に教えてくれたこと」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。つい先日行われた女子サッカーのワールドカップ。日本は予選リーグを無敗で通過したが、ベスト8はならず。そんな時に見つけた本がこちら。サッカーにはまったく詳しくないのだが、ちょっと面白そうだったので読んでみた。著者は三十代既婚の会社員。それ以外の情報は非公開。子供のころから運動が得意でサッカー観戦好き。ある日、どうしてもサッカーがしたくなり、アマチュアチーム...
こんなミステリがあってもいい「崖っぷちエマの事件簿② レンタル友人は裏切らない」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。探偵役の長所が「いい人」という珍しいミステリ・シリーズ「崖っぷちエマの事件簿」第2弾が刊行。それほど崖っぷちには見えないのがいいところでもあるが、さて、今回「レンタル友人」エマが遭遇する事件とは?少しずつ顧客を増やしつつあるエマのもとに新たに現われた顧客、キム。大学卒業後、30年あまり家族のために生きてきたのに、子供たちは巣立ち、愛する夫を秘書に奪われてど...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ウチの本棚にもあった、第57回江戸川乱歩賞受賞作品『よろずのことに気をつけよ』。その著者川瀬七緒の、横溝正史作品を思わせるデビュー作とは裏腹なシリーズがこちら。アルフィーの高見沢さんによるオビの推薦文も気になって読んでみた。警察を退職し、母親の介護に専念する薮下浩平のもとに舞いこんだ放火事件の調査依頼。高額な報酬と事件にかけられた報奨金につられて引きうけた...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。オレンジの地に骸骨が印象的な表紙。「かつて優秀だった元FBIと落ち目のジャーナリスト。『いまはイケてない』探偵コンビ登場!」というオビの言葉。期待大のポケミス新刊をさっそく読んでみた。元FBIプロファイラーで連続殺人犯を逮捕に導いた経歴を持つアンドレアは、妊娠を期に引退、いまは郊外で第5子の誕生を待つ身。仕事でしくじった夫とはイマイチうまくいっていない。いっぽ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。毎回期待の新人が発掘される創元社の「ミステリーズ!新人賞」。その第18回受賞作を含む連作集がこちら。かの江戸川乱歩が営む古書店に持ち込まれる謎、そこには宮沢賢治も登場すると知ってさっそく読んでみた。時は大正八年、ところは東京・本郷区駒込団子坂。のちに江戸川乱歩となる平井太郎は、2人の弟ともに古書店《三人書房》を営んでいた。そこには不思議と事件が起きる。島村...
【ロジカルシンキング】東大卒が要約&解説!『シンプルに結果を出す人の 5W1H思考』
はじめに みなさん、こんにちは!東大卒、大手化学メーカーで社会人2年目のマーケティング担当、らいくです。 今回
【論理的思考力アップ】細谷功氏の『具体と抽象』から学ぶ「知性」のしくみ。東大卒が要約&解説!
はじめに 皆さん、こんにちは!東大卒、大手化学メーカー勤務の社会人2年目マーケティング担当のらいくです。 今回
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「絶対に予測不能な衝撃のラスト―—ネタバレ厳禁!」というオビの言葉が気になっていた本作。ミステリ好きをそそるこの惹句に、いまさらだが読んでみた。母とふたり暮らしの藤阪燈真は、じつはミステリ作家宮内彰吾の息子。しかし、不倫の末に生まれたため、父親とは一度も会ったことがない。事故で母を失った燈真は、宮内彰吾が闘病の末に死に、その最後の作品が行方不明になっている...
【おすすめの本】東大卒推薦!学生・20代のうちに絶対に読むべき本 4選
大学生や新社会人向けの必読書4選!ビジネス感覚を磨く「マーケット感覚を身につけよう」、真実の世界観を描く「FACTFULLNESS」、本質を見抜く「本質思考トレーニング」、問題解決法を学ぶ「イシューからはじめよ」を紹介します。ぜひご覧いただき、皆さんの人生に役立ててください
ああ、そういうことね!「ノウイットオール あなただけが知っている」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。第30回松本清張賞受賞作がこちら。オビには「この小説は、選考委員への『挑戦状』だ」という言葉とともに、プロの作家の賞賛コメントが並ぶ。予想外の驚きが得られるということで、期待して読んでみた。1冊の中に収録された5つの物語。推理小説で始まり、青春小説、科学小説、幻想小説、恋愛小説とつづき、エピローグで締めくくられる。それぞれが完結した短編でありながら、そこに登...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。初めて読んだとき、ついにミステリもこんな形になったかと衝撃を受けた第1作「自由研究には向かない殺人」。第2作「優等生は探偵に向かない」で新たな展開を見せ、ついに三部作の完結となる第3作が刊行された。700ページ近い大作、さっそく読んでみた。大学進学を目前にし、第2作で受けたショックが抜けきらないピップはSNSに届いた不気味なメッセージに気づく。だいぶ前からDMで送ら...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ賞受賞となった第1作「メナハウス・ホテルの殺人」で、エジプトでの事件を解決したジェーン。7月刊行の第2作の舞台はイギリスの領主屋敷。ガラリと変わった舞台でどんな事件が起きるのか、さっそく読んでみた。第1作で判明したジェーンの叔母の秘密。叔母のわけありの相手であった男爵が暮らすウェッジフィールド館に滞在するジェーンは、複葉機の飛行訓練を楽しんでいた。そん...
今後の展開に期待!「行き遅れ令嬢の事件簿2 公爵さま、いい質問です」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。累計30万部突破の人気シリーズ、「行き遅れ令嬢の事件簿」シリーズから待望の第2作が刊行された。19世紀初頭、階級社会イギリスで向かうところ敵なしの公爵と、社交界デビュー6年にして独身の令嬢がどんな事件に挑んだのか、興味津々で読んでみた。前作で侯爵家の事件を解決したベアトリスだが、身分違いの大恋愛をしたというウソがもとで窮地に。しかたなく、その相手の死亡記事を掲...
人生にはムダも必要「アンティーク雑貨探偵➂ まったなしの偽物鑑定」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。謎解きというよりも、ミドルエイジの主人公ジェーンの日常と心模様が気になる「アンティーク雑貨探偵」シリーズ。今のところ4作邦訳されているうちの第3作を読んでみた。フリーランスの拾い屋(ピッカー)として生計を立てるジェーン。前作から1年たち、夫との仲も修復され、探偵としての資質を評価されたり、もっと高級な骨董を扱うことを提案されたりと人生が前向きに。そんなと...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。リタイヤメント・ホームに入居する登場人物が未解決事件を検討する「木曜殺人クラブ」シリーズ。ホーム内の事件を扱った第1作につづき、第2作では活動範囲を大きく広げてダイヤモンドとコカインが絡んだ国際的な事件を解決した。7月に刊行された第3弾、どんな事件なのか、さっそく読んでみた。約10年前、大がかりなVAT(付加価値税)詐欺事件を追っていた地元ニュースの女性キャスタ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近はシニアを主人公とする作品も多くなってきたが、高齢になった探偵や認知症になったスパイなど主人公は男性がほとんど。しかし、この作品の主役は女性で、しかも暗殺者! 引退する暗殺者たちを描いたエンターテイメント、著者がどう料理するか読んでみた。暗殺組織<美術館>で、40年にわたりナチの残党や犯罪者の暗殺をてがけてきたビリーたち4人。60歳を迎え退職記念クルーズ...
やっぱり田舎だっていろいろある「英国ひつじの村② 巡査さんと村おこしの行方」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んで意外に面白かった「英国ひつじの村」シリーズ。コージーミステリの主人公はだいたい女性が多い気がするが、こちらは村の駐在さん、エヴァンズ巡査が主人公。推理力抜群なのに、どこかヌケていて憎めないエヴァンズとそれを取り巻く女性たちがどうなったか知りたくて2作目も読んでみた。エヴァンズ巡査が働く村の近くで遺跡発見? スレート鉱山が閉山してから産業のないこ...
田舎町だっていろいろある「アンティーク雑貨探偵2 ガラス瓶のなかの依頼人」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日読んで、ミステリだけにとどまらないその味にハマった「アンティーク雑貨探偵シリーズ」。アンティーク雑貨のピッカー(拾い屋)としての主人公ジェーンの仕事は軌道に乗ったのか、別居中の夫との関係は? その先が気になり、シリーズ第2作を読んでみた。広告代理店をリストラになり、夫とも半別居中のジェーンは、ハウス・セールで年代物の酒場グッズを見つけ、ひと部屋ぶんを...
ホントに不思議よね「女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ふと目についたタイトルに惹かれて手に取る本がある。これもその一冊。ドイツ文学の名翻訳者が実例をもとに解き明かす「女ことば」の実相に目から鱗がポロポロ。ドイツ文学翻訳者である著者が、「女ことば」を手がかりに、日ごろ何気なく使っていることばをジェンダー格差の視点から見つめなおした一冊。『第一章 女ことばは「性別の美学」の申し子』から、『第七章 女ことばは生き...
【読書記録】都市の孤独を描く文学的インスタレーション『もぬけの考察』村雲菜月
群像 2023年 06 月号 [雑誌]講談社2023-05-06群像6月号から群像新人文学賞受賞作の一つ『もぬけの考察』を都市のどこにでもあるようなマンションの408号室、次々と入れ替わる住人たちをとおして、コロナ禍の閉塞的な日常、都市住民の希薄な人間関係を描く。ふいに会社にいか
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。劇作家・演出家・小説家としてマルチに活躍し、2022年に亡くなった宮沢章夫さんが残したエッセイをまとめたのがこの本。巻末にはロングインタビューも併録。腹の底を絶妙なタッチでくすぐられるような面白さがいかんなく発揮されたその一遍一遍を惜しみつつ読んでみた。内容は3部構成。第1部は2014年から『読楽』に連載されたエッセイ「オール・アバウト・ネクストマンス」。第2部は2...
今年はいろいろ大変な年でしたが、読書は変わらず続けていました。 これまで以上に乱読の年だったように思います。 ふたがわ その中から、お金や生きるスキルに関わる本、健康づくりに役立つ本、辛い時に人生を立て直す助けになる本、などをピックアップし
先日、図書館で借りて来た2冊です。おススメ本『ためない生活。』『1日1捨』タイトルを見て頂ければ、どんな本なのか一目瞭然だと思います。「断捨離やるぞ!」「今年は断捨離!」「スッキリさせるぞ!」「物は増やさない!」「買わないぞ!」毎年、毎年、鼻の穴を膨らませて叫んでいるような気がするんですけど、果たして現実は・・・やるやる詐欺にゃ『1日1捨』大昔に流行った「一日一善」のようなタイトルですが、すごく納得できる事ばかり書かれています。例えば悩みどころの「衣」に関する事・・・作者の「ミニマリストすずひ」さんはズバリ!あるのは「着る服」と「着ない服」「履く靴」と「履かない靴」だけです。そうなのよ!着ないのに何年も何年も衣替えの度に、出したり片付けたりが多いのよ。履かないのにずっと下駄箱に鎮座している靴のなんと多い事...1日1捨📚
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ヴェネツィアと聞くと、「水の都」、「カーニバル」、「ゴンドラ」など、ムード漂うワードがたくさん浮かぶ。行ったことはないが、なんとなく憧れの街。小泉今日子プロデュースで劇場公演が始まるこの作品、18世紀のヴェネツィアが舞台となっている。孤児を養育するピエタ慈善院。語り手のエミーリアも、その「スカフェータ」に捨てられた一人。ピエタでは〈合奏・合唱の娘たち〉が演...
人のいるところに事件あり「英国ひつじの村① 巡査さん、事件ですよ」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。アガサ賞を受賞した《英国王妃の事件ファイル》シリーズ。その著者、リース・ボウエンが《英国王妃の事件ファイル》シリーズより先に発表したシリーズがこちらの《英国ひつじの村》シリーズ。英国とはいってもイギリス本国とは違う、ウェールズの村の巡査の事件簿、遅ればせながら読んでみた。スランフェア村の巡査、エヴァン・エヴァンズはかつて刑事の訓練も受けていたが、あること...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ミステリやサスペンス小説の主人公はさまざまだが、本作の主人公はスミソニアン博物館の鳥類画家。25年前に沼地で起きた父の死をめぐる物語を興味津々で読んでみた。経費削減のための改革が行われつつあるスミソニアン博物館。鳥類画家のロニのもとに、弟のフィルから帰郷を願う知らせが。まだ60代初めの母が骨折した上に、認知症を患っているというのだ。故郷フロリダに戻ったロニは...
予期せぬ毎日をできるだけ楽しみましょう「主婦悦子さんの予期せぬ日々」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。「ここが終の住処かもね」で、71歳のカヤノのシニアライフを活写した著者。その2017年刊行の単行本を文庫化したのがこちら。最近、息子の稲泉連の「サーカスの子」もメディアで注目される著者が、60代目前の主人公をどう描いたか興味津々で読んでみた。59歳の主婦・悦子。夫は定年間近で息子はいわゆるフリーター。反対を押し切って結婚した娘は、どうやらシングルマザーになりそう。...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。ジョン・ディクスン・カー、あるいは、カーター・ディクスンのミステリに登場する有名な探偵といえば、フェル博士とヘンリ・メリヴェール卿。この作品は、ヘンリ・メリヴェール卿が法廷で弁護士を務めるところがお気に入り。カーのけれん味が楽しめることうけあいの1冊。婚約者の父親に結婚の許しを得るために家を訪れたジェームズ・アンズウェル。邸内の異様な雰囲気にのまれたまま...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近出版が相次ぐインドを舞台にしたミステリ。「帝国の亡霊、そして殺人」の作者が贈る現代インドのミステリがこちら。チョプラ(元)警部とガネーシャ(小象)はいかにして事件を解決するのか?チョプラ警部は51歳。心臓発作を起こしたことがきっかけで、長年勤めた警察を退職することに。まさに、その最後の日、チョプラ警部の身に2つのことが起きる。1つは身寄りをなくした小象...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。シェフが主役のコージーミステリはよくある気がするが、探偵も開業していることは珍しい。この本は英国のリゾート地ウィスタブルを舞台にした、海外ドラマ<港町のシェフ探偵パール>シリーズの原作。牡蠣が名物の海辺のリゾート地、ウィスタブルでレストランを経営するシングル・マザーのパール。息子が大学生になり手が離れたことで、わけあって断念した警官になる夢をかなえるべく...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。独特の感性で心に響く物語を紡ぐ江國香織。今は亡き森田芳光監督で映画化もされた本作。長男・明信に佐々木蔵之介、次男・徹信にドランクドラゴンの塚地武雅、母親・順子に中島みゆきというキャストも忘れがたい。酒造メーカー勤務の兄・間宮明信は、小学校の校務員をしている弟の徹信とふたり暮らし。趣味はあるがお互いインドア派で、静かな暮らしをしている。母・順子にとって自慢...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近、インドを題材にしたミステリが目につく。こちらもその1つ。共和国化目前のインドで起きた殺人事件にインド初の女性警部が挑む歴史ミステリ。英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー賞(最優秀歴史ミステリ賞)受賞作。1949年大みそかのボンベイ。勤務についていたペルシスのもとに、英国外交官ジェームズ・ヘリオット殺害の一報が届く。現場に着くと、凶器と被害者のズボンが...
さがしものは人生?「アンティーク雑貨探偵1 掘り出し物には理由がある」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。食べ物を扱ったものが多いコージー・ミステリだが、こちらのシリーズはアンティーク。日本でもお宝鑑定の番組は人気だが、イギリスやアメリカは本家本元。アメリカのお宝さがしの一端が味わえるということでさっそく読んでみた。人員整理で広告代理店を退職したジェーンは、趣味のアンティーク蒐集の腕を生かし、フリーランスの「拾い屋(ピッカー)」に。私生活では中年の危機なのか...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。一定の人気がある時代小説。その名手は数々だが、2017年に惜しまれつつ亡くなった著者もそのひとり。役所広司主演で映画化された「蜩ノ記」などが知られているが、この作品は、オビにあるように「爽快&軽快」なエンターテインメント作品。読まず嫌いはもったいない。武家の娘、菜々は、父が無念の死を遂げ、母も亡くしたことから身分を隠して16歳で風早家の女中となった。俊才で人望...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。先日初めて読んで面白かった、昆虫好きの青年・魞沢泉(えりさわせん)を主人公とする連作ミステリ。その第2弾がこちら。第74回日本推理作家協会賞、第21回本格ミステリ大賞の受賞作を皮切りに、知られざる魞沢泉のルーツが明らかに?山形県のある村で出会う3人の人物。そのうちの1人、16年前に災害ボランティアで村を訪れた男性が当時目撃した少女は災害で亡くなった少女の幽霊だっ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。久しぶりに人出の多かったゴールデンウィーク。ちょっと出かけたら、あまりの人の多さにびっくりしてめまいが。そんな時は読書に限ります。ちょうど創元推理文庫から面白そうな新刊が出ていたので、さっそく読んでみた。舞台は第二次世界大戦下のロンドン。わけあっておじとともに金庫破りをなりわいにするエリーは、忍びこんだ屋敷で捕まってしまう。相手は陸軍のラムゼイ少佐。おじ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。東京創元社の「名作ミステリ新訳プロジェクト」。これまでに、さまざまな名作の新訳が行われてきた。4月の刊行は、ジョン・ディクスン・カーの「幽霊屋敷」。フェル博士を探偵とするこの怪事件、さっそく読んでみた。かつて落下したシャンデリアの下で老執事の遺体が発見されたロングウッド・ハウス。奇怪にも、背が届く高さにはないそのシャンデリアには老執事の指紋が残されていた...
烏のがらくた箱~その九百二十九・『#徒歩チャレンジ』なるものが流行っていると聞いたので
と、本編に入るその前に。昨日の地震で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げますm(_ _)m最近の地震にしては崩れている家屋が多いのも心配ですし(それだけ古いおうちが残っていた地域だったのでしょう🥺)1日でも早く地震が落ち着き、復興できますよう願います🙏で、話は変わりますが今朝のTV番組で『#徒歩チャレンジ』なるものが流行っていると聞きました🥰お金はかからないし健康になるし、徒歩ペースで歩くからこその新発見があ...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。咲き乱れる花を背景に、おのおのくつろいだり、なにかを読んだりする3人の女性の表紙が目を惹く。オビには「お金、健康、孤独……先の心配尽きぬとも今を楽しみ尽くす令和の還暦小説」との文字が。これは読むしかないでしょう。広告代理店で働く可南子は、定年退職が迫って将来を憂いていた。そんなとき、中学時代の同窓会で友達の芳美と再会。夫を亡くしてひとり暮らしの芳美に同居を...
オススメ本紹介:岡崎琢磨 「珈琲店タレーランの事件簿〜また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を〜」
こんにちはmkです! オススメ本紹介、本日は岡崎琢磨さんの作品 珈琲店タレーランの事件簿〜また会えたならあなた
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。新しい本を探しているとき、見つけたのがこちらのコージーミステリ。その名も大統領の料理人シリーズで、主人公はホワイトハウスのシェフ。アンソニー賞・バリー賞・ラヴィ賞の各賞受賞の第一作がこちら。ホワイトハウスの厨房でアシスタント・シェフとして働くオリー。身長155センチと小柄だが腕は確かだ。まだ内緒の恋人はシークレット・サーヴィスのトム。尊敬するエグゼクティブ...
「雑草」という植物がないように「老人」という人はいない「72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし」
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。YouTubeのおすすめで出てきた1本の動画。サムネの「69歳でファーストフード店員になったよ」というコメントとポップなコーディネートに惹かれて思わず視聴。それが福岡県のYouTuber、ロコリさん。これは世間が放っておくはずはないと思ったら案の定、この3月に出版されたフォトエッセイがこちら。71歳でYouTuberデビュー。累計100万再生超えとなった著者が、YouTubeでは語り切れない...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。いろいろと取りざたされる老後とお金の問題。みんなどうしている?と気になるが、この方も書いてくれました。前期高齢者である作家のお金に関する考え方にちょっとすっきり。1954年生まれ、前期高齢者となった著者のお金に関するエッセイ。若いころのお金の使い方、亡母にせがまれて建てた「実家」の顛末、家やこれまで集めてきた好きなものの処遇。時代の変遷と変化する社会情勢の中...
これまで6000冊以上の本を読んで記録してきた。最近、久しぶりに新作を発表した村上春樹。短編のなかでも一番好きなのがこの本。著者のストーリーテラーとしての魅力が詰まった一冊。偶然の一致、肉親の死や失踪。みなの人生にもしかしたら一度はあるかもしれない、説明できない出来事をつづった短編集。ディケンズ、非常階段、猿。一瞬のあわいに背中合わせになっている、現実と非現実。今あるものが次の瞬間にはなくなるかもしれ...