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吉祥山 寿徳寺(→東京都多摩市桜ケ丘4丁目)は、南北朝時代の1390(明徳元)年に真言宗の僧・念阿によって創建されたと伝わります。1441(嘉吉元)年に念阿が死去したのち廃寺となったようですが、戦国時代に武蔵守護・扇谷上杉氏の被官(もしくは国人領主)といわれる佐伯一助道永が菩提寺として再建し、日舜宗栄を中興開基として曹洞宗に改めたといいます。なお、関戸郷は「松田盛秀判物」から、1555(天文24)年1月までには小田原北条氏の...
寺方大屋敷(→東京都多摩市東寺方)は、吉祥山 寿徳寺の観音堂前に建つ中世の豪族屋敷の跡地です。主などは『多摩市史』にも記録がなく不詳ですが、西側に開けた谷の窪地に位置し、山を背に乞田川と大栗川を活かした中世の豪族館の典型といえます。関戸は戦国時代には小田原北条氏の直轄領となり松田盛秀が代官となり、屋敷跡に建つ吉祥山 寿徳寺は小田原北条氏の家臣で関戸城代を務めた佐伯氏が菩提寺として開基したと伝わります。...